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   George Balanchine の売れ筋最新ランキング   [2008年11月23日 18時00分]
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くちコミ情報
バックルの失敗作と言われている一冊だが
ジョージ・バランシン伝としては長さ的には一番という一冊。著者のリチャード・バックルは、『Nijinsky』『Diaghilev』という古典となったバレエ関係の評伝二冊を世に送ったイギリスの舞踊批評家&舞踊史家。ニジンスキー、ディアギレフ、と来たら締めにバランシンが来るのは必然と言えば必然。上記二作と本書でバレエ・リュス三部作と呼んでもいいかも。 しかし本書は出版当時から評判が良くない。実際読んでみて理由が分かった。バックルがバランシンを賛美していたことは疑わないが、いまいち「入って」書いてないのが分かる。全体的に一本調子で淡々としており、著者の熱を感じない。前二作と比しての思い入れのなさ具合がかえって興味深いほど。 バックルはバランシンを高く評価しながらも距離感があったのかもしれない。非破滅型で「パーソナリティ」を誇示せず且つバリバリの女好きだったバランシンに対する派手な「パーソナリティ」系のホモセクシュアルだったバックルの人間としての距離感か。途中、何故バックルはバランシン伝を手掛けたのだろう、と首を傾げたものだが、最後になってなんとなく分かった。「特に親しい訳じゃないし」と迷った末に、バックルはバランシンを病室に見舞う。バランシンはバックルを「ディッキー!」と嬉々として迎え、抱きしめた。バックルは驚く。死に行く天才に抱きしめられた才人は感動したのである。だから本書を書いたのだ。そう思ったら、バランシンを知る遥か以前、中学生の頃にバックルの『ディアギレフ』を手にし、バックルによってバレエ・リュスの世界を教えてもらっていた一読者としては、胸に響くものがあった。バックルもまたバックルで、バレエ界に大きく貢献した人だった。
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