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   Toni Morrison の売れ筋最新ランキング   [2008年10月07日 15時21分]
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文学批評のエッセイシストとしてのモリソン
彼女がナレーションに定評がある作家というもはかなり有名な評価ですが、そのスタイルが反映されている批評エッセイです。確かに、エドワード・サイードよりある意味では説得力にたけているかもしれません。でもまだ、プラトン的思考からぬけきれてない後味が残ります。 これを読んだ後、V.S.Naipaulとの何かしらの接点を感じました。



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くちコミ情報
Morrisonの新たな旅路
ロケーションに関して指摘するなら、Mo isonが唯一アメリカ合衆国外に語りを移した異色作だと、まず評価してみる。人物に視点を移すなら、これまたヴァレリアン夫妻が食卓を囲む白人の心理を内在化した実験的テクスト、と肯定的評価を献呈しよう。とかく主人公サンに注目が集まりがちだが、彼を取り巻く脇役達にも魅力が満載。カリブ海に舞台を設定しながら、アメリカ的色彩と異国情緒的感性、故郷喪失感が渾然一体となって読者に迫ってくるのは、多様な人物達が一種のヘテログロシアを為しているからだろう。惜しむべくは、前作ほどのストーリーの飛躍が見られず、物語が停滞している点。これを時間性の欠如と特徴付ける批評家もいるが、歴史性が不在というわけではない。むしろ歴史は折り畳まれて、固形匡?している。いずれにしても、黒人の歴史的背景を重ね合わせて読む読者の前向きな参加なくして、満足な読後感は得られない。
繊細さと複雑さが絡み合う最高の作品
自己のアイデンティティーを捜し求める登場人物たちの、繊細で複雑な人間関係の絡み合う様がとても印象深かったです。 p 一つ屋根の下に住んでいながら、全く歩み寄れていない白人夫婦。同じ黒人でありながら、全く違う環境で育ち、強く惹かれ合うものの、最終的には分かり合えない恋人同士。幼くて孤独な白人女性とその子供の歪んだ親子関係。これを黙ってみている黒人のメイドと白人雇い主との、これまた歪んだ関係。 p 縦と横に複雑に絡み合う、繊細で複雑なストーリー構成は、アメリカの多民族性やアフリカン‐アメリカン社会の現実を描き出しているんだな、と浅い知識ながらも感じた。
最高です!
この作品はトニモリスンの今までの作品の中で最高の作品ということができます。 p 国と国との距離が精神的にも、肉体的にも近くなった今、日本人を含めて多くの人たちが自己のアイデンティティーを知らず知らずのうちに喪失しています。この本は、自分の人種に固執するものと、それを見ないことで自分の価値を確立したものが、男女の違いを含めてぶつかりあうさまをよく描いていると思います。 p 決して一方向からではなく、幾多の視野からの見方を、物語の中に反映させるさまこそ、トニモリスンの文学であり、彼女の手腕です。
残念ながら・・・
残念ながら面白くはなかったです。 私の読解力・理解力が足りなかったせいか、 アフリカ系アメリカ人の複雑な歴史や 背景に対する理解が不十分であったためか・・・。 p ただ、日常の細かいディテールを 巧みな描写力で表現することにより、 単なる「日常ディテール」以上のことを表す モリソンの筆の力は見事であると思いました。


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カスタマーレビュー数:2

くちコミ情報
アメリカ黒人文化だけの小説で終わらない素晴らしさ。
その独特な緻密に練りこまれた文章表現から、様々な視点の解釈が可能な所が、Toni Mo isonの魅力です。他の方と違った視点を提供させて頂きます。この小説はアメリカ黒人文化だけの小説では無く、もっと広い視野を持った小説だと考えます。Milkmanの父親に見られるような他の人間を所有するという願望は、白人が黒人奴隷を所有していた事と重なり、もしかしたらそれは全ての人に共通の闇の部分なのかもしれないとも、読み取れます。また、人々の記憶にある歴史と、実際の歴史との共通点と相違点に注意をして読んでみると、また違った隠されたアイディアが見えてきます。 p またまた、詳細に練られた色とその使われているイメージ(物・表現)などに注目して読み進めてみると、更に深いテーマが見えてきます。怒り、苦しみ、悲しみ、解放、失われた歴史等を、色々な色・形でリンクさせてありまるでパズルを解いているような気にもさせてくれます。とにかく、是非一度、読んでみてください。難解な部分があるかもしれませんが、誰でもきっと何かを読み取る事が出来る作品です。絶対にハマりますよ。
アフリカンアメリカン 文学のなかにおいて読まねばならない傑作。
アメリカにおいての黒人の家族崩壊、物質社会と精神世界の対比、抑圧された女性の権利そして、人種問題をうまく入り込んだ読破するには難し本であると思う。 p 主人公のミルクマンは地に足が付かない人物である。この本のメインラインは彼の自己の確立についてであるがトニモリソンは一般的に黒人であるがために自己確立の不安定さをこの本のなかで書いているようだ。 p ノーベル文学賞をとったこの著者の天才的な文章の構成と神話や聖書から用いたアイディアをこの本からかいまみることができる。たとえば著者の姓名の選び方が一つであろう。この本にでてくる人々や場所は特別な意味をもっている。自己を形成するにあたって名前は基本的なことであるが それ自体が黒人達にとって歴史的に阻まれていたということを トニモリソンは暗示しているのである。



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From Publishers Weekly
ノーベル賞作家モリソンによる8作目にあたる、心にまとわりつくような中編は、故ビル・コージーを中心とした話だ。彼は華麗なコージー・ホテル(かつて「黒人にとって東海岸最高のバケーションスポットとして名をはせた」ホテル)の事業家であり、家長であり、尊敬を集めたオーナーであり、魅力的なプレイボーイでもあった。今ではずっと閉鎖されたままのリゾートの、2人の女性がいるばかりの館を舞台に、小説は始まる。その2人、コージーの未亡人ヒードと、孫娘のクリスティーンの間には確執がある。そんな館へ、ヒードが出した「秘書兼付き添い」の求人広告にこたえて、抜け目のないジュニア・ヴィヴィアンが現れる。

小説は豊かな過去の回想がメインだが、「矯正院、それから刑務所」を出てきたばかりのこの人物の登場により、現在の話が動き出す。「手ごわい毒ヘビ」、コージーの女たちを、そう呼ぶのはヴィダ・ギボンスだ。以前コージーのリゾートに勤めていたヴィダが覚えているのは、威厳と情けに満ちたかつてのオーナーの姿だけだ。しかし夫のサンドラーは、このヴィダが崇拝する男の暗い一面を知っていた。ヒードとクリスティーンが争う中(友情と同じように、憎しみにも物理的な近しさ以上のものが必要だった。憎しみを維持するために、創造性と努力が求められた)、「SFに出てくるような強い視線」をしたジュニアは、ヴィダとサンドラーの十代の孫息子を、しきりに誘惑する。モリソンはリリカルに過去を蘇らせながら、ゆっくりと、じらすように過去を明らかにしていく。

――コージーの疑惑に満ちた死、資産の出どころ、コージーの棺をめぐるひどいいさかい、遺書をめぐる争いなど。そしてさらに手のこんだやり方で、コージーの女性関係も明かされていく。公民権がこれまで築き上げたすべてを台無しにすると恐れたあまり、盗癖と狂気に陥った嫁のメイ。ホテルの楽園のような生活から何年も離れて暮らしたメイの娘、クリスティーン。コージーのごく若い「飾り物のワイフ」になった、今は貧しいナイト・ジョンソンことヒード。謎の「魅力的な女性」セレスティアル。そして、賢明でもの静かなかつてのホテルのシェフ、L。人々の人生や心情は、物語に織り込まれたこの L の語りによって、要約され評価が下されていく。モリソンが念入りにつくり上げたのは、風格に満ちた壮麗な小説だ。さまざまな謎が次第に明るみになってくるが、「ほかの誰もと同じように、怒りと愛に引き裂かれた」男であるコージーは、いわばそれを掘り起こす役割を担う。彼自身があえて影の内にとどまる中、その家族たちが強く激しく燃えさかる。
Copyright 2003 Reed Business Information, Inc.




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カスタマーレビュー数:5

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真の美しさ
 トニモリスンは黒人女性ノーベル賞初受賞者。そう聞くと作品は人種問題がからんで重そう…と避けてしまう人が多いのでは?でもこれは「女性の真の美しさとは何か」を問う物語でもある。フリーダは黒人の中で最も肌が黒く、黒人の間でさえ醜いがために一番蔑視されている。彼女は白人の女の子の家を訪れたとき、白い肌に金髪、青い目の人形を見つける。貧困を象徴する壊れそうなあばら屋のフリーダの家とは違い、白人の女の子の部屋は夢のように素敵だった。そこで彼女は衝動的に人形をはさみで切り刻む。「一体全体みんながきれいと言っているものの正体は何なの?」と。衝撃的なシーン。貧困の中を雑草のようにたくましく生き抜いてゆく黒人の主人公。その生き様は読んでのお楽しみ。彼女の姿は人種問題の深刻な米を強く生きるモリスン自身に重なって胸が熱くなる。  ブランド品を買い集め、ファッション雑誌そのままの服をコーディネート、ダイエットに励む自信に欠ける日本人女性たち。本書は「真の美しさ」について考えてみるいい機会を与えてくれると思う。
黒人による黒人への差別という問題
黒人差別のひとつの大きな問題は、黒人による黒人への差別である。 白人社会の価値観を押し付けられ、それに反発を感じつつも、 黒人たちはそれを受け入れる。黒人による黒人への差別を通して その価値観は再生産され強化されていく。 黒人は被害者であると同時に加害者でもあるが、その差別は、 結局白人の価値観に従って黒人である自己をも否定することになり、 彼らを二重に苦しめることになる。 ピコーラはそのような黒人による黒人への差別の犠牲者である。 作者は黒人差別の問題がいかに複雑で、白人によって 巧妙に作り出されたものであるかを明快な文体で鮮烈に描いている。
黒人が主役の本。
アメリカ文学で黒人が主人公の作品は、そう多くないと思う。特に日本人がよく読む本だと白人が主人公で黒人が悪役だというパターンの作品が多いのではないかと思う。「トムソーヤの冒険」がその一番の例だ。人間としての実情を知ることは大切だと思う。黒人が主人公で黒人社会での貧しい生活、虐げられた生活を知るためには一番良い本だと思う。
考えさせられました。
人為的に白人によって作られた美意識的価値観にどれだけ黒人社会が影響されていたか、その影に翻弄されたかのように、おのれ自信を正当化するために犠牲者を求める人々。人種ののるつぼと呼ばれるアメリカとそういう感覚は違っても、排他主義な傾向は日本でもみられるのではないでしょうか。 p さすがノーベル文学賞をとった作家だけあって、ナレーションも結末をにおわせる様なスタイルをとったり、時代設定を支える周りの描写のし方も凝りに凝ってます。
黒い目も素敵なのに
 1940年代のオハイオを舞台に描かれる、貧しい黒人家庭の物語です。短く簡単な英語と、黒人独特の口語で綴られる本書はまるで詩集のようです。今独特のファッションに身を包んで街を歩く黒人はとても自由で堂々として見えますが、Black is Beautiful という標語が使われるようになったのも70年代を過ぎてからのことです。 p  こんなに悲惨な毎日じゃ生きていてもあんまり良いことはないんじゃないか、と一瞬考えてしまったのは私のとんでもない思いあがりで、こういった人々が黒人文化を必死に支えてきたおかげで現在の繁栄があるのでしょう。完全な平等への道のりはまだまだ遠いようですが。



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