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カスタマーレビュー数:7
【くちコミ情報】
厳しかった
どんでん返しのない作品でした。 確かに、ブレーク前ですから、こんなもんでしょう。 けど、話の途中で主人公と学習障害の娘がほとんど絡まないので、 「ディーヴァーだから…」なんて、勝手に期待しちゃって、 最後には何も起こらず、がっかりしてしまった。 全体的に悪くはない。 でも、犯人はズバリそのまんまだし、娘との交流もなく、意味不明に息子はあんなんだし、 妻は不貞に片足を突っ込んだのに、なんの裁きもなく…嫌な女…と思っただけ。 家族愛も希薄でした。息子のチャリの故障の部分も、いまいち意味不明だった。 わけの分からない、刑事だの保安官だのが多すぎて、 話の流れをつかむのもままならないまま終わってしまった。 謎解きも、「せっかくだから…」なんて、しゃべり始めるな---!! と、不満たっぷりの作品でした。 ホント、ディーヴァー作品を制覇するつもりがないのなら、 読まないほうが幸せです。
“ブレイク”以前の、一味違うディーヴァー
ジェフリー・ディーヴァーが『眠れぬイヴのために』や『静寂の叫び』で“ブレイク”する以前の、’93年に発表した作品である。 現在の<リンカーン・ライム>シリーズに見られる、畳みかけるようなサスペンスの連続劇とはまた一味違った人間関係ドラマが、文庫にして上・下巻あわせて773ページにわたって展開される。 インディアナ州の地方都市ニューレバノンで半月の夜に、地元オーデン大学の学生ジェニー・ゲベンが暴行を受けて殺されるという事件が発生する。そして、血で描かれた半月が町の建物6箇所に一夜にして出現した。地元新聞は1年前の女子大生撲殺事件との関連もにおわせ、犯人を“ムーン・キラー”と呼び、町は騒然としてくる。 捜査主任のビル・コードは被害者ジェニーの奔放な交友関係を洗うが、満月の夜に新たな犠牲者が出てしまった。 一方でビルには学習障害をもつ娘セアラの教育をめぐって悩みがあり、高校生になる息子ジェイミーが最初の事件の目撃者であったことがわかり、事件が彼の家族にも暗い影を落としてくる・・・。 本書は、粘り強さが取り柄のビルを中心に据えた、警察捜査小説である。と同時に、娘セアラの障害のこと、何も問題がないと思われた息子ジェイミーの突然の離反、妻ダイアンとの気持ちのすれ違い、など家族に関する懊悩が丁寧に描かれており、コード家の家族小説でもある。 また、大学内部の赤裸々な実態をえぐりだした学園小説の側面も持っている。 さらには、映画のカットバックの手法を取り入れた叙述方法をとっていたり、各章の終わりに次章につながるサプライズがあったり、そして、予測不可能な“どんでん返し”も・・・と、荒削りながら現在のディーヴァーを彷彿させるものがある。 本書は、“ブレイク”以前のディーヴァーをじっくり味わうことができる作品である。
ブレーク前の作品!!
ライムシリーズの「エンプティーチェア」の後に刊行されたため、期待して購入したのだが、じつは「ブレーク前の作品」であった。 p 他の作者の「ブレーク前の作品」と同様、ダイヤの原石のように光る部分はあるものの、なにぶんにも荒削り。出版社のウリは「ノンストップサスペンス」ということだが、何度もストップさせられた。 まあ、並みのサスペンス作品ということで、「ディバーの全作品読破」を目指す人以外に、あえて読む理由はないようである。
私は好きです、「死の教訓」・・・。
私は好きです、『死の教訓』・・・。ディーヴァーの作品はいろいろなタイプのものがありますが、「リンカーン・ライムシリーズ」から読み始めた方には「あれ?ちょっと違う」と思われるかと、思いますが・・・。友達何人かに勧めましたが皆「おもしろかった」と言ってます。もしかしたら女性向きの作品かもしれません。「ディーヴァーだ」とこだわらずに読んでみるともいいかもしれません。
matthewさんと同感です。
私も「静寂の叫び」を先に読んでしまったクチで、しかも「死の教訓」の前に「青い虚空」を読んでいたので、matthewさんの気持ちがよーく分かります。この「死の教訓」は、上巻の後ろ半分をとばし、下巻の前半分をとばして読むという、ミステリーでは考えられない読み方をしましたが、それでも何の問題もなく読み終わってしまえると言うところが驚きでした。 p ジェフリー・ディーヴァーの作品だからと買ってしまいましたが、もういいや。コーンウェルは5冊目以降読んでいません。ディーバーもそれと同じようになってしまうでしょう。残念。私的な意見ですみません。
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カスタマーレビュー数:7
【くちコミ情報】
ハードボイルド版「そして誰もいなくなった」
前作で主人公がサイコパス扱いされたのが嘘のような、 のんびりまたぁりした展開で、 普通のハードボイルドに戻ってしまったかと危惧したが、 終盤のドンデン返しの量は新記録を樹立した。 コナリーの小説はラストで二転三転するのが当たり前だが、 本書は犯人当て推理小説として四転五転までひっくり返ります。 そして、事件が解決した後に小説としてトドメの大ドンデン返し。 リアルタイムで読んでいた読者は、 最終巻なのか! と絶叫したに違いない。 毎巻が最終巻のノリの凄いシリーズだが、 最終巻にやるべきネタをここでやってしまうとは! ここでこのネタ使っては、 本当の最終巻の選択肢が減って作者は不利だが、 天才コナリーなので、 問題ないということだよな。
最大の転機を迎えたボッシュを描いた傑作
“当代最高のハード・ボイルド”といわれる、マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ>シリーズ第8弾。はじめて早川書房からの出版である。 ’03年度のアンソニー賞ベスト・ノヴェル受賞作で、同年「このミステリーがすごい!」で海外編第17位にランクインしている。 一匹の犬がくわえてきた骨が、過去の事件を呼び覚ました。鑑定の結果、骨は10才から13才くらいまでの少年のものと推定され、死亡時期は20年から25年前、生前には長期間にわたりひどい虐待を受けており、死因は鈍器による頭部への殴打であることがわかった。 やがて現場近くに住む小児性愛者が容疑者として浮上し、ボッシュが尋問に当たるが、手違いから男の逮捕歴が報道されてしまい、男は無実を訴え、不当な取調べを糾弾する遺書を残し、自殺してしまう。他にも色々と事件が重なり、署内での風当たりが強まるなか、ついにボッシュはロス市警副本部長から引退の勧告を受け、限られた時間のなかで刑事生命を賭けて、事件解決に邁進するのだが・・・。 二転三転する幕切れは鮮やかだし、つねに自分の人生について問いかけ続ける、孤高なボッシュの魅力にもかげりはない。本書は、最大の転機を迎えたボッシュを描いた、シリーズを代表する傑作と言えるだろう。 「『どこにいるの、タフガイさん?』『どこにもいない』ボッシュは声に出して言った。」
大量殺人事件ではありません
ロサンゼルス丘陵部の急斜面の上で子どもの白骨死体が発見される。死後20年程度経過していると思われるが、ハリーは、次々と手がかりを見つけて事件の核心に迫る。捜査の過程で警察官による情報漏れで無実の人などが死んでいき、悲しい結末を迎える。 ハリー・ボッシュシリーズの転換点ともなる作品です。 英文は読みやすく、難解な単語も少ないので、安心して、しかも、次から次へとページを捲らざるを得ない小説です。
渋い。
初めてマイクル・コナリーの作品を読んだ。本作品は人間の骨を犬が運んできたことより、数十年前の事件に対し主人公:ハリーボッシュが 挑んでいく展開である。その骨の人物、その家族の過去とは?、愛しい女性との別れ、そして悲しい結末。。。。。。。 Jディーバーばりのスピードストーリーを期待して読んだのだが、どっこい作風はある意味、とても地味。主人公が最後に「人生とはある一つのことを追い続けるもの。。。償い。。。」と。結構、レイモンド・チャンドラーの影響が見え隠れするのは私だろうか? チャンドラーっぽい、渋めのハードボイルドを読みたい人にはオススメと思う。
「ボッシュ・サーガ」に新展開!?
ハリー・ボッシュのシリーズはボッシュ・サーガと呼ばれているそうだ。その生い立ちからベトナム体験、組織の中での軋轢、愛と別れー実にさまざまな視点からボッシュと彼を取り巻く設定が用意されている。今度はどんな趣向なのかと読む前からわくわくする、ちょっと異質なシリーズものなのだ。 p 本作は犬がくわえてきた人骨から事件が展開される。その成り行きはリンカーン・ライムものを髣髴とさせる正統派の犯罪捜査小説を思わせるが、どっこいコナリーは全く別の方向へと物語をはこんでいく。最近の作品では、ボッシュが警察組織への適応ができなくなっているような印象を受けてきたが、本作では「うそ~!」と叫んでしまうような、それを裏付けるラストが待っている。 p 幸い「夜より深き闇」というオールスター・ゲームのような作品をはさみ、次回作はちゃんと用意されているのでひと安心。本書の最後にある「人生とはあるひとつのものを追い続けることだと。それは償いです」というボッシュの言葉を信じるとすれば、ボッシュはいつまでもそれを追い続けてくれるのだろう。毎回、次回作が待ち遠しいのが「ボッシュ・サーガ」の魅力なのだ。
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