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ジャンル内ランキング:9,267位
カスタマーレビュー数:2
【Amazon.co.jp】
「ぼく、コンサートピアニストになるよ」。弱冠5歳にしてそう宣言した少年は、やがて才能あふれる青年に成長し、国内外で精力的に演奏活動を展開するようになる。しかし、ある日を境にステージを退き、スタジオに閉じこもってしまうのだ――。 本書は、演奏家として稀有の人生を歩んだ孤高のピアニスト、グレン・グールドの生誕70周年と没後20周年を記念して制作された写真集である。晩年のグールドと親交の深かった音楽評論家ティム・ペイジによる前書きや、未公開写真を含む貴重なイメージの数々が、この芸術家の横顔を浮き彫りにしている。世界的チェロ奏者、ヨーヨー・マが寄せた序文も興味深い。 ほぼ時系列に収められた170以上におよぶ写真は、幼年期から晩年までを網羅している。すべてモノクロだが、映画さながらの躍動感に満ちた構成は圧巻である。愛犬と戯れる幼少のグールドや、スタジオでの録音風景、「ゴルトベルク変奏曲」を幾度となく響かせたであろうスタインウェイと主(あるじ)を失った足の短い椅子などの感慨深いイメージの傍らには、効果的にテキストが挿入されており、彼の肖像をことさら鮮やかに浮き立たせている。なかでもグールド自身による言葉の数々には、バッハ観や録音音楽に対する期待、「北の理念」などが散りばめられており、独特の世界観を心ゆくまで堪能できる。 見返し写真に、グールドの書き込み入り「ゴルトベルク変奏曲」の楽譜を象徴的にあしらうなど、随所に見られる演出が心憎い。名演奏だけでなく、人生観や「奇行」とよばれた性癖までが、今なお人々を引きつけて止まぬゆえんを、グールドに対する深い理解と敬愛をもって伝える、資料的価値の高い1冊である。(丹羽 庸)
【くちコミ情報】
珍しい写真が多数
写真が鮮明で、可愛い時期から、巨匠で亡くなる前まで、あらゆる写真が満載。記事も多く、グールドファンならぜひ見てほしい。彼の音楽を聴くときにも、また、奥深く聴くことができるようになるだろう。特に、砂浜で、ひとり孤独に座っている姿などはどこにでもいそうな寂しい若者という感じで、とてもいい。
グールドは演奏史におけるモーツァルトである
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カスタマーレビュー数:1
【くちコミ情報】
私の中でグールドの音楽観が変った
特にセルフ・インタビューが良かった!同一人物によるインタビュー形式の会話で彼の深い考えが分かった、とてもチャーミングな人だ! 著作集1は音楽を学ぶ、私たち学生にも難解な用語が多く、読むのに時間がかかったけど、著作集2は、専門用語など知らない人、楽譜の読めない人でも、グールドの真髄に迫る事が出来る貴重な一冊です。 レコーディングに対する論文、録音テープは「隣の芝生」リスニングの一実験で、音楽専門家ほど継ぎはぎだらけの編集箇所がわからなかったようだ。 内容も「拍手喝采おことわり!」からレコーディング、他にも北への思い、愛して止まないトロントの事など、グールドファン以外の人にも是非おすすめしたい一冊です。 レコーディング以外に多くの著作を残した彼自身による文章の数々、必見の一冊です。
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【くちコミ情報】
珍しい写真が多数
写真が鮮明で、可愛い時期から、巨匠で亡くなる前まで、あらゆる写真が満載。記事も多く、グールドファンならぜひ見てほしい。彼の音楽を聴くときにも、また、奥深く聴くことができるようになるだろう。特に、砂浜で、ひとり孤独に座っている姿などはどこにでもいそうな寂しい若者という感じで、とてもいい。
グールドは演奏史におけるモーツァルトである
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孤独な天才の姿を余すところ無く
若き日の孤独な天才の姿を余すところ無く伝えている。ピアノに向かうポートレートが約2割。その他日常のポートレートが約8割だが、知人達といる時の彼の姿は既に天上にいるようであり、孤独感を一層際立たせている。時代的にカラー写真が可能だったかは判らないが、作品全てがモノクロで表現されているのも、似つかわしい。
孤独な早世の天才の姿をあますところ無く
孤独な早世の天才の若き日の姿をあますところ無く伝えている。ピアノに向かうポートレートが約2割、それ以外の日常のポートレートが約8割だが、友人達と一緒の時も彼の姿は既に天上にあるかのように孤独感漂う。全てモノクロなのもグールドを表現する切り口としては似つかわしく、適切である。
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【くちコミ情報】
The Best Bio on Glenn Gould, Yet...
Among a num e of iog aphies on Glenn Gould, I found this ook to e the est; howeve , I must say that the e a e seve al pa ts t anslated into Japanese unnatu ally o clumsily. It seems to me the t anslato does not have an enough US Canadian ackg ound. Ove all, I enjoyed it ve y much though. In the last chapte , I almost c ied as he was passing away. It is a must- ead fo all Glenn Gould fans.
作られた偶像ではないグールド
フリードリックは、グールドの遺言執行人J.S.ポウズンからグールドの伝記を書くよう依頼された。彼はグールドの遺産を管理する「グレン・グールド・エステイト」からカナダ国立図書館が所蔵するグールドの遺品「ザ・グレン・グールド・コレクション」を取材する権利を得た。その遺品には、投函されなかった手紙や日付のないノート(思いつきや計画、インタヴューの草稿、持ち株リスト、病気の症状、体温、気温などが記されたもの)も含まれていた。さらに「エステイト」は、著者にグールドの友人や親族のうち、彼がインタヴューしたい人にそれをできるよう便宜をはかり、それらはすべて実現した。 この本には、グールドの生年月日は書かれていない。この著書は、伝記というより、膨大な取材をまとめたドキュメント集成に近い。そして、特別な理論や分析論によるグールド論ではない。著者は優れたジャーナリストであり、この本を書いた姿勢は「現実にそうであったように」書くことであった。彼はグールドの信奉者であったが無批判な人ではない。たとえばグールドが23才の時に録音したベートーヴェン後期ソナタを「失策」、モーツァルト・ピアノソナタ全集よりも、晩年に録音したハイドンの方が「はるかに素晴らしい」という。 グールドは自らを「最後の清教徒」と呼んでいた。彼はカルヴィン主義の道徳を賞賛し快楽主義を嫌悪した。彼は変人ではなく潔癖であった。また「芸術の競い合いの諸形態」として演奏会を嫌悪した。彼は競争を嫌悪していた。グールドは「西洋音楽が専門化」したことを嫌う。それはハイドンやモーツァルトという職業作曲家の出現を指し、それを「今日の巨大で競争の激しい音楽市場へと向かう坂道」であるとする。彼はテクノロジーの革命が、聴き手を積極的参加へと復権させると信じた。 この本は人間グールドを知るための信頼できる著書である。
分厚さに当惑したが、読み出すと止まらなくなった。
600ページを越すこの本の分量に当初は当惑したが、読み出すと止まらなくなった。グレングールドの存在は20世紀の文化で起こった極めて特異な出来事である。読み終えてこの特異な出来事を単に奇抜な行動となぜか心に響く奇抜な演奏に終わらせない為にはこれだけの分量が必要であったことが始めて理解できた。 p グールドのピアノはどうして対旋律があれほど生き生きしと響くのか。どうしてベートーベンやモーツァルトを奇抜なスタイルで演奏するのか。なぜ北の国の作曲家を多く取り上げるのか。ステージ活動を止めた理由はなにか。・・・こういった疑問を解消する手がかりが、この本には溢れている。 p それにしても著者の情報を集め整理する辛抱強い仕事には本当に頭が下がる。そして分量が多いだけでなく、グールドを語る距離も誉め過ぎず、冷たくなり過ぎずで非常にバランスが良い。グールドの残した録音に関しても、時には手厳しく、純粋な音楽評論としても楽しめる。 p このような、量、質、バランスがとれた著作は日本ではほとんどお目にかかることが出来ない。原書が世に出て10年以上経ってからだが、翻訳本が出されたことに感謝している。 グールドの芸術はその膨大な録音と共に、こういった本の存在によって生き長らえていくのであろう。
グールド没後20年の名著
この本はグールド没後10年の年に一度出版され、没後20年にあたる2002年に出版社を変えて(バージョンアップされて)よみがえった。 p この本の訳者であり、グールド研究の第一人者である宮沢淳一氏によって、訳註の追加や巻末の素晴らしい資料、ディスコグラフィなどは最新のものに書き改められ、没後20年を飾るのにふさわしい重厚な一冊となった。 p この本の中に生きているグールドは、自身の体調に悩み苦しみまた楽しみ、独特な方法でおりあいをつけながら、ピアノのみならず音楽、映像、思想など幅広く独自の路線で当時の人々を圧倒し魅了していく。読み手までが、グールドに会って追体験している錯覚すら覚える。 p グールドが「死後の人生までが忙しく、人気がある」秘密の一つに、数多く残ってる映像と録音があげられる。が、この本には「グールドの人間性」と彼を愛した人々の人間としての品格に触れる事柄が多々織り込まれている。グールドの深い部分での魅力はそのあたりにもあるのかもしれない、と思わせるちょっと目からウロコの名著である。
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うなりながらピアノを弾き、いつでも冬のような厚着をしていたグレン・グールド。聴衆の前で演奏するのを嫌い、レコーディング・スタジオにこもっていくつもの問題作を世に送り出したこの興味深い人間についての本はすでにたくさん書かれているし、これからも書かれていくだろう。しかし、グールドを個人的に知っていて、音楽に詳しく、しかも精神科医であるということは、彼の伝記を書く上で非常に有利だ。 本書の著者オストウォルドはカリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部教授を務め、パフォーミング・アーティストの精神治療に携わった精神医学者。長年にわたってグールドと交友があり、アマチュアのバイオリニストとして彼と共演した経験ももっている。科学者らしい態度で書かれた本書は、資料を広く渉猟し、数多くのインタビュー(グールドを診察した医者を含む)で第一次情報を豊富に集め、情緒を排した筆致でグールドの人間性に迫る。 また、グールドの音楽性についても本格的な分析を行っている。しかし、本書中もっとも生き生きとした瞬間は、やはり2人の交友に関する部分だ。中でも、1957年の2月に著者が初めてグールドの演奏会を聴きに行き、楽屋を訪ねて意気投合し、そのままグールドを自分の車に乗せて友人の家に連れていったくだり。グールドと著者、そして著者の友人たちは朝が迫るまでセッションを楽しむのだ。なお、著者が新事実として告げているところによると、グールドの姓は10歳手前ぐらいまで「ゴールド」だったという。(松本泰樹)
【くちコミ情報】
グールドの人間的側面を垣間見れます
最近グールドのCDを大量に聴く機会があり、 興味を持って手に取りました。 p 著者の精神分析的視点が色濃く出ているため、 クラシック音楽の素養のない私でも、それほど引っ掛からず 読むことが出来ました。 天才グールドについての資料を広く集め、 精神分析医・伝記作家として正確な叙述をすすめています。 p 変人としても名高いグールドの迷惑っぷりも、リアルです。 そんな心身症の分析を行いつつも、冷たい感じがしないのは、 プロローグにもあるように、彼を懐かしむ気持ちが強いためでしょうか。 p この本を読んで晩年の『ゴルドベルグ変奏曲』を聴いたら、 不覚にも泣きそうになってしまいました。 かなりグールドに感情移入できる本です。
精神科医が見たグ-ルド
グ-ルドといえば、演奏会をリタイアし、専ら室内での放送・録音活動に従事し、同時に数々の奇行がクロ-ズアップされる芸術家であるが、この本では従来語られてきた、音楽的側面からだけではなく、精神科医である著者(ヴァイオリンもたしなむ)が、彼の精神状態を医学的見解に基づき、分析している点が斬新で、今までにないグ-ルド伝 p と思った。是非、一読をおすすめしたい。
場所
人が何かに没頭したとき、もっと大事な何かを忘れ、それを思い出したとき、もっと大きな「何か」を忘れる。グールドの「それ」は、まるで雪が降ることのようだ。
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天才とはわからないものだ
グレングールドの世界を知りたいものには垂涎の書であろうけど、彼の音楽の前には全てが寡黙になってしまうことを知っている者にとっては、多少覗き見趣味的な要素があります。この本のテーマは、エクスタシーと孤独、でこれがグレングールドのテーマではないことも注意が必要でしょう。あの音ではショパンは似合わないと分かっていても、その理由が本人の口から明らかにされると、思わず納得してしまいます。しかしバッハにしてもシェーンベルグにしても現代の艶やかな音色の名演奏もあるわけで、幅広いということでしょうね。まあ、天才の音楽と心は、凡人には凡人なりの理解しかできないということで・・・
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