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ジャンル内ランキング:45,603位
カスタマーレビュー数:2
【くちコミ情報】
玉石混淆
全体としては、非常に興味深い本であることは確かである。しかし、一部の章、とりわけ確率、統計の章については疑問を呈せざるをえない。ただし、これは Pe l における p actical とはどういうことかの解釈に関わるので、一概に悪いとは言えない点に関してである。数値計算には誤差の問題がつきまとう。使い捨ての予備計算用のコードでなければ、誤差を小さくするように組むべきである。ところで、この本では記述統計において標準偏差を計算する際、各項の2乗の平均を計算して、平均の2乗を引き、根号をとっている。これは誤差が出やすい。もちろん、ちゃんとしたコードではStatistics::Desc iptive モジュールを使うので問題がないとはいえ、説明がほしい。その他にも、誤差が出やすいコード、オーヴァーフローが出やすいコードが散見される。また、確率密度関数はいろいろ実装されているのに、より必要になる確率分布関数は出てこないなど、p actical というよりtoy p og amming といいたくなる部分もある。ただし、統計関係では使うソフトウェアが事実上強制されているので、予備計算用と考えれば問題はないのかもしれない。自分では絶対そんなことはしたくないが、数値計算の章ではRom e g 積分が紹介されているので、密度関数を数値積分して分布関数を出せばいいのだし。繰り返しになるが、章ごとに出来不出来があるとしても、全体としては面白い本である。
実用的かつ理論的な本
理論的という形容は不適当かも知れません。 しかし、本書は「なぜ」を語ってくれる本です。例えば「なぜ」ある方法は他の方法よりも良いのか、また「なぜ」すぐに思いつくような直截的に方法ではなく、一見、冗長に思える方法がよいのかといった、実際的な「選択」の理由・基準が述べられています。 数学的に理想化されたアルゴリズムの解説のみに終始する類書が多い中で、下手なアルゴリズムよりもデータ構造自身に真の知恵が秘められていることを強調している点と、プログラムという実現に向けての留意点・陥穽を忘れずに述べている点で、すばらしい本だと思います。 p もちろん、サブタイトルにあるようにp acticalな本です。Pe lでプログラミングするなら、即、適用できる形でコードが記述されており、無駄な仕事をしなくて済むように既存ライブラリが明示されていますし、関連情報へのポインタも充実しています。かといって孫引き情報の固まりではなく非常に「オリジナル」な感触を受ける本です。 p 個人的に気に入っているのは、言語が連想配列をもつPe lのせいでしょうか、アルゴリズムの抽象性がよく浮き出されている点です。特にいわゆる抽象データ型の扱いは見事です。れがC等の言語だと、アルゴリズムの本質とは無関係な部分、例えば配列の添え字の扱いやら、ポインタの扱いがコードの多くを占めてしまい、本質への見通しが悪くなります。もちろん、Pe lであるが故の見通しの悪さもありますが...... 少なくともPe lの入門書を読んで、サンプルコードのまねだけでなく、「自分の頭」で何かプログラミングをしてから読んだほうがよいでしょう。 p 驚くべきは価格です。この値段でこの濃厚さ! 近頃、やたらと種類だけ増えて、入門書やノウハウ本であふれてしまった「動物シリーズ」の中で、この本は「買い」だと思います。
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