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カスタマーレビュー数:24
【くちコミ情報】
「ディズィ、あなたに会っていると、こっちはいかにも田舎者っていう気がしてくる」
1922年に中西部から東部に引越ししてきた証券会社の社員ニックを語り手に、 巨万の富をもつ青年ギャツビーの、 長年おいもとめていた恋人と再会する様子や 思いがけぬ悲劇的な終焉を描いています。 重ねてニック自身の恋の行方、そして、ギャツビーに対する友情も語られます。 当時のニューヨーク近辺の富裕層の風俗や、街の様子が 物語に独特の雰囲気を与えていて、面白いです。
古き良き過去への妄執の恐ろしさ
戦争後に職にあぶれたロスト・ジェネレーション世代ものの代表作。 あまり指摘されないことだが、この作品では「古き良き白人社会」への妄執がトムの狂信的な主張とデイズィの裏切り、そしてギャツビーの懐古趣味的なデイズィへの執着と成り上がり根性によく現れていると思う。 ニックは「古き良き」社会にも属せないが、かといって新しい社会を築こうとするわけでもない、まさに宙ぶらりんの存在であり、それが故に昔にこだわる人間の悲劇をよく理解し、読者に紹介できるのではないだろうかと思われる。 特に最後の文章は何度読んでも深く考えさせられる。 まさに人間とは、過去へ過去へと運び去られる存在に他ならないが、進む先は未来にしかないのである。
夢の儚さを対岸で見た物語
「彼女の声、それは金にあふれた声だった。高く低く波動する尽きせぬ魅力があった」 デイズィという女性を表現する、有名な一文。 ぎらぎらの野望で短い人生を駆け抜けたぎギャツビーの原動力となったのは、この女性だった。 結局デイズィという女性は単なる愛情の対象としての女性ではなく、上流階級の象徴であり、ひいてはギャツビーにとって絶対かなえなくてはいけない『夢』であった。それさえ手に入れる事ができれば全てを手に入れられる、約束された土地。 しかし、『夢』は実態のない、コントロールできないものだった。 クライマックスにくるまで、デイズィに対するネガティブな描写はでてこない。 怠惰で派手でぜいたくな、社交生活を繰り広げる上流階級の人々の様子に読者は虚しさを覚えるだろう。しかしその中で唯一、デイズィは常に鈴の音のような声で、その世界の先にきらきらしたものが待っているかのように、ギャツビーを魅了する。 しかし、ギャツビーの命があっけなく奪われた後葬式にデイズィは電話のひとつも花の一輪もよこさない。ニックは彼女の本質を次のようにみている。 「トムもデイズィもー品物でも人間でもを、めちゃめちゃにしておきながら、自分たちは、すっと、金だか、あきれるほどの不注意だか、その他なんだか知らないが、とにかく二人を結びつけているものの中に退却してしまって、自分たちのしでかしたごちゃごちゃの後片付けは他人にさせる・・・」 ギャツビーは、デイズィの家の桟橋の突端に輝く緑色の灯をみた。その緑色の灯こそ、手にすることのできないデイズィという女性そのものだったように思える。 この物語は、夢を追わずにはいられない人間の性とその美しさを描く一方、夢につきものの、そのはかなさと虚しさを描いている。読んだ後切なく、なにか実体のないものに郷愁を覚えるのはそこに普遍性を感じるからだろう。
翻訳では伝わり難いのか?
村上春樹氏が最も愛した小説らしい。 (ノルウェイの森を読んだ後、どうしても気になって読んでしまいました) しかし、私にとっては翻訳が良くないのか、 読み辛さばかりが印象に残ってしまった。 セリフの言い回しが変だと感じる所もいくつかある。 この作品は原文の良さが日本語に伝わり難いという批評も聞いた事がある。 村上春樹氏の翻訳もちょっと読んでみようかと思った。(ヒマがあったら)
亡者の果て。
女、金、そして幸せ。 普遍的なテーマを見事に描いたフィツジェラルドの普及の名作。 ご存知村上春樹が敬愛してやまないことでも有名な作品だ。 作中の台詞 「彼女の声、それは金にあふれた声だった。高く低く波動する尽きせぬ魅力があった」 は、映画「アンカーウーマン」で引用されている。 世界が認めるだけあって内容には文句なしの5つ星。 しかし個人的な趣味ですが、 後半の日本語が若干読みにくかった(「彼」「彼」と異なる人物を指す同一の代名詞が連発するなど)ため、星1個マイナス(もっとも翻訳本に慣れている人は気にならないと思います)。
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【くちコミ情報】
魔法が解けてしまうことの哀しさ
精神科医ディック・ダイバー、その妻ニコールは、彼の元患者だ。フランスのリヴィエラで夏を楽しむ彼らの周りの、アメリカ人グループの中の一人、新進気鋭の若手女優ローズマリーに惹かれていくディックだが……。 狂乱の1920年代を時代の寵児として駆け抜けたフィッツジェラルドとその妻ゼルダ。このままは続かない、ということを誰よりも強く理解しながら、それ以外の生きかたをできなかった二人。そんな現実を醒めた視点で観察しながらも、同時にその当事者でもあることの痛みが、ディックが妻の精神科医である、という設定にはっきりと出ています。妻を愛する心と、医者としての冷厳な観察眼との間で揺れ動きながら、アル中気味で、ケンカも浮気もする不完全人間ディック・ダイバーは当時のフィッツジェラルドその人でしょう。「ギャツビー」ではニック・キャラウェイというキャラクターの視点を通してある意味客観的に描いていたのと対照的に、本書では視点がディック・ダイバー自身に内在していて、その分キャラクターの痛みが直接的です。 徐々に華やかな生活も色褪せて機能しなくなり、自分自身も変化していく、そんな熟成したフィッツジェラルドの複雑な心境がそのまま文章になっているような感があります。痛々しいのだけれど、それでもどこか客観的な視点を持ち続ける主人公の不気味さに、輪をかけた痛切さを見てしまうのは私だけでしょうか? 魔法が解けてしまうことの怖ろしさ、哀しさが伝わってきます。 発表当初は評判が悪く、フィッツジェラルドは全編改稿したそうです。今一般的に手に入るのは書き直されたバージョンのようですが、一から書き直したという割には一貫性に欠ける面もあり、作者の意識の揺れを物語っているように思います。
ギャッツビーよりよい作品
フィッツジェラルドの作品に一貫して流れるテーマは、下層階級を出自としながら上流社会へと立身出世した青年と、その「引っ越した」先にもともといた育ちの良い「高値の花」とのロマンスをモチーフに、華々しく黎明の瞬間を迎えたアメリカ大衆消費社会における光りと影を描くというもの。本作品もその筋は保持しながらも、ロスト・ジェネレーションさしく舞台をヨーロッパに据え、気鋭の精神科医とその患者とのロマンス、そういう道ならぬ関係ゆえに生じる亀裂、そして「失われた」世代特有の「堕落」が正に作品の名の通り夜気を帯びた雰囲気のなかどこか優しさのフレーバーを伴って徒然と展開していく文体、そしてギャッツビーより遥かに日本人好みのつまり余韻をともなうラストに、出色さを認めざるを得ない。
Relationships always change with time.
Dick was my d eam guy ea ly in the novel. I admi ed him fo his love towa ds Nicole and his self-discipline towa ds Rosema y. He did his est to p otect Nicole who was mentally ill afte a t agic event with he fathe . Unfo tunately, Dick's ma iage to Nicole tu ned out to e a failu e when Dick couldn't cont ol himself anymo e. He oke down. I felt so y fo him. He dese ved ette than that..... This was one of the most omantic novel I eve ead.
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【Amazon.co.jp】
1922年、F・スコット・フィッツジェラルドは、「何か新しいもの、斬新で美しくて質素なもの、手のこんだ構成のもの」を書くと宣言した。それが、彼の代表作にして最高傑作である、『The Great Gatsby』(邦題『グレート・ギャッツビー』、または『華麗なるギャツビー』)だ。「ジャズ・エイジ」の光と影を描いた本書は、狂欄の1920年代の雰囲気をとらえた小説で、「アメリカの神話」の中で不動の地位を占めている。 貧しさの中から身を起こし、裕福になったジェイ・ギャッツビーは、フィッツジェラルド、あるいはアメリカそのものにつきまとう、金や野心、貪欲さ、進歩主義信仰などの強迫観念を象徴する。 「ギャッツビーは、緑の灯火を信じていた。お祭り騒ぎは、年々かげりを見せはじめているというのに、未来は明るいと信じていた。いざ、その時が来て、明るいはずの未来が素通りしていっても、たいした問題ではない。明日になれば今日より速く走ることができるし、大きく手を広げることもできるから…そしてすがすがしい朝が――」 夢の実現と崩壊を描いたこの小説は、「アメリカンドリーム」に一種の警鐘を鳴らす作品なのだ。 この小説は、デイジー・ブキャナンに対する、ギャッツビーのかなわぬ思いを描いたラブストーリーでもある。2人の出会いは、物語の始まる5年前。若きデイジーはケンタッキー州ルーイヴィルの伝説の美女、ギャッツビーは貧乏な将校だった。2人は恋に落ちるが、ギャッツビーが海外出征している間に、デイジーは、粗暴だが非常に裕福なトム・ブキャナンと結婚してしまう。 戦争から帰ってきたギャッツビーは、なりふりかまわず、富とデイジーを追い求めることに没頭する。やがて、当初は目的にすぎなかった富が、デイジーを手に入れるための手段になっていく。 「彼女の声は金でいっぱいだ」 これは、ギャッツビーが、この小説の中でも特に有名なシーンで発する賛辞の言葉である。 金持ちになったギャッツビーは、デイジーの住まう高級住宅地のイースト・エッグと、ロングアイランド水道を挟んで向かい合わせの地所に大豪邸を購入し、ぜいたくなパーティーを開いて、デイジーが現れるのを待つ。そして、彼女が登場すると、物語は、ギリシャ劇につきものの、悲劇的な様相を見せはじめる。かたわらで冷静な目で見ている隣人のニック・キャラウェイは、終始「コロス」を受け持つ。無駄のない文章、 洗練されたストーリー、透き通った文体。『The Great Gatsby』は優れた詩文でもある。
【くちコミ情報】
「男は初恋の女性を忘れられない」という「普遍的事実」について
村上春樹の新訳による十数年ぶりの再読。私は彼の翻訳を必ずしも好まないが、この作品は満を持しての出版だけに、日本語としてよく練られ、大変優れていると思う。 「男はなぜ初恋の女性を忘れられないのか」ということが方々で論じられるほど、これは普遍的事実であるらしい。一方で、かなり理知的な判断のできる女性が、そういうことを「気持ち悪い」と表現したのを聞いた経験がある。左様に、この件についての男女差は大きいのかと思う。環境の違いであるのか、生得の資質の差なのか。私は後者の可能性を考える。これは要するに「過去」と「現在」との相克であり、種の保存について女性の方が必然的に現実的たらねばならないという事情があるように思えるのである。儚い過去よりも現実の、眼前の男性の方が、子孫を残すには有効であるからだ。 ギャツビーは結局「過去」に殉じたのである。思い出の女性は年老いることもなく、よき記憶のみが時とともにより美しく輝きを増し、当の女性さえ支えきれない虚像となって、ギャツビーの心を支配したのである。デイジーは当たり前の女性として「現在」を選んだに過ぎない。 男性にとってこの作品は、限りなく切なく美しい。しかし、女性にとってはどうなのだろう。「気持ち悪い」作品でなければいいが、と思う。
愛する女性を捨てるのか、取り戻すのか、最後には何も残っていない。
私は、村上訳シリーズ(?)を読みました。出版順ではなくて 「ロング・グッドバイ」「ティファニーで朝食を」に続いて三冊目です。 フィッツジェラルドを初めて読むわたしにとって、彼特有の秀逸な言い回しに 慣れず、リズムに乗れなくて、前半は読むのがきつく感じられました。 しかし、中盤以降は一気に読み終えることができました。文章への慣れもありま すが、それ以上に、主人公同様に、ギャッツビーという人に引き込まれたからだ と思います。現代風に言えば、ストーカーと目されてもしかたのないギャッツビー には、どこか現代にも通じる人間の縮図を感じました。 ふと、村上氏が「ロング・グッドバイ」のあとがきで、「著者はこの小説を書く に当たって、フィッツジェラルドの<グレート・ギャッツビー>のことが脳裏に あったのではないか」といった内容のことを書かれていることを思い出しました。 ロング・グッドバイのラストで、テリー・レノックスが自分の左胸を指して、か つてここにはたしかに何かあったんだ(でもいまは何もない)と言うのですが、 それと同様に、ギャッツビーにも、かつて何かがあったはずんです。今は失って しまった何かが。 前者は愛する女を捨てて金持ちになり、後者は愛する女を取り戻すために金持ちに なります。いずれも裏街道と手を組んで、何かを捨てているところは同じです。
色鮮やかな描写
すごい、これ。 わたしの大好きな「ノルウェイの森」の中で、名前だけ出てきた小説の訳本。 村上春樹さんの熱い思い入れが、ひしひしと伝わってきました。とっても。 あまりにも「完成された」英文を、その美しい文章の風味と、意味を損なわずに異なる言語に移し変えるというのは、至難の技だったと思います。 この翻訳を決行できるようになるまでに、20年もの歳月を必要としたとのことで、村上先生にとっては、すごく意味のある重要な仕事だったようです。 そのおかげか、この小説の魅力を余すことなく堪能することができる訳本に仕上がっています。 独特の表現も良かった。 繊細な描写でもクリアカットに表現されるのではなく、なんの脈絡もなく暗示的、多義的な言葉が綴られていたりするけれど、そこに読み手が介入するスペースがあり、想像力を大いに刺激されます。だから、細部を丁寧に感じ取ることができるというか、感覚的に読み取ることができて、印象として後まで残り易いのだと思います。 まるで一本の映画を観たかのように、各シーンが色鮮やかに蘇ってきます。 人物の描写も生き生きしていて、セリフの流れをみても細部に拘りを感じました。リズムをつけ、素敵なメロディのように流れていく。シーンごとに、大きく音色が変っていくけれど。 皆、この本の中で生きているのだと思う。 でも、こんな恋ってあるだろうか? ギャツビーは、デイジーへの愛を貫く為だけに生きてきたようなもの。 そのために、どんな方法をとったにしても。 なんて純粋な、そして、なんて哀しい恋なのだろう、、、。 そのうち、原文でも読んでみたいです。
現代の語り口にするにはちょっと無理があるかな。
なにしろ80年前の小説です。村上さんはよく「翻訳の賞味期限」をいい、現代語で訳文を書くことに努力され、本書も、たとえば会話で語り手が相槌をうつ場合「そうなんだ」と訳す箇所がありますが肯定文なのか相槌なのか分かりにくかったりします。わたしには大貫訳の方が1920年代風でしっくりきます。もっとも、新たに翻訳するということは、すなわち現代風の言葉使いにするということなのでしょうけど。うーん、村上さんの翻訳は、カポーティとカーヴァーがもっともマッチしていると思いますし、好きです。サリンジャーのケースも村上訳としてはあまり評価できなにのですが、やはり、原作の年代がもっと新しい方が読んでいて違和感を感じません。
暑い夏にまた読み返したいと思います。
大学生の頃「華麗なるギャッツビー」を読んだ記憶があります。当時、村上春 樹の「ノルウェイの森」を読み終わった後で、その主人公と先輩の長沢さんがと もに読んでいて、長沢さんが「華麗なるギャッツビーを読むような奴なら友達に なれそうだ。」といったセリフが印象的でした。 今回、映画を観終わった後、この村上訳の「グレートギャッツビー」を読みま した。学生の頃読んだ時は、さしたる印象もなく「何でこんなに村上春樹が絶賛 するのか?」と疑問でした。ストーリーも情景も頭に入ってこなかったと思いま す。 映画を観たお陰と村上訳のお陰か、今回はよくストーリーと登場人物の心理描 写が読み取れました。ひと夏の物語。さっぱりとして、暑い夏にまた読み返した いと思います。
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村上春樹の新訳による十数年ぶりの再読。私は彼の翻訳を必ずしも好まないが、この作品は満を持しての出版だけに、日本語としてよく練られ、大変優れていると思う。 「男はなぜ初恋の女性を忘れられないのか」ということが方々で論じられるほど、これは普遍的事実であるらしい。一方で、かなり理知的な判断のできる女性が、そういうことを「気持ち悪い」と表現したのを聞いた経験がある。左様に、この件についての男女差は大きいのかと思う。環境の違いであるのか、生得の資質の差なのか。私は後者の可能性を考える。これは要するに「過去」と「現在」との相克であり、種の保存について女性の方が必然的に現実的たらねばならないという事情があるように思えるのである。儚い過去よりも現実の、眼前の男性の方が、子孫を残すには有効であるからだ。 ギャツビーは結局「過去」に殉じたのである。思い出の女性は年老いることもなく、よき記憶のみが時とともにより美しく輝きを増し、当の女性さえ支えきれない虚像となって、ギャツビーの心を支配したのである。デイジーは当たり前の女性として「現在」を選んだに過ぎない。 男性にとってこの作品は、限りなく切なく美しい。しかし、女性にとってはどうなのだろう。「気持ち悪い」作品でなければいいが、と思う。
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色鮮やかな描写
すごい、これ。 わたしの大好きな「ノルウェイの森」の中で、名前だけ出てきた小説の訳本。 村上春樹さんの熱い思い入れが、ひしひしと伝わってきました。とっても。 あまりにも「完成された」英文を、その美しい文章の風味と、意味を損なわずに異なる言語に移し変えるというのは、至難の技だったと思います。 この翻訳を決行できるようになるまでに、20年もの歳月を必要としたとのことで、村上先生にとっては、すごく意味のある重要な仕事だったようです。 そのおかげか、この小説の魅力を余すことなく堪能することができる訳本に仕上がっています。 独特の表現も良かった。 繊細な描写でもクリアカットに表現されるのではなく、なんの脈絡もなく暗示的、多義的な言葉が綴られていたりするけれど、そこに読み手が介入するスペースがあり、想像力を大いに刺激されます。だから、細部を丁寧に感じ取ることができるというか、感覚的に読み取ることができて、印象として後まで残り易いのだと思います。 まるで一本の映画を観たかのように、各シーンが色鮮やかに蘇ってきます。 人物の描写も生き生きしていて、セリフの流れをみても細部に拘りを感じました。リズムをつけ、素敵なメロディのように流れていく。シーンごとに、大きく音色が変っていくけれど。 皆、この本の中で生きているのだと思う。 でも、こんな恋ってあるだろうか? ギャツビーは、デイジーへの愛を貫く為だけに生きてきたようなもの。 そのために、どんな方法をとったにしても。 なんて純粋な、そして、なんて哀しい恋なのだろう、、、。 そのうち、原文でも読んでみたいです。
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魔法が解けてしまうことの哀しさ
精神科医ディック・ダイバー、その妻ニコールは、彼の元患者だ。フランスのリヴィエラで夏を楽しむ彼らの周りの、アメリカ人グループの中の一人、新進気鋭の若手女優ローズマリーに惹かれていくディックだが……。 狂乱の1920年代を時代の寵児として駆け抜けたフィッツジェラルドとその妻ゼルダ。このままは続かない、ということを誰よりも強く理解しながら、それ以外の生きかたをできなかった二人。そんな現実を醒めた視点で観察しながらも、同時にその当事者でもあることの痛みが、ディックが妻の精神科医である、という設定にはっきりと出ています。妻を愛する心と、医者としての冷厳な観察眼との間で揺れ動きながら、アル中気味で、ケンカも浮気もする不完全人間ディック・ダイバーは当時のフィッツジェラルドその人でしょう。「ギャツビー」ではニック・キャラウェイというキャラクターの視点を通してある意味客観的に描いていたのと対照的に、本書では視点がディック・ダイバー自身に内在していて、その分キャラクターの痛みが直接的です。 徐々に華やかな生活も色褪せて機能しなくなり、自分自身も変化していく、そんな熟成したフィッツジェラルドの複雑な心境がそのまま文章になっているような感があります。痛々しいのだけれど、それでもどこか客観的な視点を持ち続ける主人公の不気味さに、輪をかけた痛切さを見てしまうのは私だけでしょうか? 魔法が解けてしまうことの怖ろしさ、哀しさが伝わってきます。 発表当初は評判が悪く、フィッツジェラルドは全編改稿したそうです。今一般的に手に入るのは書き直されたバージョンのようですが、一から書き直したという割には一貫性に欠ける面もあり、作者の意識の揺れを物語っているように思います。
ギャッツビーよりよい作品
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*村上さん訳とあわせて原書を読みました!
村上春樹さんの翻訳を読むにあたって私は、 原書とこの英語のCDも買い原書と翻訳を読み比べました!! 朗読を聞きながら何度も交互に原書と翻訳を読んだのですが、、、 ふつうの翻訳だと「原書と全然違う!」と思うことも多いのですが、 さすが村上さま!の翻訳は、原書の雰囲気を忠実に伝えていて、 あらさがしのしがいが無いと言うか、、、 ともかくとても翻訳だし、 この本を選ぶ村上春樹さんのセンスもすばらしいのひと言でした!
映画より遥かに素晴らしい4時間45分の名朗読
英語学習用に購入し、原書と共に何度も繰り返し聞きました。 素晴らしい!!!の一言です。 100点満点で120点をあげたいところですが、 一箇所だけ old spo t という箇所で old oy と言って old spo t と言い直している所があるのでそこだけ1点マイナスして、119点をあげます。 これを聴かないで真の Gats y mania とは言えないのではないでしょうか?
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【くちコミ情報】
魔法が解けてしまうことの哀しさ
精神科医ディック・ダイバー、その妻ニコールは、彼の元患者だ。フランスのリヴィエラで夏を楽しむ彼らの周りの、アメリカ人グループの中の一人、新進気鋭の若手女優ローズマリーに惹かれていくディックだが……。 狂乱の1920年代を時代の寵児として駆け抜けたフィッツジェラルドとその妻ゼルダ。このままは続かない、ということを誰よりも強く理解しながら、それ以外の生きかたをできなかった二人。そんな現実を醒めた視点で観察しながらも、同時にその当事者でもあることの痛みが、ディックが妻の精神科医である、という設定にはっきりと出ています。妻を愛する心と、医者としての冷厳な観察眼との間で揺れ動きながら、アル中気味で、ケンカも浮気もする不完全人間ディック・ダイバーは当時のフィッツジェラルドその人でしょう。「ギャツビー」ではニック・キャラウェイというキャラクターの視点を通してある意味客観的に描いていたのと対照的に、本書では視点がディック・ダイバー自身に内在していて、その分キャラクターの痛みが直接的です。 徐々に華やかな生活も色褪せて機能しなくなり、自分自身も変化していく、そんな熟成したフィッツジェラルドの複雑な心境がそのまま文章になっているような感があります。痛々しいのだけれど、それでもどこか客観的な視点を持ち続ける主人公の不気味さに、輪をかけた痛切さを見てしまうのは私だけでしょうか? 魔法が解けてしまうことの怖ろしさ、哀しさが伝わってきます。 発表当初は評判が悪く、フィッツジェラルドは全編改稿したそうです。今一般的に手に入るのは書き直されたバージョンのようですが、一から書き直したという割には一貫性に欠ける面もあり、作者の意識の揺れを物語っているように思います。
ギャッツビーよりよい作品
フィッツジェラルドの作品に一貫して流れるテーマは、下層階級を出自としながら上流社会へと立身出世した青年と、その「引っ越した」先にもともといた育ちの良い「高値の花」とのロマンスをモチーフに、華々しく黎明の瞬間を迎えたアメリカ大衆消費社会における光りと影を描くというもの。本作品もその筋は保持しながらも、ロスト・ジェネレーションさしく舞台をヨーロッパに据え、気鋭の精神科医とその患者とのロマンス、そういう道ならぬ関係ゆえに生じる亀裂、そして「失われた」世代特有の「堕落」が正に作品の名の通り夜気を帯びた雰囲気のなかどこか優しさのフレーバーを伴って徒然と展開していく文体、そしてギャッツビーより遥かに日本人好みのつまり余韻をともなうラストに、出色さを認めざるを得ない。
Relationships always change with time.
Dick was my d eam guy ea ly in the novel. I admi ed him fo his love towa ds Nicole and his self-discipline towa ds Rosema y. He did his est to p otect Nicole who was mentally ill afte a t agic event with he fathe . Unfo tunately, Dick's ma iage to Nicole tu ned out to e a failu e when Dick couldn't cont ol himself anymo e. He oke down. I felt so y fo him. He dese ved ette than that..... This was one of the most omantic novel I eve ead.
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