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¥ 945(税込)
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ジャンル内ランキング:142位
カスタマーレビュー数:56
【くちコミ情報】
読書の目的が意識化できました
読書の目的には情報を得るための読書と理解を深めるための読書がある。事実は情報の量を増やすものだが、洞察は理解を深めるのに役立つ。教わることは、助けを借りた発見であり、本を読む場合も積極的な姿勢が必要。 情報の洪水の中で、物事の正しい姿が見えなくなってしまっている。情報や意見の知的パッケージが普及し、自刎の判断を下す手間を省いた結果、考えることをしなくなった。 わかったと思っていても、情報を得ただけで本当の理解まで深まっていないこともある。自分の理解を超えた本を読むとき、読み手が積極的に本に働きかけて『浅い理解から深い理解へ』と読み手自身を引き上げていく。大部分の本は娯楽または情報のための本であるので、点検読書で十分な場合が多い。 点検読書1 組織的な拾い読みまたは下読み。 表題や序文を見る。目次、索引を調べる。宣伝文句を読む。議論のかなめとなるいくつかの章のはじめや終わりの要約を読む。ところどころ拾い読みする。これはできるだけ速くすませる。 点検読書2 表面読み 難解は本を初めて読むときは、とにかく読み通すことだけを心がける。すぐに理解できなくても先に進む。 目の動きを早める。逆戻り、目の固定を直す。指を読むスピードよりはやく動かし、それについていくことで、読むスピードをあげることができる。できるだけはやく目を動かす練習をすることで、2倍のスピードで読むことができる。指動かし訓練で集中力を増すことで、スピードと理解度は両立可能。 積極的読書『読んでいる間に質問すること。その質問には、さらに読書をつづけている間に、自分自身で回答するよう努力すること』 質問:1何に関する本か、2何がどのように詳しく述べられているか、3その本は全体として真実か、あるいはどの部分が真実か、4それにはどんな意義があるか。 分析読書の第1段階 何についての本であるか見分ける。 規則1:読み始める前にその本の種類を知る。点検読書をする。その本は理論的な本か、実践的な本か? 知識を実用化するためには、知識を行為の規則に作り変えねばならない。「実態を知ること」から「どうしたら目的に達すことができるかを知ること」に移行する必要がある。事実を知ることと、方法を知ることの2つ。理論の本は事実を教え、実践の本は方法を教える。 規則2:その本全体の統一を数行での文で表してみること。ここでは全体の統一を見る。 規則3:その本の主な部分を述べ、それらの部分がどのように順序よく統一性をもって配列されて全体の構成を示しているか示すこと。ここでは、複合性を見る。 よい家はたくさんの部屋がありながらも、全体の統一がとれている。よい本も同じ。部分が機能し、かつ全体としての機能している。 規則4:著者の問題としている点は何であるかを知る。本はそれにたいしての答えである。 分析読書の第2段階 内容を解釈する 規則5:重要な単語を見つけ出し、それを手がかりとして著者と折り合いをつけること。著書がその単語で意味していることを正確につかむこと。その言葉が扱っている思想を理解すること。重要な言葉は読者に取って『意味のつかみにくい言葉』であることも。そのキーワードを見つけるためには、まずパラグラフ全体を理解する。 相手のいうことを本当に理解するためには、話し手によく反応し、聞き手としてのつとめを果たさなくてはならない。 規則6;重要な文を見つけ著者の主要な命題を把握する。 規則7;一連の文の中に著者の論証をみつける。または、いくつかの文を取り出して、論証を組み立てる。 規則8;著者が解決した問題はどれで、解決していない問題はどれか、見極める。未解決の問題については、解決に失敗したことを著者が自覚しているかどうか見定める。 分析読書の第3段階 知識は伝達されたか 知的エチケットの一般的心得 規則9『概略』と『解釈』を終えないうちは、批評に取りかからないこと。『わかった』と言えるまで、賛成/反対/判断保留の態度の表明を差し控えること。批評することは、まずは理解することが前提。良き読者は、読み終えて、本に語り返し、自分自身で判断を下そうとする。自分で判断を下さない人間は、本当の意味で、学び得ない。教わることと、言いなりになることを混同してはいけない。教わることは理解した上で語り返すことである。 規則10 けんか腰の反論はよくない 規則11 批評的な判断を下すには、十分な根拠をあげて、知識と単なる個人的な意見をはっきり区別すること。個人的な意見とは裏付けのない判断という意味。個人的な印象や偏見を超えた証拠や理由がなければ、単なる思いつきを述べたにすぎない。 反論の心得 規則12 著者が知識不足である点を明らかにすること 規則13 著者の知識に誤りがある点を明らかにすること 規則14 著者が論理性に欠けることを明らかにすること 規則15 著者の分析や説明が不完全である点を明らかにすること 事実とは何か 事実とは意味のある命題である。読者はまずその意味を理解しないといけない。 事実とは意見ではなく、真実に関する命題である。『〜だということが一般に広く同意を得ている』ということで、少数者だけがしんじていることであってはいけない。 事実とは現実の反映である。『唯一の情報』か『比較的疑う余地のない通則』のこと。 シントピカル読書 同一主題について2冊以上の本を読む場合は、1冊の本をくまなく理解するより、その本が自分にとって役に立つかどうか見極めることを心がける。 準備作業 主題についての文献表をつくる。文献表の書物を全部点検して、どれが主題に密接な関連をもつか調べ、主題の観念を明確につかむ。 シントピカル読書 第1段階 準備作業で関連書とした書物の中から、もっとも関連の深い箇所を発見する 第2段階 主題について、特定の著者に偏らない用語の使い方を決め、著者に折り合いを付けさせる 第3段階 一連の質問をして、どの著者にも偏らない命題をたてる。この質問は大部分の著者から答えを期待できるようなものでなければならない。しかし、実際には著者が明示的に回答していないこともある。 第4段階 質問に対する著者の答えの整理と論点の明確化。 第5段階 主題をできるだけ多角的に理解できるように、質問と論点を整理し、論考を分析。一般的な論点を扱ってから、特殊な論点に移る。各論点の関連を整理。 文学の読み方 教養書が伝えようとするのは知識であり、文学が伝えるのは読む作業によってのみ読者が得ることのできる経験。 教養書を読むときは、目を鷹のように光らせて、すぐにでも襲撃できるような積極的な姿勢が必要。文学を読む場合には、積極的な受け身。物語が心に働きかけるにまかせ、それに応じてこころが動かさせるままにしておかなくてはならない。
読解力を「科学」する読書本決定版
読書術、読書法を指南する本は数多くあれど、網羅している読書技術の幅広さ、細かさから考えると、本書を一冊よめば事足りるほど内容の濃い本です。本書(原書)の初刊は1940年ですが、時を経てもなお、内容が全く陳腐化していない点は驚きです。 構成としてはまず、言葉を理解する第一レベル、本の内容(ポイント)を大まかに掴む点検読書の第二レベル、深く読み込んでいく分析読書の第三レベル、同一分野で論点の異なる複数の本を比較する「シントピカル読書」の第四レベル、の4つのレベルに整理。それぞれのレベルで意識すべきポイントを事細かに説明していきます。子供のころからいろいろな本を読んだり国語のテストを受けたりして読解力がいつのまにか身についたのでしょうが、そうしたプロセスを技術的に説明するとこういうことなんだろうなぁ…と感心してしまいました。 また最終項では人間的成長にとって読書がいかに有意義なものかを訴えていて、冒頭から貫かれている「積極的な読者になれ」という著者のメッセージが明快に伝わってきます。 古い本で表現がカタいので、この本の内容をきちんと受け止められる高校生くらいからでしょうか?それでも、読書本はこの一冊で十分、と思わせる内容で、是非オススメです。 ちなみに、第10、11項はレビュアーにとっては耳の痛いことがたくさん書かれています。私も書評を書くときの心構えにしたいと思います。
丁寧に…
本の読み方、4つの分類あり。また、小説、詩、その他にそれぞれ読み方がある。人はよく、”この本は、とても面白い。一気に読んでしまった。徹夜してしまったよ。”と言います。それは小説の読み方として正しい。私たちは、無意識のうちに、そうしている。1冊の本を、終わりまで、読み通さなければと考えることは無い。あなたが、その本を必要としていないのである。詩は言葉を、声に出す。ゆっくりと、また早口で、イメージが広がり、より味わうことができる。その他、考える本については、3、4番目の読み方を工夫する。記憶は、通常信じられているより、早く消えていく。常に新しく、そして、より正確に読みましょう。
本から何かを得たい人にオススメ
本好きな人や本をたくさん読む人、中でも本から何かを得ようという人にはオススメです。 どのような本を読むべきか、どのように本を読めばよいかが詳しく書かれており、若いときに読んでおけば、もっと本から知識を吸収できていたのにと感じました。点検読書・分析読書・シントピカル読書は学校の授業に取り入れて、是非とも子供たちに若いうちから実践していって欲しいです。 「あなたもいままでの10倍早く本を読めるという本」を以前読みましたが、その種本がこれなんだろうなと思いました。目次をしっかり読む、拾い読みをする、質問しながら読むなど重複している内容がたくさんありました。両方の本を読めばいっそう本から多くのものを得ることができると思います。
読書好きを自認するのであれば一読すべし
読書の目的: 最近、読書の時期(バイオリズム?)に入り、自分の本の読み方を客観的に評価する情報が知りたかったため。 読後感、感想: まだ消化しきれていない。自分の読書レベルは、「点検読書」、一部の分野によっては「分析読書」ができているところだと感じた。 本書は、読書のレベルを「初級読書」、「点検読書」、「分析読書」、「シントピカル読書」の4段階で説明する。それぞれのレベルに応じた読み方(技術)について解説している実践書である。
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【くちコミ情報】
天使に関する学術的な考察
本書は『本を読む本』の著者のM・J・アドラー氏の本『The Angels and us』の訳である。 天使というものは、私達、キリスト教の文化圏外の人間から見てみるならば、神よりも分かりづらい存在なのではないだろうか。本書ではこの特殊な存在である天使に関して、様々な角度から考察を加え、その実像を描き出している。 私が読んでみてとくに興味深かったのは、第三部の「哲学的思想の対象としての天使」である。私は今までに何冊か天使をテーマに取り上げている本を読んだことがあるが、それらは、芸術の方面から天使を見たものであった。しかし、これは哲学の方面からなされた天使に関する考察であり、非常に面白いものであった。
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