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カスタマーレビュー数:18
【くちコミ情報】
予言のつもり
あからさまな政治的意図に基づいて書かれた本。長い、退屈、的外れ。さすがにベトナム戦争時に「都市囲い込み」(名称は忘れたが、農村地帯を絨毯 爆撃して人を都市へと追い込むことによって相手を疲弊させること)を提唱しただけの ことはある。アメリカの右派がどのようなことを考えているのかを知るのにはいいかも しれない。現実を観察した結果「文明の衝突」があることを発見したのではなく、この 本に書かれているようなバイアスを通して世界を見ているがゆえに無用な衝突を起こす のである。いま現在起きているアメリカとイラクの「文明の衝突」という図式は、こう したアメリカの保守及び新保守が、その方が自分たちに都合がいいという理由だけで成 した単なるプロバガンダ以上の意味は持たないはず。内容がすべて間違っているとは言 わないが、鵜呑みにするのは危険。
現在進行中のシナリオ
グローバル化が進むと人々はアイデンティティを求めて違いを意識するようになる、という著者の仮説は面白い。著者の視点はアンチ普遍主義、西欧とイスラム原理主義の対立、中国を中心とした東アジア文明圏、といったところだがこれらは少しずつ顕在化してきている。自然とそうなっているのではなく、アメリカが意図的に衰退・撤収していくことにより実現されているようだ。世界が西欧の普遍的価値観によって統一されるより、多様性があったほうがよい、という思想が根底にあるように思う。観念的なフランシス=フクヤマの予測よりサミュエル=ハンチントンのほうが現実的である。まさに現在進行形のシナリオが本書である。
中華文明と日本
この本の凄さは数々あれど、日本がユニークだ、と指摘してくれた事は我々にとって特筆すべき慶事だ。 私自身中国と20年余り付き合って来て、何だか違うなあ、と感じていたのだ。でも昔から日本と中国は「同文同種」が常識だったので、イスラム文明やキリスト教文明に比べて、やっぱり日本と中国は儒教や仏教や漢字で括られる、一つの文化圏なのかなあとも思っていたのだ。 この本では日本は孤立したりアメリカと中国の間で振れたりし、最終的には中国に付く事になっているが、日本がユニークだと判ったからには別に中国に付く必要なんか無い。中国の現政権はイデオロギーで多民族を無理やり纏めようとしている時代錯誤の共産党だ。(中国とアメリカだけが、イデオロギーで纏まっている様な纏まっていないような、二大超大国というか、帝国、かな。後は殆ど概ね民族国家)日本にとって危うい事この上無いし、第一合わない。二つの民族(漢と和)は仲良くしようとしてもお互い生理的に気に食わない。中国を同じ文明の宗主国と仰ぐ(又はその反対の)事は、絶対に止めたほうが良い。前世紀に悲劇の結末を迎えたばかりではないか。 でも、何でこうなるのだろう、と皆不思議だった筈だ。何でこんなにお互いの箸の上げ下ろしまで癇に障るのだろう、と。それにこの本は答えを与えてくれた。「違う」のだ。日本は日本で一つの文明で、中華文明では無いのだ。翻って、朝鮮半島は中華文明なのだ。だからずっと宗屬関係を維持出来、破局を迎えなかったのだ。 他の文明圏に関しても、こんな「成る程、そうだったのか!」が一杯。是非読むべし。
「文明の衝突」から「世界文明」へ?
この本は、情報豊富で、いろんなことを教えられる。 ただ実際に読んでみると、世間でハンチントンの理論として語られていることと 実際のハンチントンの理論とがずいぶん違っていることがわかる。 一番重要なポイントは、ハンチントンが「21世紀の初め」の世界についての「ひとつの仮 説」として、「諸文明の衝突」を語っているということである。 つまりずっーと「文明の衝突」の時代が進んでいくという、目的論的な歴史哲学が 語られているわけではないということだ。 もう一つは、ハンチントンは「世界文明」ということを語っている、ということだ。 これは「諸文明の衝突」が揚棄(止揚)された世界を暗示する言葉のようだ。 ハンチントンは「世界文明」の出現の可能性を排除しないと言っている(77頁)。 ハンチントンは『第三の波』という本を書いている。これは世界各地における民主化の 「第三の波」ということだ。そして彼は「第四の波」の可能性を論じたこともある。 この論理的な極限は、世界全体の民主化という、フランシス・フクヤマ的な世界と接近するの だが、さすがにハンチントンは慎重で、そこまでは言わない。 そうした本質的なハナシだけでなく、宗教や言語、政治闘争の展開論理、トルコと日本の比 較等々、個別に興味深いハナシがたくさん入っており、楽しい本だ。 翻訳も信頼できる。「州」と訳すべきstateを「国家」と訳してしまっているところが、1,2 箇所あった点が気になるだけだ。
国際関係をめぐる先見的名著
本書で首尾一貫して述べられていることは、21世紀は争いの世紀になってしまうということである。 争いの形が国家vs国家から国家vsテロ集団に移行し、さらにはそれがキリスト教vsイスラム教の戦いに発展し、かつてないほどに血なまぐさい時代になると著者は強調している。 現在の中東情勢やイラク情勢からも明らかなように、アメリカは中東に深く根付いているイスラム教的価値観を完全否定し、民主主義と自由を掲げて中東を西洋化しようとしている。このアメリカの介入主義、教条主義が9・11以降単独行動主義と合わさってイラク戦争を引き起こし、今ではベトナム以上に情勢は悪化している。 今後中東のさらなる世界的台頭が予測され、西洋と中東の衝突は避けられないだろう。その中で宗教が関係することで世界秩序は大きく崩壊してしまうだろう。 このような不安定な世界情勢にある今だからこそ、本書は大きな意義を持っているのではないだろうか。
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あからさまな政治的意図に基づいて書かれた本。長い、退屈、的外れ。さすがにベトナム戦争時に「都市囲い込み」(名称は忘れたが、農村地帯を絨毯 爆撃して人を都市へと追い込むことによって相手を疲弊させること)を提唱しただけの ことはある。アメリカの右派がどのようなことを考えているのかを知るのにはいいかも しれない。現実を観察した結果「文明の衝突」があることを発見したのではなく、この 本に書かれているようなバイアスを通して世界を見ているがゆえに無用な衝突を起こす のである。いま現在起きているアメリカとイラクの「文明の衝突」という図式は、こう したアメリカの保守及び新保守が、その方が自分たちに都合がいいという理由だけで成 した単なるプロバガンダ以上の意味は持たないはず。内容がすべて間違っているとは言 わないが、鵜呑みにするのは危険。
現在進行中のシナリオ
グローバル化が進むと人々はアイデンティティを求めて違いを意識するようになる、という著者の仮説は面白い。著者の視点はアンチ普遍主義、西欧とイスラム原理主義の対立、中国を中心とした東アジア文明圏、といったところだがこれらは少しずつ顕在化してきている。自然とそうなっているのではなく、アメリカが意図的に衰退・撤収していくことにより実現されているようだ。世界が西欧の普遍的価値観によって統一されるより、多様性があったほうがよい、という思想が根底にあるように思う。観念的なフランシス=フクヤマの予測よりサミュエル=ハンチントンのほうが現実的である。まさに現在進行形のシナリオが本書である。
中華文明と日本
この本の凄さは数々あれど、日本がユニークだ、と指摘してくれた事は我々にとって特筆すべき慶事だ。 私自身中国と20年余り付き合って来て、何だか違うなあ、と感じていたのだ。でも昔から日本と中国は「同文同種」が常識だったので、イスラム文明やキリスト教文明に比べて、やっぱり日本と中国は儒教や仏教や漢字で括られる、一つの文化圏なのかなあとも思っていたのだ。 この本では日本は孤立したりアメリカと中国の間で振れたりし、最終的には中国に付く事になっているが、日本がユニークだと判ったからには別に中国に付く必要なんか無い。中国の現政権はイデオロギーで多民族を無理やり纏めようとしている時代錯誤の共産党だ。(中国とアメリカだけが、イデオロギーで纏まっている様な纏まっていないような、二大超大国というか、帝国、かな。後は殆ど概ね民族国家)日本にとって危うい事この上無いし、第一合わない。二つの民族(漢と和)は仲良くしようとしてもお互い生理的に気に食わない。中国を同じ文明の宗主国と仰ぐ(又はその反対の)事は、絶対に止めたほうが良い。前世紀に悲劇の結末を迎えたばかりではないか。 でも、何でこうなるのだろう、と皆不思議だった筈だ。何でこんなにお互いの箸の上げ下ろしまで癇に障るのだろう、と。それにこの本は答えを与えてくれた。「違う」のだ。日本は日本で一つの文明で、中華文明では無いのだ。翻って、朝鮮半島は中華文明なのだ。だからずっと宗屬関係を維持出来、破局を迎えなかったのだ。 他の文明圏に関しても、こんな「成る程、そうだったのか!」が一杯。是非読むべし。
「文明の衝突」から「世界文明」へ?
この本は、情報豊富で、いろんなことを教えられる。 ただ実際に読んでみると、世間でハンチントンの理論として語られていることと 実際のハンチントンの理論とがずいぶん違っていることがわかる。 一番重要なポイントは、ハンチントンが「21世紀の初め」の世界についての「ひとつの仮 説」として、「諸文明の衝突」を語っているということである。 つまりずっーと「文明の衝突」の時代が進んでいくという、目的論的な歴史哲学が 語られているわけではないということだ。 もう一つは、ハンチントンは「世界文明」ということを語っている、ということだ。 これは「諸文明の衝突」が揚棄(止揚)された世界を暗示する言葉のようだ。 ハンチントンは「世界文明」の出現の可能性を排除しないと言っている(77頁)。 ハンチントンは『第三の波』という本を書いている。これは世界各地における民主化の 「第三の波」ということだ。そして彼は「第四の波」の可能性を論じたこともある。 この論理的な極限は、世界全体の民主化という、フランシス・フクヤマ的な世界と接近するの だが、さすがにハンチントンは慎重で、そこまでは言わない。 そうした本質的なハナシだけでなく、宗教や言語、政治闘争の展開論理、トルコと日本の比 較等々、個別に興味深いハナシがたくさん入っており、楽しい本だ。 翻訳も信頼できる。「州」と訳すべきstateを「国家」と訳してしまっているところが、1,2 箇所あった点が気になるだけだ。
国際関係をめぐる先見的名著
本書で首尾一貫して述べられていることは、21世紀は争いの世紀になってしまうということである。 争いの形が国家vs国家から国家vsテロ集団に移行し、さらにはそれがキリスト教vsイスラム教の戦いに発展し、かつてないほどに血なまぐさい時代になると著者は強調している。 現在の中東情勢やイラク情勢からも明らかなように、アメリカは中東に深く根付いているイスラム教的価値観を完全否定し、民主主義と自由を掲げて中東を西洋化しようとしている。このアメリカの介入主義、教条主義が9・11以降単独行動主義と合わさってイラク戦争を引き起こし、今ではベトナム以上に情勢は悪化している。 今後中東のさらなる世界的台頭が予測され、西洋と中東の衝突は避けられないだろう。その中で宗教が関係することで世界秩序は大きく崩壊してしまうだろう。 このような不安定な世界情勢にある今だからこそ、本書は大きな意義を持っているのではないだろうか。
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アメリカ人にはアメリカ人の悩みがある
いつもその時代の中心となるトピックに正面から取り組むハンティントン教授の新作です。ですが、今回のテーマの選択は、私たち部外者の日本人にも、ここまでアメリカもついに来てしまったのかという深い感慨を抱かせる作品です。教授の目は、9・11によって引き起こされた現在の状況を越えたところに向けられています。それは”敵”を喪失してしまったアメリカの将来です。教授の筆致はあくまで過度にpolemicalに流れることなく、さまざまな過去のデータやオピニオン・サーベイをベースとして、変わりつつある驚くべきアメリカの現状を描写していきます。そこに描写される現時のアメリカの姿は、アメリカの従来のアングロ・プロテスタント・モデルに規定されるidentityに対する構造的な挑戦に直面しています。もちろん教授はかなりのページをヒスパニック問題に割いています。でもよりシリアスなのは、silent majo ityと一部のeliteとの間の、アメリカの将来の進路をめぐる重大な対立です。そしてそれとアメリカで同時に起こりつつある宗教の復権です。教授は明確な提言は最後までおこないません。むしろ論点の提示とそれぞれの論理的な到着点の描写に、自らの作業を限定しています。英語はわかりやすく、あっという間に読むことができます
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【くちコミ情報】
政治学の本として一番読まれた本でしょう。
今でこそ「文明の衝突」とか大風呂敷を広げるようになったHuntingtonですが、 この本を書いていた頃はアメリカの比較政治学を緻密な理論でリードする学者でした。 この本は世界のほとんどの発展途上国における政治的な実態を、 「政治発展」という観点から整理した本で、今まで一番読まれた本だと思います。 p 主たるテーマは政治システムの安定化(「制度化」)。 社会経済的な変化に伴い政治参加が拡大する中、 その社会的な欲求を吸収することのできる政治制度(特に、政党)が発展できないでいるため、 多くの途上国が政治不安に悩まされている、というのが彼の主張です。 30年以上前の本なので、議論に古いところもありますが、 p その後の影響力を考慮すれば、一読に値すると思います。
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【くちコミ情報】
culture matters
この本は友人に借りてハンチントンの名著文明の衝突の後に読んだのですが、 そのときの自分の状況と世界情勢と関係のないものが頭の中で交差して p いろんなことがパズルのように連なり、自分勝手に解釈をしてそれもまた自分の背負っている文化的な背景が随所に垣間見る、ないし垣間見せられるせいだと妙に納得させられた本でした。でも、本当は価値感はどうにでも変わるものだと、だからこそ人々は歴史の中で軸となる文化を不安な心が見つけたり、見つけられたりしてできていって、だから美しい限りなんだ、と理想論者である 私は叫んでいたのでした。
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| Globalizaciones multiples / Many Globalizations: La Diversidad Cultural en el Mundo Contemporaneo / Cultural Diversity in the Contemporary World (Estado Y Sociedad/ State and Society)
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