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ぶっちゃけ、村上春樹はよく知らんのだが。
僕は村上春樹の作品を余り読んでおらず、(というのも幾つか読んでみて余り好きじゃなかったので、)彼の「大聖堂」の訳も読んでいない。なので、R. Ca ve の原書に辿り着いた日本人読者としては稀有な方に位置すると思う。 "Cathed al"は(dis)communicationの話だが、このdiscommunicationとcommunicationの間の境界を非常に繊細にtouchする作品である。盲人に愛情を注ぐ女房に嫉妬する主人公が、その盲人と一緒にTVを見るという妙な体験を描いた話だが、何とかTVの内容を伝えようとする主人公と盲人が、手を触れ合いながら「言葉」でcommunicationを取っているラストは、作家の「言葉」への信頼感と愛情が溢れている。この「言葉」とcommunicationへの信頼と愛情に感動する人はこの作品を大絶賛するだろうし、一方で物足りなく感じる人もいるだろうと思う。ただし、僕が幾つか読んだ村上春樹の作品みたいに、こういうラストですぐ泣いたりしないところは好感が持てた。 こんな本格的な文学作品なのに何しろ英語が読みやすく、中級程度の英語力でスラスラ読めるというのも驚きです。
すばらしい
「大聖堂」、「ぼくが電話をかけている場所」、「ささやかだけれど、役にたつこと」とカーヴァーの作品の中でも数珠の作品を収録。「大聖堂」というのは不思議な作品で、これまで30回くらい読みましたが全然飽きません。妻が文通していた盲目の男が遊びにきて仲良くなるという、何の特別なこともない話ですが、なぜか暖かい、安らぐ、そして妙な力を感じます。傑作。
極東の島国でファンを得ることとは?
レイモンドカーヴァーを日本に紹介したのが村上春樹だったことは よく知られている1980年代の伝説の一つだ。 カーヴァーを初めて読んだ時に感じた衝撃は今でも覚えている。「ダンスしないか?」という短編だったと記憶しているが とにかく「人間の絶望」というものを かようにドライで淡々と書く才能には 本当に目を見張ったものだ。 やはり村上ファンだった僕の友人は 「カーヴァーの作品世界は正しく村上春樹の世界だ」と言い張っていた。その意見は 今考えてみると 全く当たっていないとは思うが 1980年代には いくばくかの説得力がある意見だったと記憶している。あの頃の村上も「人と人とのディスコミュニケーション」がテーマであるように語られてきたし 実際 そんな「お洒落で軽い絶望」が 村上の持ち味であると僕も思ったものだ。 カーヴァーが亡くなったのは1988年だ。もうすぐ20年になる。彼は日本では読者に恵まれたと 今 思う。そう 日本人の大半は村上春樹経由でカーヴァーの辿りついたと思うがその結果 彼の良い読者が この 米国から遠く離れた国にも 沢山居るのだと思う。それは彼に対する一種の供養のような気もしないでもない。
カーヴァーの真骨頂
『羽根』は日常のカフカ、とでもいった趣。『大聖堂』も不思議な世界。両篇とともに忘れがたい人物が登場する。初期の短編もエクセレントだが、この集の短編群は、語り始めたら何時間あっても語り尽くせぬ魅力に満ちている。後期、円熟期の作品群。
リアリズムのカフカ
『でぶ』は訳者の能力を実感させられるカフカ的短編。『大聖堂』は奇妙などきどき感で目が離せない。『ジュリーとモリーとサム』はかなりきつい内容なのに、そこはかとないユーモアが読み手を魅了する。ウイリアム・キトリッジの巻末エッセイも泣かせる。
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【くちコミ情報】
わざわざ日本語を読む必要も無く
私、英語は不真面目で縁もゆかりもありませんが、そんな小学生英語の私でもなんとか読めます。おもしろいし、短編小説かくときの勉強にもなるし、私のようなレベルでしたら、英語の勉強にもなります。 日本では村上春樹が翻訳していますが、読み比べて、村上春樹訳は、もはや村上春樹の文体で、カーヴァーの文体が隠れてしまっているということ、に気付きました。 是非、無理をしてでも原文を読むことをおすすめします。
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好きな作家の作品なら(作品と呼べないような切れ端でも)、そのすべてを残らず見ておきたいと、誰しも思うのではないだろうか。 「価値というものは総体からのみ生じるものではない。それは細かいものごとからも生じるのだ」。(テス・ギャラガーの序文) カーヴァーが50歳で亡くなってから十余年、数編の遺稿が発見された。訳したのは、作家村上春樹。日本におけるカーヴァーの紹介者である。その作品世界を愛した彼自身こそ、誰よりも先に、それらの遺稿を手にとりたかったに違いない。 収録作品のうち、「薪割り」「夢」「破壊者たち」は、カーヴァーの生前に発表されたいくつかの作品と似通っている。たとえば、「舞台は小さな田舎町、アルコール中毒で中年の主人公、奥さんとはうまくいっていない」とくれば、いくつかの作品タイトルが頭に浮かぶだろう。まさに、これらは「いつものカーヴァーの物語」なのだ。 訳者あとがきでは、「以前暮らしていた部屋に久しぶりに入ったような気持ちになった」と、村上自身、懐かしさを吐露している。著者の妻であるテス・ギャラガーは、この短編集を「レイン・バレル(雨樽)に湛えられた水」と称した。レイン・バレルとは、戸外に出しておき、雨水を貯めておく樽のことである。いわば、天然貯水槽。「いつでも好きなときに、私たちはその水を柄杓でくんで、私たちをリフレッシュし、維持させてくれる何かをそこに見出すことができる」、とギャラガーは言う。貯えられた満々の水は、10年経っても変わることなく、われわれの前にある。(文月 達)
【くちコミ情報】
カーヴァー
レイ・カーヴァーの未発表小説をまとめた作品。言葉少ないながらも、たんたんとした語り口と的確な描写でずっしりと心に響いてくる作品。 個人的には最初も薪割りが一番ぐっときた。妻に別居された男が薪を割るだけの話なのになんでこんな面白いのでしょう。
思いもよらなかった小さな宝物
本中のレビューなどを見てみると最高の誉め言葉は見当たりませんが、個人的には、心をゆさぶる、涙をさそうあまりにも”リアル”なストーリーに出会うことになりました。また、懐かしい彼の声にどうしようもないめまいを覚えるかもしれません。たとえて言えば、プラチナアルバムの合間に出会った、彼のエッセンスでいっぱいのEP版。個人的には小さな宝物です。彼においては、星はつけがたい・・・荒削りな作品かもしれませんが心に染みる点、彼の死後新たにプレゼントをくれたという点において5をつけます。
やっぱり彼の声だった
村上春樹氏の手によるカーヴァーは、一つの川の流れの一部のような気がします。 切なく、そしてどうしようもなく悲しげな声になります。 彼の声を聞きたくて、ページをめくります。そしてどうしようもなく考えます。 「人生は切ないものだ」と。 そんな雰囲気のする作品です。
なんだかなつかしい。
久々にレイモンド・カーヴァーの作品に触れて、大好きだったのにどうしようもない理由で別れてしまった彼女に、5年ぶりくらいに会ったような気持ちになりました。 以前の作品と全く同じような感情を持つことはできないかもしれないけれど、カーヴァーの作品でしか抱くことのできない親密な感じがします。 p カーヴァーというのは僕にとって本当に特別な作家なんですよね。 またいつかどこかでひょっこり出会えればいいな、と思います。
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ヴィンテージ・カーヴァー
カーヴァーの短編小説とそれ以外の作品、例えば詩やエッセイ、インタビューなどを集めた言わばヴィンテージ・カーヴァーと言った作品集。彼の多彩な才能が一望の元に見渡せるコンパクトな一冊。印象に残ったのは、インタビューで創作の秘密を明かした部分。率直に解き明かしてくれる創作過程の話には作家としての見得など微塵も感じられない。しかし彼が一つの作品を作り上げるために繰り返す推敲( ew ite)のプロセスには、より良きものを作ろうとする彼の読者に対する善意のようなものすら感じられる。やはり短編は最初は一気に書かねばならないのだ。その後でじっくりと細部を仕上げていく。また、やはり彼自身も言っているようにヘミングウェイの影響をかなり受けているようだ。確かに、文体や題材に相通ずるものが感じられる。 英語も極めてシンプルで分かり易く、カーヴァーの多彩な才能を見渡すには最適の一冊としてお勧めである(H13.4.22)。
レイモンド・カーヴァーあるいは詩の入門書に最適
彼は短編作家として有名だけれど、詩もたくさん残している。詩人でもあるのだ。ぼくは今まで「詩」と呼ばれるものを国語の教科書ぐらいでしか読んだことがなかったので、彼の詩を読むことを(あるいは全ての詩に対して言えることだけれど)遠慮というか敬遠してきた。だからカーヴァー全集も詩集の巻はまだ購入していない。本書は自選集ということで、エッセイ+詩+小説という構成になっていて、今回初めてカーヴァーの詩を読んでみた。最初はいまいちピンと来なかったけれど、何十も読み進めるうちに、素直にああ、良いなあと思えた。散文じゃないから表現できることがある。短い語句にふくまれた深遠な余韻。そして何よりも大切なのかも知れないが、心地よいリズム。お金を貯めて、彼の詩集を買おうと思った。
カーヴァー・ワールド
エッセイと詩と短編の混ざった本。普段詩を読むことのない私でも十二分に楽しめた。またカーヴァーはエッセイストとしても秀逸。読む者を勇気づけてくれる。
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1988年に亡くなったレイモンド・カーヴァー最後の作品集。初期の代表作の数々やこれまで未収録だった7作品を含む、全37作品を収録。「カーヴァー・ワールド」を完全に網羅した、ファン必見の1冊。 カーヴァーは、「アメリカのどこか」にある特異な世界を舞台に、そこに暮らす独特な個性の人々が、なんとか人生に折り合いをつけようとする様子を描きだす。だが、その世界では「幸せ」は美しい包装紙にくるまれた「お届けもの」ではない。ある日突然、ひょっこりと配達される、かなり変わった「小包」なのだ。もっともそれが本当に届けば、の話だが。
【くちコミ情報】
I am very interested in him and his books
私が彼を知ったのは、学校の授業で使用していた教科書に彼の作品が載っていたのがきっかけでした。A e you a docto ?という作品で、短編で非常に読み易く、リズムがとても気に入りました。小説のなかのことばは多くは語らないんだけれども、なぜか分かりやすく伝わってくる。それからというもの、彼の事を調べあげ、大学の図書館で彼の作品を見つけ、今も読んでいます。 p 彼の小説は、読み易いので、好きです。良い英語の勉強になると信じています。これからも、彼の作品を読み続けていきたいです。
カーヴァー「慈愛」短編集
一人称女性の語りによって切実に物語が進行していく"So much wate so much close to home"、語り手の男の居心地の悪さと開き直りを独特のトーンで描く"Cathed al"、「小品こそ絶品」と思わせる情けない男アールとその妻のやり取りがたまらなくチャーミングな"They' e not you hus and"など、すでにお馴染みの村上訳を思い浮かべながらとても楽しく読むことができた。"What we talk a out when we talk a out love"の登場する2組の夫婦の食卓で交わされる印象的な会話はさながらジョン・カサヴェテスの映画のワンシーンみたいに感動的だ。これほどまでに慈愛に富んだ作品群も珍しい。"A small, good thing"がとくにお薦めである。
単純なのになぜか深い,あっさりしているのになぜか暖かい
村上春樹訳を通してレイモンド・カーヴァーのことを知りました.それ以降訳本だけでカーヴァーを読んできましたが,ふとしたきっかけでこの原書を読みました.村上訳でも十分に楽しめるのですが,原書を読むと楽しめるだけでなく,私は心底驚きました.簡単な文章の連続であっさりしているように思えるのに,どうしてこれほどに深くて暖かい物語が作れるのだろうかと.難しい形容詞や構文は一切ありませんから,(仮に翻訳する立場になったら)訳出するのに苦労するほどです.そんなとき村上訳を参照すると「なるほど」と頷いたり唸ったりすることしきり(そういう意味では翻訳の勉強にも向いているテキストなのかもしれない).こういう文章を読むと「あぁ,とてもよい短編を読んだ!」と思えます.Cathed !al,Small, good thing, Whe e I'm calling f omなどは特に何度も何度も読み返して大事にしたい.
心に染み入る
レイモンドの言葉は少ない。しかしどんなに着飾った言葉よりも語りかけてくる。 ふつふつと沸いてくる思い、動揺、懐かしさ、苦しさ、あたたかさ、そして寂しさ。自分でさえも忘れていた部屋にこの本はあなたを運んでくれる。ものぐるおしい静けさに時間を忘れる・・・。
未発表作を含むコレクション
村上春樹の訳で日本でも知られているカーヴァーの未発表作や詩作を含むコレクション。作品の量もさる事ながら、チョイスのセンスもいい。日本語で読んだカーヴァーを原書でもう一度、という人にはお勧めだろう。値段も本のヴォリュームに対して安い印象がある。
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