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   Tim Supple の売れ筋最新ランキング   [2008年09月07日 06時42分]
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ジャンル内ランキング:20,039位  
カスタマーレビュー数:2

くちコミ情報
インドの見出された声
 疑いようのない傑作です。  インド独立と同時に生を受けた主人公の半生を軸にした物語なのですが、露骨に寓喩的な設定にもかかわらず、逸話、メタファーの氾濫でそんなことは忘れてしまいます。  インドとパキスタンの現代史を背景に、主人公の周囲で超自然的で・一見荒唐無稽な事件が続き、それらを通して、強烈な風刺、アレゴリーが綯交ぜになって読む者の心を揺さぶります。まさに、マジックリアリズムの名手であるラシュディの面目躍如といったところ。プロットもすばらしく、また決して明るい内容の物語ではないにもかかわらず、コメディタッチの語り口は、非常にente tainingでもあります。  とかく「悪魔の詩」のイメージが強いラシュディですが、これを読んで現代文学における最高の書き手の一人であることを確認。
ぶっとびました。
今インドに駐在していて、仕事の関係上パキスタンにもよく行きます。この両国、パキスタンの独立以降ずうっといがみあっているのですが、ラシュディ先生の世界的なデビュー作であるこの小説を読んでいると、その二つの国、民族、宗教の対立、擦れ合いが背後から音を立てて迫って来るような感じがします。他の作品でもそうなのですが、先生は「人の悩み、悲しみ」を描くと言うより、「人類、民族の悩み、悲しみ」を鮮やかに浮き彫りにしてくれます。これまで余り好きになれなかったインドの人々のことが、少し分かったような気がしました。インド独立の日に生まれた子供達に不思議な力が与えられ、色んな目に会いながらインド亜大陸を飛び回るお話です。読みこなすにはちょっと骨が折れますが、メゲないダメ男君である主人公とその妹の二人が最高に愛すべきキャラクターで、暗く重くなっても仕方ないテーマであるにも係わらず、最後まで生き生きとしたストーリーになっています。インドに興味のある方にとっては必読の書、と言って良いのではないでしょうか。


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