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   ヴィム・ヴェンダース の売れ筋最新ランキング   [2008年10月12日 16時43分]
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通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー数:3

くちコミ情報
ヴィム・ベンダース作品の原点
物語性が無いシンプルなロードムービーのように見えて、意味ありげな場面がある。 例えば、主人公フィリップが写真について語る場面。アメリカ文化を批判する場面。 母親のリザが恋人に未練を見せる場面。アリスが妙に食べ物にこだわる場面、等々だ。 しかしそれでいて、これら一つひとつは繋がりを持たず、従って全体としては静かな 作品に仕上がっている。静かに見えて実際は大変重く深い物語が展開されるヴィム・ ベンダース作品の「パリ、テキサス」や「アメリカ、家族のいる風景」と対照的である。 ニューヨークでフィリップがライトアップされたエンパイアステートビルの灯かりを アリスに吹き消して見せるシーンがある。  全然関係ない話をして恐縮なのだが、 「課長・島耕作」の第一話に、耕作が大町久美子に東京タワーの灯かりを吹き消して 見せる同様のシーンがある。   それがどうしたといえば、それまでだけど・・。
待ってました!
私はこの作品を映画館で見た後の感動が忘れられません。もう20年近く前でしょうか(定かではないのですが・・)画質があまりよくないようですが・・私にとってはそれは重要ではないので早速購入します。
画質が悪い!
再発と聞いて買ったのだが、画質が悪過ぎる。16ミリで撮影されたものだが、DVDに対応できる物ではなかった。作品は★★★★★。


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¥ 16,590(税込)
¥ 13,402(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:19,611位  
カスタマーレビュー数:2

くちコミ情報
ヴェンダースBOXの最高峰
ヴェンダースの『パリ・テキサス』以前の作品を中心としたボックスセット。なので、『BVSC』だけが少し異色な感じがしました。『まわり道』だとしっくりくるのに。以前のボックスに入っていたからですね。 しかし...『都会のアリス』『さすらい』の2作品が入っているだけで、買う価値アリです!! この『都会のアリス』は『緋文字』で失敗を乗り越えたヴェンダースの渾身の1作です。ヴェンダース史上最高傑作です。まだ見ていない方は是非。 ちなみに、特典映像の『ワニの家族 島』もいいですよ。
遅まきながら
「都会のアリス」 「さすらい」 「左利きの女」 「ことの次第」 「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(フィルム・テレシネ・バージョン)」 の5作品が収録。 初期の短編作品「ワニの家族」「島」とインタビュー映像が収録された特典ディスク付き ヴェンダース監督作でこれまでBOX化されなかった商品の寄せ集めといったところですが、やはり「都会のアリス」・「さすらい」の再販は嬉しいです(「左利きの女」は本当はヴェンダース監督作ではないのですが)。


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¥ 15,750(税込)
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通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:7,574位  
カスタマーレビュー数:8

くちコミ情報
トラビスの生き方に憧れるな。
トラビスの生き方は決して憧れるようなものではない。彼は人に対する「思いやり・愛情」の欠落した人間だ。なぜなら、彼は両親から愛されずに育ったため、愛され方・愛し方がわからないからだ。それゆえ、幸せな状況を「居心地の悪いもの」と受け止めてしまい、そこから常に逃れる生き方をしている。 彼は自分の愛した女、育てるべき子供に対して「大人・親としての使命」というものを果たそうとしない。彼はピーターパンだ。こういった男はそもそも結婚するべきではないし、子供を作るべきでもない。 トラビスは自己満足のために妻と結婚し、エゴが満たせなくなると妻を邪険にした。その結果、妻だけではなく息子をも不幸にした。弟の大きなお世話により、意図せず息子と再会、行き当たり上、妻を捜すことになるが、それは所詮、息子をモノ扱いし、そのモノを持て余すが故、押し付ける誰かを見つけようとしたに過ぎない。 トラビスは、自分の弱さに対峙し、「自分が女々しい奴だ」という事実を認め、だがそれを乗り越えて「真の男」になることを、結局は諦めた「負け犬」である。妻も息子もこんな男と暮らしていてはいつまで経っても幸せになれないから、二人で生きたほうがかえって幸せである。「息子と妻のことを想って行動しているフリをして、その実、自分の得しか考えていない」トラビスの考え方、生き方には私はまったく共鳴しない。 だが、私は'Pa is, Texas'の広大な青い空とそこに浮かぶ白い雲の素晴らしい映像、その感動をいつまでも覚えていた。アメリカを車で旅をする生き方に憧れを抱いた。10年後、私はアメリカに移住し、'Pa is, Texas'を訪れた。それから更に8年後、私はアメリカ人になった。今でも私はトラビスのような男は友達にしたくない。なぜなら彼は、私も確実に持っている「男の情けなさ」を私の前に晒してくれるからだ。
ルーツとして
このセレクションボックスについては様々言われていますが ヴィム・ヴェンダースという監督とそしてその作品を知るうえでとても 分かり易い選択がされているのではないでしょうか?。 言わずと知れた名作「パリ、テキサス」や「アメリカの友人」を取り上げて語られがちですが、私がこのセレクションで評価をしたいのは「都市とモードのビデオノート」「ベルリンのリュミエール」そして「666号室」です。 その理由として、名作を裏付ける軌跡が細部に渡って描かれている。 この3本がセレクトされたことでさらに作品に深みが出ているのではないでしょうか?。 映像を学ぶ人だけではなく、都市や服飾を学ぶ人、ものをつくるということに興味を持っている人は是非みておきたいものだと思います。 前回のコレクションボックスと比較することもおかしな評価ですが格段に良くなっているのではないでしょうか。
日本の「映画人」に問う
ここまでくるとあきれてしまいます。でも、私たちは、やはり「欲しい」のです。パリ・テキサスだけでも見たいのです。 たしかヴェンダースは日本びいきの筈。本人は、自分の作品がこのように扱われていることを、ご存じなのでしょうか?また、ヴェンダースを高く評価していた「映画人」も多かったですよね。この人達は何か発言してくれないんですかね...。 さびしいです。映画が信じられなくなります。
たしかに高画質にはなっているけど・・・
このBOXの「パリ、テキサス」について一応感想を書きます。 ちなみに私は「パリ、テキサス」のためだけにこのBOXを購入しました(すごく迷いました)。 うちのプロジェクタで見る限り、旧盤と比較して画質が圧倒的に良くなっています。この作品に想い入れのある人間としては、特典で付いている約7分の8mmカメラ映像も印象的です。 これからこの作品に触れる人、この作品に愛着のある人にはこちらの新盤のDVDを観て欲しい、だから単売して欲しいと私も思います。一旦マスターを作ってしまえば、DVDをプレスする費用なんてたかが知れてますから・・・。もし単売されないのであれば、もう次世代のBDやHD−DVDで出るのを待ったほうがいいのかもしれません。 この作品を含めたヴェンダースの作品、エリセの作品等々、オークションで高値で取引されているのですから、東北新社さんにはなんとか頑張って欲しいものです。
販売元への要望をこめて・・・
当然ですが、星1つの評価はヴェンダース作品に対するモノではありません。 販元は前回のBOXにて、需要者の声をちゃんと聞いていたのでしょうか? どうか、ニーズの訴えに耳を傾け、より良い形で視聴者に商品が届けられるよう今一度考え直して欲しいと思います。 p 新作の発表により、TV・新聞等のメディアで紹介される機会も増え、ヴェンダース監督に興味を持った新しい需要者層も増えていると思います。 そんな今こそ一刻も早く、手軽に、欲しい作品を確実に買えるよう単品での再販を希望します。 BOXでの販売はセレクトを考え直し、その後でも良いのでは無いでしょうか。。。 p みなさんのレビューと併せ、このレビューが販元の方々の目に留まってくれることを願います。


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カスタマーレビュー数:13

Amazon.co.jp
   『アメリカ,家族のいる風景』で、ヴィム・ヴェンダース監督は『パリ、テキサス』で初めて取り組んだ文学的、比喩的な作品に再びチャレンジした。アメリカ南西部が舞台になり、脚本にサム・シェパードが関わったのも以前と同じである。今回はシェパードが主役も務めた。彼が演じるハワード・スペンスはかつての西部劇スターだ。ある日モニュメント・バレーで撮影をしていた彼は、ブーツを脱いでネバダ行きの電車に飛び乗り、母親(いつまでもチャーミングなエヴァ・マリー・セイント)に会いに出かけた。映画関係者に雇われた探偵サター(ティム・ロス)が、彼の後を追っていることには、まだ気づいていない。次にスペンスはモンタナへ行き、身内の死から立ち直ろうとしている若き女性スカイ(サラ・ポーリー)に出会う。そして、クリス・アイザックのように歌う、どこか反抗的な青年アール(ガブリエル・マン)。彼が若気の至りの行為によって生まれた自分の子どもだということを、スペンスはまだ知らなかったが、後にこの衝撃の事実を知ることになる。ビュートにいる間に、彼は昔の恋人ドリーン(ジェシカ・ラング)を捜し当てる。この『アメリカ,家族のいる風景』で、ヴェンダースとシェパードは回顧的な雰囲気を大切にしたため、スペンスは『パリ、テキサス』でハリー・ディーン・スタントンが演じたトラヴィスよりも年を取っており、悲嘆的になっている。強烈な印象を残すわけではないが、西部をテーマにした近代映画のうちの名作に加える価値がある。フランツ・ラスティグの撮る画面は燃えるような赤に萌えるような緑など色彩が美しく、T=ボーン・バーネットの物憂げな音楽もいい。(Kathleen C. Fennessy, Amazon.com)

くちコミ情報
なぜモンタナ州ビュート
というのは、ヴェンダース監督の「ハメット」の最初のほうにモンタナ州ビュートという地名が出てくるのですが、きっと彼はアメリカでこんな映画を撮るのが夢だったんじゃないだろうか!? グーグルアースで見るとビュートは何にもないところにある小さな町。映画に出てくる通りもわかるほど。アメリカの田舎(ど田舎)で、いかにもありそうなお店やいかにもいそうな人々が出てくる映画です。きっとドイツ人がアメリカを見たときの印象から来ているので、日本人がアメリカを見るときと共通するものなんだろうなと思います。主人公のお母さんとか、ウェイトレスとか、インディアンとか、フィットネスクラブ、単純に真四角の建物とか、砂漠、馬、道路。ストーリーや豪華なキャストにも目が行きがちですが、そういったところにもアメリカらしさがよく出ている映画だと思います。
普通の「アメリカ」
アメリカというと、 ニューヨーク、ワシントンといった都会しか イメージできないほど、アメリカについては 何も知らないのですが、 アメリカの普通の田舎町が、どんなところなのか、 ということをこの映画を通じて知ることができました。 へー、こんなに静かで、人が少ないんだ・・・・
諦めの受容
独身中年男性が、現在の自分の人生に虚無を感じ、仕事をほっぽり出して、存在する自分の子供を捜しに旅に出かけるロードムービー。 西部の荒涼とした空疎なアメリカの砂漠が、どこまでも映し出される。ティム・ロスが砂漠で、さらりとフィリップスの電動シェーバーを使って髭を剃る。この髭を剃るシーンがとてもきれいだ。開拓されていない空っぽの砂漠と、トリプルトラックヘッドシェーバーとの対峙が、やわらかな陽光の下とても美しい。 男は幸せな家庭を築くことを自分の夢とするのか、自我の実現を自分の夢とするのか、といった野暮ったい話ではない。どちらかを選択する以上、必ず後悔するというペシミスティックな話でもない。旅をすることで、濃密な空疎の中で、人生のある種の諦めを受容する話ではある。朗らかな風が、人間味のある旧車が、1人の男の旅を、優しく当然のこととして称えている。
映像の色彩
まったく期待せずに観たのだが、素晴らしかった。 秀逸なセンスとカメラワークでアメリカ西部の乾いた空気感や、 人との「コミットメント」に飢えてる人々の寂寥感を出している。 そして、映像の色彩というか、「色合い」が素晴らしい。 ただ、この邦題の付け方はいかがなものかと思うが・・・。
最高傑作です
たまたま母と一緒に劇場で鑑賞しましたが、親子で涙が止まりませんでした。 ある特定のテーマを押し付けるような厚かましさはなく、見る人それぞれが、それぞれの感覚で「家族」を感じられる作品となっています。 感動するところを述べたらきりがありませんが、私は娘が父親に大して純粋に気持ちを打ち明けるシーンにとても感動しました。彼女の素直さがアール(息子)の気持ちを溶かしたのだと思います。 それにしても、なぜベンダースが老人を描くとこんなにも素晴らしいものになるのでしょう。 日常忘れがちですが、改めて老人に敬意を感じることができました。


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   アイデンティティーと居場所を見失った男が、徐々に失ったものを取り戻していくロードムービー。記憶を失った主人公トラビス。彼は、自分がこの世に生を宿した場所、テキサス砂漠の「パリ」を探す放浪の旅に出る。それは4年前に別れた息子と出会い、妻=母親を捜す旅の始まりでもあった。
   未来を生きるために現実をみつめ、過去をふり返る人間の姿が美しく描かれている。脚本は、映画・演劇界のスーパーヒーロー、サム・シェパード。監督はロードムービーで高い評価を得ているヴィム・ヴェンダース。静かな映像のなかに時折流れる、スライドギターの音色が効果的。ストーリー、音楽、映像が見事にマッチし、珠玉の作品となった。84年カンヌ国際映画祭パルムドール、国際批評家連盟賞、全キリスト教会審査員賞受賞。84年、フランス・西ドイツ合作。(齋藤リエ)

くちコミ情報
空を眺めているだけでも満足
「最初の1時間は眠らないように我慢しろ!!」 この映画を私に薦めた友人は、私に警告しました。 「後半から、一気にストーリーが動き出すから、 それまで我慢。絶対に観て後悔しないから・・・」 半ば強制的に私にこの映画を観させた友人に感謝。 前半一時間・・・眠るどころか、目がスクリーンに 釘付けになる美しさ。 生涯でベスト5に入るお気に入り映画です。 様々な時間帯、天候によって色を変える アメリカの空を眺めているだけでも幸せな気分に なります。 夕立、雷などもいいです。
最高に素晴らしいロードムービーの傑作
本当に良い映画です ヴィム・ヴェンダースに惚れました 最初はそんなに期待してなかったのですが 話が面白くてどんどん引き込まれました 2時間20分の映画ですがまったく飽きずに楽しく見れます 僕が今まで見たロードムービーの中でも最上級の作品です さわやかな感動をもたらしてくれるすごい映画です こういう映画を映画っていう 絶対必見です星100個
心に残る良い作品
ずっと、バグダッド・カフェ風の映画かなと思って後回しになっていたのですが、似てたのは雰囲気だけだね。 とても心に残る良い作品でした。 愛ってなんだろ? 家族って何だろ? 子供って何だろ? 答えはわからないけど、子を持つ親なら何かしら考えさせられる映画でしょうか。 独身の方とは感じ方が全く異なる作品かもしれません。
違うパリだって、これだけオシャレ
すごい作品に出会った。 それがこの「パリ、テキサス」である。 人が生きているだけ愛があって、いろんな愛が存在する。 時にはそれが理解の範疇を超えている愛だって存在する。 私にとってこの主人公二人の愛は普通なら理解できない。 それがこのすごい映画を通すことによって普遍化され観る人に吸収され、時には涙を流させる。 人生っておもしろい。
何故か泣けます。。
ヴィム・ヴェンダースの中で一番好きな作品です。 ある種独特の空気が、重苦しい気持ちから、徐々にどうしようもなく切なくなります。 時代を経てもどっぷりとヴィム・ヴェンダースの世界観に入れると思います。 見ていただきたい映画のひとつです。


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   イスラエルで育ったアメリカ人のラナは、亡き母の手紙を伯父ポールに渡すために10年ぶりにアメリカの地を踏む。伯父はベトナム帰還兵。9.11のテロ以来、アメリカを守ろうとひとりで警備を続けている。そんな彼らがアラブ人の殺人事件をきっかけに再会。ラナは遺体を家族に渡すため、ポールは事件の真相を究明するために、一緒に旅立つことに。
   ヴィム・ヴェンダース監督の描いた人間讃歌。ベトナム戦争、9.11のテロを経験し、人間が信じれなくなり、アラブ人の動向を疑心暗鬼で見つめるポールは、戦争に心を引き裂かれた哀しい人。しかし、そんな彼の心を浄化していくヒロインのラナ。遺体を家族に返したい一心で行動する志の高いけなげな彼女との旅は、戦争が起こす不幸と、それを乗り越え、人と絆を結んで生きることの素晴らしさを綴っている。平和をことさら強調することなく、物語の中で浮き上がらせていくヴェンダース監督の手腕にうなる。上品で心温まる感動作だ。(斎藤 香)

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フィクションとドキュメンタリーの真ん中
いろんな要素が詰まった映画だと思います。宗教、倫理観、パラノイア(偏執病)。家族、人種、ホームレス。9・11テロ以降アメリカにある不安やブッシュ政権によって隠された政策。そういうものを浮き彫りにし、暗黙的なメッセージとして伝えている映画ではないでしょうか。しかし攻撃的な部分もメッセージに込められていて実際の背景を基に作られた映画ですが、ストーリーとして面白く観る人を飽きさせないフィクション映画です。正確に言うとフィクションとドキュメンタリーのちょうど真ん中に位置づけられるような映画ではないかと思います。 短期間でしかも小さなデジタルカメラで撮られた映画のようですが完成度は高く文句なしの五つ星です。ヴィムヴェンダース監督ならではのロードムービー的なところも見受けられます。
原色のないアメリカ
孤独で寂しい人を温かく描くことに長けたヴィム・ヴェンダース。 戦争の犠牲者ともいえる寂しい伯父さん。 そこに転がり込んできた天真爛漫な姪。 本当に孤独で寂しいのは実は姪なのだが・・・。 いい大人なんだからしっかりしろ! アメリカなのにアメリカを感じさせない映像の美しさと主人公の姪のミシェル・ウィリアムズが惹きつけます。
アメリカの抱えるものとは
ヴェンダースが自ら述べているのであるが、9.11以後にアメリカにこのままではいけないと発したメーセージとしての映画。ヴェンダースが自らそのように発言しているのを見て、少し映画の面白みにかけるのではないかと思われたが、そうでもなかった。パレスチナから出てきた少女ラナと、その伯父で、現在はアメリカを脅かすようなテロリスト探しに躍起になる帰還兵の老年男性ポール。導入部はゆったりとしているが、ところどころに挟まれる殺伐としたアメリカの風景は現実的である。少女が住まっていた伝道所に食事をとりにきていた一人の貧しい青年の殺人事件から物語はテンポよく進みだす。この殺人事件をめぐり、ラナとポールのものごとの受け取り方がはっきりと違うのが対比されていく。人のものを見る目とは、基本的にはそれまでたどってきた経験に大きく基づくものであり、なかなかそれをのりこえることはできないことがうまく描かれる。最後にポールは自らテロリストを探してきたのが結局ぶちあたったのはアメリカそのものの貧困であることをつきつけられる。話的にはありがちかもしれぬが、しかし現実の中で多くがなかなか乗り越えられないものをしっかりと描き、そしてメッセージをもって伝えようとしているところに、少なくとも僕は共感をもってみることができた。最後の数十分が最もメッセージ性が高いとされているが、しかし僕にとっては9.11について二人が直接語る最後のシーンは正直蛇足な気がする。いろいろはさまれるメッセージにぴったりこないものもあるが、やはりカメラワークは巧みである。最後のシーンの「真実」と「結果」という道路標識を少女越しにとる映像も音楽とも絶妙にあい、粋である。
同時多発テロをBack-Groundにしてはいるが
殆ど物語とは関係有りません。 物語の核となる部分は"The Dee Hunte "に近いかも。 但し、あの作品ほど格調は高くありません。 兄妹間での仲違いを、妹の死後、その娘が伯父さんへ手紙を届けることで全てを洗い流すという『愛情』をThemeとした物語です。 その兄貴がベトナム戦争における亜米利加軍の元曹長であり、戦争後遺症に未だ蝕まれ、同時多発テロをきっかけに「俺が亜米利加を守るんだ」という妄想に駆られた行動をとってしまう。 貧しいパキスタン人をTe o istと勘違いするというEpisodeが、観る人によっては「Comedy-Touchの作品かよ」と思わせてしまうかもしれませんが、Last10分でこの作品のThemeがわかるでしょう。 ヴィム・ヴェンダース作品って私には、全く興味の湧かないものばかりでしたが、この作品は画も綺麗ですし、まずまずって(★3.5個)ところでしょうか。
シンプルで美しい逸品
メッセージとはシンプルであればあるほどわかりやすいと思いますし、真摯だと思いました。 ポールの役どころは、アメリカ愛国精神の悪い部分の根底の凝縮とも言える部分で、ああいう人物はいないにせよ、ドン・キホーテのように極端に滑稽にすら描かれている。 ラナはそれを嫌悪せずに、慈愛を持って理解しようとしている。 監督の代弁者であるミシェル・ウィリアムズ演じるラナの魅力がそのままこの映画のテーマにつながっていて、すごく気持ちのいい映像美があります。 高い予算で質のいいカメラと照明を使った映像もキレイですが、本作のように素材と時間帯の美しさを生かした映像美もキレイだと思います。 残念な点は、いささか音楽が多すぎるのと、音響効果がいまいちマッチングしていない部分があることです。


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ベルリン その風景
大学生の時にはまった映画です。今見ても、懐かしさと暖かさが同居する、不思議な映画です。 天使と共にモノクロで描かれ、少し寒さを感じるベルリンの風景。戦争の記憶....冷戦に引き裂かれた街。 ポツダム広場で手回しのオルゴールを回す老人。彼は何時になれば平和を謡うホメロスを見出せるのでしょうか。 そして、愛ゆえに人間になる事を選ぶ天使ダニエル。 ピーターフォークの渋い演技も光ってます。秋から冬の、ちょっと人恋しくなる切ない時期にオススメです。
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80年代の終わりにベルリンを旅した。そのときは、壁はまだあちこちに残っていた。 この作品を見ると、あのころのベルリンを思い出す。 色調を抑えたPVのような映像。 弦楽中心の音楽も心地よい。 近所迷惑にならないかぎり、できるだけ大画面で、音も大きくして見ると、より感覚的に満足できる。 ヴェンダースの、ベルリンに対する思いと、ドイツの抱えた歴史の重さが垣間見える作品。 借りてもいいけど、こういう心に深くしみこんでいくような作品は、家にあるほうがいいと思う。
当時のベルリンを知らないけれど
白黒映像。人々の心の呟き。閉塞した社会。 初めて見たときから心に焼きついて離れない作品です。 この映画に出てくる名もない人々が呟くのはまるで私の独り言のよう。 彼らの言葉を通して私は私の心を聞いた気がした。 映画を見るとはこういうものなのだと教えられた作品でした。 散文詩のように見る人それぞれが好きなように味わえる自由な映画。
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ベルリンの壁の前で、今日の出来事を話し合う天使ダミエル(ブルーノ・ガンツ)とカシエル(オットー・ザンダー)。天使たちの目に映るモノクロの世界は、虚無に支配されている人々の心の声が散文詩のように響きわたり、静謐でかつ美しい。 俳優として映画に登場するピーター・フォーク本人(元天使)から「こっちの世界はいいぞ。君もこっちへこないか」と誘われるダミエル。空中ブランコ乗りのマリオンに恋をしていたダミエルは、永遠の命を捨てて人間に生まれ変わる。 人間になったダミエルは、気がつくとベルリンの壁の西側に横たわっている。東西に分裂するドイツを悲観したヴェンダースが、まるで旧東側の人々に「こっちへこないか」と呼びかけているかのような演出だ。 しかし、ヤル気まんまんのダミエルが観る旧西側の世界は、<虚無の上に築かれたハリボテ>のような印象を受ける。西側とくにアメリカ文化に対して好意的な目を持つヴェンダースは、ウォールアートやショーウィンドー、ロックコンサートをカラーで映し出してみせるが、監督の意図とは裏腹に自分には<虚偽>にしか見えなかった。 ベルリンの壁崩壊後本作品の続編が撮影されたが、詩人ホメロスが壁の西側で失われた物語を探し出せたのかは語られていない。
20年近い歳月を経てやっと分かった価値 ヴェンダースのハリウッド映画への決別であり、心優しき人間達への慈しみの一作
 初めて見たのは大学1年。当時は大反響が巻き起こっていて、特に私の周囲にいた女性達には「好きな人のために天使から地上に降りるなんて素敵よねえ」とすこぶる好評。でも率直な私の感想は「きれいな映画だけどそんなに各方面で絶賛される程の傑作だろうか」「ストーリーもバカバカしいし、J.ジャームッシュの方がずっと凄い映画を撮っている」と疑問符だらけ。天使の永遠の生命よりも混沌と焦燥に満ちた人間の中で生きる方が色彩豊かに生きることが出来る、というのはハイデッガー哲学の援用だな、なんて何か反感を持って斜に構えた評価をしていました。  そういう訳で私にとって学生時代からの宿題となった映画なのですが、つい先ほどNHK-BSで放映したので20年ぶり位に再視聴しました。何と分かりやすい作品だったのでしょう。この映画は映画監督として俯瞰で居丈高に芸術作品を撮るよりも、寂れたベルリンの街で妻の悩み・愚痴を聞きながらともに一介の人間として暮らすことの方が良い、というヴェンダース自身の極めて私的な心境を描いたものだったのです。だからカラーシーンでは地上から見上げる構図になり、その魅力も十二分に描いています。そしてこのローアングルの視線を最も美しく映像化した小津安二郎への賛辞が終幕で示される訳です。  P.フォークが登場するのはそれまでの監督作品でN.レイやD.ホッパーを起用したのと同じく、彼が敬愛する映画人の登板という事でしょうし直接的には当時亡くなったばかりのJ.カサベテスへのオマージュでしょう。色々映画の知識を積んだ今でこそ分かる魅力というものがありました。そして曇りない今の眼差しでこの映画を見れば、ミニシアター系の佳作として実に良品であるという印象を受けます。メッセージも肩肘張らず明確で実に良心的です。「大人の寓話」としてなかなかの作品でした。ですから是非とも私と同世代の人達に、今だからこそ見て欲しい1品です。



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多くの方が指摘するように、このセットの仕方はファンとして落胆せざるを得ないものだ。 名画と呼ばれる作品群がことごとく廃盤している状況下で、再販に何とかこぎつけてくれた事には感謝する。 が、いつでも観られるような映画ばかり繰り返しキャンペーンをして叩き売りを続けるメーカーなら、版権を持つ名作をいつでも見られる状況にすることで社会に還元するのは、申し訳ないが、当たり前のことだと思う。 なぜなら映画会社だからだ。芸術を扱っていると言う自覚を持ってもらいたい。 p 翻ってこのボックスセット。 ヴィム・ヴェンダースを好きな人間が扱っているとは思えない杜撰なまとめ方。まさに「セット売り」の何モノでもない。 映画会社の人間が決して映画を愛しているわけではないことが、ビシビシ伝わってきて吐き気がしてくる。 『10ミニッツ・オールダー』でメガホンをとった、巨匠と呼ばれる監督たちの、一体何人の作品が何の支障もなく見れるだろうか。 特にビクトル・エリセ。版権は同じ東北新社だが、もはや彼の作品は日本では見られないのである。 p 本には『復刊ドットコム』というサイトがあるが、映画DVDにはそれがない。 私のような憤りを感じている映画ファンも多いはずだが、何とかその声をまとめ上げてメーカーにぶつけてやりたいもんだが・・・
どうして。。。
ヴェンダースの映画に廃盤が多く、DVDで手に入れられないのは、ものすごい欲求不満のもとだった。再発されていないかを確認するためだけに、なんどショップを覗いただろう。 だから、本来は喜ぶべきボックスセットなんだろう。 「ベルリン」もいいし、「まわり道」も待ち遠しかった。 でも、これは買えない。どうしてこの組み合わせなんだろう? 必然性が全くない。なぜ「ベルリン」シリーズが組み合わせられないのだろう。どうして「道」が一つだけなんだろう。残りの作品はどこにいくのだろう。 こうやってコレクションを切り刻むボックスセットには悲しくなるばかりだ。願わくは、おなじく廃盤が多い、ベルトルッチが同じ悲運をたどらないことを祈るばかりだ。
ヴェンダーズの求める「画=イメージ」とは
 このBOXの編集意図はヴェンダーズの求める映画における「画=イメージ」の形、その希求の道程を示すことにあるのではないでしょうか?  例えば、『東京画』ですが・・・。小津安二郎が、不朽の名作「東京物語」(53)を生んでから30年後。彼を深く敬愛する映画作家ヴェンダースが、現代の東京を訪れる。小津映画ゆかりの2人の映画人との感動的な対話を通して、雑多で無秩序なイメージが氾濫する街にも、汲み尽されていない純粋な「画=イメージ」が、いまだ存在することを確信するに至る経緯が、旅日記風に描かれていくドキュメンタリー作品です。単なるオリエンタル趣味のお気楽外国人の珍道中記などではないことは明らかです。この映画でなされた哲学的思索が、次作「ベルリン・天使の詩」(87、カンヌ映画祭監督賞)で結実、それが珠玉の映像詩として世界中で絶賛されることとなると考えられます。  
「コレクション」の意味するものは?
「ヴェンダースの代表作」とは何なのでしょう? p 人によっては「パリ・テキサス」 人によっては「道3部作」 人によっては「ベルリン天使の詩」・・・等,いろいろあるでしょう。 p という観点で考えた時,この「ヴェンダース・コレクション」は何を 意図して集めた「コレクション」なのでしょう? p 私が,もしこのBOXを買ったとしたら,「天使の詩」がデジタルリマスター化でどれだけ画像が向上したのかの確認と,字幕が日本語 ドイツ語選択できるかどうかの確認だけで,(版権関係の問題があるのだろう,とは十分推測はつくのですが,それでもなお)現在廃盤のままの「都会のアリス」や「パリ・テキサス」のデジタル・リマスター版(希望は単品売り)がいつの日か発売されることを切に望むだけだろうな,と思います。
架空の旅人
ヴィム・ヴェンダースとはつくづく架空の世界を旅する永遠の旅人である。その作品世界はまさに夢の中の夢、うつつのようなものである。モノクロームで語られる世界も、どこまでも極彩色の世界もまるでこの世の外、人の心の境を映し出す。だからこそその世界観には澄み切った普遍性が内包され、シネアストとし