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アルコール中毒で入院しているブルジョアの男アラン(モーリス・ロネ)。妻はニューヨークから帰ってこない。アランは病院を出てパリへ赴き、平凡な生活に満足している親友と再会し、エヴァ(ジャンヌ・モロー)ら芸術家グループが麻薬に安らぎを見出す姿などを空しく見送る。そして病院に帰ってきた彼は拳銃を取り出し…。ひとりの男が自殺するまでの48時間を克明につづった名匠ルイ・マル監督の傑作。「人生の歩みは緩慢すぎる。自分の手で早めねば」と死の選択をする彼の姿を非難するのは簡単だが、終始簡潔で冷徹、そのくせ心理的に緻密な演出タッチからは、それだけではすまされない人生の闇と空しさを凝視してしまった人間の悲劇と孤独を痛感させられてしまうのだ。1963年の作品で、ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞受賞など各方面で評価を得ているが、題材がシリアスすぎたせいか、日本での公開は77年と大幅に遅れた。(増當竜也)
【くちコミ情報】
う〜ん・・
エリックサティの美しい音楽とモーリスロネの独特の演技や映像が際立っていると思います。 画面を見てるだけで伝わってくる男の絶望感がよく現れています。 ただ僕が見た時期が悪かったのかもしれませんが そのときの僕は非常に落ち込んでる時期に 見ましたのでこの映画で余計に鬱な気分になりました 最後なんとかならないかな・・・ もっと心温まる映画を見たかったです それを期待している人は観なくていいです 社会のせいにして自殺する人間は僕は嫌いです それより頑張って生きていく人間を見てるほうが僕としては一番 好きなのです
ただ静かに・・・
ルイ・マル監督の映画を見たのはこの鬼火が最初です。 エリック・サティの音楽と共に描かれる絵画的な映画です。 ただ静かに過ぎ行く日常を淡々と・・・ そしてその結末ですら悲劇のにおいを漂わせず静かに死んでいく主人公。 自分にとっては中々思い出に残る映画です。 雨の日の休日に見るといいかもしれません。
鎮静剤
映画作品としての出来不出来を超えたところで私には思い入れのある作品です。 高校生の時、今は無き北浜の三越劇場で初めて観て衝撃を受けました。 徹底して静か(ストイックなサティの旋律がぴったり)な映画であるにも関わらず、主人公の孤独感・虚無感があまりにリアルに響きすぎたから。 うまく言えませんが、これを観たことによって逆に「生きていける」と思いました。 自分にとっての鎮静剤のような映画です。
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ノエル・カレフのサスペンス小説を映画化した、フランスの名匠ルイ・マル監督のデビュー作。土地開発会社所属の医師ジュリアン(モーリス・ロネ)は、社長夫人との情事の果て、ついに邪魔者の社長を殺害すべく完全犯罪の計画を企て実行に移す。しかし、その犯行後に乗ったエレベーターが止まってしまい、彼は中に閉じ込められてしまう…。 アイデアの面白さと、それに見合った優れた演出手法により、息をもつかせぬ緊迫感で見せ切る、ヌーヴェル・ヴァーグの草分け的秀作であり、モノクロ画面の中、現代人の乾いた空虚な心理までもが巧みに描かれる。画面を観ながら即興演奏したというマイルス・デイヴィスのジャズ音楽も見事な効果を挙げている。ルイ・デュリック賞受賞。(的田也寸志)
【くちコミ情報】
ジャンヌ・モローの映画
原作は未読だが、映画版はどうやら大胆に脚色しているらしい。 映画版の主人公はジュリアンではなく、ジャンヌ・モローが演じた 社長婦人。しかも設定が多少いじってあって土地開発会社の社長婦人では なく軍事産業の社長婦人、ジュリアンは医師ではなく元パイロットで現在 は軍事アドバイザーだったと記憶する。この設定の変更がキャラクターの 基本的な心理に深く影響しているのだ。この点でこの脚色は実に良く出来て いる。話を戻すと、この映画は徹頭徹尾ジャンヌ・モローのための映画で ある。きちっとこの映画を見たことがある人ならば、この映画がサスペンス 映画の形態をとった、ラブストーリーであることに気づくはずである。 ジャンヌ・モローの何が凄いのか。この映画を見れば分かる。 彼女は1人の女の四つの顔を完璧に演じ分けている。 恋人(不倫相手)の裏切りを疑い、でも心の底ではそれでも信じ、苦悩 し夜の街で思いを巡らせる顔。社長婦人として一切の隙を見せない冷徹な 顔。恋人を救うべく全身全霊をかけなりふり構わず奔走する顔。 そしてラストカットの無邪気で幸福に満ちた少女のような顔。 4つの顔に合わせ髪形、衣装まで徹底的に練られている演出の凄さ。 彼女の心理を表現するマイルスの音。空間の演出。立場と年齢が違う3組の カップルが登場することによって物語に様々な暗喩をちりばめている巧みさ。 演出、役者、映像、衣装、音楽、脚本、映画の要素が高次元で融合しており、 映画が総合芸術と言われることを証明する傑作。 ジャンヌ・モロー、ルイ・マルの衝撃の傑作。
こうしてヌーヴェルバーグの最高傑作に命が吹き込まれた
1957年はマイルスは2枚のアルバムしかレコーディングしていない。 ギル・エバンスとの「マイルス・アヘッド」と この「死刑台のエレベーター」のサントラである。 マイルスがフランスに着くなり、このプロジェクトの話をされたのだが、 彼は早速興味を惹かれたようで、3日後に試写会を行った。 試写の席では刑事役のリノ・ヴァンチェラの演技を激賞していたようだ。 マイルスはホテルにピアノを運び込んでレコーディング準備を始めた。 その2週間後のレコーディングセッションを実質的に取り仕切ったのは、 青年監督ルイ・マルだった。どのテイクが映画のイメージに合うか、 マルが判断を下していた。 セッションにはジャンヌ・モローも顔を出し、 スタジオ内に仮設されたバーの方から、 ミュージシャンたちににこやかな微笑を投げ掛けていた。 セッションは4時間で全て終わった。 こうして、ヌーヴェルバーグの最高傑作に命が吹き込まれたのであった。 カッコイイ!!!
この空ろな感覚は今も新鮮
この映画のストーリーを云々するのは控えたい。なぜなら、今となってはあまりにも月並みなストーリーだから。純粋にミステリーとして見るならば、もっと優れた映画もあるだろう。ジャンヌ・モローもたしかに魅力的な女優だが、かと言って絶賛するほどのものは持っていない。むしろ個人的には、あの時代のカトリーヌ・ドヌーブやブリジッド・バルドーのほうがよほど魅力的だった。 p しかしそれでも、この映画は、一つの映画作品としてみると、特筆すべき作品だ。映画史上に残る秀作と言ってもよい。理由はルイ・マルとマイルス・デイビスの斬新で洗練された感覚だ。個人的には、マイルスの空ろで都会的な音楽によるところが大きいと思うのだが、しかしそれを監督したのはルイ・マルなので、やはりこの両者のセンスのよさが、この映画を第一級の作品に仕立て上げているのだろう。 p ヌーヴェルバーグの代表的作品と言われているが、この感覚は、あまりにも過剰なストーリーと演出の近来の映画には、絶対見られないものだ。シンプルでいて、それでいてなんとも言えない空虚さ。古い映画なのだが、非常にモダンな感覚。現代の映画と比較すれば、恐ろしく低予算で作られているはずなのだが、それでいてこのずば抜けた映像感覚は何なのだろうか。 p 映画は総合芸術と言われるが、それを本当に実践している作品は、今の時代にはあまりにも少ないと言える。そのような中で、この作品は歴史に残る、映画製作の教科書のような作品だろう。あくまでも通好みの作品で、一般向けではないが、映画芸術の何たるかを多少ともわかっている人、特に映画製作業界の関係者には、ぜひ見てもらって手本にしてもらいたい作品である。
決してサビません
エレベーターに閉じ込められた男。彼を待ち続ける女。若者2人が陥っていく危うい暴走。それぞれが1本の映画に色々な味を加えます。 p クライム・ムービーの緊張感、男女の愛の激しさとやるせなさ、若者の退廃的な感情と無機質な行動。これらが最初こそ別々に紡がれながらも、やがては1つに纏まっていく様子は、間違いなく現代でも輝きを放っています。楽しませることで飽きさせないということ。この点でヌーヴェル・ヴァーグは現代の映画に、とても貢献しているのでしょう。事実、50年近い歳月を経た今でも、「死刑台のエレベーター」が古臭さを感じさせず、ごく自然に“映画を観る”という、ほどよい快感を与えてくれることがそれを証明しているのです。 p ラストの激しい愛がもたらした皮肉な結末は必見だし、若者の描写は驚くほど現代に通じていてすんなり入り込めました。強いて言うなら、終始本作が帯びている「犯罪」という寂しさをマイルス・デイヴィスのジャズが一層深めているのですが、やっぱり現代では、ロック、パンク、ヒップホップ、もしくはエレクトロニクスあたりを使った方がもっとすんなり観れた、というのはあまりにも贅沢でしょうか。
ジャンヌ・モローに惹かれました
サイコサスペンス映画の話題になるとよく取り上げられるこの「死刑台のエレベーター」、一体どんなもんだかな~?と気になっていたので観てみたら、なんて凄い!素晴らしい!形容しがたい、いい表せない魅力にあふれた女優ジャンヌ・モローと出会ってしまいました。この映画とは別の機会に74歳で現役のお姿も拝見させていただく機会もあり(写真)、衝撃です。で、この作品は、確かに完璧な出来、完全犯罪を目論むものの、アクシデントはつきもの、とんでもない方向へ・・・というお話。美しき社長夫人と青年の不倫の果ての社長殺し、だからってちっとも軽々しくない、モノクロの映像と流れるジャズ、そしてジャンヌ・モローの存在感で斬新な作品に感じられます。ハリウッドのスピーディで視覚効果と音響効果で乱暴に引きずり回されるようなサスペンス映画ばかりを観てきた私にとって、新鮮、でもなぜか懐かしい、魅力のある作品です。パリの街って変らないのですね、出演者もおしゃれな装い、テーマ曲はトランペットの叫びのような曲、胸にきゅうっとくる。とにかく素晴らしい!というのもジャンヌ・モローがいてこそなのです。ジャンヌ・モローにもっと早く出会っていれば!と悔やまれるほど、素敵なひと、他の作品も(映画だけでなく音楽も)どんどん観るぞー!さあ、歳なんてとりたくない~なんて言っているそこのあなたも(わたしや)、ジャンヌ・モローさんを見習って生涯現役目指し、エネルギッシュにキャリアを築きましょう!あしたもがんばるぞー。
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【くちコミ情報】
超一級サスペンス
いや〜面白かった超一級のサスペンス映画です エレベーターが止まったことから崩れていく完全犯罪 3つの事件が同時進行していき 渋い音楽が映画を盛り上げますとても25歳の若監督がとったと思えない面白さ 話の展開の仕方も面白くテンポが良いからまったく飽きない 廃盤になる前にDVDを買うことをオススメします
マイルスのトランペット、ルイ・マルの演出、モーリス・ロネとジャンヌ・モローの演技、全てが完璧に繋がって、、、。
恋人フロレンスの夫を殺すために完全犯罪をもくろむ青年ジュリアン、計画は完璧だった。しかし予想外の事態が発生し逃走途中のエレベーター内に閉じ込められてしまう。 彼の車をある少年が盗みだしガールフレンドと一緒に乗り回すうちに、少年は事件を起こしてしまう。何も知らないジュリアンは必死でエレベーターからの脱出を図る。そしてそんな状況を知らないまま、ジュリアンを探して街を彷徨うフロレンス。接点のないまま、三つの出来事が同時進行する。 この映画でフランス映画の最高賞「ルイ・デリュック賞」を獲得したルイ・マル監督のスタイリッシュな演出、撮影担当は当時まだ新人だったアンリ・ドカエ、そして当時のフランス映画界にあって最高のコンビ、モーリス・ロネ&ジャンヌ・モロー、若き気鋭のフランス映画人が結集する中、マイルス・デイビスの透明感に満ちたトランペットのアドリブ演奏が成功を決定的なものにした。 あえて距離をおいて撮影された殺人シーンにより、観客は目撃者としてこの映画に引きずり込まれ、続いて相次ぐトラブルに見舞われるジュリアンに感情移入させられる。車のダッシュボードに隠した拳銃に手を伸ばす少年、もうほんの少し広ければ抜け出せるエレベーターの隙間、愛する男の写真が自分の犯罪を証明してしまうという皮肉に満ちた結末、サスペンスたっぷりのこの映画の魅力はとても一筋縄では語れない。
傑作です
恋人同士のJ.モローとM.ロネは最後までひとつの画面に一緒に現れることはない。そして最後に現像液につかった写真のなかで初めて一緒になる。実にうまい構成ではないか。あたかも二人が一緒になることが破局を暗示するかのように。
マイルス・デイヴィスのトランペットが、実にしっくりと映画と融け合っていたところ。素晴らしかった
大企業の社長を殺害する完全犯罪を企んだ男が、ふとした運命のいたずらで、会社のエレベーターに閉じ込められてしまう。土曜の夜から日曜の朝にかけて、その男、ジュリアン・タベルニエ(モーリス・ロネ)がエレベーター内で身動きがとれない間、外では思いがけない方向へと事件が転がってゆく・・・・・・。 冒頭からラストまで、マイルス・デイヴィスのトランペットが、この映画に実にふさわしい音楽を奏でていたのが印象的だったなあ。彼の愛人である社長夫人(ジャンヌ・モロー)が雷雨の中、夜の街を彷徨するシーン。無鉄砲な青年とその恋人が、タベルニエの車を無断で乗り回すシーン。ある小道具の効果が非常に印象に残るラストシーン。などなど、話の随所で響くトランペットの、物憂げでやるせないメロディーが、作品の雰囲気としっくり融け合っていたところ。本当に素晴らしかった。 エレベーターからようやく解放されたタベルニエが、身に全然覚えのない罪に問われる話の展開は、サスペンスの味わいがありましたね。タベルニエにとっては、まるで悪夢を見ているような具合に話が進んでいく。その辺の、主人公が感じる不気味な恐怖の心理が、巧みに表現されていました。 また、オープンカーの屋根の開閉とか、翼みたいに扉が開くメルセデスとか、当時の高級スポーツカーもかっこいいんですよね。モノクロの画面ですが、思わず見とれてしまっていました。
画質良く、買って損は無い
アンニュイな雰囲気と美貌の人妻、マイルスのトランペット・・・良い映画は 一つ一つの場面が観てしばらくたってからでも心に残っている物だけれども この映画もまさにそんな映画でライターやカメラなどの小道具も時代を感じさせる 渋い味わいを出している。最後の方でミノックスで撮った印画が浮かび上がるけれ ども、私見ではミノックスにしてはシャープすぎ画質の密度も良すぎる気がする。 同時代のフランスの35ミリカメラか、ライカ又はコンタックスで撮られているよう に思えてならない。しかし、重要な場面の映像であるだけに監督は美しい印画を 望んだのだろう。
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貧乏なアメリカ青年トムは、金持ちの息子フィリップを連れ戻すため、ナポリにやってきた。フィリップにねたみを覚えたトムは、殺して裕福な生活を手に入れようとする。そして計画どおり殺害し、自殺に見せかけるが…。 原作は、パトリシア・ハイスミス。緊迫感あふれるサスペンスストーリーと、キレ味の鋭いどんでん返しがみごとだ。まばゆい地中海の太陽と海の輝きを背景に、屈折した青年の鮮烈な青春像を浮き彫りにする。主演のアラン・ドロンは、この映画でスターの地位を不動のものにした。冷酷なフィリップを演じるモーリス・ロネ、その恋人を演じるマリー・ラフォレの美しさも見ものだ。監督は名匠、ルネ・クレマン。アンリ・ドカエによる美しい映像と、ニーノ・ロータによる忘れられない名旋律が印象的である。(アルジオン北村)
【くちコミ情報】
混乱を少し減らせばもっとハラハラする
途中 トムが、フィリップ演じているのか 、トム自身なのか、混乱したが、 ラストまでは一気に見せた。 1960年にこの完成度、アランドロンも魅力もあるが、音楽は切なく、胸を締め付ける 上記の混乱を防ぐために、服装でさらにメリハリを付けて欲しかった。バリッとしたスーツや、白い靴などは出てくるものの。さらに トム・リプリー 質素な服(ジーパンなど) フィリップ スーツ・ヒゲなど・白い靴 結局 二人も殺すはめになるが、もっと緻密に彼は振る舞うべきだった。 両方の顔見知りがいる場所なので、かなり無理がある。 見ていてそりゃ無理だろと思うところもあった。 新天地で、他人になりすましていれば、いいのに・・ 古典的な映画なので、甘めな評価
魅力的なストーリーと風光美
トムは金持ちのフィリップを殺す。ヨットに二人だけでいるときの犯罪だから、だれにも見られていない。彼に成りすましたトムは、遺産を婚約者のマルジュに残すなど、いろいろと工作してから、彼が自殺したと見せかける。そしてマルジュと結婚して遺産も手に入れる。うまい筋書きだ。アラン・ドロンとモーリス・ロネ、そしてマリー・ラフォレの競演をたのしむ作品。 フィリップに化けてからはアリバイ工作にはげむ。途中で警察が話を聞きにくるが、映画では警察の追及はほとんど描かれていない。トムの犯罪はもともと計画性がなかった。隠蔽工作も行き当たりばったりで、最終的に御用になるわけだが、捜査の網がしぼられた結果ではなく、犯罪映画につきものの緊迫感はとぼしい。 預金の引き出し等のストーリーの運びも、その場の状況に応じてなんとなくうまくいったみたいで、ご都合主義とは言わないが、説得的とはいえなかった。
太陽がいっぱい
監督は「禁じられた遊び」などで有名なルネ・クレマンですが この映画タッチが良い この映画は一人の孤独な少年の愛情を描いています 友人に恋をし刺し殺したことで 違う自分を創る 巧みな脚本が見事ですねラストの海に死体が上がってくる場面が この少年の最後を予告したものでしょうね ということでアラン・ドロンの演技も良かった
極上のシネマ
専門的な話はさておき、惚れ惚れしちゃいますね。とにかく。 A・ドロンは、序盤よりも中盤あたりから次第にセクシーさや、 スマートさが増していっていると思います。 とても粋ですね。 イタリアの街や海も本当に美しいと思います。 ちょっと寂びれ た感じのホテルなどが枯れた味わいがあり、却って上品に映り ました。 そうしたビジュアル的な美しさとは対照的に、物語の進行と共に 崩壊の道を辿って行くという悲哀感が、なんだか残酷です。 タバコを銜えながら顔をタオルで拭くシーンは、同性の私から観 てもシビれます。
全てを露にする真夏の太陽
マット・デイモンの『リプリー』を見る前にこっちを観るべき。 貧しい青年が、金持ちを殺し自分が本人になりすます。そして恋人を奪い取る。 こう書くとグロイが、そこに至る過程が共感ゼロなわけではない。 贅沢三昧の暮らし、魅力的な恋人。 自分には手の届かないものを相手は当たり前のようにもっていて、それは目の前でさらされる主人公。 なぜ自分はこの生活を手にできないのか? 憧れ、屈折した嫉妬、そして焦燥感はを次第に募らせていく過程は哀しい人間の本性。 アラン・ドロンはその哀愁を上手く伝えていた気がする。高級スーツをまとってもどこか成金さを漂わせているのもメッセージ性が強い。 ナポリの降り注ぐような太陽と、 アラン・ドロンの目の覚めるような美しさが強烈に目に焼きついて離れない。 名作っていうのは40年以上たっても未だ新鮮らしい。
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ルイ・マルの名作
「本当に重大な哲学の問題は1つしかない。それは自殺である。人生が生きるに値するか否かを判断すること、これこそ哲学の根本問題に答えることである。」 フランスの哲学家アルペール・カミュが著書「シーシュポスの神話」の冒頭で述べたこの命題を反芻せざるを得ない。 p アルコール依存症で療養生活を送る主人公アランは何とか現実生活へ復帰しようとするのだが、かつての友人たちは皆、小市民へと成り下がっていた。社会と自身にたえられなくなったアランはスコット・フィッツジェラルドを読み終えピストルを手に。 p ルイ・マルの代表作の一つであり、エリック・サティの音楽とモノクロームの映像が、モーリス・ロネの好演と相まって、主人公アラン・ルロワの人生最後の時間を陰影深く映し出す。
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【くちコミ情報】
ただ静かに・・・
ルイ・マル監督の映画を見たのはこの鬼火が最初です。 エリック・サティの音楽と共に描かれる絵画的な映画です。 ただ静かに過ぎ行く日常を淡々と・・・ そしてその結末ですら悲劇のにおいを漂わせず静かに死んでいく主人公。 自分にとっては中々思い出に残る映画です。 雨の日の休日に見るといいかもしれません。
二日間の出来事
この映画は静に時がすぎていく感があります。 エリック・サティのピアノにのせて死ぬまでの2日間が描かれています。 最後のラストシーンのために、この最後の5分間のために今までがあったという感じです。 主人公の遺書が字幕で出ますがそれが最高です。 私の中では人生の映画ベスト1!!です。
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微妙な年代の戦争
アンソニー・クイン演じるのが、農民出身の指揮官。 戦争を仕事の場とし、上官や政治家にタテをつくのはあくまでも実際的な理由によります。 (DDT散布を拒否して「俺たちは家畜じゃない」と嘯く場面は痛 快。) 対してアラン・ドロン演じるのは、軍隊での仲間意識を強く持ちながら、戦争を人生の一局面としてしか見ていない若者。 p 反戦思想が娯楽映画にいまだ到達せず、かつ一枚岩の正義が存在しなくなった60年代後半にのみありえた雰囲気では。 画面は単調ですが、オープニングのパラシュートの場面や、ジープでアルジェリアの砂漠を行く場面など、楽しい泥臭さに満ちていて、『ナバロンの嵐』など好きな人にはお勧め。
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買う価値有り。。。
職業監督、ジョルジュ・ロートネルとドロンが組んだ、晩年のノワール。ムード溢れる、ロートネルの職人的演出が冴え渡る一遍。。。 p ノワールである以上、サスペンス風であるとか、マンネリ感は否めないが、、ドロンが出る映画である以上、障害には成っていない。。。 p 冒頭、クール・ジャズで一世を風靡した、名サックス奏者のスタン・ゲッツの演奏から、政界の汚職絡みから抜け出したい親友をかばってのアクションシーンまで、如何にものフレンチ・ノワールの風味が良い。 p 買って、損は無い作品だと思う。。。
傑作
内容は 政治家の汚職問題の証拠メモを巡る サスペンス。 いかにも日本人受けしそうな 男気のある友情モノでもあります ストーリー展開も 実にテンポ良く いい仕上がりです ドロンファンなら かなり上位に食い込む作品だと思う PS:それにしてもクラウス・キンスキーの存在感は 相変わらずルール違反ですな(笑)
買う価値はある
アラン・ドロンの主演映画としては、物足りない。 フランス政界のスキャンダルが暴かれた「セラノ文書」をめぐる、攻防戦です。見せ場はアラン・ドロンが乗った、クルマが押しつぶされるところです。フランス映画のDVDは数が少ないので買う価値はあります 「ペリカン文書」の元ネタ?
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【くちコミ情報】
ムードはあるが時代遅れ
ジュスト・ジャカンは、30年以上も前にシルビア・クリステルで「エマニュエル夫人」を、コリンヌ・クレリーで「O嬢の物語」を、そしてディル・ハドンで「マダム・クロード」を撮った。ソフトポルノと言われるが、当時としてはビックリものだった。音楽は「クロード2」ではフランシス・レイでそれっぽく、脇役もフランソワーズ・ファビアンの「夜の女王」役がムードたっぷりに仕上がっている。ただ、舞台が当時実在の「クロードの館」で、女主人クロード・グリュデの自伝も出版されている。某国大統領が行ったとか、某セレブはここの出身者だとか、噂も一杯あった。ここにまつわるスキャンダルは、この種の経営者としては当然、守秘義務がかかる。そのため、もともと社会派の切り口で行ける訳が無く、行き着くところOLの変身物語にならざるを得ない。何よりも30年前のこの仕立ては、あまりにも時代遅れだ。
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