【くちコミ情報】 soaked in the books
オレ自身、本を読む行為こそが自分を外界と断絶していると感じることも多く、この世界から離れられる方がどれほど健全であろうかと無理な願いを抱いているので、この本は何とも痛い一撃であった。読書中オレはたまたま旅をしていたのだが、救いの手を逃れて虚無の世界に堕ちていく主人公同様、外界に背を向けている自分の世界を突きつけられたように感じたものだ。もちろん、こう言うこともできるだろう。本を読むからこんな人間になったのではなく、こんな人間だからこそ本から逃れられないのであろう、と。 この本に描かれる特殊な読書体験(幻のような、カルト組織と鐘の歌の童謡と美しい謎の導き手)はまるで麻薬体験のようだ。ただ、ここまでではないにしても、読書中何らかのシンクロニシティ現象を体験したことのない者がいるだろうか?本の中の言葉が何らかの意志や啓示を持って話しかけているように感じたことのない者がいるだろうか? 誤解なきよう書き添えておくが、ここに描かれているのは堕ちていくことだけではない。そこから目を覚ますことが描かれていることにこそ価値があるのだ。ましてや、読書行為自体が不健全だと言ってるわけでもないのだし(そう曲解したのはオレの歪んだ読書体験故のこと)。
【くちコミ情報】 soaked in the books
オレ自身、本を読む行為こそが自分を外界と断絶していると感じることも多く、この世界から離れられる方がどれほど健全であろうかと無理な願いを抱いているので、この本は何とも痛い一撃であった。読書中オレはたまたま旅をしていたのだが、救いの手を逃れて虚無の世界に堕ちていく主人公同様、外界に背を向けている自分の世界を突きつけられたように感じたものだ。もちろん、こう言うこともできるだろう。本を読むからこんな人間になったのではなく、こんな人間だからこそ本から逃れられないのであろう、と。 この本に描かれる特殊な読書体験(幻のような、カルト組織と鐘の歌の童謡と美しい謎の導き手)はまるで麻薬体験のようだ。ただ、ここまでではないにしても、読書中何らかのシンクロニシティ現象を体験したことのない者がいるだろうか?本の中の言葉が何らかの意志や啓示を持って話しかけているように感じたことのない者がいるだろうか? 誤解なきよう書き添えておくが、ここに描かれているのは堕ちていくことだけではない。そこから目を覚ますことが描かれていることにこそ価値があるのだ。ましてや、読書行為自体が不健全だと言ってるわけでもないのだし(そう曲解したのはオレの歪んだ読書体験故のこと)。