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| 風の谷のナウシカ
宮崎駿
(脚本)
久石譲
(その他)
¥ 4,935(税込)
¥ 4,242(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:901位
カスタマーレビュー数:177
【Amazon.co.jp】
腐海(ふかい)と呼ばれる毒の森とそこに棲む蟲(むし)たちに支配された世界。辺境の王国・風の谷には、自然を愛で、蟲とすら心を通わせる少女ナウシカがいた。腐海を焼き蟲を滅ぼそうとする大国の争いに巻き込まれながらもナウシカは、人を愛するのと同様に蟲たちをも愛そうとする…。
アニメ誌に連載していた自らの漫画を原作に、宮崎駿が監督を務めた劇場用長編アニメ。母の優しさと獣の荒々しさを兼ね備えたヒロイン、おぞましくもどこかしら哀しさを感じさせる蟲という存在、あるときは風に乗りあるときは雲を割いて空を駆ける飛行機械など、それまでの宮崎作品の集大成にしてその後の原点と呼べるような1本だ。音楽を久石譲が手がけて「宮崎×久石」の黄金コンビが生まれるきっかけともなったが、そのテーマ曲も美しいことこの上ない。
巨大な王蟲(オーム)の群れが暴走するクライマックス、そしてナウシカの純粋な魂が胸を締めつけるラストシーンは圧巻。日本のアニメ史上にさん然たる金字塔をうちたてた作品である。(安川正吾)
【くちコミ情報】
宮崎駿監督の独特の世界
宮崎駿監督のあの世界観を一番最初に映し出した作品です。ナウシカ世代から15年離れた僕の世代でも通じる傑作です。
宮崎監督の最高傑作
宮崎監督の作品はナウシカが一番面白いです。どこか前衛的で、実験的で毒がある。最近の作品は大衆受けが義務づけられているせいか、守りに入ってるような気がします。音楽も憂いがあって感動できます。84年にこれだけの内容の作品を発表できるとは、当時の制作スタッフの意識の高さを感じます。物語が、プロローグ的に終ってるので、いつか続編を見てみたいです。
今更ですが宮崎作品の最高傑作です。
今更レビューあげなくても皆さんご存じでしょうね。この作品を作るために監督は漫画を作り凄まじい情熱をかけて作成してます。だからこそ1シーン1シーン溜め息が出るくらい完成されてます。映像は昔の作品のため技術的にはおちますがこの作品の完成度は幾万のアニメ作品も勝てません。宮崎監督の代表作品であることは間違いないですね。まぁ音声はちょっと良くないですが家庭で普通に見る分問題ないです。宮崎作品を知りはじめた若い人はまずこれを見なくては始まりません。アニメ好きな人はかならず一度は観てほしいです。独創的な世界観、現代の世界問題を感じるテーマ、迫力のある映像…今だ観ても感動します。また映画館で観たいんですけどね。どこかやってくれないかな?!
「本当の優しさ」
「ほらね…こわくない。ね…。おびえていただけなんだよね」 映画冒頭、脅えて凶暴化するキツネリスをナウシカが「痛みを覚悟」で受け入れるシーン。 このシーンに「ナウシカの優しさ」がある。 「風の谷のナウシカ」は端的に言えばこのナウシカ(宮崎さん)の「優しさ」に貫かれた作品とも言えないだろうか。 相手を受け入れる為に「痛みを覚悟」する。 逆説的に考えると痛みを覚悟するから「相手を受け入れられる」。とも言える。 ナウシカはその原理をなぜか知っている。 その原理をアニメーションのダイナミズムを通して宮崎駿は私に教えてくれた。 映画終盤の大蟲の「暴走化した怒り」を鎮めたのも「死を覚悟した優しさ」である。 今作は宮崎駿の「沈んだ魅力」がスクリーンの端々に感じられる。 「死の臭い」がプンプンするのだ。 「腐海」のイメージは作家の「混沌」のイメージそのものに見える。 「巨大昆虫」や「肉の滴る巨神兵」などのグロテスクな造形は後々の作品に形を変えて様々に登場する。 「温もりを感じるメカ」や「飛翔を使った心理的解放表現」も「作家性」が如実にでている。 そしてなんと言っても「作家の女性への憧れ」が「ナウシカ」に投影されている。 今作が「ジブリ」や「宮崎駿」のイメージの起源になっていることは確かなことである。 現在(2008年)今作を改めて鑑賞するとまず感じる。 「この頃はだいぶ観客に寄り添う形で、創ってあるな」と。 まず「起承転結」がある。 そして「感動させるポイント」がきちんと意図的に設けてある。 そして「説明」や「解説」に近いエピソードが、話に組み込まれている。 という、点が近年の宮崎作品と明らかに違う。(笑) 逆に前期の作品は圧倒的な作品世界をフィルムのなかで完成させているので、作品としてある種「閉じたモノ」になっている。 前期の作品は「没入感」が凄まじい。私などは入り込み過ぎた。 「となりのトトロ」を観て、一歩現実社会にでると「なんじゃこの世界は」と軽い絶望感も感じたものだ。 そのぐらい「居心地の良い仮想世界」を構築してあるのだ。 それに比べれば近年の作品には、敢えて「没入させないよ。観終ったらさっさと現実世界に戻りなさい」と、言わんばかりにサッと終わる。 こういう違いなども観ていくと、「作家と作品の関係性」の変化も見ることができて面白い。 いずれにせよ、記念碑的作品。
また見てしまった…
初放映から何度目か… DVDも持っている(とはいえ最近は箱にしまって出てこないが)のに… いろいろな人が書評やコメントを書いているように、 ・環境問題への提言 ・色使い、音楽、登場する人物、風景、機械類にどことなく残る郷愁 ・ナウシカの少女性と母性 本作を傑作とせしめる要素は数限りないが、それらの理由を抜きにして見てしまう。 風の谷は誰にも干渉せず、その自然の恵みを愛して存在している。 その中に自分も溶け込んでただ住めればいいと空想してしまう。
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| となりのトトロ
宮崎駿
(原著)
¥ 4,935(税込)
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通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:310位
カスタマーレビュー数:150
【Amazon.co.jp】
小学6年生のサツキと4歳の妹メイが引っ越してきたおんぼろな家の隣には、遠く見上げるほどに大きなクスノキの森があった。やがて2人はその森の主である「へんないきもの」トトロと出会い、胸躍る体験をすることになる…。 かつてはこんなにも豊かだった日本の自然と、それに畏敬の念をもちながら暮らす生き方のすがすがしさ。そんなテーマを夢あふれる作品に仕立てたのが、この『となりのトトロ』だ。『ルパン3世カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』などを手がけ、アニメファンの間ではすでにカリスマとなっていた宮崎駿監督の存在を一般に知らしめた作品でもある。 他人への優しさを忘れない人々、両親の言葉ひとつひとつに込められた愛情、何げない日常の1コマがドキドキするものに変わるその瞬間。どの場面を見てもみずみずしく、そして懐かしい。トトロの姿に子どもは目を輝かせ、大人は心が洗われる、まさに世代を超える名作と言えるだろう。(安川正吾)
【くちコミ情報】
田舎に引っ越したくなった
実際にあんな田舎に引っ越したら不便で仕方なくて文句ばっかり言うことになるんだけど、子供たちをさつきとメイのように、自然の中で走り回らせてあげたくて、真剣に田舎に引っ越そうかと思いました。アメリカ生まれで日本語がよく話せなかった子供たちが、ととろを観るようになってから、「おかぁさーん!」ときれいな日本語で呼んでくれます。なつかしい風景とその響きが重なり合って、涙がでるくらい嬉しくなります。日本へ帰ってきてよかったなぁって。とうもろこしのことを「とんもろこしぃ!」と言うのも、この映画のお土産です。
トトロは最高だが
私はトトロももののけ姫なども大好きでジブリは好きですが 千と千尋の神隠しのDVDには不満!既に多くのユーザーの方が書いてますが 画面が赤くなる欠陥を直したものはいつ出るのか 魅力的な映画を作るジブリだからこそ 今回にはがっかりだ
日本人の心の原点
「となりのトトロ」はもはや世代を超えた永遠の名作であるが、この作品の中には単なる家族愛や子供の純真無垢な心を超えた思想が宿っているように思う。ナウシカやラピュタのような壮大なスケールではないし、もののけ姫のようなシリアスな内容ではない。けれども、その純朴で健気な中に垣間見える日本人の精神は、現代の文明の中で忘れてしまった尊いものがある。 例えば、メイが最初にトトロに出会った後に、父が「森の主に会ったのだ」と言い、三人で神社に参るシーンがあるが、一見ファンタジーだと素通りしてしまうようなシーンも、それは我々人間の人知を超えた存在であると暗示し、それは極めて稀な出来事であることを印象付けている。他に、雨宿りしている時にお地蔵様に祈っているシーンやメイが迷子になったときにおばあさんが「南無阿弥陀仏」と祈っているシーンもいずれも人知を超えた存在である神仏への敬虔な想いから来ているものである。すなわち、それはそのまま作者である宮崎駿氏の想いに他ならない。同時に、過去の日本人の心そのものである。そして、物語はその「祈り」が叶う形で進行していく。つまり、如何にこの作品の中で神仏という存在が人間にとって尊いものとして扱われているかが理解できるだろう。 この作品を大人になって見てみると、如何に我々が日々、傲慢な狭い心で生きているかが実感できるのではないだろうか。決して教訓染みることなく、ファンタジー的要素と思想が極めて高次に融合した作品としてこの作品は「風の谷のナウシカ」と共に今後も永遠に輝き続けるだろう。
ストーリーは◎
舞台は現代と比べかなり大昔です。この時代って今と比べて物もそんなにある訳じゃありません。 けど、自然が超キレイです。空気か美味しそうです。そして、チビトトロ、中トトロ、大トトロがGOODなキャラです。
「不便で心豊かな世界」
「サツキやメイがいる時代(昭和30年代)で暮してみたいですか?」 と尋ねられたら恐らくこの作品に魅せられた人なら間髪入れず 「暮らしてみたい!!」と、言うのではないだろうか。 私もそのように即答するかもしれない。 が、しかし本当にそうなのか??とも思う。 「道が雨でぬかるみ、電話は人の家のを使わせてもらい、 風呂に入るのに毎日のように薪を取ってきて焚き、水は外の井戸に汲みに行き、 家にクーラーはなく、おまけにテレビはない。それでも、暮してみたいですか??」と、 丁寧に尋ねられたら恐らく、 「ちょっと考えさせて下さい」と、言うだろう。 皮肉な話だが、「ちょっと考えさせてください」と思うような時代を脱却する為に 我々が現代社会を作ってきたとも言える、ということである。 率先して「不便な社会」を「便利な社会」に変えてきたのは紛れもなく、我々です。 その中の一人でもある私が「不便な世の中もいいな」と、思ってしまいそうになるのはなぜだ?? それは、「不便だからこそ、人との助け合いが生まれる社会」も、魅力的に思えるからだ。 メイを捜索する終盤のシーンでは、地域の連帯感が色濃く描かれている。 現代で、もし同じことが起こったと仮定すると、まず警察に連絡するだろう。 そして地域の住民の中には「自分には関係ない」と思い、なるべく関わるまいとする人もいるかもしれない。 「また不審者が現れた」と脅えるだけの人もいるだろう。 しかしあのシーンでは警察の影も形もなく、捜索しているのは地域の住民である。 「不便な社会」であるからこその「助け合い」とも言えないだろうか。 そしてその捜索の最中、おばあちゃんは「ナンマンダブ ナンマンダブ」と唱え続ける。 「不便な社会」には「神が存在できる」のではないか。 不便な社会で人間が最後にできることは「謙虚な精神で祈る行為」なのかもしれない。 そんな行為が自然な昭和30年代だからこそ「トトロ」という樹の精霊は存在し得た、とも言える。 結論を言えば、「となりのトトロ」の良さが分かる世の中ほど、残念なことに心が豊かではない世の中である。と、言えるのではないか。 私の「精神的飢餓感」が増せば、増すほどこの作品は光を放ってくる。 いつしか「あそこの森にトトロがいるんじゃないの??」と、子供に胸を張って言える 「不便で心豊かな世の中」を作りたいものである。
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| 天空の城ラピュタ
宮崎駿
(原著)
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通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:466位
カスタマーレビュー数:226
【Amazon.co.jp】
空から少女が落ちてくる―! 少年パズーがその少女を助けたことで物語は幕を開ける。少女の名はシータ。空の海賊一味となぞの黒眼鏡の男達に追われていた。シータが持っていた「飛行石」の神秘的な輝きに導かれ、2人はやがて、天に浮かぶ伝説の城「ラピュタ」に足を踏み入れることになる…。 『未来少年コナン』や『ルパン3世カリオストロの城』など、「マンガ映画」と形容するにふさわしい、いきいきとした作品を手がけてきた宮崎駿が、またしてもその天性を発揮したのがこの作品。彼の作品にしばしば登場する「空を飛ぶ」というモチーフを物語の中心に据え、昔ながらの胸躍る冒険活劇に仕立てあげた。まっすぐで行動力あふれる少年、可憐(かれん)でしんの強い少女、一見怖そうだが愛すべき悪党たち、など宮崎アニメでおなじみの要素がほかにも盛りだくさんの娯楽作品だ。(安川正吾)
【くちコミ情報】
目が、目がぁ〜!
昨今のジブリ作品とは比べものにならない位、豪華声優陣ですな。 田中真弓は言わずもがな、横沢啓子や永井一郎、寺田農に西村知道、TARAKO、大塚芳忠、安原義人、林原めぐみ等、現在でもバリバリの現役で活躍している面子ばかりではないか! 優れたアニメの特徴として、その作品に出演した声優が出世する、というのがあるが、まさしくその通りである(似たような例では、機動戦士ガンダムや新世紀エヴァンゲリオン等が挙げられる)。 今作品最大の魅力は、何といってもムスカであろう。ジブリとしては異色の正統派悪役。「目が、目がぁ〜」「見ろ、人がゴミのようだ!」「ラピュタは滅びぬ、何度でも蘇るさ!」等の名言。最後のラピュタ崩壊のシーンにて、落ちる姿がわざわざ描かれている……。しかも声優は、近年、大学教授にもなってしまった、俳優の寺田農!!まさにハマり役である。 私としては、ジブリさん(笑)に、「ムスカ以上の正統派悪役」をつくって頂きたい、と願ってやまない。
アニメの王道としてあるべき
監督自身がアニメの王道としてあるべきと言った作品。純粋で心温まる作品。小学生の頃、冒険ごっこにワクワクしてた時の気持ちがよみがえりました。
珠玉のアニメ映画
電光石火の早業で飛行船に侵入するドーラ一味。 空から降ってきたシータをしっかり抱きかかえるパズー。 早朝のトランペット。 悪者だけど全然憎めない海賊一味の登場と、 ダッフィ親方との爆笑ものの殴り合い。 宮崎アニメ最強ババアのドーラ船長執念の追撃。 ポムじいさんとのひととき。 シータを守るロボットの復活と強大な破壊力。 タイガーモス号に乗り組んでラピュタを目指す2人。 龍の巣での父さんとの出会い。 凧で不時着する2人。 優しい見回りロボットにとてつもない文明を持っていた古城。 ドーラ一味の救出とムスカに捕らえられるシータ。 軍の壊滅とシータを助けるために走り回るパズー。 滅びのことばとラピュタの崩壊。 離れていくラピュタを見つめる2人の目。 みんなと空中での再会。 もう今さら観なくても全てのセリフが思い出されて、 全てのシーンが瞼に浮かんできます。 初めて見たのは小学校のときですが、 30代になって小学校の息子を持つようになった今でも、 この映画は私を童心に返してくれます。 タイガーモス号出航時やラピュタに到着した時の音楽も大好きで 未だに口ずさめる病的なラピュタファンではありますが、 これだけ何十回も鑑賞した映画・アニメは他にありません。 分かりやすく清々しいストーリー。 緻密な世界観と魅力的な登場人物、数々の個性的な飛行艇や飛行船。 アニメの意義を1000%活かしたスピード感と臨場感。 今見ても非の打ち所のないアニメーション映画です。 この「天空の城ラピュタ」と「未来少年コナン」は(あと1stガンダムも) 私の中ではアニメの金字塔としてこれからも良さを認識していく事と思います。 最近の宮崎アニメにはいまいち魅力を感じない古い私ですが、 願わくばラピュタやコナンのような、中年から子どもまでテレビにかじり付き 世代を超えて「よかったね」と言い合えるアニメを作って欲しいと切に願います。
空に浮かぶ城。
「あたしのわかいころにソックリだよ!」と言い放つドーラ。あの娘がママみたいに?と怪訝そうな息子たち・・ しかし、飛行船でパズーとシータが夜 見張りをするシーンでドーラの部屋の壁をみてみると・・・! 皆様気づきましたでしょうか? わたしはもう爆笑してしまいました、こういう細部にまで配慮がなされておりこの作品は何度観てもおもしろいです。 余談ですが、1995年ゲームで一世を風靡したクロノトリガーの魔法王国ジールは、おもいっきりこのラピュタに影響されているとおもいます。 飛行石を追い求めるドーラが息子たちを差し置いてトンネルを駆け抜けていくシーンも大好きです。
面白かった
面白かった。 面白いか、面白くないかが重要。 おおみそかに、紅白の裏で、やってたら、こっち見るよ、普通に。
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| 千と千尋の神隠し (通常版)
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カスタマーレビュー数:341
【Amazon.co.jp】
わがままで無気力、どこにでもいるような現代っ子の千尋は、引越しの途中で、不思議な町に迷い込む。謎の少年ハクに手引きされ、八百万の神様たちが入浴しに来る「油屋(ゆや)」で「千」と呼ばれながら働くことになった千尋。さまざまな体験や冒険をとおして、少女は「生きる力」を取り戻していく…。 宮崎駿監督が、友人の10歳の少女に見せたいという思いから作り上げたこの『千と千尋の神隠し』。2001年夏に公開されるや、批評家筋からの高い評価と多くの観客からの支持を得て、それまでの国内映画興行記録を全て塗り替える大ヒットとなった。さらに、2002年のベルリン国際映画祭でも、グランプリにあたる「金熊賞」をアニメ作品としてはじめて受賞。全世界で、大きなセンセーションを巻き起こした。 『となりのトトロ』を彷彿とさせる「日本人の原風景」を美しく表現しながら、『もののけ姫』に負けずとも劣らない深いテーマ性を、『魔女の宅急便』のようなわかりやすくケレン味あふれる物語で展開したこの作品は、「硬」と「軟」という宮崎監督の2面性がほどよくミックスされ、宮崎駿作品の集大成と言える出来栄え。さらに、監督本人が「今回は若い人たちに大いに助けてもらった」と語っているように、従来の宮崎作品にはなかった「最近のアニメ」的要素が、脇役キャラの動かし方などの部分に感じられるのも意外な魅力となっている。 単なる一過性のヒットものではなく、長年にわたって称えられ続けるであろう傑作だ。(安川正吾)
【くちコミ情報】
某所の書き込みが参考になった
某所の書き込みで興味を持ち映画を見ることにした。某所の書き込みとは、ポニョについて述べたものだったが、それに伴って千と千尋についても若干の言及があったので、視聴した。 さまざまな解釈がある、この話。 その諸所に神話のお約束があるらしい。 あちらの世界の食べ物を食べると同化するとか、帰るときに決して〜をしてはいけないとか。 神話を読み解けば、宮崎映画の奥に至るかもしれない。
「破壊的創造」
【今作の2つの特徴】 1、『フリードローイングスタイル』 『フリードローイング』という、創作法がある。 特徴は「『帰納法』で創作しない。という事にある。 最初に「こんな作品にしよう」というをイメージを確定させて、その最終点に向けて、「全てが収束していく」創作法が『帰納法』である。 今作はその対極にある「創作法」だ。 作家は「出来上がった作品」を観て、初めて「こんな作品になったんだね」と分かる。 水(作品)を流し続けて、それが排水溝(最終点)に流れ込んでいくのが『帰納法』。(鑑賞後に生理的に爽快感がある反面、ひっかかりがなく「何かが残らない」のが特徴) 水(作品)を流し続けて、それがテーブルの上を広がり続けるのが『フリードローイング』である。(鑑賞後に、論理的に考えてつじつまの合わない箇所が発生しやすく爽快感がない反面、ひっかかりが「残る」のが特徴) 「もののけ姫」にその傾向は若干、散見されるが、それでも「もののけ姫」にはお話の展開法に「起承転結」に近いものがある。 今作は「宮崎駿の創作スタイル」がついに全面解禁されているようだ。 「もののけ姫」という、難物を創り上げ、その反動に近い「開放感」が今作にはある。 今作もまず「イメージボード」から作品を発想。 「面白い絵」を描くことに、まず専念。 明らかに「話の流れ」に比重を置かず、「映像重視」だ。 「映像博覧会」を繰り広げるのに、「ファンタジー」という枠が上手く機能している。 鈴木プロデューサー曰く、「今作の約半分は油屋を見せるシーン」に割かれているのである。 映画が始まって約1時間が舞台設定を見せる「起」のパートなのである。 この時点でいかに「骨法破壊」な作品か分かるというものだ。 今作がいかに宮崎駿にとって「実験的でスリルに満ちた作品か」が分かる。 2、『きっかけ映画』の方向性 今作のラストシーンにその狙いが一番、濃い。 あまりにも「余韻を残すまい」として、スパッと終わる。 古今東西いかなる「エンターテイメント作品」でも若干の「感動させてやろう」とか「泣かせてやろう」という作為がエンディングには垣間見える。 「余韻を創る」のだ。 「そんな居心地のいい作品世界を構築して、トトロみたいに年に何百回と親が子供に観せる現象が起きることは逆に「弊害」であり意味がない」という、宮崎駿の声が聞こえてきそうである。 そうではなく「この作品が子供達にとって現実の生活に「何かを発見する為のきっかけ」になることが好ましい」という主張がみえる。 カメラアングルも実に「客観的」に被写体を捉える。 アップショットよりもロングショットのほうが断然多い。 これも「作品への没入感」を軽減させるのに一役かっている。 この「きっかけ映画」のスタイルは今作以降の「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」にも貫かれているように見える。 そのある種の「カタルシス」や「感動」の「意図的な喪失」がオールドファンには「物足りなさ」に直結しているのだろう。
物語の中盤で
千尋が電車に乗って、海を渡るシーンが凄く好きですね。 物語の合間にふっと訪れる静けさ… イマジネーションあふれる風景の描写と 素晴らしい音楽との相乗で泣きそうになりました。 ただ、電車に乗ってるだけなのに(笑) そのシーンでは特に顕著だった気がしたんですが 物語の全体を通しても、千尋をやさしく見守る保護者の視点がずっと保たれていて 見ていて気持ちのいい作品です。ジブリアニメって良いな、と思いました。
ストーリーは微妙だが、評価できる点も多い
この映画には、確かにわかりにくいところがたくさんある。説明不足な点 やいまいち納得いかない点がかなりある。お母さんがあんなに冷たい感じな のには意味があるのか、お金を払うつもりだった両親の行動は豚にされるほ どの失態なのか、カオナシとは結局なんなのか、あの世界では人間というの は結局どういう存在として扱われているのか、名前を覚えていることの意味 とは...。 メッセージ性もいまいち不明確な感じである。第一番目は女の子の成長な のだと思うが、第二番目が環境問題であるのなら、もっとはっきり描いた方 がすっきりするのではないか。 しかし、近年の支離滅裂に思える宮崎映画の中では、この映画は個人的に はかなり好きな方である。 そのよさの一つは、風景のきれいさで、特に、水面の風景の美しさにはす ごいものがある。向こう岸の夜の街の光が水に映る様子や、電車が水面を走 っていく様子、月明かりの水面など、とてもきれいだと思う。また、龍が空 を飛ぶ動きもきれいだし爽快感があってかなりいいシーンである。 また、第二点目は、音楽である。音楽の質がかなり高く、感動的なものに なっている。BGMを聞くだけでもよい気分になれる。 それから、物語全体の世界観も、かなり独自性があっておもしろい。この 映画で描かれている世界は、一般人にはなかなか簡単には思いつかない発想 を基に形成されており、新鮮な驚きがあった。水木しげるが独自の妖怪ワー ルドを作ったのと似たような独自性があり、評価に値する。 そして、主人公のキャラクターが、やや淡白だが、ふつうにいるような女 の子の感じをよく表現しているのが個人的にはよかったと思う。 もともとストーリー&メッセージ重視の自分としては、多くの人と同じく 確かに不満はあるが、よい点がたくさんあったので、星は4つとした。もち ろん、ストーリーは改善の余地が大きく、これがよければ、と悔やまれると ころではある。
愛っていいなぁ。
これは、子供に何回も見せられました。30回くらい?とても良い愛の物語ですよね。千尋と白の因果もいいいですね、子が神を助け、親を助ける不思議な愛の物語ですね。湯屋や電車など美術も好きです。電車は僕の好きな道後温泉の一灯路面電車に似ていて、ノスタルジーがありますね。道後温泉に行くときは、必ず乗ります。夏の夕暮れ時とかに乗るといいですよー。顔なしが皆に金をばら撒き、千にお金をあげようとして、千に断られるシーンや、それが偽の金であるというところは、日本を代表する映画監督、溝口健二の傑作、西鶴一代女から着想を得ていると思います。声を担当した一流俳優陣もいいですね。クモ爺の菅原文太、湯ばあばの夏木マリ、お母さんの沢口靖子、いやーほんと、いいです。子供と何度も見ましたが、そのたびに新しい発見があり、飽きませんでした。お母さんはあまりに千尋にさっぱりしすぎていて、継母なのではないか?とかね。まあこれは僕と子供の想像ですけど。(笑)いやぁ、ホントに日本アニメって凄いですね。今更言うのもなんですが、傑作ですよ。
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(原著)
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国内はもちろん海外でも高い評価を受けた『千と千尋の神隠し』から3年を経て、宮崎駿監督が発表した長編アニメーション(2004年公開)。魔女の呪いで90歳の老婆に変えられてしまった少女ソフィーと、人々に恐れられているが実は臆病者の美青年魔法使いハウルが、王国の争いに巻き込まれながら心を通わせていく。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作としたファンタジーだ。 ハウルの城がもやの中にその姿を現すファースト・シーンだけで観客を別世界に引き込む手腕からして、やはり圧倒的。エピソードの因果関係などが若干わかりにくいきらいはあるものの、晴れた日の海の輝き、静謐に佇む湖が与える安らぎ、日常の中に訪れる平和な時間といった、何気ない一瞬の素晴らしさに心を奪われずにおれない。「千と千尋〜」同様に、大筋と言うよりは細部にこそ味がある作品と言えそうだ。(安川正吾)
【くちコミ情報】
よくやった
昨今は原作がある映画ブームと言っても良いくらいこうゆう類の映画が増えましたが、私はこうゆう映画はどのくらい原作に忠実に描きどのくらい映画でしか窺えない様な1面を魅せるかがキーと考えていました。しかしこの映画を観て私の考えは変わり、原作に囚われずに作り手から観えるハウル達を楽しんで魅せてもらえばいいんだと、自分の想像をまっさらな状態で鑑賞する事にしました。感想はそれぞれだと思いますが、私としては30年経ったハウル達をお楽しみください。
人を愛するということ
一度見た時はよく分からなかったのですが、二回目号泣しました。人を愛するという事、相手がどんな姿でも愛するという事。魔王がなんだい!どんな姿でも関係ない。ソフィはきれい、この言葉につきます。
私は好きです
いろいろなところで駄作とかつまんないとか言われてますが、私はこの映画好きです。 木村拓哉のハウルも王子様みたいで素敵だと思う。 細かいところで??と思うとこもありますが、通して見ると素敵だなと思います。 わがままで弱虫だけど大切な人を守りたいと願うハウルは素直にかっこいい。 呪いをかけられたソフィーがどんどん勇気ある素敵な女性に変わっていくことで呪いがとけていくのも素敵。 ハウルとソフィーが花畑で手を繋いでお散歩するところが夢みたいでとても好きです。 あとはやっぱり荒地の魔女が最高でした。 映像と音楽は文句なしに素晴らしいです。 良作とか駄作とかあんまり難しいことは考えないで楽しめばいいんじゃないでしょうか。
何色の扉を開けるかは自分で決められる!
劇場に観にいきましたが、すごく好きになりました。 今までの作風と全然違うと感じました!結局どの世界に行きたいか、とういのは何色のドアを開けるか、つまり自分がどんな気持ちで自分の人生の扉に手をかけるかなのだと思いました。 困難も喜びも全ては自分に与えられたもので、希望をもって生きる抜くことが大切です。自分を信じ、希望を信じ、前に進んでいくことが喜びをもたらすのではないでしょうか。ソフィーの呪いは、結局は自分自身で解くことが出来きました。自分の可能性を信じたとき、誰しもが魔法使いになることができるのです。 あなたにも私にも、魔法があります。何色の世界に行きたいかは、自分自身の心がきめるのです。自分の力を信じれば、魔法は起こります。
不満
初めて見ました。 この作品は、宮崎監督自身の現在社会への不満をぶちまけた作品だと感じました。原作は単なる隠れ蓑でしかない。 怒りの感情で作っているからこれだけ受け手に不親切なんでしょう。 しかも社会情勢から家族のこと、正論から自分勝手な主張まであらゆることをぶちまけているから、物語として見ようとするとストーリーとしてこの場面必要か?というシーンが多くまとまりがない。 表現者としてたまった鬱積を吐き出す場を映画にしただけ。 出せばヒットするという過去の実績があるからこそ作れた作品だと思います。 映画、物語としては正直面白くありません。 最初のバラバラなソフィーの家族関係から、最後は祖母、夫婦、子供、ペットが同居するという昔ながらの家族構成でハッピーエンドにしました。 これは今の核家族化、母子家庭へのアンチテーゼ。 クタクタになりながら丘や陸橋、階段を魔女と一緒に登る場面はバリアフリーや老人に対する環境整備の不足へのアンチテーゼ。 ハウルの掃除に対する批判とハウルの髪の色は、外面ばかりにこだわる若者へのアンチテーゼ。 そして女性に対しては特に辛辣です。 この世界で説明もなく戦争が存在するのは戦争(他に別の意味でも使われているけど)は仕事の比喩表現だからでしょう。 ハウルをぼろぼろにして帰宅させる場面は、男は外でクタクタになるまで働いているということの表現。家で弱音を吐きたいときもあるが最近の一部の女性の態度はどうなの?ということへのアンチテーゼ。 (監督の奥さんは家庭を顧みない監督の代わりに、なにからなにまでやって家を守っていたらしい。) 最後の王子のセリフから女性側が行う不倫への批判(皮肉)が読み取れます。 恋愛において年齢差を認めない社会へアンチテーゼ。(紅の豚みたいにストレートに少女趣味を出すとまずいので男と女を逆にして表現してる。) 容姿重視の恋愛へのアンチテーゼ。(ソフィーの言動や老人を気に入るハウルの声優を若い女性に人気のキムタクにしたことからも読み取れる。) 年齢による職業差別(老人=清掃業みたいな職業差別)への批判も見えます。 魔法使いへの扱いから、出る杭は打つという社会へのアンチテーゼ。 サリマンは現在社会の行政という意味合い。最後の戦争を終わらせるという発言は、上記のようなことを改めてほしいという監督の願望でしょう。
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【くちコミ情報】
この作品を筆頭に…
出ませんかね‾、宮崎ジブリのBD、あのdts圧縮にも耐えうる素晴らしい音響を是非ロスレスで!あのアニメとは思えない程の空気感溢れる映像を1080p 24HDで、素晴らしいクォリティが期待出来る!発売元は「パイレーツ」のブエナ ビスタだし… 等と浮かれてこの商品を調べていると…、ガーン、発売元バップじゃん! 最初っからジブリのBD化とは無関係、トホホ‾。 この作品も素晴らしい、ルパンは物語の最初っから国営カジノでボロ儲け、しかし盗んだ金がカリオストロが国策で作った偽札だと解ると彼等はカリオストロ国境へ、難無く抜けると其処へタイヤがパンク、空気入れの最中、ルパンは数人のエージェントらしき男に追われる少女クラリスを見付ける、その後は御約束であった ルパンを含めあの四人組(&クラリス)がHDで蘇るのかァ‾。しかし、他の人が書かれたレビューによると映像仕様の所に1080pではなく1080iと書かれていたという、インターレース? 音声規格はPCMモノラルとDOLBY&dtsのロスレスだとのこと、しかし疑問が…、ロスレスは両者共5.1chだがその横に「疑似サラウンド」の文字が、疑似サラウンドって何?リミックスサラウンドの事か?其とも本当は2chだけど耳のメカニズムでサラウンドに聞こえるって事か?コメントで教えてくださ〜い。 コメントでレビューの間違いを正して下さったhanaotokoさん、感謝します。
宮さん、頂点の作品
私が中学生のころ、新宿の映画館にふらっと入ったら、たまたま初日で作品のセル画をもらいました(クラリスです)。映画を見終わったあと、劇場近くのレコード店へ、サントラを買いに行った際も、特典でセル画をもらいました。そのときは、好きなものを選べて、すかさずクラリスを選びました(そのセル画は、家に眠っています)。それから、毎週1回は劇場に足をはこび、通算劇場鑑賞回数は、25回にも及んでしまいました(銀河鉄道999は30数回見ました)。僕にとっては、映画史上最高峰の作品として未だに君臨しています。 BRはもっていないのですが、このソフトをきっかけに買おうと思います! 映像はさることながら、音声も期待したいですね。
欲しいですけど・・・。
宮崎駿監督作品で一番好きです 台詞を覚えてしまうくらいなんども見ました BD化はうれしいです、買い替えもしたいです が あのパッケージが購買意欲を薄れさせます すごく残念で仕方ありません
作品はともかく
これほど完成されたストーリーと映像効果はアニメにおいても実写においても ないんじゃないかと勝手に思ってますが、 それにしても今回のルパン三世劇場版2作品のBlu- ay化にあたっての Amazonの商品画像は何なんでしょうね。誰が描いたんでしょうか。。。
また買い直さなきゃならないじゃないか(嬉しい悲鳴)!
本作は劇場で観て大興奮し、TV放映時はかぶりつきで観て、レーザーディスクに至っては宝物にまで昇華した、伝説の大傑作である。時代はデジタル化してDVDが発売されると、それまでの宝物・LD版は古本店に消えたが、その画質の良さには驚嘆したものだ。そして今回、ブルーレイのリリースである。また買い直さなきゃならないが、DVD版は古本店に消えることはない。どちらのメディアも再生可能なブルーレイプレイヤーはその点でも優秀である。とにかくどのくらい綺麗になっているのか、非常に楽しみだ。カリオストロ公国の「真の姿」が現われるラストシーンなどはぜひブルーレイの驚愕画質で堪能したい。「無用な殺生はしない」(by五右衛門)作り方にも好感である。30年前の作品なんて、と思っている人にはぜひ観てもらいたい。世界に誇れる宮崎駿の大・大傑作を観ていないなんて、人生の楽しみをひとつ損しています!
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おすすめ度
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宮崎駿
(原著)
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ジャンル内ランキング:666位
カスタマーレビュー数:162
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時は室町時代。タタリ神の呪いを断つために旅立った勇敢な少年アシタカは、たどり着いたシシの森で、森の神々とエボシ御前が率いる製鉄集団が、バトルを繰り広げているのを知る。同じ時期、彼は、人間でありながら森の神々に味方する少女サンに出会う…。 生きるためには闘っていかなくてはいけないという、アシタカ、サンらの壮絶な生きざまを、ファンタジックなキャラクターを駆使して描いた、アニメ界の巨匠・宮崎駿監督作。構想16年、製作期間3年という力作だけあって、練りに練られたストーリーの中に、監督の哲学がしっかりと息づいている。海外でも公開され、絶賛された宮崎アニメの最高峰だ。(斎藤 香)
【くちコミ情報】
ジブリの最高傑作
アニメーションが子供向けという概念をひっくり返した一作。日本の歴史などもしっかり勉強してあり学術的評価もできます。ジブリが手書きを多くすることになった作品でもあります。屋久島をモデルにした背景も綺麗で良かったです。鳥肌が立ちます。
絵面がださすぎる
個人的にこの映画は好きなのですが、絵柄がださすぎるのでDVDを買ってまでして、何度も見る気になれません。 そもそも泥くさい風俗の描写をするために架空の室町時代にする必要があったのでしょうか。私はないと断言します。思想表現上の必然性もありません。 何度も言いますが、絵がださすぎます。当時の水準から見ても、です。監督は演出に専念し、絵描きには若手を起用するべきです。 あと、このDVDはほかのジブリ作品より高価ですが、二枚目の各国の吹替えは価値があります。このディスクでしかなかなか聞けない言語もあり、語学学習にはいいでしょう。 もちろん、一番凝っているのは、標準で入っている英語なのですが、今聞くと何だか棒読み気味のような気もします。 あとジャパニメーションは世界に誇れる文化などと、いい大人が言うのは止めてほしいですね。冷静に海外での興行成績を見れば、はっきりと不評で、騒いでいるのはGeekだけです。
宮崎世界の深さを知った
兎に角、この作品を観ずに人生を終えるのは許されない。 そう思わざるを得ないほどに感動したのを覚えている。 当時10歳だった私は意味も分からずただ単純に感動した。 何を伝えたいのかは分からなかったが、 「何か」に感動したのかは確かだった。 今、改めて観てみると当時とは違った感動を覚えた。 私の場合の感動は他の人とは異なるかもしれないのだが 『生きる力を貰えた』というものだった。 人それぞれに感じ方は違うのだから違う意見が出るのは当たり前だろう。 私のようにただ『生きる力を貰えた』という単純なことでもいい。 自分にプラスになる「何か」をこの作品で見い出して欲しい。 そう強く思えるほどに、世界を代表する素晴らしい作品です。
「個は全であり」「全は個である」
サンは言う。 「よみがえっても ここはもうシシ神の森じゃない シシ神さまは死んでしまった」 アシタカは言う。 「シシ神は死にはしないよ いのちそのものだから 生と死と二つとも持っているもの」 「わたしに生きろ といってくれた」 Dパート、1657〜1660カットのシーンである。 宮崎駿が1669カット積み重ねて辿り着いたシーンである。 私はこのシーンの意味について、公開して11年経った今でも想いを巡らせる。 未だに「こういう意味です」と胸を張って解説する自信はない。 が、しかし最近になって少し「こういう意味なのかな?」という、出来事があった。 そのヒントは奇しくも「崖の上のポニョ」にあった。 「崖の上のポニョ」の「海」に対する宮崎氏の考えに、こんな文章がある。 「誰もが意識下深くに持つ内なる海と、波立つ外なる海洋が通じあう」 この文章を読んでまず直感した。 「これは人間の中に海がある」ということじゃないか?と。 人間は人間。海は海。ではなく、人間は海であり、海は人間である。と。 それは言葉の上では分断されているが、本当は分断できるものではない。と。 お互いが、お互いに影響を与え合う、「1つのモノ」ではないか。と。 話を「もののけ姫」に戻す。 最後のシーンに「この観念」を持ち込むと、なにか少し理解できる。 「シシ神」を「海」。「アシタカ」が「人間」。とする。 シシ神はアシタカであり。アシタカはシシ神である。となる。 なぜならシシ神は「アシタカの内にもある いのちそのもの」なのだから。 したがって、アシタカはシシ神の一部であり、シシ神はアシタカの一部でもある。 個は全であり、全は個である。 それを分断できるモノではない。と。 宮崎駿はその観念に行き着いたのではないだろうか。 話は飛ぶが「環境破壊」という言葉が私は嫌いである。 なぜならこの言葉は「人間が環境を壊している」という、思想だからだ。 この「環境」の中に「人間が含まれていない」という気がしてならない。 なぜ「環境破壊は人間破壊」と言わないのか? 人間と自然環境は繋がっているにもかかわらず、分断されている気がしてならない。 仮にも自然環境が消失して人間が消失しないのなら、まだ解る。 しかし明らかに自然環境が消失すれば人間も消失するのである。 それはなぜか。 「個は全であり」「全は個である」から。 その「当たり前」で「最も大事な観念」をこの作品は内包している。
英語版も見てほしい
宮崎アニメの中では最も難解な作品だと思う。 背景となる哲学がわかりにくいわけではない。非常に壮大なストーリーを短時間にまとめたために話の繋がりが分かりにくいのだ。無駄な台詞が全く無いため、ちょっとした会話の端々を全部理解しないと話の全体像が分からない。話の密度が他の宮崎アニメの数十倍、濃い。 それゆえ分かりにくく、彼の作品の中で最も誤解を受けているように思われる。高校のときの国語の偏差値は80を超えていて読解力に自信のあった僕でも、5回見てもまだ新しい発見がある。 そこが唯一の欠点。 公開当時に見たときは上記の分かり難さで話の全体が見えていなかったこと(更なる難点は、話の全体が見えるまで、自分が話を分かってなかったことに気づくことができない)で、「ナウシカの焼き直し??しかもラストがあっけない??いまいち」という感想しか持たなかった。二回目にテレビ放送で何気なく見て、これはすごい作品なのではないかとやっと気づき始めた。 なお、このDVDには英語トラックがついている。ぜひ英語版も聞いてほしい。英語版脚本は非常によくできている。これを脚色した人は、Neil Gaiman。著名な作家である。 例えば、冒頭のアシタカの旅立ちのシーンで、村の長老たちはアシタカが二度と帰らない運命であることを嘆く。お婆さんは「今後何があっても、そなたは我々には死んだものとする。永遠にな・・・さらばだ。」といってアシタカを送りだす。日本語版では分かりにくいが、アシタカが村を追放され、永遠に戻れない身であることが直截に語られる。その後、カヤが「私のことを忘れないで」とナイフを持ってくる。アシタカは「お前のことを一生忘れない」と応える。この二人が、これが永遠の別れとなることを互いに知っているという感動的なシーンとして語られる。ただし、監督曰く許婚であるアシタカとカヤの関係は、英語版では本当に兄妹という設定のようである。
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