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Ian McEwan
¥ 233(税込)
¥ 3,395(税込)
カスタマーレビュー数:3
【くちコミ情報】
読ませられてしまう
決して、好きな作品ではない。内容も、近親相姦、幼児殺害などあまり好ましくないテーマであるし、だが、とろりとした退廃感あふれる筆致でいて、さくりさくりと読めていくちょうどよい長さに、ついつい最後まで読ませられてしまう。どちらかというと、男性向きの作品と感じるが、毒の部分を許容できるのであれば、女性でもよいかもしれない。
たぶん、
短編集の中でも指折りの面白さを誇ると思う。 当時としては異例の近親相姦、幼児趣味などのモチーフをふんだんに盛り込まれたこの短編集。 人間の残酷さと悲しみがぎゅっと凝縮されている。本当にデビュー作かよ、これ? 独特の気だるげな性描写からあまりに巧みな心理描写。 押入れ男は語る、などはかなり衝撃的な短編。どの短編をとってもはずれがない。個人的に、歴代英国作家ナンバーワンだと思う。
最初の短編集はその小説家を語る
とはよく言うけれど、彼のこの小説もまさにそのとおり。 社会に対する苛立ち、大人になることの恐れと憧れ。 無垢なものと汚れたもの、そしてどちらでもない自分。 彼が社会に対してのメッセージをもつ小説を後に書くことを思うと、マキューアンを知るには絶好のテキストになると思う。 そして、何よりこの短編集は面白い。 p 内容もすべて違うテーマ、違う切り口。(異常と言われてしまうような)心理描写のうまいこと。彼のセンセーショナルなデビュー作も、それからしばらくして、現在を生きる私たちにはある意味おなじみの風景を切り取ったものであるってことも含めて。
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おすすめ度
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| Atonement (Windsor Selection)
Ian McEwan
¥ 2,653(税込)
¥ 20,259(税込)
カスタマーレビュー数:19
【Amazon.co.jp】
イアン・マキューアンの『Atonement』はブッカー賞ノミネート作品。1998年ブッカー賞受賞の処女作『Amsterdam』(邦題『アムステルダム』)に続く待望の新作だ。だが短く優美にまとめられた前作に比べ、『Atonement』は壮大なスケールの長篇小説。その随所にマキューアンの遊び、こだわり、実験が感じられる野心作である。 時は1935年の夏、物語は13歳の少女ブライオン・タリスがロマンス劇「アラベラの試練」を書き上げた場面から始まる。それは愛する兄レオンの帰郷を祝して書いた特別な作品だった。だが美人のローラ、双子のジャクソンとピエロら従弟たちは、この劇の上演にあまり乗り気ではなく、ブライオンの創作意欲も薄れていく一方だ。彼女がセンセーショナルな事件に遭遇したのはそんなある暑い日のことだった。裸で庭の噴水に飛び込む姉セシリアの姿を見たのだ。どうやらタリス家に仕える掃除婦の息子ロビー・ターナーが、姉の服をむりやり脱がせたらしい。おまけに彼は姉にみだらな手紙を送りつけてきたのである。 一方兄レオンは、見栄えはしないが金持ちの男をタリス家に連れてくる。チョコレート会社を経営するその男は、新たな戦争を機に新商品「弾丸チョコレート・バー」を売り込もうと画策していた。さらにタリス家の2階寝室では、いつも偏頭痛に悩まされている母エミリーがあらゆる動きに目を光らせていた。やがてタリス家に集まった彼らの秘密が明らかになり、全員の運命を変えていくことになる。 両大戦にはさまれた時代の、比較的裕福な中流家庭を舞台にした第1部の巧みな筆致は、ヴァージニア・ウルフやヘンリー・グリーンを彷彿とさせる。だが物語が21世紀直前まで進み、メインテーマがしだいに明らかになるにつれ、そこにはほとんど独壇場ともいえるマキューアンの世界が織り成されていく。『Atonement』は文芸作品創作にともなう喜びや痛み、危うさを主眼とした小説だが、作品に対する読者の理解を意のままに操ろうとした実験作ともいえる。少なくとも本書でマキューアンが苦もなく読者の気持ちを掌握したことは間違いない。本書は実に意義深く刺激的であると同時に感動的な1冊。読者の賞賛が約束された傑作である。(Alan Stewart, Amazon.co.uk)
【くちコミ情報】
心理描写がいい
美しい作品だと思います。特に子供の心理描写が、懐かしい気持ちにさせてくれました。 ストーリーとしては、想像力の行き過ぎたブライオニーが、姉の恋人・ロビーが従姉を襲おうとした、と言って彼を刑務所に送ってしまい、恋人たちが引き裂かれたまま、戦争が始まり…。という話です。 心理描写は美しいのですが、戦争や戦場病院での人々の負傷や苦しみの描写があまりにもなまなましく、ちょっときつかったです。映画を観ずに読んだのですが、映画の方はその辺りは大丈夫だと聞いたので今度観てみたいと思いました。 最後の最後のシーンは衝撃でした。…しかし、ブライオニーはこれで償えると思うのか…?その辺はちょっと理解できません。
作家とは何者ぞ−「贖罪」とは「つぐない」か?何をもって「贖って」いるのか?
思い込み、作家気取りの思い上がりから少女ブライオニーのついた嘘で姉セシーリアと将来有望な使用人の息子ロビーは互いの気持ちと欲情に気付いた日に引き裂かれる−所詮身分違いの恋、数年経てば第二次世界大戦が始まるのだから、と思うが、彼らには「あったはず」の3年半が「なかった」ロビーは性犯罪者として刑務所にいたので、面会はできず、手紙も厳しく管理されていた為、手紙で愛や将来を語ることもでき「なかった」。戦時中、姉に続いて看護婦になったブライオニーがセシーリアを訪ね、つかの間のひと時を過ごすロビーとの三者の緊迫したやり取り、それすら「なかった」。そのシーンからほのめかされる海辺のコテージでの日々も、もちろん「なかった」。セシーリアとロビーの二人には図書室での一件と出征前の短くぎこちない再会しか「なかった」。この「なかった」の連鎖によってセシーリアとロビーは実在の人物よりも鮮やかな存在となり、小説は現実を超える−そして、疑念。ブライオニーの「贖罪」とは本当に贖罪なのか?単に作家のエゴなのではないか?ロビーが死にセシーリアが死に、ブライオニーが死んでもブライオニーがいくら小説を書き直しても「罪」は変わらないのではないのか?読み終わってからも何回も咀嚼するように考えは広がり、乱れる。それにしても「かくも作家とは何者ぞ」 小説を忠実に映像化した「つぐない」が公開されている。小説→映画→小説の順に読んで、小説の中に見たものを、映像の中に観て(特に噴水のシーン)、映像で観たものを小説に丹念に色づけをして(ダンケルクのシーン)何回も何回も観て読んでいたい作品である。
彼らにキスを
「神が贖罪することがありえないのと同様、小説家にも贖罪はありえない」(本文より) 物語をつむぐ作家の罪と、つぐないの話。 作家には、のがれられない習性のようなものがある。 物語を探して語ること。 筋と整合性を求めて作り出した物語のせいで、主人公ブライオニーは姉とその恋人の人生を狂わせてしまう。 物語によって壊してしまった恋人たちのために、作家となったブライオニーがした「つぐない」。 それが本編の物語になる。 非常によく作りこまれている。構想と構成がばつぐんにいい。 1,2章は、ものすごく客観的に、かつ丁寧に描かれている。(読むのに苦労するくらい) そのぶん3章は、物語の流れに一瞬「?」と違和感を覚える部分がある。 しかしそれも構成のひとつで、その違和感、あえていうなら「都合のよさ」が、作家が望んだ願いとなっている。 作家は、物語では罪をつぐなえない。 だけど自分のしたことを思い返して、「こうならなかったら」と願わずにはいられない。 二人の恋人の最後の場面が、ブライオニーの望んだ姿で、架空だとわかっているからこそ、そのシーンは本当にせつない。 フィクションと、作家にまつわる物語。 本が好きだ、物語が好きだという人は、ぜひぜひ読むべき。
Fine picture of tense atmosphere before the Blitz together with one girl's struggle to atone her disastrous mistake.
This sto y is a out a woman who took esponsi ility fo the accident that caused tu moil to he p ospe ous family on one night in 1934 and had spent all he emaining lifetime to t y to atone. She, late ecame a novelist, somewhat accomplished he atonement that can e only done y someone who elongs to he jo , which eally su p ised me. The sto y unveils not y a viewpoint of a single na ato ut y va ious pe spectives of diffe ent cha acte s so that you can enjoy the diffe ences of each cha acte 's way of thinking. You can also get a clea image of te ified London just efo e and du ing WWII, which will int igue a histo y-love .
苦戦・・・。
読書のジャンルと作者の幅を広げようと手にしました。 英人だからでしょうか、或いは単に小生の語学力不足でしょうか、日頃親しんでいる米人流行作家のペーパーバックに比べて分らない単語が結構多く、苦戦しました。 そのせいもあってか、なかなか作中の人物に感情移入出来ず、また細かい話ですが時々妙な時間の飛び方をするのが気になって他のレビューを書かれている方のように「文学作品」として味わうことは到底かないませんでした・・・。 唯一驚かされたのは、最後に本作全体の種明かしが為された場面で、なかなか考えたものだと思いました。つい先日映画化され、映画も好評、原作もベストセラー入りしています。
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おすすめ度
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カスタマーレビュー数:4
【くちコミ情報】
読みづらい部分もあるが・・・
とてもよい小説だった。 後半すごい力。 時代や政治を話題に取り入れ集団とは何か、ということを描く一方で、「黒い犬」との遭遇を「個人的な、独りきりの」体験として描き、その対比を鮮やかに浮かび上がらせる。 いろいろな考え方の対立を受け止めること。 ・・・とくに、この語り手が2つの過去の対立と向き合う、その距離感がいい。 語り手の思考の流れをもう少し日本語に起こしてもいい気がした。
あれ?
セメントガーデンの次にこれを読んだのだが、これはちょっと失望した。 読みやすかった文体はどこへやら、おまけに背景に政治的、宗教的テーマが複雑にからんでいて、高尚なイメージでとっつきにくい。 黒い犬についての考察が最後に入り、それが最初の私の話につながるのだな、ということはわかったし、納得する。 だが、著者にはセメントガーデンのような(ある種の)青春小説を書いて欲しい。
それでも人は愛こそが必要
恋愛にすれ違いや離反は常なるものだ。それが何によってもたらされるのか、互いにその本当の理由を知ることの難い現実があって、そしてそれでも、(それだからこそ)人の相手への深い愛は続いていくのである。戦争という時代とイデオロギーが恋愛に深く影を落とし、人々を傷つける。でもそれも人間にはあることなのだ… p 読みやすいけどもとても深い小説でした、マキューアン作品は「愛の続き」「アムステルダム」を過去読みましたが、こちらの本も決してそれらに劣らない作品だと思います。
マキューアンは大好きだけれども…
マキューアンの「アムステルダム」の軽快なテンポと垢抜けとした文体(これは翻訳者の方の手腕でもあるが)に魅せられ、次いで読んだ「愛の続き」では病的な人間心理を鋭く描き出すその手腕に舌を巻いた私が次に求めたのが「黒い犬」だった。正直言ってやや失望した。マキューアンの比較的初期の作品らしいので、まだ成熟への過程にあるからかもしれないが… 要するに物足りなかったのだ。西洋近代的思考と神秘性を重要視する思考との対立を描いているのだが、こうした概念を小説という形で表す事の難しさを改めて知ったようにも思った。
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カスタマーレビュー数:19
【Amazon.co.jp】
イアン・マキューアンの『Atonement』はブッカー賞ノミネート作品。1998年ブッカー賞受賞の処女作『Amsterdam』(邦題『アムステルダム』)に続く待望の新作だ。だが短く優美にまとめられた前作に比べ、『Atonement』は壮大なスケールの長篇小説。その随所にマキューアンの遊び、こだわり、実験が感じられる野心作である。 時は1935年の夏、物語は13歳の少女ブライオン・タリスがロマンス劇「アラベラの試練」を書き上げた場面から始まる。それは愛する兄レオンの帰郷を祝して書いた特別な作品だった。だが美人のローラ、双子のジャクソンとピエロら従弟たちは、この劇の上演にあまり乗り気ではなく、ブライオンの創作意欲も薄れていく一方だ。彼女がセンセーショナルな事件に遭遇したのはそんなある暑い日のことだった。裸で庭の噴水に飛び込む姉セシリアの姿を見たのだ。どうやらタリス家に仕える掃除婦の息子ロビー・ターナーが、姉の服をむりやり脱がせたらしい。おまけに彼は姉にみだらな手紙を送りつけてきたのである。 一方兄レオンは、見栄えはしないが金持ちの男をタリス家に連れてくる。チョコレート会社を経営するその男は、新たな戦争を機に新商品「弾丸チョコレート・バー」を売り込もうと画策していた。さらにタリス家の2階寝室では、いつも偏頭痛に悩まされている母エミリーがあらゆる動きに目を光らせていた。やがてタリス家に集まった彼らの秘密が明らかになり、全員の運命を変えていくことになる。 両大戦にはさまれた時代の、比較的裕福な中流家庭を舞台にした第1部の巧みな筆致は、ヴァージニア・ウルフやヘンリー・グリーンを彷彿とさせる。だが物語が21世紀直前まで進み、メインテーマがしだいに明らかになるにつれ、そこにはほとんど独壇場ともいえるマキューアンの世界が織り成されていく。『Atonement』は文芸作品創作にともなう喜びや痛み、危うさを主眼とした小説だが、作品に対する読者の理解を意のままに操ろうとした実験作ともいえる。少なくとも本書でマキューアンが苦もなく読者の気持ちを掌握したことは間違いない。本書は実に意義深く刺激的であると同時に感動的な1冊。読者の賞賛が約束された傑作である。(Alan Stewart, Amazon.co.uk)
【くちコミ情報】
心理描写がいい
美しい作品だと思います。特に子供の心理描写が、懐かしい気持ちにさせてくれました。 ストーリーとしては、想像力の行き過ぎたブライオニーが、姉の恋人・ロビーが従姉を襲おうとした、と言って彼を刑務所に送ってしまい、恋人たちが引き裂かれたまま、戦争が始まり…。という話です。 心理描写は美しいのですが、戦争や戦場病院での人々の負傷や苦しみの描写があまりにもなまなましく、ちょっときつかったです。映画を観ずに読んだのですが、映画の方はその辺りは大丈夫だと聞いたので今度観てみたいと思いました。 最後の最後のシーンは衝撃でした。…しかし、ブライオニーはこれで償えると思うのか…?その辺はちょっと理解できません。
作家とは何者ぞ−「贖罪」とは「つぐない」か?何をもって「贖って」いるのか?
思い込み、作家気取りの思い上がりから少女ブライオニーのついた嘘で姉セシーリアと将来有望な使用人の息子ロビーは互いの気持ちと欲情に気付いた日に引き裂かれる−所詮身分違いの恋、数年経てば第二次世界大戦が始まるのだから、と思うが、彼らには「あったはず」の3年半が「なかった」ロビーは性犯罪者として刑務所にいたので、面会はできず、手紙も厳しく管理されていた為、手紙で愛や将来を語ることもでき「なかった」。戦時中、姉に続いて看護婦になったブライオニーがセシーリアを訪ね、つかの間のひと時を過ごすロビーとの三者の緊迫したやり取り、それすら「なかった」。そのシーンからほのめかされる海辺のコテージでの日々も、もちろん「なかった」。セシーリアとロビーの二人には図書室での一件と出征前の短くぎこちない再会しか「なかった」。この「なかった」の連鎖によってセシーリアとロビーは実在の人物よりも鮮やかな存在となり、小説は現実を超える−そして、疑念。ブライオニーの「贖罪」とは本当に贖罪なのか?単に作家のエゴなのではないか?ロビーが死にセシーリアが死に、ブライオニーが死んでもブライオニーがいくら小説を書き直しても「罪」は変わらないのではないのか?読み終わってからも何回も咀嚼するように考えは広がり、乱れる。それにしても「かくも作家とは何者ぞ」 小説を忠実に映像化した「つぐない」が公開されている。小説→映画→小説の順に読んで、小説の中に見たものを、映像の中に観て(特に噴水のシーン)、映像で観たものを小説に丹念に色づけをして(ダンケルクのシーン)何回も何回も観て読んでいたい作品である。
彼らにキスを
「神が贖罪することがありえないのと同様、小説家にも贖罪はありえない」(本文より) 物語をつむぐ作家の罪と、つぐないの話。 作家には、のがれられない習性のようなものがある。 物語を探して語ること。 筋と整合性を求めて作り出した物語のせいで、主人公ブライオニーは姉とその恋人の人生を狂わせてしまう。 物語によって壊してしまった恋人たちのために、作家となったブライオニーがした「つぐない」。 それが本編の物語になる。 非常によく作りこまれている。構想と構成がばつぐんにいい。 1,2章は、ものすごく客観的に、かつ丁寧に描かれている。(読むのに苦労するくらい) そのぶん3章は、物語の流れに一瞬「?」と違和感を覚える部分がある。 しかしそれも構成のひとつで、その違和感、あえていうなら「都合のよさ」が、作家が望んだ願いとなっている。 作家は、物語では罪をつぐなえない。 だけど自分のしたことを思い返して、「こうならなかったら」と願わずにはいられない。 二人の恋人の最後の場面が、ブライオニーの望んだ姿で、架空だとわかっているからこそ、そのシーンは本当にせつない。 フィクションと、作家にまつわる物語。 本が好きだ、物語が好きだという人は、ぜひぜひ読むべき。
Fine picture of tense atmosphere before the Blitz together with one girl's struggle to atone her disastrous mistake.
This sto y is a out a woman who took esponsi ility fo the accident that caused tu moil to he p ospe ous family on one night in 1934 and had spent all he emaining lifetime to t y to atone. She, late ecame a novelist, somewhat accomplished he atonement that can e only done y someone who elongs to he jo , which eally su p ised me. The sto y unveils not y a viewpoint of a single na ato ut y va ious pe spectives of diffe ent cha acte s so that you can enjoy the diffe ences of each cha acte 's way of thinking. You can also get a clea image of te ified London just efo e and du ing WWII, which will int igue a histo y-love .
苦戦・・・。
読書のジャンルと作者の幅を広げようと手にしました。 英人だからでしょうか、或いは単に小生の語学力不足でしょうか、日頃親しんでいる米人流行作家のペーパーバックに比べて分らない単語が結構多く、苦戦しました。 そのせいもあってか、なかなか作中の人物に感情移入出来ず、また細かい話ですが時々妙な時間の飛び方をするのが気になって他のレビューを書かれている方のように「文学作品」として味わうことは到底かないませんでした・・・。 唯一驚かされたのは、最後に本作全体の種明かしが為された場面で、なかなか考えたものだと思いました。つい先日映画化され、映画も好評、原作もベストセラー入りしています。
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主人公のジョーは、恋人のクラリッサと出かけたピクニックで、気球事故に遭遇する。その場にたまたま居た何人かの男たちが救助に駆けつけた。乗組員は無事だったが、救助にあたった男のひとりが、死んでしまう。その事件後のある夜、1本の電話がジョーのもとにかかってくる。「あなたはぼくを愛している」と。声の主ジェッド・パリーもまた、あの事件現場で救助にあたった男たちのひとりだった。彼はジョーと出会ったことを単なる偶然と片付けられずに、「神の意思」と解釈するが、それ以降、パリーのジョーへのストーキングが始まる。クラリッサは一笑に附し、警察も取り合わない。だがパリーの一方的な愛は、次第に脅迫へとエスカレートし、ついには現実の暴力となって、ジョーやクラリッサに襲いかかる。 パリーの愛は「ド・クレランボー症候群」と名づけられる。ある人物が自分を愛していると思い込む妄想症の一種である。しかし妄想に陥るのは、彼だけではない。ジョーはクラリッサがパリーのストーキングに無関心なために、ほかに男がいるのではないかと想像し、彼女を難詰する。事件現場で死んだ男の妻は、その男がピクニックに別の女を同伴していたと思い込んでいる。 退屈な日常では、ほんのささいなことで現実から足を踏み外すことができる。巻末に掲載されたド・クレランボー症候群の実症例を眺めて、この小説が遠いかなたの出来事ではないことに気づいたら、もうマキューアンの術中にはまっている。(文月 達)
【くちコミ情報】
さまざまな「愛の形」
映画化時のタイトルは、「Jの悲劇」で昨年11月に公開されたイギリス映画でした。 原題は、「Endu ing Love」で、「継続する愛」と「耐える愛」の二重の意味を持っています。映画では一部省略されていますが、小説の中には、いくつもの「愛の形」が登場します。登場人物たちは、「愛」故に悩み、苦悩します。 その究極として、「妄想的な愛」が登場し、主人公たちはそれに悩まされ、それまで良好だった二人の「愛」もおかしくなってゆきます。そうした精神的な苦悩を綴った物語です。 そのあたりが、映画ではもう一つ描ききれていませんでした。そのために、全体的な雰囲気は伝わってくるのですが、もう一つ明確な形を捉えられませんでした。それが、原作を読もうと思った理由なのですが、こうした心理小説的な作品を映画化することの難しさを改めて認識させられた作品でした。
現代人の「自我」の揺らぎ
英語は実にわかりやすい。話も、純文学と娯楽作品の中間をゆく読みやすさが魅力だ。これは「ド・クレランボー症候群」といわれる精神障害の実際の臨床例に基づいた作品のようだが、結局、主人公Joeの「近代的自我」を主題にした作品だと思う。Joeは、サイエンスライターとしての自分のキャリアを、科学の本筋から外れた亜流だと「世の中が思っている」と思っており、それが、JoeがJedの「祈り」を拒絶した心理的要因である。つまり、Jedの提案を「馬鹿にするな」と拒絶するのである。Cla issaとも深層の部分で心がつながっておらず、それがJoeを疑心暗鬼にさせる。要するに、Joeは「世の中の主流から受け入れられていない」と考える点で、Jedとコインの表裏の関係にある。つまり、お互いが「引き合う」のである。自信がないから、気球の事故の一件は、自分に責任があるのではないかと、いつまでも気に病んでいる。抑制された筆致でなかなか読ませるし、全ての描写が有機的に関連しあっていて、素晴らしいと思う。掛け値なしの傑作というには躊躇するが、現代に生きる人間の「弱さ」を追求した見事な作品だと思う。
Enduring Love 愛の続き
読み終わった後、しばらくこの物語が頭から離れませんでした。どんなに愛すれども永遠に報われる事のない愛のせつなさ、永遠に続くかと思われた恋の破局、永遠を誓った愛への残された疑惑。夫や恋人へふと心の距離を感じてしまったり、長年ず~っと心に留めた恋を諦め切れずにいたり・・・と、自分自身が、この物語の登場人物の誰にでもなりうるという事に凍りつくような恐怖を感じます。人間は愛は永遠では無い事を知っているからこそ、自分の愛する者に永遠に続く愛を求めてやまないのでしょうか?マキューアンの残酷なまでのクールな視点にその答えが綴られている様に思われました。愛を愛によって失う恐怖は気が狂わんばかりです。なのにそれが悲しく切なく、そして美しく感じてしまい、とうとうマキューアン・ワールドの虜になってしまいました。
サスペンスの殻をかぶった独自の小説世界
巧みなプロット。シャープで美しい文体。見事なまでの心理描写。深い知識と教養。マキューアンが英国文学界の巨人と呼ばれる所以である。この作品はそれらの魅力を総動員したサスペンスで、主人公を追いかけて読者を一気に結末まで惹きつける。だが、もちろん作者は単なるストーカーのホラー・ストーリーして終わらせない。科学と神、文学と科学、アカデミズムの世界の内と外、加害者と被害者の相似点、生き残った主人公と死者とそのの家族など、合わせ鏡のようなモチーフを上手く組み合わせることで作品に見事な深みを与え、テーマが題名が示す通り「愛」であることを浮かび上がらせる。主人公とパートナーの愛、そして加害者の主人公へと神への愛である。 よく晴れた夏の日にイギリスのカントリーサイドをドライブすると、なだらかな丘陵の上を漂う気球に出くわすことは珍しくない。英国の美を凝縮するのどかな風景から、これほど完成度の高い独自の小説世界を構築する作者はやはり天才と呼ぶしかないのだろう。
身につまされる・・・だけではない深い話
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Ian McEwan
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ジャンル内ランキング:940,886位
カスタマーレビュー数:10
【Amazon.co.jp】
プレイガールでならしたモリー・レインが、謎の退行性の病気がもとで40代にして亡くなり、集まった多くの友人や恋人たちは自分もやがて死ぬ運命であることを自覚する。高級紙「ジャッジ」の編集長ヴァーノン・ハリデイは、有名にして放埓(ほうらつ)な作曲家クライヴ・リンリーを説得し、安楽死協定を結ぶ。万が一彼ら2人のうちどちらかがモリーのような病にかかったときには、もう1人が死なせてやる約束である。この先、読者は『Amsterdam』(邦題『アムステルダム』)の結末はどうなるか―― 要するに誰が誰を殺すかという問題―― を考えながら読み進むことになる。 やがてモリーの恋人のなかでも最も有名な男、外務大臣ジュリアン・ガーモニーのスキャンダラスな写真が新聞社の手に渡り、さまざまな憶測のなかでガーモニーには罷免の危機が迫る。しかしこの後がマキューアンらしいところで、どちらかといえば不愉快な印象を与えるキャラクターのガーモニーが勝利を収める展開も不思議ではない。 イアン・マキューアンは卓越した小説の技巧の持ち主で、この作品は賞を総なめにしてもおかしくない。しかも、登場人物は次から次へとめぐらされる策略のなかで、妙に無機的な雰囲気を漂わせ続ける。
【くちコミ情報】
さてさて、
マキューアンの作品なのだが、どうも初期の作品と比べたなら魅力がおちるような気がしてならない。死んだ女に対して三人の男ががやがやする小説なのだが、うーんどうだろう。訳者が未熟なのだろうか、首を捻りたくなるような日本語がたた出てきて、どうだろうと思うし、うーん、やっぱりセメントガーデンや最初の恋、などのほうが好みです
大人の渋さ
原文が巧いのか、訳者が巧いのか、とにかく日本語がすっと馴染んでいる上に洗練された文体で大変読みやすい。 p 地位と名誉を手に入れた男たちの、更なる栄光への道はちょっとしたさじ加減で一気に転落の一途を辿る。 p そのリアルで繊細な心理描写はほぼこの小説のすべてを占めていて、筆者の独り善がりにならずかなり読者を楽しませてくれる上に、 簡単なトリックを含ませた構成も効いている。 p 大人の渋い小説としてオススメです。
音楽小説
Atonementについで、McEwanを読むのは2冊目。ブッカー賞を取ったときから興味を持っていたが、当時の評を読むと、ミニマリズム系の小説家と思い敬遠していた。全くそんなことはない。インテリの不安と子供じみた馬鹿さ加減が、巧妙なスタイルで描かれていて一気に読める。主人公の一人が作曲家、それも知識人のGo eckiと書かれていて、このあたりの感覚が分る人には必読の小説と思います。
アムステルダム
イアン・マキューアンの小説を原書で読むという私の挑戦、これが3冊目、一番早く一気に読んでしまいました。次から次へと成長する話の展開に、好奇心を抑え切れず物語から一時も離れる事が出来ませんでした。主人公達は、それぞれ社会的に一応成功している人達、がしかし平凡な一庶民の私でも、各主人公の気持ちになりきりながら読めるのは、マキューアンの心理描写の上手さなのでしょう。これぞ現代社会が生み出した大人の男達のサバイバル物語、そういう男性達に囲まれながら、やはりサバイバルしている女性達を、この物語は大いに楽しませてくれる事間違いなしです。なのに星4つ・・は限りなく星5つに近い4つです。もっと面白い将来の本を期待して・・ファンとしてはまだまだ満足させ続けて欲しいのです。
小説の美食家のための小説
マキューアンの小説は緻密な職人芸で綿密に組み立てられたガラス細工の趣きがある。とにかく理知的で端正な文章、感傷を排したクールな語り口、隙のないプロット。初期のマキューアンは近親相姦やカニバリズムなどグロテスクな題材を好んで扱い、ちょっと昔の筒井康隆を思わせるブラックで残酷な小説の書き手だったが、今やプロットは洗練され、文体は研ぎ澄まされ、ひんやりした残酷味を漂わせつつ展開するストーリーはエレガンスを感じさせる。あからさまでなく、隠し味のように漂うブラックさはアクが強い初期作品よりはるかに上質だと思う。自ら「今では社会のテクスチャーがぼくを魅了します」と語るマキューアンらしく、不思議によじれた人間関係をカタストロフィーにまで突き詰めていく手さばきは的確で狂いがなく、一度入り込んだら目を離すことなどできなくなる。訳者が書いているように表面的には既存のプロットを再利用しながらも、やはりマキューアンにしか書けない小説になっているのは、彼の最良の持ち味が巧妙なプロット以外の部分にあるからだ。だからこそこの小説は何度読んでも面白い。小説の美食家のために書かれた小説だと思う。
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