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カスタマーレビュー数:2
【くちコミ情報】
エンターテインメントの書だが、アメリカンスピリットも知ることができる
アメリカの専門教育がスパルタ式であることは、私が青春を謳歌していた70年代からハリウッド映画で学んできた。法律家養成にしても軍の士官養成にしても、それらは皆映画で知った。例えば70年代では「ペーパーチェイス」を筆頭に、80年代は「愛と青春の旅立ち」とその後の同テーマの映画は、だいたい同じ基調でつくられている。導入から部からそうだ。入学と同時にいきなり精神注入棒の洗礼を受け、タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない的な展開だ。 本でもその構造はかわらず、この「One L」も同じ構造である。ハーバードロースクールに入った、スコット・トゥローも同様の経験をし、それを情熱を込めて書いたのがこれ。そんな中でも典型的なのは、契約法のペリーニのケーススタディ。実際の事件をどう法律的に説得力をもって解決するのか、情け容赦のない問題提起とそれへの答えの応酬には、他人事ながら冷や汗が出た。日記文学として読んでも面白いが、こういう教育を受けた連中がアメリカの中枢を担っているとしたら、彼らを相手に交渉をするとしたら、相当タフなネゴシエイトを覚悟しなければならないだろうと、またまた冷や汗をかいてしまう。
素晴らしい人間性を持つScott氏の愛について
役15年前に読んだ最初の時から,今もなお教えられる事の多い本です。 彼の愛についての理解の深さは私の心をうちました。 彼の文章は非常に読みやすいので、英語に躊躇する人もこの本を読むことができます。 彼は自分を絶対視せずに、愛にあふれた謙虚な人です。 日本人が愛について正当な理解をするの良い本です。それは日本人が成長するのに役に立つでしょう。 私は何回もこの本を読んで本がいたんだので、2冊目を買う時期がくることを喜んでいます。
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【くちコミ情報】
彼は妻の自殺の謎を乗り越えられるのか
’93年、「このミステリーがすごい!」海外編第2位。 スコット・トゥローの第2作。『推定無罪』の主人公ラスティ・サビッチの弁護をつとめた弁護士サンディ・スターンが本書では前作からのスピンオフの形をとって主役を演じている。 シカゴへの2日間の出張からスターンが帰宅すると妻のクララがガレージの車の中で自殺していた。この、31年間も連れ添った愛妻がなぜ自殺したのか、その謎が本書のメインテーマである。さっぱり理由がわからないスターンは、妻宛の病院からの請求書を手がかりにクララの死の真相を探り始める。 一方でスターンは依頼人である義理の弟が巻き込まれた先物取引の事件に煩わされていた。 物語の表面上は、法廷シーンはないもののリーガル・サスペンスで名をなしたトゥローらしく、大陪審に召喚されてしまったこの弟や検事補、判事らとの法律上の関わりが進行していくが、妻の死という謎が水面下でずっと残り続けるので、言いようのない緊迫感が漂う。 本書は、56才という、そろそろ初老期を迎える中年男が陥ったアイデンティティーの危機と、それによって窮地に立たされた彼が、どう対処し、自信を取り戻していくかを抑えたタッチで描いている渋い作品である。そう、本書は三人称叙述ながら、『推定無罪』をうわまわる心理小説であるとともに、読後にすがすがしい清涼感すら残る、中年男の成長物語なのである。
ちょっと翻訳くささが…。
帰宅した弁護士、サンディーはガレージで妻の自殺死体を見つける。残されたたった4語の遺書。 葬儀が終わる頃やってきたFBI捜査官。召還礼状は義理の弟の会社宛だった。 召還礼状の対処に動きながら、妻の自殺への疑念が頭を離れないサンディー。 もちろん、思わぬところから思わぬ事実。 家族が。隣人が。 診断書。 嘘。 金庫。 取引。 この人、あの「推定無罪」の原作者です。え?ご存じない? スタンフォードで創作を学んだ後講義(!)、そしてそののちハーバードで法律を学び、連邦検事に。在職中に「推定…」を執筆し、そのバカ売れで作家業に専念することに。 この作品は第2作ですね。「推定無罪に出てくる弁護士サンディー」をそのまま主人公として登場させてます。キャラクターが気に入ったんでしょう。 本作、たぶん原文の方が面白いのでは?興味のある人は是非原文で。興味がなくても、英語を勉強したいという人は、penguin eade s に短くしたものがあります。高校生初級程度の英語力で十分読めます。(語彙1700レベル) いかにもな「翻訳調」に我慢できれば、その後はあなたをぐいぐいと引っ張っていってくれるでしょう。 上・下巻という長さが苦にならないはず。ほんと、訳文の古さが惜しい。
絶賛!
作者は現職の検事補だそうですが、忙しい中でこんな面白い作品が書けるなんて信じられません。複雑な人間関係・あっというような真実・・どれもこれも素晴らしい構成です。 p リーガル・サスペンスはジョングリシャム位しか読んだ事がありませんでしたが、この本だけですっかりSトゥローのファンになりました。 p 中年を過ぎかかった男性に特にオススメの本です。 訳者は「初老小説」なんて言葉を使っていましたっけ。
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カスタマーレビュー数:4
【くちコミ情報】
中年の窓際弁護士の人生回帰の物語
『推定無罪』、『立証責任』に次ぐ、スコット・トゥローの第3作。 ’95年、「このミステリーがすごい!」海外編第6位にランクインしている。 法律用語をタイトルにしているが、法廷場面は出てこない。大手法律事務所に籍をおく中年の窓際弁護士が、事務所の金数百万ドルを持ち逃げした疑いのある行方不明の同僚を探せと事務所のお偉方に言われ、その調査経過を口述した録音テープというのが本書のスタイルである。 この一人称叙述がなかなかいい。主人公の48才のマロイは、元飲んだくれで、女房に逃げられ、ふてくされたひとり息子をいやいや扶養している。彼はがぜん張り切って調査に乗り出すのだが、くだけた語り口で推理や内省や回想や怨念その他諸々を混ぜ合わせた口述を展開する。そして彼は同僚を追ううちに、さらに巨大な悪の壁につきあたる・・・。 また、調査の過程であらわにされる関係者一同の実像はなかなかユニークである。夢想に生きる奇人の弁護士や、腹芸の達人弁護士、手ごわい経理係、マックに執拗に絡みつく悪徳刑事など・・、よくもこれだけのキャラクターを集めたものである。法律自体は無味乾燥でも、そこに関わる人間たちの人生模様はいかに深淵、複雑であることか。ストーリーは彼らの素顔と思惑が暴露されるのにともなって、マロイの目論見が形を成してゆき、やがて真相が明らかになる。そして彼は、いったんは見失っていた自分のアイデンティティーと人生を再発見し、取り戻してゆくのである。 本書は、リーガルサスペンスの枠を超えた、中年男の人生回帰の物語である。
ものすごいキャラクター揃い
とにかく夢中で最後まで読ませてくれる。登場人物の一人一人がものすごいキャラクターの持ち主。 p スコット・トゥローは素晴らしいストーリテラーだ。題名からすると法廷もののように思うが、法廷の場面は一切なし。中年の悲哀や腐りきったアメリカ社会をスリルも迫力も満点で楽しませてくれる。
もはや小説巧者というしかない
前2作と趣向を変えて、元警察官の飲んだくれの異色の弁護士が主人公。マックは、一応事務所のパートナーではあるが、たいした仕事は任されず、私生活でも、離婚して年頃の息子と二人で荒んだ生活を送っていた。その彼に、事務所のお偉方が、失踪した同僚弁護士の極秘の行方捜査を命じる。どうも失踪した男は、事務所の最大顧客である航空会社から巨額の金を横領していたらしいのだ。手がかりは乏しく、またかつての相棒で今はマックを憎んでいる刑事の妨害にも遭いながら、マックは少しづつ真相に近づいていくが…。 p 序盤はハードボイルドの一典型である自己回復の物語ふうだが、謎が解けていくにつれ、ピカレスクの要素が入ってくる。詳しくは書けないが、この展開はありそうであまりなかったアイデアだ。感心して読んでいたら、最後ではさらにもう一ひねり。もはや小説巧者というしかない。
純粋なサスペンスとしても楽しめる。
著者の作品としては娯楽的要素が強いと感じられる。著者の他の作品と違い、主人公もアウトロー的。ハプニングと謎に満ちた、スピード感溢れる作品。
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| Scott Turow: A Critical Companion (Critical Companions to Popular Contemporary Writers)
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Scott Turow
Paul Rudd
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Joe Morton
(ナレーション)
Blair Brown
(ナレーション)
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| Scott Turow Omnibus
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¥ 2,028(税込)
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ジャンル内ランキング:867,844位
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【くちコミ情報】
一人称叙述が冴える、法廷ミステリーの白眉
’88年、「このミステリーがすごい!」創刊号で海外編第2位。 ハリソン・フォード主演で映画化もされた、オールタイムベスト10にも名を連ねる世界的ベストセラーである。 リーガル・サスペンスとして有名だが、本書の魅力は、主人公ラスティ・サビッチの一人称叙述にあると言っていいだろう。殺された女性検事補と実際に愛人関係にあった‘わたし’の彼女に対する狂おしいまでの愛、被告人として裁かれる立場となった‘わたし’が今まで信じたことのなかった神に祈る姿、そして実際の法廷シーンで見せる緊張の連続、これら‘わたし’の私的・公的懊悩がすぐれた心理小説として読者の胸にダイレクトに響くのである。 一方で本書は、アメリカ中西部の架空の大都市を舞台にして、裁判の判事や検察官、証人たちを通して、政治的な司法制度そのものへの批判を含んだ社会小説としての側面も持っている。 私は、映画を先に観たので、プロットや真犯人を承知したうえで原作に挑んだが、なかなかどうして、以上述べたような本書の魅力ゆえに、面白さのあまり文庫上・下巻あわせて708ページを一気読みしてしまった。まさに本書は歴史に残る傑作である。
2重の構想に脱帽しました
作者は弁護士の由。主人公である現職検事補が愛人関係にあった美人検事補殺人の容疑者に。ここから行き詰る法廷サスペンスが展開されるのだが、容疑者が主人公というパターンはサスペンス小説には良くある設定だが、容疑者を検事補にして、法廷ドラマを展開させるという構想にまず感心した。職業柄、作者はアメリカの法廷場面あるいは法律全般に詳しいのだろう。法廷の描写の迫力は大したものである。また、主人公の懊悩、特に証拠隠滅を図る心理等、良く描けている。映画化されたのも、うなづける出来である。 しかし、それにも増して驚いたのは、最後に本格の趣向が待っている事である。2重の構想だったのですね。詳しくは書けないけれど、やはり人間ドラマだったのですね。主人公の工作も別の意味があった訳です。脱帽しました。
アメリカの小説にあまり馴染みのない人(自分)の感想
アメリカの小説にあまり馴染みのない私にとって、この作品を読み始めた途端に始まる、如何にもアメリカ的な言い回しで延々と続く心理描写や登場人物のセリフは少々きついものがあった。しかも、それが結構純文学的な表現である。ただ、文章自体はきちんとした日本語で読みやすい。訳がいいのだろう。きっとこれは何かの伏線なのだろうと思いながら、何とか上巻を読み終えた。正直結構きつかった。 しかし、下巻を読んでいるうちに一気に引き込まれた。上巻で延々と続いたことは全て伏線であり、これがなければ作品が成立しない重要な要素でもあった。文学的な要素と身ミステリーが見事に絡み合った作品である。投げ出さなくて良かったと本当に思う。アメリカでベストセラーになったのももっともである。 アメリカの裁判制度を殆ど知らないまま読んだのだが、知っていればこの作品がもっとリアルに感じられたのだろうと考えると、チョット惜しい気もした。
犯罪容疑者が第一人称の小説
この小説の画期的な部分は主人公が犯罪容疑者であるにもかかわらず、第一人称で語られていることです。 したがって読者は弁護士と同じ立場で小説を読み進めることとなります。主人公のサビッチ主席検事補は彼がどう否定しようとも一番有力な容疑者であることには間違いありません。彼は本当に無実なのでしょうか? 証拠物件を巡る検察側と弁護側の攻防、そしてあっと驚く結末。もしあなたが弁護士だったら彼を最後まで弁護できますか?
ハラハラどきどきのサスペンス小説
この小説は「推定無罪」の原書です。裁判のシーンが多いので専門用語が出てくるのでなじみのない人には少し読むのがしんどいかもしれませんが、ストーリーは非常に面白いです。特に最後にはあっと驚く結末が用意されています。また、それと同時にアメリカの法曹界を知ることもできます。辞書を片手に読む価値はあります。お勧めです。
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【くちコミ情報】
一人称叙述が冴える、法廷ミステリーの白眉
’88年、「このミステリーがすごい!」創刊号で海外編第2位。 ハリソン・フォード主演で映画化もされた、オールタイムベスト10にも名を連ねる世界的ベストセラーである。 リーガル・サスペンスとして有名だが、本書の魅力は、主人公ラスティ・サビッチの一人称叙述にあると言っていいだろう。殺された女性検事補と実際に愛人関係にあった‘わたし’の彼女に対する狂おしいまでの愛、被告人として裁かれる立場となった‘わたし’が今まで信じたことのなかった神に祈る姿、そして実際の法廷シーンで見せる緊張の連続、これら‘わたし’の私的・公的懊悩がすぐれた心理小説として読者の胸にダイレクトに響くのである。 一方で本書は、アメリカ中西部の架空の大都市を舞台にして、裁判の判事や検察官、証人たちを通して、政治的な司法制度そのものへの批判を含んだ社会小説としての側面も持っている。 私は、映画を先に観たので、プロットや真犯人を承知したうえで原作に挑んだが、なかなかどうして、以上述べたような本書の魅力ゆえに、面白さのあまり文庫上・下巻あわせて708ページを一気読みしてしまった。まさに本書は歴史に残る傑作である。
2重の構想に脱帽しました
作者は弁護士の由。主人公である現職検事補が愛人関係にあった美人検事補殺人の容疑者に。ここから行き詰る法廷サスペンスが展開されるのだが、容疑者が主人公というパターンはサスペンス小説には良くある設定だが、容疑者を検事補にして、法廷ドラマを展開させるという構想にまず感心した。職業柄、作者はアメリカの法廷場面あるいは法律全般に詳しいのだろう。法廷の描写の迫力は大したものである。また、主人公の懊悩、特に証拠隠滅を図る心理等、良く描けている。映画化されたのも、うなづける出来である。 しかし、それにも増して驚いたのは、最後に本格の趣向が待っている事である。2重の構想だったのですね。詳しくは書けないけれど、やはり人間ドラマだったのですね。主人公の工作も別の意味があった訳です。脱帽しました。
アメリカの小説にあまり馴染みのない人(自分)の感想
アメリカの小説にあまり馴染みのない私にとって、この作品を読み始めた途端に始まる、如何にもアメリカ的な言い回しで延々と続く心理描写や登場人物のセリフは少々きついものがあった。しかも、それが結構純文学的な表現である。ただ、文章自体はきちんとした日本語で読みやすい。訳がいいのだろう。きっとこれは何かの伏線なのだろうと思いながら、何とか上巻を読み終えた。正直結構きつかった。 しかし、下巻を読んでいるうちに一気に引き込まれた。上巻で延々と続いたことは全て伏線であり、これがなければ作品が成立しない重要な要素でもあった。文学的な要素と身ミステリーが見事に絡み合った作品である。投げ出さなくて良かったと本当に思う。アメリカでベストセラーになったのももっともである。 アメリカの裁判制度を殆ど知らないまま読んだのだが、知っていればこの作品がもっとリアルに感じられたのだろうと考えると、チョット惜しい気もした。
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