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   James D. Watson の売れ筋最新ランキング   [2008年11月22日 23時45分]
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カスタマーレビュー数:12

くちコミ情報
勢いある本
以前読んだ『生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)』で紹介されていたので読んでみた。ワトソンやクリックは当時、同じような研究をしているポーリングという人との競争の中で必死であり、DNAの構造解明に先を越されまいと相当燃えていたようだ。そういう気分がよく伝わってくる勢いのある本だ。素人にはさっぱり不明な議論も含まれていたが、わかればもっと面白いだろうが、まあわからなくても読める(飛ばせばいい)。生物の教科書に気難しそうに並んでいた「ワトソン-クリック」だが、本書にかかると躍動する。二人は共同研究ではあるが、いつも仲良くやっているわけでもなく、ワトソンがしばしばクリックのおしゃべりに眉をひそめることもあれば、また逆に、クリックが「大事な時期なのにテニスなんかして」とワトソンを非難がましい目で見ることもあったという。こういう人間くさい部分を特に隠し立てもせずに描いているところがとてもおもしろい。 いまではみな二重らせん構造を当たり前と思っているが、当時ポーリングなどは三重らせんと考えていたくらい、不明なものだったそうだ。それを二人は解明したわけだ。その解明の仕方として、モデルを先に作ってそれを事実と照合させるワトソンやクリックの方法と、事実から何かをゆっくり引き出そうとしたフランクリン女史の態度が対照的に思えた。研究の態度として、一種の奔放さから自分で想像的(創造的)なことをひねり出す「やわらかい」過程を通れるこういう二人みたいな人こそ、何か最終的には偉大なことを成し遂げるという感じはする(いわゆるガリ勉は、本来学者に向いていないのだろう)。彼らの場の空気みたいなもので、巻末の登場人物の業績なんかをみていると、彼らの周りにいる人々はことごとくノーベル賞をとっているようである(ポーリングも別の業績でとっている)。まるで灘や開成では東大進学が当たり前みたいなノリだ。
ワトソン=嫌な奴
ノーベル賞受賞者の中でもこれほど本質に関わらず受賞した人間も珍しいのではないだろうか? 最も恩恵を受けたロザリンドをここまで見下すと言う事は穿った見方をすれば、彼女への嫉妬が 本書を書く最大の動機だったのでは?と思わずにはいられない。本来受賞に値する人間がクリック、 シャルガフ、ロザリンドであったと言う事をこの本は図らずも露呈してしまっている。その意味で 星は六つあげても良い。ワトソン君、一番嫌な奴は君なのだよ。
はじめて知った科学者の世界
いつも当たり前のように見ている、あの二本の帯が螺旋状にねじれているDNAの構造をときあかすまでを、当のワトソン博士が、生き生きと綴る。想像以上に人間的で、予想を排したフェアプレイで、ライバルたちが研究に挑む姿は、下手な小説の数倍も面白い。科学の苦手な文学青年にも少女にも、ぜひお勧めしたい。 それにしても、今の研究だったら、CGグラフィックを使うのだろうか、最後にいまの構造を思いついたワトソン博士が、それをかたちにするために、模型ができるのを何日か、今か今かと待っているのが、何とものどか。 若干25歳であんな偉業を成し遂げた彼に嫉妬を覚えつつも、オックスフォードやケンブリッジの描写も旅行で訪れた、かの地を思い出させ、イギリスの香りをも楽しませていただいた。
大発見の過程の生々しさ
生物学史上、今世紀最大の成果と言われる「DNA構造の発見」。本書は、発見者の一人ワトソンがその発見の過程をドキュメント・タッチで綴ったもの。イギリス人で偏屈ではあるが理詰めなクリック。アメリカ人で直感力に優れ野心家のワトソン。この若いコンビが世紀の大発見をする模様が当人の筆で書かれているので迫力がある。 研究の場所は主にケンブリッジ。ワトソンは当時のイギリス人から見ればヒッピーのような姿でやって来たのだ。研究者の間には当然激しい競争がある。自分の研究に対して、他からの反駁・無視があるという恐れもある。研究者と言っても通常の人間同様、生々しい感情があるのだ。話の前半は主に人物紹介に費やされ、"発見"に近づくに連れ緊迫感も盛り上がる。しかし、ワトソン達が多くの研究者から情報を得られたのも、場に恵まれたからで、研究環境も非常に大事だと感じた。が、この中で"フェア"な情報入手の割合がどの程度であったのかは分からない。 本書を通じて、女性研究者に対してあまり公正ではない気がしていたが、特に著者らの論に強硬に反対していたロージィが土壇場で急に賛成に回ったのは話がうますぎる気がした。また、ワトソンが自分の野心を率直に書いているのはアメリカ人特有のフランクさか、本人固有の特質か。 いずれにしても、"世紀の大発見"の本人が書いた迫真のドキュメンタリである。生物学、遺伝学に興味のある方にお勧めの一作。
野心を抱くとどうなるのか
特異な野心家ワトソンという人物を知る手がかりとなる本です。ワトソンはノーベル賞ももぎ取った天才的(天災的?)野心家ですが、執筆でもその才能を大いに発揮しています。 p DNAのらせん構造発見劇をワトソンの目を通して赤裸々につづったという体裁で書かれていますが、ワトソンの目にどう映ったかではなく、ワトソンにとってどうあってほしかったか、という観点で編集されている内容、というのが正確なところです。 p はげしい野心をもった人間の心を知るためにも興味深い本です。


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カスタマーレビュー数:9

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   一般の読者に遺伝学を説明している類書は多く出ているが、本書のほかにない特徴は、あの有名なワトソン&クリックのジェームス・ワトソンその人が著者であることだ。ワトソンと共著者のアンドリュー・ベリーは、メンデルからゲノム配列解析までの遺伝学の歴史を明確に分かりやすく説明している。また、近代科学のエキサイティングな歴史のよく知られている事実の背後にあることを、ワトソンは臨場感あふれる筆致で描き出す。彼は、遺伝子工学とクローン技術への執着を生み出した研究上の抗し難い魅力を喜々として報告してくれる。

   多くのイラストと写真を使うことで、ワトソンは、いわゆる遺伝子工学の「セントラル・ドグマ」であるタンパク質の合成の仕方が記述されているDNAコードを、いかに科学者が解読したかを、熱っぽく解説する。しかし、ここにも特許と企業が進出してきており、ワトソンはビジネスが神聖なる科学の殿堂に侵入していることについての懸念を示す。1975年以降、DNAは生命の分子構造を理解するというアカデミックな世界だけの問題ではなくなった。分子は、世間から孤立した白衣を着た科学者が住む象牙の塔の壁を乗り越え、絹のネクタイと粋なスーツを着た人々のひしめく世界へと広がっていった。

   後半の章でワトソンは、実験がどのようになされるかを理解せずに遺伝子を単にいじくりまわすだけの、彼のいうところの「人騒がせな連中」 に対して、辛らつな言葉を投げている。こうした議論によってワトソンは、科学の概念が『Silent Spring』(邦題:『沈黙の春』)以降に科学的概念を形成したという人々には嫌われることになるかもしれない。しかしながら、本書は遺伝子工学を巡る政治的な論戦の両面を網羅しており、ワトソンこそがこの主題を巡る議論の熱烈な発案者なのである。(Therese Littleton, Amazon.com)


くちコミ情報
科学におけるモラル
言わずと知れた著者の語ったゲノムプロジェクトの舞台裏を語ったもの。 生命科学に携る者としてこの本を読んで考えさせられました。 確かに企業にとって利益を追い求めることは至上命題ですが・・・ 自然に存在するものに対して(特に遺伝子等)特許を認めるか否かは様々な意見があり様々な場で語られていますが、多少慎重になったほうが良いのではないでしょうか。 現在は第一線の科学者でさえもそのものがどのよう経緯で成り立っているかをあまり理解しないまま研究が行われていることも珍しくありませんが、少なくとも生命科学に携る研究者であれば一読するべき本ではないでしょうか。
・・・・・・・・衝撃。
 レポートをやるときに読みました。 この本を手に取ったのはジャケ買い??(学校の図書館で借りました)ってのもあります。amazonのイメージ画像と違って、私が読んだのはDNAらせんの立体イメージが鮮やかにオレンジ色で表紙になっていて、「かっけーー☆」と思いました。レポートは大成功でした。難しい専門書のように思えますが、すごーーーーーくわかりやすいです。ハリー・ポッターみたいにどんどん読めちゃいます☆☆今までこの本を読んでいなかった私がアホに思えたくらいです。人生観も変わりました。ほんとに、私はこの本に出会えてよかった・・・・☆ 将来、子どもに読ませてあげたいです。
遺伝学は何処へ行くか
DNAの螺旋構造を発見し、それ以降最近のゲノム計画に到るまで、まさに遺伝学とともに歩いてきた男・ワトソンが、メンデルの遺伝学の法則・優生学から、螺旋構造の発見、そしてその後のバイテク、遺伝子組み換え食品、幹根細胞医療といった最新の遺伝技術までを概説するのが本書である。語り口は柔らかく、どんどんと読み進めることができるであろう。ワトソンというと、別著「二重螺旋」でロザリンド・フランクリンを不当に攻撃したという話が有名であるが、本作にもところどころに眉をひそめたくなるような文章が無きにしも非ずであった。しかし本作において最も注目すべきは、ワトソンがDNAにかける熱意が怖いほどに伝わってくるCodaの章であろう。この10頁強の終章を読むだけでも、ワトソンという遺伝学の巨人の哲学の一端が分かって面白いものである、賛否はともかく。
最高の研究者による、素晴らしい、生命の解説書!
優れた研究者と、優れた語り手とは、必ずしも一致するわけではないのだが、この書物は、両者が見事に一致している。著者は、DNA二重らせん構造の発見でノーベル賞を受賞した、あのワトソン博士であり、その碩学が、遺伝学・バイオテクノロジーの、極めて優れた概説書を世に贈ってくれたのである。実際に読んでいただければお分かりになるが、叙述といい、デザインといい、とても翻訳書とは思えないほど、丁寧な仕上がりとなっている。そして、圧巻は、遺伝学が、かつての「優生学」や「キリスト教原理主義者」らによって濫用される危険性があるにもかかわらず、なおかつ、人間の未来を信じて止まない志であった。
才能と資金が凝集した50年
 圧巻でした。1953年の二重螺旋の発見から現在に至るまでのDNAというフロンティアに集まった数多くの天才、ビジネス化へのうねりが生々しく伝わってきます。そして、DNAにまつわるさまざまな報道の意味合いが少しは理解できるようになりました。 p  80年頃に、大学で「もう生物学で研究可能なことはあるのだろうか」等と考えていた自分の浅はかさを悔やみながら一気に読み進みました。  「不可侵の大御所」としてではなく、常に意見をもち行動に移してきた著者をの50年を追体験できるのは素晴らしいことです。 p  しかし、解明されればされるほど、その先の道が遠ざかる気もしますね。それでも研究者を駆り立てるものは何でしょうか。


The Life Of James Dixon, D.D., Wesleyan Minister
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The Life of James Dixon, D.D., Wesleyan Minister (1874)
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カスタマーレビュー数:1

くちコミ情報
The Cut-Corners?
本書は或る意味では驚きに満ちているとも言える書です。実際、本書の最大の価値はノーベル賞クラスの科学者が自分たちの仕事を如何にゲーム的に或いはコンテスト的に見ているかを教えてくれることそのものにあり、しかも科学者がその科学的思考からノーベル賞クラスの発見をする際に如何に最短コースを選択しようとしているのか(或いは「楽をしよう」としているのか)を教えてくれることにあります。最近の日本人受賞者たちは余り褒められないような過去の逸話を披露して周囲を煙に巻いていましたが、本書を読むと洋の東西を問わず天才級の科学者たちには並みの人間以上に「凡人的」なところがあるらしいことが分かってきます。
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