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【くちコミ情報】
偏見と誤解だけで構成された悪書
日本で見られる望ましくない出来事・光景・風習などを、極端に誇大表現した「反日本」。全ページにわたって日本に対する悪罵が連ねられているが、確かに悪い点はあっても、よい事も一杯あるのが事実であり、それを一切書かないのは余りに偏っている。著者は長年日本に在住しているようであるが、そんなに嫌なら母国に帰って貰いたいと感じる不快感だけが読後に残った。本当の評価は★ゼロ
Dogs and Demons: The Fall of Modern Japan
犬はそのへんに沢山いて、本物らしく描くのは難しいけれど、鬼なら奇抜だから誰でも描ける、という中国の故事から名付けられた「Dogs and Demons」。著者のKe は、日本は今まで鬼ばかり描いてきたと言っています。 購入してから2日で一気に読んでしまいました。 凄い本です。 産業発展のために天然林を伐採し、杉ばかり植林されたモノトーンな山々、砂浜の景色を台なしにする無数のテトラポット、垂れ流されるダイオキシン、地方の田園風景に突然そそり立つ風景にまったく溶け込まない金属色のコンサートホール(これこそ著者の言う「鬼」ですよね)、ごみごみして信じられない程住みにくい都会、官僚による「自動操縦」の行政、幼稚な金融システムに幼稚園レベルの若者。。。今まで一般の日本人の心の中につもりつもって、もうどうしたらいいのかさえ分からなくなっていた事をKe はこの本の中で見事に表現してくれています。そしてKe は、日本までおかしくなった理由として日本の文化や教育の影響をあげています。久しぶりに共感できる本に出会えました。この本を多くの日本の人、そして現状を理解しながらも日本に甘い期待や夢を抱いている外国の人に読んでもらいたいと思いました。外国人にはなかなか理解されない私達が感じている日本人の怒り、悲しみ、やりきれなさがKe のタフで時々ユーモラスな文章の中につまっています。
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【Book Description】
著者の30年を超える日本での個人的な滞在経験を基にした『Lost Japan』は、この国の文化的偶像の裏側を訪ねるツアーへと読者を誘ってくれる。本書はアレックス・カーの日本文化とのさまざまな接点を掘り下げている。その接点とはすなわち、歌舞伎俳優との親交、伝統的な競りの方法、書道、ほとんど訪れる人のいない古寺や神社など。著者の体験を通じて、日本が環境破壊、文化破壊への道をたどっているという現実が鮮明に浮き彫りになってくる。
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【Amazon.co.jp】
日本で育ち、日本をこよなく愛するアメリカ人である著者が、怒りと悲しみを込めて現代日本の病理を暴く。破壊される自然環境、ちぐはぐな都市建築、日本の魂を崩壊させる官僚政治。慢性的に進行する日本の「文化の病」を、丹念に掘り起こしてわれわれ日本人に突きつける、衝撃の1冊。 コンクリートで固められダムになる美しい山河や、全長の55%もがブロックやテトラポッドで覆われている海岸。不法投棄の産業廃棄物の山と、そこから流れ出すダイオキシン。電線が空中を走り、けばけばしい広告看板をつけたビルがごちゃごちゃと建ち並ぶ街なみ。そして、全国に増え続ける多目的ホール、テーマパーク、人工島、高速道路などの無意味なモニュメント。こんな光景を美しいと思っている日本人はひとりもいないだろう。なぜこんなものを作ったのか、なぜこんな国になってしまったのかと著者に問われるのは、まったくお恥ずかしい限りである。 著者がその原因として指摘するのは、責任が不明瞭なまま機能してしまう行政システムと、その根本にある日本独特の官僚制度である。外国人の視点で見ると、日本の官僚制度の奇異さがよくわかる。天下りで個人的な利益を得る、特殊法人の運営で省庁が潤う、族議員とパイプを作り政界とも通じる。この馴れあいシステムによって、多額の公金が本当に必要なところには施されず、官僚にメリットを与えるところに注がれる。 自分たちに従順におとなしく従う国民を、都合よく作りだす教育システムまで官僚は作ったのだと著者は言う。子どもたちは足並みそろえて行動することを強要される。がんばることは美徳と教えられるが、これはひどい環境でも耐え忍べということだ。教育制度不信から子どもの塾通いが増え、子どもはいつも忙しくてがんじがらめになる。そしてその後の大学生活で、成績など問われず無為に遊んで過ごせば、分析的な思考法や独創的な発想能力、自然環境に対する愛情などを持たない骨抜きの腑抜けができあがるのは当然だ。 韓非子の故事から取ったというタイトルは、抜本的な解決が難しい日本の諸問題を「上手に本物らしく描くのが難しい犬」にたとえ、日本で行われている数々の無意味な施策を「どうとでも描ける想像物である鬼」にたとえて付けられている。 外国人が日本に対して何かを要求するのはおかしいという信念から、本書には「日本はこうすべきである」という表現はいっさいない。が、1900年代前半の、大日本帝国の拡大とその後の悲劇的結末へのプロセスと同じ道筋を、今また日本はたどっているという著者の警告を、われわれは真摯に受けとめるべきだろう。(篠田なぎさ)
【くちコミ情報】
【忙しくても読んでおきたい一冊。】
問題があることを認識しながら既存のシステムに依存し、苛立ちを感じつつも、 打開策を見出すことなく煩悶しているこの国の姿が歯切れのいい言葉で分かりやすく、 鋭く描かれている。著者が描いたこの「日本の肖像」は、私個人の姿のようでもあり、 世界中が抱えているじれんまのようにも思え、読後、頬を思いきり張られたような 痛みが残った。 巻末にまとめて参考文献が記載されていると、それぞれの問題について、もっと 深く知りたいという人のために役立つと思う。 「この国はどこか狂っている。」と感じている人に手にとって欲しい本。
鬼の正体
アメリカは常に歴史を創る側にある? そして歴史を裁くのもアメリカ?? マッチョな特権意識と偏見が鼻につく、 そして 愛 がない。 本書で取り上げられている景観問題は何も日本に限定したものではなく、世界中いたるところで同時多発的に進行している。 (つい先日も友人がフィレンツェ郊外の公共工事がいかに景観を破壊しているかを涙目で語っていた。 新興国は言わずもがな。) これらの問題を引き起こすのはそのような愚行を是とするシステムであることは間違いない。 しかしそれを引導しているものは結局のところ世界を席巻するアメリカ型市場原理主義なのではないだろうか? 規制緩和の旗振りの元、「実」体のないマネー循環は風土も文化も伝統も破壊し、世界を無機質なものへと変えていく、 その手助けを果たしている。 同郷の顧客の機嫌をそこねないためのビジネス・マンとしての配慮が働いているせいであろうが、 アメリカ人である筆者自身がその事「実」を隠蔽している。 読後の不快感は主にそこに起因するように思う。 アメリカにおける巨額の軍事費支出 、人間の大地を 文字どおり 焦土に変え続ける兵器使用量を思うとき、 日本の海岸を固めるコンクリート群が一瞬「クリエイティヴ」なもの、あるいは「恩恵」に見えたとしても私は自分が狂っているとは思わない。 気に入られても地獄・・ 嫌われても地獄・・ 実のところ「鬼」とは現代世界を支配するエゴイスト、アメリカ自身の姿なのではないだろうか? どれほどの教養があろうと、アメリカ的ライフ・スタイルを批判することなく一方的に展開される一アメリカ人によるモラル、 美的判断をそもそも私は信じることができない。 また筆者に異文化に対する「リスペクト」、そして「近代日本」という苦しみを理解する感覚「シンパシー」があれば、 ここに書かれているような物言いは出来ようはずがないとも思う。 この国にも現状を憂い、変革のために闘っている市井の人が大勢いることを筆者には是非知ってもらいたいものだ。
外圧なくして変りえない日本になってしまうのか
題名は白洲正子宅の短冊にあった「犬馬難 鬼魅易」(ケンバムツカシ キミヤスシ)からとのこと。非常に薀蓄のある言葉だと思う。 さて、内容だが、一部医療関連の言説には間違いと思われる箇所もあるが、他の分野(自分が知らないからからもしれない)は非常に的確なコメントだと感じてしまいます。 外圧なくして変化しない日本という真理に近い現状を知っていて、敢えて苦言を呈し、美しき日本の再生を願っている。 そして、その指摘はあらゆる分野に及ぶ、あとがきでも書かれているが6年の歳月をかけ、調べ議論したことも納得いく。土建国家、伝統破壊、財政問題、都市化問題、教育問題、政治と官僚等々。 自然と共存共生そして共死していくことの哲学を失っていく現代の日本を犬馬難 鬼魅易として捉えていく。発展や進歩が果たして日本人に本質的な富や幸福を担保するのか?貨幣量が人生を左右するのか?文化伝統を持続させることがいかに難しくそして重要な事なのかを考えるきっかけになる。著者は「美しき日本の残像」で1994年新潮学芸賞を受賞している。 本書カバーの写真が日本の今を的確に表現している。
クロフネしかだめなのか
外人の目から見た日本、というのはよくある話で、西欧かぶれにはうなずけても、ホントに日本のことを考えている人間には、なんか納得がいかないもの。でも、この本はかなり鋭い。なぜか。きっと著者が日本に住みながら、キチンといろいろな実践をしているからではないか。その重さがあるから、説得力があるのだろう。とはいっても、そんな外人は数多いる。それでもいいのは、やはり空論ではなく実地に調べているからだろう。やはり、クロフネしかないのだろうかと思ってしまう日々だが、本書は勇気を与えてくれるということでは、お前たち自力でやれと励ましてくれるということでは、ゆで蛙の形容がピッタリのたそがれ日本にはいい刺激と思ってしまう。
自己顕示欲と差別意識
「日本への愛情が深いから、日本の現状を批判せざるを得ない」という外国人(特に先進国と呼ばれる国々から来日した白人)の意見を、過去の人生に於いて何度見聞したことだろか。彼らのアジア人に対する優越感と、その裏返しである差別意識が、彼らをしてそう言わしめているのだろう。また、彼らの物言いや表情に垣間見える自己顕示欲の強さといったら・・・お馬鹿な芸能人並みだと言わざるを得ない。
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