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【くちコミ情報】
自然と共に生きる人間の一人として読んでおくべき本。
読みやすい本ではないが最後まで読んだ。知っておくべきことが書かれていると感じたからだ。時の大統領ケネディは、この著作に刺激されて政府は殺虫剤問題の研究を始めたと記者会見で語ったという。この逸話だけでも出版当時のこの本の衝撃度が伝わる。反面、農薬会社等を中心とした批判も相当なものだったらしい。この本の一部が発表されたのは1961年のことで、以来、環境問題のバイブルとして読み継がれているという事実がこの本の信頼性と妥当性を物語っている。温暖化等の問題が顕在化している現在ならまだしも、40年以上も昔にこれだけの内容のものを書いた著者の勇気はすごい。
どうすればいいのかを教えてくれる本
殺虫剤の恐怖が分かりやすく書かれています。くどいくらい繰り返し繰り返し述べられている薬害は規模の大小こそあれ身近にもはっきり現れている現象です。農薬が生き物によくないことは誰でもぼんやりとは分かっているのですが、もう一歩踏み込んで、なぜいけないのか、どういけないのかをはっきりさせてくれる本だと思います。私はたまたまこの本と平行して分子構造と生き物の関係を書いた純粋な科学論文を読んでいたため農薬の恐ろしさがより一層身に染みました。 この本の一番うれしいところは、「では、どうすればいいのか?」をはっきり示してくれているところです。
知らなければならない事実
農薬が生態に及ぼす影響について語られています。 知らぬ間に蓄積されやがて生物や環境をむしばんでゆく化学物質の恐怖は底知れないものがあります。 冷静で客観的な文章の中に、著者の温かい人間性が伺えました。 たいへん勇気付けられる本でした。
環境問題のバイブルのひとつ
この本は、海洋生物学者Rachel Ca son女史により1962年に出版されました。著者はこの本で殺虫剤や化学物質により引き起こされる生態系破壊や人体への悪影響を訴えて全米を震撼させ、殺虫剤に対する人々の認識一変させました。 p 文章は論理構造が明快で、一般読者に分かりやすいよう噛み砕いた表現で書いているため、とても読みやすいです。さらに、著者の表現力は読み手の心に訴える力をもっています。 p また、豊富なデータに基づく著者の主張は、説得力があります。ただし、一部のデータは信憑性が疑問視されていたり、メッセージが誇張されているなどの批判があるようです。また、DDTに関しては、「アフリカではDDTがマラリア原虫を媒介する蚊を減らして人命を救っている」という反論や、「人間に害を及ぼすかどうかは未証明である」との批判もあります。 p とはいえ、現代においても、いわゆる「環境ホルモン」として危険性が疑われる物質は環境中に溢れているため、こうした問題にいち早く目をつけた著者は非常に先見の明があったことは間違いありません。この本の書かれた頃とは環境問題の質がやや変わっていると思われる方もいるかも知れませんが、私はそうでもないと思います。例えば、「脂溶性の高い物質が食物連鎖のメカニズムで人間に蓄積する」というパターンは、別にDDTに限らず脂溶性物質であれば成立するからです。 p 出版から40年以上が経過した現在でも、この本の価値は色褪せるどころか、ますます輝きを強く放っているのではないでしょうか。
カーソンの世界
「今は専門化の時代だ。みんな自分の狭い専門の枠ばかりに首を突っ込んで、全体がどうなるのか気づかない。いや、わざと考えようとしない人もいる。」レイチェル・カーソンの言葉はまさに今の世界の実態を鋭く突いている。自然環境に関する実際的なことはもちろん、その背景に存在する問題を深く追究している。時代を先取りした思想が繰り広げられている。
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環境問題のふたつのジレンマを斬る。
生物多様性主義の急先鋒エドワード・O・ウィルソンが、生命の未来を憂う。 著者はまったくの理想主義者かといったらそうじゃない。例えば安全性が保証されれば遺伝子組み換え技術の利用もいとわないこと。財力のあるNGOによって原生林の土地を競売で購入すること。こうした現実的視点に立った提案もある。 p 環境問題を話すときには、以下のようなふたつの根本的ジレンマがあると思う。この本ではその答が示唆されている。 p ひとつは「環境か経済か」といったプライオリティ選択のジレンマについて。つまり「地球の遠い将来を見据える」といった長い目か、「今日明日の利益を追求する」という短い目かの問題だ。 著者が言うには、地球環境を保全することは結果的に経済も潤すことになる。たとえば、生物多様性からベネフィットとなる資源を求めようとするバイオプロスペクティング。米国の国立公園で好熱菌が発見されて莫大な経済的利益がもたらされたらしいが、それも生物多様性が保たれているおかげだ。 p もうひとつのジレンマは、生物が1種や2種絶滅したからといって、大勢には影響ないじゃないかという論だ。自分が選挙で投票したって当選者がかわるわけじゃないという感覚と似たものかも。 ところが、現実は1種や2種絶滅するどころの話ではないという。「レッドリスト」をもとに計算すれば、21世紀中に哺乳動物の4分の1、鳥類種の8分の1が絶滅する見込みだ。年間の絶滅率でシミュレーションすると最悪の場合1000分の1~100分の1種が絶滅するという。ここまで数字が跳ね上がると、「種の絶滅のひとつやふたつ」といった話ももはや成り立たなくなってくる。 p こんな話をしたところで、ジョージWブッシュライクな人びとは、依然として聞く耳を持たないかもしれない。けれど、環境問題は「なんとなく」関心を持っている人がほとんど(20対80の法則がここでも成り立つ)。そうした「なんとなく」関心を持っている人たちを取り込んで世論をつくっていくためには、やっぱりこうした本の存在を知らしめて、じっくりと読んでもらうことも重要だと思う。
主張もわかるが人間も系の一部では
著者の環境に対する思いが痛いほど伝わってくる本。たしかに、言っていることもわかるし、その思いに共感もできる。だが、著者のとなえる対策がすべて実現できたとして何がどうなるのだろう。この本を読む限り、著者の望みは、現存するすべての種を保護することにあるようだ。そこにどのような意味があるかをもっとわかりやすく主張できないと、この本はその価値がない。 p 宇宙に、太陽に、そして地球にも寿命がある。種の寿命などそれらに比べれば瞬きのようなものだ。滅びない種はない。まあ、確かに恐竜などと比べれば、人間の歴史は短すぎてまだまだ滅びるには忍びない。しかし、何でも闇雲に保護すれば状態がよくなるとも思えない。保護すべきとする種の選択も主観的だ。それに現状は結構うまくいってるのではないか? どのみち地球環境が変動する頃までは種は存在し得ない。この本のような提言が、今後数百年にわたって続く頃が人類の絶頂期かもしれない。なにも現状の種にとって優しい環境が地球にとって優しい環境だというのは独りよがりだ。生命はヒトの存在し得ない環境で発生したのだ。とにかく、あと数百年の間に我々にはもっと知恵がつくのだろうか? 星は4つ。
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著者の環境に対する思いが痛いほど伝わってくる本。たしかに、言っていることもわかるし、その思いに共感もできる。だが、著者のとなえる対策がすべて実現できたとして何がどうなるのだろう。この本を読む限り、著者の望みは、現存するすべての種を保護することにあるようだ。そこにどのような意味があるかをもっとわかりやすく主張できないと、この本はその価値がない。 p 宇宙に、太陽に、そして地球にも寿命がある。種の寿命などそれらに比べれば瞬きのようなものだ。滅びない種はない。まあ、確かに恐竜などと比べれば、人間の歴史は短すぎてまだまだ滅びるには忍びない。しかし、何でも闇雲に保護すれば状態がよくなるとも思えない。保護すべきとする種の選択も主観的だ。それに現状は結構うまくいってるのではないか? どのみち地球環境が変動する頃までは種は存在し得ない。この本のような提言が、今後数百年にわたって続く頃が人類の絶頂期かもしれない。なにも現状の種にとって優しい環境が地球にとって優しい環境だというのは独りよがりだ。生命はヒトの存在し得ない環境で発生したのだ。とにかく、あと数百年の間に我々にはもっと知恵がつくのだろうか? 星は4つ。
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大家の畢竟の大作
Socio iologyを著してから20年,この学者の並々ならぬ意欲は衰えません. 人間の本性を見定めるためには進化の観点から眺めるべきだという主張を突き詰めるその迫力に圧倒されます. p 知の統一を目指す執念,そしてその方向にはただ脱帽と拍手です.ポストモダニズムのでたらめさを切って捨て,社会科学を真実に基づかない部族主義とこてんぱんにやっつけるところは秀逸.倫理とシロアリの話には思わずにやりです.
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