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カスタマーレビュー数:8
【くちコミ情報】
小津映画を観ているような心地よさ。秀作です。
本作は、木村佳乃演じる久里子が結婚の意志を親に伝えるため、故郷・愛媛に帰るというストーリーである。内容は本当にそれだけである。でも最後まで心地よく魅せてしまうのは、やはり小津作品に多大な影響を受けるアルタミラ製作だからだろう。それと押尾コータローの奏でるテーマ曲「木もれ陽」の素晴らしさも忘れ難い。磯村監督は精力的に色々なテーマの作品を撮っているが、やはり本作と「がんばっていきまっしょい」の出来が突出している。また、父親役の大杉漣も明らかに笠智衆をなぞっていて(笑)、娘が結婚を告白する場面などは本当に小津ワールドを醸し出していた。意外なところでは、石原さとみが結構重要な役で出てくる。まだ石神国子と名乗っていたころだが、今や東映のエースとされる女優が、東宝の看板でメジャーデビューしていたことは興味深い。瀬戸内海の島々はみな美しく、景色も何だか懐かしい。せわしない毎日を生きている人たちにぜひ観てもらいたい、マイナスイオンたっぷりの秀作である。
ありふれた景色だが、とても美しい(再発見)
瀬戸内海出身者として見ると ・ありふれた景色だが、とても美しい(再発見) ・俳優さんがなんとか愛媛弁を話しているが、ちょっと不自然で無理してるかなあ ・舞台になった学校の民宿は、本当に民宿になっているので、一度泊まってみたくなる ・鶴姫伝説・・・恥ずかしながら知りませんでした ストーリーは微妙です。純朴な子供の頃を振り返るというのがテーマなんでしょうか。押尾コータローの演奏はまずまずかなあ。
物思いにふける大杉漣が印象的
この映画は瀬戸内の美しい風景と押尾コータローの美しいギターのメロディでゆっくり時間の流れる生活を坦々と描いているが、何といっても最も印象的なのは大杉漣が海を見ながら物思いにふける姿だ。このシーンは映画のオープニングからエンディングまで何度もでてくるが、そのたびに父親の心情が溢れているようで素晴らしい立ち姿だと思う(これだけで大杉漣を起用したことは正解)。 結婚をすることを伝えに実家に帰った久里子(木村佳乃)は、父親にそのことが告げられない。島でゆっくりとした時間の流れの中で生活するにつれ、小学生の頃の初恋の相手との約束を思い出し、その相手を探しに出る(何故、初恋の相手を探したくなったかの説明が不足している感はあるが)。過去の自分探しのスト−リーが美しい瀬戸内の自然を背景に描かれる。 初恋の相手との再会を父への結婚を告げる礎にしたいような久里子の心情が静に伝わる。それを受けてか父の娘を思う気持ちが、瀬戸内の海を眺めてたたずむ姿に現れているように思えてしかたがない。 昔、瀬戸内で過ごした私は、この映画を観てあわただしい都会から離れて、ゆっくりと時間の流れる彼の地で自分を見つめなおしたい気持ちに駆られてしまった。そんな心の洗われる作品といえるだろう。 ところでこの映画、メジャーデビュー前の石原さとみ(この映画のあと「わたしのグランパ」に主演)が姿を見せ、なんと久里子の小学生時代の役を森田彩華(ドラマ「ダンドリ」に出演)が出演する等、今をトキメク若手?を起用しているところはこの映画の別の魅力か。
ゆっくりと時間が流れる、気持ち安らぐ映画
「がんばっていきまっしょい」の磯村一路監督が再び愛媛を舞台に描いた作品。 非常にゆっくりとまったりと時間が流れ、見るものを郷愁にいざなう。 起承転結、特に転、やテンポ・スピードを求める人には向かない作品。 p 石神国子として石原さとみが出演、水上隆司の妹役。
日本から失われつつある最後の灯火
「お父さん、私、結婚します」 p 東京から帰ってきた娘が、故郷の父親にこの一言を発するまでの過程を丹念に描く、非常に「日本的」といえる作品です。このようなテーマがひとつの物語として成立し得る舞台は、現代日本においてはもはや希少な存在です。本作品の舞台である瀬戸内海の島々は間違いなくその数少ない中のひとつであり、島々の時が止まったかのような風景、そこで暮らす人々の朴訥さからは、日本から失われつつある最後の灯火のような美をしっかり感じることができます。 主人公が幼少の頃の思い出をトレースしていく姿は、特に故郷から離れて生活している方にとっては強く心を揺さぶるものでしょう。故郷の匂いを忘れつつありそうな方に是非ご覧頂きたい作品です。
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【くちコミ情報】
生きている事の辛さと素晴しさ
誰でも生きている以上、いつか病を得る事がある。すぐに治る事もあれば、不治の病である事もあるだろう。それが苦しみとなるのか、或いは新しい自分を発見する分岐点となるのか、願わくば後者であって貰いたいが全ての人にそれを願えないのが人間としての性だろう。しかし、どんな苦しみの中にもいつか一条の光が現れる。いつか、その苦しみを乗り越えられる日が来る。そういう人間の強さ、哀しさを改めて魅せてくれる感動の作。
解夏の時
突然・・目が見えなくなる。 恋人がいて・・ かわいい子供たち・・ 自分の生き方を見つけて・・ これから・・というとき 突然、全盲になると宣告される。 なんだか。 死の宣告をされたよう。 すべてを捨てなければならない。 そんな時、近所のお寺で、林さんという郷土史家に出会い、”結夏””解夏”という言葉に出会う。 林さんは、「あなたは、これから苦しむだろう。苦しんで苦しんで・・ とうとう目が見えなくなったとき・・ その苦しみから解放される。 そのときがあなたにとって解夏になるだろう」 すべてを受け入れることは、難しい。 そして、そのときが近づく。 彼女が言う。 「私が見える?」「私の笑顔が見える?」 そして、 「君は泣いている」「もう・・・泣くな」 目が完全に見えなくなった時、 かれは現実を受け入れ、そして、すべてを受け入れる。 ”解夏”の時がきた。 人の心は、難しい。そして、複雑。 いろいろな考えがよぎり、頭では理解しようとしていても、なかなか感情を抑えることができない。 解夏の時を迎えた瞬間、かれは目に見えない大きなものをつかんだような気がした。
死の受容のプロセスと近似
難病により徐々に視力を失っていく青年の苦悩と恋愛を描いた映画。 視力を失うことの恐怖とそれをいかに受け入れていくのかは経験はな いがとても大変なのであろうと思う。 時には焦燥感や不安に駆られたり、抑うつ的になったり、否認やあき らめなどさまざまな思いが出てくる。 これはキューブラー=ロスの死の受容のプロセスと似ている。死の受 容は否認→怒り→取引→抑うつ→受容と進んでいくのである。もちろ ん、このプロセスは一定のものではなく、後戻りしたり、飛び越えた りすることもある。 本映画でもそのプロセスらしきものが散見しているが、主演の大沢た かおはその感情の流れをうまく演じているように思う。
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【くちコミ情報】
青春だな〜
やっぱり青春ものは日本映画が良い! ボートをやっていたわけではないが、昔を思い出す。 それと太平洋側に住む私には、瀬戸内海の静寂さに驚いた!
Reminder
高校3年生のときにみた、一言で言うと、『感動的なスポ魂映画』。あつくるしくなく、随所にくすっと笑うとことが挟まれたさわやかな作品。女子ボート部を立ち上げ、仲間をなんとか集め、新しいコーチとは最初まったく噛み合わず、大会に出てももちろん最下位。しかし、そんな彼女たちが徐々にボートに熱中していくさまは見ていてなんともすがすがしい!映画初主演の田中麗奈はこの作品でアカデミー賞新人賞獲得。毎回ラストのスローモーションで号泣してしまう。。。体育会系の女の子はもとより、男が観ても熱くなれる映画。当時部活動に励んでいた私もこの作品を見るとあの時の気持ちが甦ります。
じわじわきます
今更ながら観てみました。 10年以上前の作品になる訳ですが、時代背景もあり全く古臭さはありません。 それにしても田中麗奈さんが初々しいです♪ ここからスターダムの階段を駆け上ったと思うと感慨深いです! また、脇を固める同級生もナイスな演技でした。 ストーリーは特に目新しさは無いものの リアル感のある演技演出に、世界に引き込まれてしまいました。 じわじわと心に染み入るノスタルジーと青春時代へのほのかな感動を覚えます。 是非手元に置いておきたい作品です!
ひたすら青春
日本映画を毛嫌いしていた私に、邦画好きの友人がかしてくれたのがこの映画。磯村一路の作品はどういうわけかイラン映画やフランス映画を思わせる叙情感が漂う。はじめは練習に実を入れない少女たちが、やる気を見せていく仮定は撮り方が感情移入を避けているせいか、確かにリアル感があった。おそらく製作に携わった周防監督の意向もあるのだろう。アメリカ映画のように何でもかんでも熱血漢の教師と生徒が出てきてヒーロー的に描くのと違って突き放した撮り方が現実感がにじみ出ている。勝負に負けたときに涙にくれる少女達を見て青春を十分感じさせてくれた。この映画をみてユルイと感じる人もいたようだが、たしかに、少しコーチや少女達がやる気を出していく仮定が長すぎた感じがした。80分から90分ぐらいでまとめたほうが、全体の緩慢な部分がなくなったように思う。その点がマイナスとして星四つにした。
マッタリホノボノ癒し系
美しい風景の中。 淡々と進むストーリー。 味のある点描の数々。 懐かしい高校生活の風景。 チームワーク、和の精神が光る。 日本的傑作作品。
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【くちコミ情報】
中嶋朋子と裕木奈江
中嶋朋子と裕木奈江の水着姿があるだけでも有難い。
埋もれた快作
「け・だ・も・の」 大人になった蛍ちゃんの(当時20歳!!)魅力もさることながら、 主演の石橋保が存在感のない癖のない二枚目半っぷりを好演していて心地よい。 脇をかためるベンガル、柄本明、大杉漣、石野真子もいい仕事しているし、可愛い頃の裕木奈江もおまけ的にうれしい。 残念ながらDVD化されていないんだけど、三十路四十路の同志におすすめしたい。 俺達の青春がここにある(ような気がする) この映画を観た純が 「ほたる〜。遠くに行くなよ〜」 といったと言うはなしがあったような気がする。
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東京で小学校の教師をしていた隆之(大沢たかお)は次第に視力を失うベーチェット病に冒されていることを知り、職を辞して故郷の長崎に帰ってきた。やがて恋人の陽子(石田ゆり子)が後を追って長崎に現れ、隆之の家に留まることに。病状が徐々に悪くなっていく中、彼は聖福寺で出会った林老人(松村達雄)から仏教の“解夏”の話を聞かされる……。 さだまさしが記した同名小説を原作に、『がんばっていきまっしょい』などの俊英・磯村一路監督が手がけた透明感あふれるラブ・ストーリーの秀作。いわゆる難病ものにありがちなドラマティックな描写を避け、淡々とした日常の中から、やがて視界を失う運命にある男と、それを見守る女の、焦燥と無常観の果てに導き出される慈愛を描出していくあたりが秀逸。キリスト教的風土と仏教の教えも違和感なく同居し、またそこに説教臭さは微塵もなく、ごく自然に心に染み入る構成になっているのもすがすがしい。(的田也寸志)
【くちコミ情報】
一人では生きられない。
この物語は、ひとりの青年がベーチェット病を発症し、失明するまでの葛藤を描いている。 彼には、彼のことを愛する恋人、家族、友人がいる。正直なところ、とてもうらやましかった。僕は、一人を好んできた。一人は気楽だ。 でも、何か困ったときに一人だと簡単に転けてしまう。人は支え合ってしか生きられない。 人間関係の悩みはつきないが、それから逃げる訳にはいかない。 物語、映像ともに奇麗すぎるくらい奇麗である。病気という人生の坂に対する前向きな姿勢には好感が持てる。 ちなみに、石田ゆり子が大好きなことも多分に影響している気がする。
素直な心で観るのがいいですね。
さだ作品から離れて久しかったので原作を読んだのが今年の3月、その後DVDを観たのが9月に入ってからなので、そうとう遅くなったのですが、みなさんのレビューを読ませていただくと、はっきりと賛否・好き嫌いが分かれていますね。ざっと読ませていただいて感じたことを書いてみます。 映画をひとつのエンタテインメントとして評価すると厳しい点がついて、(さだ氏の原作も含めて)原作者・製作者が伝えたかったメッセージに対して素直に心開いて観ている方は感動されているようです。 ご存じのように短編集である原作の、収録作の中でももっとも起伏が少ない物語のように感じるのですが(他の「秋桜」「水底の村」「サクラサク」のいずれもが映画化したら絵になるだろう愛らしいストーリーなのです)、ではなぜ、この作品が表題作に選ばれ、映画化、ドラマ化されたのか、ということに思いを馳せてみると、一見、さらっとした内容の奥に、人生、病苦、愛、優しさに帯する深い洞察があり、それを凝縮してひとつの作品に昇華させんとした作者の意図があったのだと思えて来ます。 映画は、一部の演出を除いて、台詞のひとつひとつも極めて原作に忠実に作られています。それは、原作を素直にとらえ、その繊細さを極力生かそうとされた監督の送り手としての良心ようにも思えます。坂(階段)の多い長崎での撮影は、スタッフにとって本当に大変だったようですが、画面からはその苦労自体はみじんも感じられません(メイキングで舞台裏を知るまでは)。また、音楽の渡辺氏も、さらに映像化された作品のよさを最大限引き出すべく、コンマ数秒単位で劇伴を調整されています。(あまりに自然に映像にマッチしているので、そうした苦労をまったく感じさせないことがその成功を物語っています) タイトルの「解夏」は、仏教修行者が、夏(雨期)の修行・夏安吾(げあんご)を経て、一つの悟りを得る(人生の悩みのひとつから解脱する)ことになぞらえているのですが、解脱は執着を離れた無我につながります。主役の二人をはじめ、役者さん(やその演技)への好き嫌いは当然あるでしょうが、そうしたことへのこだわりを一旦横に置いて、素直に心を開いた人にとっては、必ずしも画面には現れていない、原作者や制作スタッフの無我さ・自己主張のなさが、言葉にならないメッセージとして伝わり、感動を呼び起こすように思います。 たしかに精密なCGやアクションによる派手な演出に慣れてしまった私たちから観ると、物足りないという印象は免れないとは思うのですが、噛み締めるほどに深い味わいを得ている方がいるのも事実。何より、本映画作品に対してこれまでに46ものレビュー、原作にも50のレビューが投稿されていることから想像しても、話題作・問題作のひとつであることには間違いありません。
石田ゆり子じゃなかったら
ベーチェット病という、視力が減退し、やがて失明する難病に冒された教師が故郷に帰り、長崎の街、母親、友人、そして恋人の支えによって、光を失う自分を静かに受け入れていく...そんなストーリー。 結果とても煮え切らない作品でした。静かで淡々としているのは日本映画の特徴であるとは言え、そうさせすぎで映像から伝わってくるものがあまりに希薄。しかも二人のシーンが味気なさすぎて、絆がよく見えてこない。プラトニックさを超えて、物足りない感じです。 必要な説明をかなぐり捨ているのに、無駄に冗長なシーンがあったりする。主人公の目だけじゃなく物語の焦点も随時ぼやけまくりなんです。ラストも微妙でしたし、言うなら恋人がなぜモンゴル(笑)にいたのかが全く分からない。ただ、完全に失明した時、見えなくなるという恐怖は無くなるというセリフは良かったです。石田ゆり子に星2つ。
松村達雄が圧巻!透明感あふれる秀作
作品そのものはいわゆる難病ものにあたるのだろう。視力が段々と落ちてくる男と、それを支える女の純愛物語。磯村監督の作品は山手線が走る東京の絵は映えないのに、地方に来ると突如として輝きが増す。観ているほうのイメージもあるのだろうが、今回も長崎の海と空の爽快さに胸打たれた。大沢たかおも石田ゆり子もお涙頂戴、的な「泣き」の演技ではなく、淡々としているところがよかった。でも、松村達雄演じる大学教授がいなかったら、どこまで「解夏」の意味が真実味を帯びただろうか。メイキングで大沢たかおも言っていたが、昭和時代の俳優には作品全体を理解しようという凄味がある。松村が書く「解夏」の文字と思わず聞き入るその意味。このシーンがあったからこそ、ラストシーンの感動がグッと増した。松村達雄はこれを最後に旅立ってしまったが、最後まで映画全体の舵取りをしていたことに映画俳優としての魂を感じる。個人的に懸念していた「さだまさしワールド」感は薄く、磯村色がよく出た透明感あふれる秀作である。
静かな映画
アクション物やSF物が大好きな人にとっては、少し物足りないかもしれません。 でも、この映画の最大の特徴は、「見終わった後にクル」ということです。 この映画、物語の真髄に気づいた人は少ないと思います。
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大自然の中で生まれ育った8歳の少年・心平と、耳が聞こえないが心平とは心を通わすことのできる少女・小百合。やがて母(中谷美紀)が死に、時が経って大人になった心平(玉木宏)は絵の才能が認められ、東京へ旅立っていく。しかしそれは、小百合(綾瀬はるか)を別の男に嫁がせようとする父(阿部寛)の思惑もあった…。 川上健一の同名小説を原作に『解夏』の磯村一路監督のメガホンで映画化した純愛映画の秀作。前半は主人公ふたりの幼い頃、後半は大人になったふたりの愛の試練を、雨鱒を通じてファンタスティックに描いていく。童心を軸にした作りなので、時にCGなどがはしゃぎすぎているきらいはあるが、脇を固める星由里子、柄本明などベテランたちの地に足をつけた演技が、それらを巧みにフォローしているのもいい。大自然の映像美も驚異的だが、それ以外でも磯村映画ならではのゾクゾクするショットが多数ある。(的田也寸志)
【くちコミ情報】
コラ心平、ちょっとクラいぞ!
まず中谷美紀の、体は弱いが気丈な母親役の熱演に、彼女の意外で新たな一面を見ました。母親役は今回が初めてとのことで、演技の幅が一つ広がったと思います。彼女の存在がこの作品の中で一番光っていたと思います。 主役の心平と小百合に関しては幼少時代の2人の方が見所に富んでいたと思います。大人の2人に”交代”してからは、ラスト・シーンでいかだに乗って駆け落ちを果たすところ以外はイマイチありきたりで、ツーショットの場面もあまりなかったのがちょっと残念でした。特に玉木宏さんが演じた大人の心平は、須賀健太君が演じた大らかで陽気だった幼少時代の心平に比べ、余りに繊細で内向的でまた、大袈裟かもしれませんが何だか少し陰気に思えました。確かに彼には幼くして母親を亡くしているという過去があるとはいえ、こういう彼を小百合が変わらず好きでいるということに若干の違和感を覚えました。 北海道の大自然をバックにしたこの作品はとても爽やかで心地よく、心が癒されました。ですが、私的に嫌いではないけれど、はっきり言って合格点はちょっと付けられません。
脚本が・・・
話の筋としてはすきだった あまり難病で死んじゃう話とかは好きではないので、このくらい未来に希望の持てるもののほうが安心できるし好きだ ただ、幼年期に重きを置くのは、現在に重きをおくのか決めたほうが良かったと思う どっちつかずに感じた
セカチューと比べてしまう
セカチューのイメージが強い綾瀬はるかの初主演映画ですがこの作品のほうが収録が早かったみたいです。セカチューの出来が良かったので期待していましたが正直、がっかりしました。いかだでかけおちしてラストはハグするちゅうのは当時の綾瀬はるかがキスシーンNGだったんでしょう?セカチューに食われました感じです。子供の頃の話は良かったと思います。
DISC 1(本編)よりDISC 2(おまけ)がおすすめ
素材(俳優)も料理道具(撮影場所、カメラマン、スタッフ)も決して悪くないのに、調理(脚本、演出)がいまいちなので、だれも「おいしい」と言わない料理のようなものです。 前菜(二人の幼少時代)はまだよかった。特に、中谷美紀の母親役は「絶品」です。須賀健太も初出演のわりにはずいぶん健闘していました。なにより夏の北海道、その大自然の美しさがすばらしい。 問題は主菜(二人の青年時代)。メインの玉木宏、綾瀬はるか、ともにまるで精彩がない。これは二人の演技力もありますが、それ以上に脚本に問題ありです。 玉木は「絵を描くこと」ばかりご熱心なようだが、本業(酒づくり)にまるでやる気がない。ただ、そのやる気のなさが常に出てくるから、全く精彩がないように見える。 綾瀬も、耳も聞こえないし、口も聞けないという「困難な役柄」はわかるが、やることは玉木といっしょに木を囲んで「心を通わす」だけ。この二人に「生活」のリアリティーを全く感じないから、あとは廻りの俳優が何をしても無駄である。 「筏で逃げるな、タクシーを使え」などという「枝葉末節」な話ではありません。 Disc 2は本格的なメーキングではないが(本格的なメーキングは別売らしい)、出演者の「歯に衣着せぬインタビュー」などのっており、なかなかよかった。特に綾瀬の「天然ぶり」は何度みてもおもしろい。 ちなみに舞台挨拶で、玉木が「筏・・・」と言ってあわてて口をふさいだのは、スタッフが見えないように引っ張っていたから。綾瀬ならばらしていたかも・・・ 本番で彼女の「口をふさいだこと」がこの映画の「敗因」のひとつです。綾瀬は少々「ボケをかましても」しゃべらないとだめ。 もっとも、彼女が口を聞けたら、原作を大きく逸脱しますが。
原作は読んでませんが。
とても綺麗な映画だと思います。激情とか鮮烈さはありません。現実味もありません。というか、現実の苦々しさは嫌というほど感じていますから、こんな柔らかな物語をなぞっていると癒されます。自然と笑顔がこぼれます。胸が暖かくなります。 美しい自然と、穏やかな人の交わり。こういう映画がもっと増えればと思いますね。俗っぽい描写やどぎつい表現はもうたくさんです。
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生きていて良かった
山本文緒の、原作本から先に読んだのだが、暗くて、多少、重苦しいムードは、本も映画も同じだった。さとる役の本上まなみは、正直なところ、あまり適役ではなかったのではないか。精神を病んでいるさとるには、もう少し、違ったキャスティングの方が、映画に緊張感が出たような気がする。誰がはまり役かは、わからないのだが・・・。最後のシーンの、さとるが鉄男に、「生きていて良かった」と言う場面は、生きることって、どんなことなのか、を思い知らされるような、名場面だと思う。
今、見終わったところです
家族というものについて、考えさせられました。見ていて辛いと思っていたのですが、最後、救われました。私は終わり方で、その映画の好き嫌いを判断してしまう傾向があるもので。玉木宏のファンなので、見たのですが、少しふっくらしてますね。かえって貴重な映像かも。鬼束ちひろの曲は、合っていてとても良かったです。
意外と!
サスペンスという事だが序盤から登場人物が薄気味悪さ全開で、いかにも何かある前兆的雰囲気と場面展開の速さや説明の無さに途中飽きたが後半の人間ドラマには大いに引き付けられた。特に人生に不安を抱えはじめる微妙な年齢の人には、それぞれに問題を抱える登場人物の誰かに共感できる部分があると思う。そして母親のキツイ言葉には要所要所でガツンとヤラれるが、心に何かしら抱えるものがある人ならば、その言葉にある意味を感じ取れると思う。更に最後の方の小日向さんのシーンには不覚にもホロッっとなり、意外といい余韻が残る作品。
群青の夜の羽毛布
母親からの抑圧を抱えたさとるが年下の恋人との恋を通じて癒され自立していこうとする物語で、ラストシーンも今後を象徴していてすごく良かった。 本上まなみさんのさとるでの演技に素敵でした。しぐさ、歩き方、心のこもった言葉でさとるを演じていました。 p 藤さんは怖い母親役を完璧に演じ、恋人役の玉木宏さんもかっこよかったです。山本文緒の原作も良いですが映画の脚本もすごく良かった。特にさとるが前向きにバスにチャレンジするシーンが感動しました。 心に傷を持っている主人公さとるの気持ちがすごく伝わってきて、ラスト くらいから感動してきて鬼束ちひろの曲が流れて益々感動しました。
思春期の少女の影
大学の先生がムンクの絵「思春期」の解釈を述べる: 「少女の影は、子供時代の家族の庇護から離れる未来への怯えであり、不安であり、希望でもある。暗い牢獄の中で常灯を失くした人形のように...。」と、これは監督さん(「がんばっていきまっしょい」も大好き)の予告でもある。 p ヒロインが図書館で見ていた絵だ。図書館は彼女にとって、唯一のシェルターだ。毛布と言えば、よく母親の過保護のメタファーとしてよく使われるが、彼女にとって、家庭はけっして安らぎの場ではありえない。こわーい母親がいるからだ。スティーブ・キングの「ミザリー」を彷彿させるような、ホラータッチだ。 p その母親から彼と寝たと知らされ、クソババアと罵倒して家を飛び出す。雨の中を走って、気がつくと図書館の前。まるで母胎回帰の如く。 p 24才とはいえ、父親の愛人のリストカットを目の前で見せられて以来彼女の成長は止まってしまったのであろう。しかし、クソババアの一言で彼女はトラウマから脱する。観客も鬼婆の呪縛から解き放たれる。その爽快感は「キャリー」のラストシーンに匹敵する。 などと、書いてきましたが、けっしてホラー映画ではありませんよ。 p 「私たちが好きだったこと」で不安神経症を演じる夏川結衣もよかったが、対人恐怖症という心の病める清楚なお嬢さん役に、透明感のある美しい人、本上まなみがぴったりはまり役です。 p ただ、TVでは暗い家の中とか、図書館前の木陰では、彼女の微妙な顔の陰影が見にくくて残念。これからDVDで見る人は部屋を真っ暗にして見て下さい。また、エンディングのテーマ曲鬼束ちひろの「茨の海」もいい。 映画を見てから、本上まなみを思い出しながら、原作を読み直すとまた泣けるよ。
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