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功利主義論の重要著作を収録
功利主義に関する重要著作を収録したペンギン版。ベンサムの作品やミルのUtilita ianismなどが収められているが、個人的に興味深いと思ったのはミルのA System of Logicからの抜粋の一つであるOf Li e ty and Necessityというチャプタ―。10ページ程度のものであるが、いわゆる『必然主義』と『意志の自由』の対立が、言葉のあやによって生み出されたものに過ぎず、実質そのような対立は存在しないということを巧みに論証する。言葉がいかに人間の思考に魔術的な影響力を及ぼすかという視点からも示唆に富む内容であるし、また、これを読むことで、ミルの代表作On Li e tyのInt oductionの冒頭の文が何を言っているのかがよく分かる。
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今こそ読まれるべき自由論
例えば日本国憲法が語る「公共の福祉」って、ほかの皆さんを慮って社会のことをまず 第一に考えて暮らしていきましょうね、なんて話じゃなくて、自由な人間と自由な人間の 権利が衝突したときに、あるいはしそうなときに限り調整を図っていきます、ってこと なんだよな、とこの本を読み返しながら、久しぶりに思い出した。素で忘れかけていた。 ミルの語りぶりには150年のタイムラグを忘れて引き込まれてしまう、それほどまでに熱く 真摯。満たされた多様な生のため、すべての自由の前提としての言論の自由を力説する箇所の 説得力たるや、圧巻の一言。 冒頭において提示されるこの本の主題、すなわち「社会が個人に対して正当に行使し得る 権力の本質と諸限界」などというのは、まさに彼自身が語る通り、人類の歴史と同じだけの 長さを持たざるを得ない課題のひとつ。 むしろ種々のテクニックの発達で、コントロールがかけやすくなった監視社会、管理社会の 今日だからこそ、ミルの慧眼はなおいっそうのリアリティーを帯びているとさえ言える。 無論、今日の自由論とて、ミルの下支えに与らぬものはいない。 必読の一冊。
自由への提言
内容については、いわずもがなでしょう。近代の倫理、即ち功利主義について書かれた不朽の名作である。 しかし、21世紀の普通の日本人にとっては、翻訳の日本語が中々理解し にくいのではないでしょうか。翻訳とは、訳者の解釈なので、できれば原 典にあたることが望ましいといえます。他のレビューにも訳文についての 意見がありますが、当を得ていると思います。 因みに・・・ 著者の倫理思想については序文で説明されています。本編は、その思想を 下に自由についての理論的な主張がなされています。
「イケてる社会ってどんなの?」と考える全ての人へ
現代倫理学の基軸である、功利主義的自由主義の古典。 「他人に迷惑をかけない限り何をしてもよい」 そんな社会がイケてるんだ! とミルは言う。 ロールズ理論をはじめ、現代の政治理論や倫理学の多くが 功利主義的自由主義に対する批判から生まれてきている以上、 「イケてる社会って何やろか?」と考える人はこの本から はじめるべきでしょう。
自由とは、個人に幸福をもたらす条件を整える根本概念である
通読。この本だけではないが、およそ150年前の欧州では自由というものについて考察され、価値を認められていた理由はなんだろうか。ミルもその点について簡単に記載している。貴族や市民の責任免除や王権に対する制限といった自由から、個人の自由の概念が拡張されていったとはいうものの、それがなぜかについては書いていない。 再読。この本の主題は内面的自由ではなく社会的自由である。 ミルは、自由に関して三つの原理を呈示している。言論の自由、個性の自由、個と他との関係における自由の制限、がそれである。言論の自由は自由の最も根源的な条件であり、個性の自由は換言すれば多様性の容認であり自由の根源それ自体に関わるものであり、個と他との関係における自由の制限は他に対する行為の有害性だけが唯一の根拠である時にだけ許されるものである、と言っている。これ等の原理の妥当性を説明する事例がいくつか挙げられていて、それらは類推すれば現代でも十二分に通用する。 自由とは、個人に幸福をもたらす条件を整える根本概念であり、個人及び社会の能力を向上させる最大の手段でもある、と読み取れました。混迷する現代社会に共有できる思想の原理として、思い起こされて然るべき古典だと思います。
自由民主主義がいかなるものか知るために必読の書物
自由民主党という政党もあり自由党という政党もあった。それに属する政治家達は口をそろえて自由と民主主義を守るという。元来自由種柚木と民主主義を結びつけ自由主義を完成させたのはミルであるといっても過言ではない。果たして自由と民主主義を守るといっている政治家達が本当に自由主義者なのかそれとも自分の利権と票稼ぎの為に自由民主主義、自由主義という口当たりいい言葉を口実にしているだけなのか自由論という自由主義、自由民主主義の集大成である本書を見れば明白になるだろう。私は元来、大川周明、北一輝、皇典学者権藤成卿といった日本ファシズムの影響を受け彼らの思想はミルの自由論に全て含まれると考える者である。
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