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カスタマーレビュー数:2
【くちコミ情報】
最先端物理学に関する良質な啓蒙書
数理物理学者である著者による本書を一言で言えば、素粒子物理学や宇宙論といった最先端物理学に関する非専門家のための啓蒙書です。 しかし、500ページ近くにわたって細かい文字が詰まった大部な本書の内容は、きわめて多岐にわたっており、しかも、各話題について思想的な面でかなり深く掘り下げられた内容になっています。 物理学についても、量子重力や万物理論といった最先端の話題のみならず、古典力学、熱力学、電磁気学、統計力学、相対性理論、量子力学等と、ひととおり触れられています。 そして、本書は、物理学の表面的な成果を単に紹介しようとするものではなく、人間が自然世界を理解するとはどういうことなのかを追求する姿勢が基にあり、その意味では哲学的色彩も濃いものです。 実際、本書の記述は、古代ギリシャに遡る自然哲学から始まっていますし、カオス理論、計算量理論、オートマトン、ゲーデルの不完全性定理、直感論理等々、数学に関する話題も多岐にわたっています。 本書を読んで一番感心するのは、筆者の公平な批判精神です。本書は、自身の偏狭な自然哲学を主張するものでも、読者のSF的な好奇心を煽ろうとするものでも(なお、本書には、時間旅行の話題も断片的に触れられており、これはこれでけっこう楽しめるものです)、ましては無味乾燥な教科書などではありません。 そういう点では、啓蒙書として、まさにお薦めです。
この本について
この本を手に入れるに至った理由はズバリ、衝動買いです。 でも、今は買ったことに満足しています。確かにこういった物理系の本というのは、どんだけ易しい言葉で書かれていてもわからないものはわからないものです。まずこういった点から、先に松浦さんに拍手。 中の話はニュートン力学から、最新の超ひも理論まで、現代の宇宙論、素粒子論を説いていますし、また、話の最初にその話に関わりのある科学者たちの名言が載っています。 理解し難いところもあるでしょうが、知識欲を満たすに十分過ぎるほどgoodな本です。
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【くちコミ情報】
最も難しいテーマ
この本は難しい。言葉は平易だが、テーマが難しいので、結論を知ることが出来ない。宇宙が始まった瞬間をゼロ時間とする。ゼロ時間以降は、理論的に想像し議論することが出来る。 ゼロ時間以前は・・。無理である。ビレンキンは、時間も空間もない`無`から、しかも、`豊饒なる無`から宇宙は出現したと考える。嘘とは言えないが、禅問答である。宇宙というカプセルの外から見なければ、カプセルの根源を知ることは出来ない。永遠の謎であり、逆に、どんなに奇想天外なことを誰かが言ったとしても否定してはいけないのである。
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【くちコミ情報】
「万物理論」は万能ではない
「そもそも万物理論とは何か」からはじまって、「万物理論でわかること」、そして(これが一番重要かもしれませんが)「万物理論でもわからないこと」について、わかりやすく解説してくれます。 やや出版年が古いために、最新理論(ひも理論等)については薄いですが、それほど物理学の素養がなくても読みこなせますし、科学史としてもおもしろいので、十分ひまつぶしにはなります。 物理学って何をやってるの?ってな疑問を持っている方、グレッグ・イーガンの「万物理論」は読んだけど、要するにそれって何?と思っている方も是非。
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| 宇宙のたくらみ
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【くちコミ情報】
やや難解
数学哲学および論理学に関する私の知識不足もありますが、それに加えて翻訳がこなれていないために、理解しきれなかったというのが本音です。 冒頭の数学史(数学発生史)は読み応えもあって、非常に勉強になりましたが、後半の数学(の実体?)が存在するものなのか、それとも人類が発明したものなのかということに関する論考にはどうしてもついて行けませんでした。世界(=物理法則)が数学というツールで記述できることの不思議(既にひも理論等では、数学が観測に先行して存在していたり、余談ではありますが、実はニュートンも観察結果を数式に合わせて取捨選択していた可能性もあったり・・・)について、もう少し詳しくかつわかりやすく解説してもらえたらうれしいのですが。
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【くちコミ情報】
次元をあげてみる
まさにこのタイトルに掲げてあることに興味があって、本屋のおどろおどろしいコーナーにあるこれを買ってみた。 ただし、原題は『科学の限界と限界の科学』(The Limits of Science and the Science of Limits)。こっちの方がいいと思うんだけど。 著者はケンブリッジの教授で宇宙論が専門だから、宇宙論のところの記述が厚い。そして熱い。例えばこう。 「選択的インフレーションの過程の謎を措くとしても、大きな不確定性がつきつけられている。自然界の本当の定数、さらには自然法則の形態は、実は九次元か二十五次元か、あるいはもっと別の数の次元からなる空間で決まっている。複雑な物理過程で三つだけが拡大し、我々が周りで見ている天文学的な宇宙を構成する」 なんかよく分からないのだけど、要は、三次元にとどまっている限り、物理定数の意味するところとか、決まり方とかは分からない、ということが言いたいらしい。そんな限界ってあり?という気もするけど、実際そうらしい。 数学の限界の話も面白かったけど、やっぱり宇宙のところが奇奇怪怪としていてくらくらする(くらい面白いということ)。きっと、宇宙のことを研究していると、「限界」ということを強く意識するようになるのだろうね。「光速」っていうと普通はもう無限の速さ、みたいな感じで日常生活では使うけど、宇宙論学者からしてみれば「光のやつがとろいから、全体が見えないんだよね」っていうことになる。実際に、宇宙の見えない部分が、見えている部分と同じという確証はまったくなく、むしろわれわれの宇宙とぜんぜん違うという可能性の方が大きいらしい。 こういう、普段の自分が生活しているレベルとぜんぜん違うレベルで思考している人が書いた本を読むと、一歩ひいてものごとを見られるようになるからいいと思う。
不可能は可能を生む。
とにかく難しいが、興味深い本だった。今持ってなお、きちんと理解できたという自信はないが、実に深い考察が述べられていることはわかった。 p 著者は普段我々が考えないようなやり方で様々な不可能・限界を解き明かす。不可能というとなんだか否定的に、または、極端な形でとらえられることが多い。ある理論は何々を予測することは不可能なので、たいした理論じゃない、または、科学などの限界に飛びついてすぐに科学批判をしたりするなどが、不可能・限界に対する一般的な態度のように思う。 p しかし、実のところ不可能は、可能よりも遙かに多きいものであり、不可能の方が可能をはっきりと定めることがある、これが著者の態度である。 p たとえば宇宙論について考えてみよう。我々が観測できる宇宙の範囲には限界がある。どんなに望遠鏡が改良されても、地球から何億光年という遠い宇宙は観測不能である。だが、この限界のおかげで、我々が考えるべき範囲の宇宙が確定されるのである。すべての宇宙が観測可能だったら、あまりにも情報が膨大すぎて、処理する時間が足りなくなってしまう。見える範囲が定まっているからこそ、考えることができるのである。 ここで取り上げた不可能と可能の関係はほんの一面でしかない。詳しいことは本書を読んでいただくしかないが、不可能と可能が我々が一般的に考えるよりも遙かに込み入った複雑なものであることがわかるだろう。
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【くちコミ情報】
人類の尺度とは異なる定数が意味するものとは?
科学的実験や理論・計算によって導き出される法則。特に物理の世界において、法則は数学を用いた美しい式で表されることが多い。そしてその式の中には多くの場合定数というものが含まれる。この定数は単に変数以外の数字をまとめただけのものに過ぎないのか? それとも、未だ人類が到達していない宇宙の真理を表す究極理論の一端が垣間見えているものなのか…? 本書は最初から最後まで、この定数というものにスポットを当てた一冊。重力定数Gやプランク数hなどの定数は、メートル法などの、いわば「人類が勝手に決めた」値から算出されたものである。つまり、単位を含まない形、例えば現在我々が手にしている定数から無単位の数値を算出してみると、そこに隠された「真の定数」があるのではないか? という議論はスケールがスケールだけに壮大で、読んでいてワクワクしてしまう。「単位の無い定数」は、10の120乗など、あまりにも巨大、あるいは極小すぎて、何かの意味があるようには思われない。が、それはあくまで人類の単位尺度・スケールで考えているからであって、宇宙にとっては意味のある数字である可能性がある。 本書の議論は現在の科学で検証可能なのか、物理屋の世界で真剣に研究されていることなのか。残念ながら私は門外漢のため判断がつきかね、若干グレーゾーンにある記述(例:重力定数は変化する)の真偽の判定が出来なかった。しかし、分野外の人々の興味を(正当な形で)ひきつける、という一般科学書の役目は十分果たしていると思う。学校で学んだ無機的な数字に深遠な意味があるのでは…? と想像を掻き立ててくれ、楽しんで読むことが出来る一冊。
定数は変化していた?
・物理定数を人々がどのように考えてきたのか ・定数の値を制限する事象の提示 ・定数は本当に一定不変であったのかどうかを観測結果から考える ・定数の値が違う宇宙の考察 の大きく4点から構成されている。 一つの結論として、微細構造定数が変化しており、その変化は一定でなかったと しているが、これについてはさらなる研究を期待したいところである p 途中非常に読み進み難い章があるので星2つとした。
定数は変化していた?
・物理定数を人々がどのように考えてきたのか ・定数の値を制限する事象の提示 ・定数は本当に一定不変であったのかどうかを観測結果から考える ・定数の値が違う宇宙の考察 の大きく4点から構成されている。 一つの結論として、微細構造定数が変化しており、その変化は一定でなかったと しているが、これについてはさらなる研究を期待したいところである p 途中非常に読み進み難い章があるので星2つとした。
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翻訳がもうひとつ
私の好きな感じのテーマを扱っているのですが、翻訳が非常に生硬で読み通せず挫折してしまいました。暇があれば原書を確認してみたいところなのですが、そこまでの余裕はとてもなし。
実にわかりやすい
無限が「単なる大きな数」ではなく特殊な性質を持っていること、宇宙が無限か有限か、もし無限だったらどんなことになるのか、といった、様々な話題を、宇宙論、神学、倫理論、数学等を織り交ぜながらわかりやすく解説してくれています。訳文も平易で、科学への興味の扉を開くには最適の一冊。姉妹編である「ゼロの話」の翻訳も待ち遠しいところです。
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