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エドワード ゴーリー
Edward Gorey
(原著)
柴田 元幸
(翻訳)
¥ 1,050(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:40,838位
カスタマーレビュー数:31
【Amazon.co.jp】
風の強いとある冬の晩、館に妙な奴が闖入(ちんにゅう)してきた。そいつは声をかけても応答せず、壁に向かって鼻を押しあて、ただ黙って立つばかり。翌朝からは、大喰らいで皿まで食べる、蓄音機の喇叭(らっぱ)をはずす、眠りながら夜中に徘徊、本を破る、家中のタオルを隠すなどの、奇行の数々。でもどういうわけか、一家はその客を追い出すふうでもない。 アメリカ生まれの異色のアーティスト、エドワード・ゴーリーによる、1957年初版の人気の絵物語。なんといっても、「うろんな客」の姿形がチャーミングで、忘れがたい。とがった顔に短足。お腹がふくらみ、重心が下にある幼児型が、稚拙な仕草をほうふつさせる。 この客、傍若無人ながらも憎めないのは、多分、彼が無心に行動するからだろう。たとえば子どもにせよ、ペットにせよ、無垢で無心な存在に、手はかかるけれども案外私たちは救われているのでは。そう思うと、この超然とした招かれざる客には思いあたるふしがある、と深いところで納得させられもするだろう。 白黒の、タッチの強いペン画と、文語調の短歌形式の訳が、古色蒼然としたヴィクトリア風館の雰囲気を、うまく醸し出している。明治時代の翻訳本のようなレトロ感も魅力。原文はゴーリー得意の、脚韻を踏んだ対句形式。どのページの絵も、これまた芝居の名場面のようにピタリときまって、子ども大人共に楽しめる絵本だ。(中村えつこ)
【くちコミ情報】
漢文体
初めてゴーリーの本を手にしました。英文自体がそういうものなのでしょうが、和訳にわざわざ短歌形式にするという素直すぎる訳者は日本人が読者であるという配慮に欠けています。もっと考えて翻訳して頂きたい。
パパはわからなかったけどママはすぐにわかった。
ある日突然やって来てそのまま17年も居座り続けているあやしげな客「IT」。その正体をママはすぐに見破りました。私は最後まで気づきませんでしたけど・・・。さすがママ。母は強し。とてもよくできたストーリーです。正体が分かる前と正体がわかった後の2度楽しめました。
心と生活に入り込む「IT(何か)」が怖い
原文タイトルは「The Dou tful Guest」ですが、本文中は「Guest」という単語はなく、すべて「IT」で表されます。「IT」と見るとスティーブン・キングの名作「IT」が思い出されます。様々なものを含包する「IT」が、ここでも怖さを発揮しています。 本著で「IT」を迎えた一家は、追い出すでもなく、粗雑に扱うでもなく「IT」と共生を始めます。「IT」は時に自分勝手ぶりを発揮しつつ住みつき、気が付いたら・・・というストーリーです。 ふと人間の心にぽっかりと空いたところに入り込み、時に宿主を振り回す「IT(何か)」を描いているのではないでしょうか。誰にでも覚えがありそうな感覚な気がします。キリスト教の「七つの大罪(傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲)」のような。作品中でもそうですが、「IT」はどこか愛嬌があり、宿主は「IT」の存在を受け入れてしまうのかもしれません。 ゴーリー作品の中では珍しく、直接的に「死」を感じさせる内容ではありませんが、そこはかとなく感じる怖さは他の作品に引けを取りません。
読めば読むほど
エドワード・ゴーリーさんの著書を拝読したのは本書が初めてです。初心者でも読みやすく、ファンの間で評価も高いとの事でしたので安心して読み始めました。何だか読めば読む程に、謎の生物うろんな客に愛着を感じました。最初の読後は意味がよくわからず、訳者の柴田さんの追悼文を読んで初めて理解しました。うろんな客の意味を理解した上でまた読み返してみると何故だか面白い。思えば皆、うろんな客の人生を皆歩んできたのだなぁと思うと人は何故あたかも当然のように受け入れられるのだろうと考えてしまいました。物の見方の違い、視点の違いとは面白いですね。まだエドワード・ゴーリーさんの著書を真に理解する言は出来ませんが新鮮な本でした。
すごい
脳味噌のどの辺りを活用すればこういった発想が できるのかさっぱり判らない。こっちの想像の三歩 くらい向こうにスポットライトが光を落としている 感じがする。イメージや論理の飛躍が刺激的で新鮮で 何度読み返しても飽きない。そして最高に笑える!! ゴーリー絵本の中でも一番好きです。 柴田元幸氏の訳も、センス良く、品良く、素晴らしい。
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エドワード・ゴーリー
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通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー数:8
【くちコミ情報】
変で面白い
エドワード・ゴーリーの絵本でその中でも特にシュールな部類に入ると思います。 固定カメラの中に変な生き物がやってきて、へんなことになって、変に去っていく。 「変」の一言で片付く絵本です。 書いてある文章も変で、変な事づくしの本です。 その変な事を見て、笑いが起こる。クスリ笑いが起こる。 シュール好きの人には是非。それ以外の人でも結構楽しめるのではないでしょうか。
題のない本
さすがはゴーリー。ここまでやってしまうとは。彼の作品って「どんどん変に・・・」にも書いてあったけど、サイレント映画のような雰囲気を放ってる。すべての絵のカメラワークは同じ場所にあって、でもそこでちょっとずつ、パペットアニメーションの一つ一つの画像をゆっくり見ているかのように、変化が訪れてくる。 こんな風に私が語ってもゴーリー氏がなにを考えているのかは、分かりませんが、やっぱりこの作品の見所の一つは、文章です。これを文章と呼べるのか分かりませんが。「おくしぼりっく」がかなり好きです。
好き
おもしろい。ゴーリー作品の中でも上位に好きです。 もう意味不明でおもしろいです。変な生物たちがしかも変な風に登場しては去って、生物たちの名前と思われる変なフレーズもシュール感を増して、右の方で傍観している子供の微妙な変化もおもしろいです。 ゴーリー作品に出てくる人間の顔はみんなとぼけたやる気のなさそうな顔してて大好きです。 ゴーリー作品に出てくる奇妙な生物たちはみんなかわいくてへんてこで大好きですが、この本に出てくるのは特にお気に入り。あの玉ねぎみたいの大好きです。去り方も。 ゴーリー作品は大笑いではなく小笑いですね。ひとりで「ぷっ」って笑ってしまうような感じ。最近は大笑いするより、この小笑いの快感にはまってます。
ゴリ子
これはかわいい。 ちょっと気持ち悪い生物がすごいかわいいです。 不思議な生物、意味不明な創作(?)言語、1シーン1カットで送る、短くさり気ないある一つの風景です。 我々の生活には「よく分からない風景」が往々にして闖入してしてきます。例えば遠くの方で会話している、老人と警官とコックがいるとします。 彼らはどこにでも現れうる謎です。旅行先、プラットホームの向こう、喫茶店の窓の外、街中の雑踏、、、、、 そうした遠い風景を、我々はぼんやりと感情もなく眺めることでしょう。 それらは一つの無意味なストーリーであって、話の結末を見れば、我々はすぐに現実に立ち返ることが出来るのです。
題もなければ理由もなく・・・
ゴーリー作品のカタログでこの本の紹介を見つけてから、ずっと読みたいと思っていましたが・・・こんなに早く日本バージョンで読めるとは! p 定点カメラに写される映像のようですが、空の移り変わりなどとても芸が細かく、何度読み直して(見直して?)も新しい発見があります。 コウモリだかモグラだかの謎の生物たちはどう見ても美しい格好はしていないのに、妙に可愛らしい気がしてならないのは、やはりゴーリー作品だからでしょうか? p はっきり言って内容はありません。ゴーリーが何か特に伝えようとしているものも理由もないように思えます。それでもこの絵の力はすごい。理由もなく感覚に訴える力、これこそ表現の基本かもしれません。 ゴーリー作品の骨がよく表れている作品でもあり、初めてゴーリーを読む方にもお勧めです。
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おすすめ度
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エドワード ゴーリー
Edward Gorey
(原著)
柴田 元幸
(翻訳)
¥ 1,050(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:5,042位
カスタマーレビュー数:32
【Amazon.co.jp】
AからZまでが名前の頭文字についた子どもたち。登場と同時に次々と怪我や死に遭う。ただそれだけの、あっけなくも悲惨な話が、マザーグース風の2行ずつ脚韻を踏んだ軽快なテンポのうたに乗って進む、エドワード・ゴーリーの代表作。左ページに英語の原文、右ページに白黒のペン画、画の下にキャプションのような邦訳がついた、怖い絵本だ。 階段から落ちる、びょうを飲む、火だるまになる、線路で圧死、沼でおぼれる、オノでグサッ、ケンカのまきぞえ…。26人の子どもたちは、実に26通りの事故や犯罪に遭って、死んでいく。ここまで正面から当然のように子どもの死を陳列されると、いったいこれは何?と考え込んでしまう。 不幸の箱のような絵本なのに、繰り返し見たくなる。その魅力は、これら26人の子どもたちが、私たちの身代わりの人形(ひとがた)として悪魔払いをしてくれる、と思わせるからかもしれない。 危険に満ちた遠出の後でも、ふつう多くの子どもは戻ってくるのだが、一見平穏な日常が、紙一重で死と隣り合わせていることを、きゃしゃな手足、無防備で無垢な表情の、ゴーリー描く人形(にんぎょう)めいたこのちびっ子たちが、気づかせてくれる。(中村えつこ)
【くちコミ情報】
脅威。
私が初めて読んだエドワード・ゴーリーの作品が、これでした。 (近所の本屋の「大人の絵本コーナー」にありました。当然か?) どこまでも書き込んである絵であったり、言葉遊びであったり、とにかく惹き付けられます。 日本語訳も、丁寧に考えられていて、非常に良いと念います。 表紙/裏表紙も、何か暗示しているような感じで…この方の作品は一度ハマると大変です。
不穏な空気に身を任せる快感
線画とシュールな世界が好きな方にはたまらない絵本。 まさに「大人の絵本」です。描写が子ども向きとは思えません。 A-Zの頭文字の子どもたちが、見開き1ページごとに天へ召されます。 左にセンテンス、右にゴーリーの絵。 「A is fo AMY who fell down the stai s」 「B is fo BASIL assaulted y ea s」..... こんな調子で26人のちびっ子たちの死に様に焦点が当てられます。 皆が淡々と死んでゆきます。 この残酷な描写と緻密な線画の組み合わせが生み出す不安感は、例えようもなく心に広がります。作品に引き込まれ、不安定・不穏な感覚に囚われます。 ゴーリーの代表的作品である本作を好きか嫌いかは、感覚によるところが大きいかもしれません。彼の他の作品にも、同様の雰囲気が漂います。その不穏な感覚をあしらいつつ楽しめる人、そんな方にふさわしい作品に思います。
挿絵はクラシカルでユニークですが。
小4の息子の学校の読み語りの本を探していた時に見つけ、読み聞かせには不向きですが、試しに読ませた所、子供は気に入ったと言っていました。挿絵の時代背景が、19世紀末頃のクラシカルな重い感じにしてあって、子供が名前のアルファベット順に一人ずつ変死していくお話でしたが、暗くて重く、不気味でした。 反骨精神旺盛なインテリの作者の、死後、近親者が誰もいなかった(苦笑)、と書いてあった所もブラックでした。小さい絵本に細かい描線で描いてある所は丁寧で好きですが、ニューヨーカーに今も人気というのを聞くと、国民性の相違を感じないではいられません。好奇心で数冊購入してみましたが、よくわかんない。まじまじ見てしまいたくなるような気味の悪い、貴重な一冊。
子供の時に読みたかった
子供には見せてはいけないと友達が言うけれど、私は子供の時に読んでみたかった。マザーグースを思わせるブラックだけど、じっくり見ると、お酒は身を滅ぼすって事など、子供から大人に伝えているようにも感じ取れる絵本だと思います。
絵本!?
これは、本当に絵本なんでしょうか? 絵本って幼稚園あたりのお子さんが読まれる本のことですよね!? それならこれは、大人向けな絵本です。 Aはエイミー階段から落ちた Cはベイジル熊に殺られて Cはクララ窶れ衰え これが、Zまで続きます。 かなりダークですが、読み終えた後はなにか吹っ切れます。 グロテスクな絵も見慣れると可愛くなります。 色々な意味でお進めできます。
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【くちコミ情報】
じわじわと効いてくる恐怖か、正攻法か・・・格調高さが最後まで飽きさせない珠玉の12編
「うろんな客」や空想的動物のイラストで人気のエドワード・ゴーリーが選び、イラストをつけた12編の怪談。 主にビクトリアンから20世紀前半までに書かれたイギリス怪奇譚である。 12編のどれも、イギリスを代表する第一級のストーリーテリングによるサスペンスに引き込まれ、ぐいぐいと引き込まれて読んでしまう。しかも、繊細に、時にはユーモラスに、原文の格調高さを伝える名訳を、味わうように何度も読み返す醍醐味。 R・Lスティーヴンソンの短編「死体泥棒」、ディケンズの「信号手」ジェイコブズ「猿の手」などの永遠の定番も含まれるが、これまでに感じなかった興趣は、やはり訳の素晴らしさとゴーリーの挿絵による恐怖の増幅効果であろう。 最初から最後まで不気味な「空家」、「八月の炎暑」の奇怪な運命の符合、「豪州からの客」のわらべ歌の不気味など、イギリスはやはり怪談では、西の横綱だと感じ入りつつ・・・とにかくどの短編も面白く読める最高のエンターテインメントである。
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カスタマーレビュー数:31
【Amazon.co.jp】
人気のゴーリー、邦訳第4弾の本書は、文字どおり不幸な少女の物語。 ある日、軍人の父親にアフリカ行きの命令がきた。それが、主人公シャーロットの不幸のはじまりだ。以来、父の戦死、落胆してたちまちやつれ死ぬ母、ただ1人頼みの叔父は、こともあろうにレンガの落下で脳天を割られ、あっという間に孤児になるシャーロット。寄宿学校へ入れられるが、そこでもいじめられて脱走、悪人の中へ。ところが、死んだと思われていた父が生還。あろうことかそれがさらなる不幸のきっかけになろうとは…。 苦労や不幸があっても、ハッピーエンドでカタルシスにもっていくのがお話の定型だとすれば、これは、ページを繰るたび不幸また不幸、不幸のどん底へまっしぐらの、型破りなお話。でも、これだけ徹底して悪いことが続くと、「ここまでやるか!」といっそ小気味よく、しまいに笑いがこみあげて、それなりに浄化もされるから不思議だ。有無を言わさずどんどん進むテンポのせいか、気品ある訳文のおかげか、それとも、私たちの心の奥に隠れていた、人の不幸を喜ぶ悪いタネが、意地悪なゴーリーに暴かれての苦笑なのか。 白黒の、緻密なペン画の1コマごとに、トカゲとコウモリが合わさったような、怪しい生き物が見え隠れしている。そいつが、シャーロットの不幸をいつものぞいている。そしてその小怪獣の目は、絵の中から、本書を見ている私たちのことも、見つめ返してくるようだ。(中村えつこ)
【くちコミ情報】
見事に裏切られました。
ほんとに救いようが無いです。幸せなのはほんの序盤のみあと はシャーロットの周りに起こるのはすべて不幸、最期までひたす ら不幸、幸せな伏線を引いといてやっぱり不幸…これが現実とい わんばかりに夢もへったくれもありません。 あまりにも私の想像したエンディング とは違った悲惨な物語の終結に、 ………爆笑してしまいました。 私も作者ゴーリーと同じような人間なのかもしれません…
何でだろう?何度も読み返してしまう・・・。
何度も読み返してしまう不思議(不気味)な絵本。絵も一色なんですが、絵の中にいるトカゲか分からないけど、不気味な生き物が気になって仕方がない。 本当に不幸でかわいそうな子供なんだけど、読み返すにつれ最後は助かっているのでは?と良い風に捕らえてしまう勝手な私です。
ゴーリー色
絵の背景は他の作品に比べても、ひたすら黒いです。対して主人公は他のゴーリー作品の子供に比べて何処となく、白く可愛く描かれています。不幸になるにつれ主人公は薄汚く(黒く)なっていきます。絵自体はいつも通りの素敵な絵です。また、違うレビューでも書きましたが、この日本語版ゴーリー作品シリーズは大抵見開き左に英語、右に日本語で書かれていて親切です。 最後に、私がこの本を読んだ感想としては、 「 あ。」 が適切です。いつもより解釈し得る幅が狭い(ナンセンスさとシュールさが減った様な)気はしますが、淡々とした不幸という、ゴーリーの特色が良く出ている作品だと思います。
酷を知るために。
「おぞましい二人」などと同じく 線の細かい挿絵と簡潔な文章は変わらないスタイル。 だけど、この本に出てくる主人公の女の子は、悪い子でも精神異常者でもない。 裕福な女の子が、次々と悲惨な目に遭って行く。 挿絵の顔は、楳図かずおのマンガのよう。 どのページの絵にも、トカゲのような魔物が描かれている―探したらあった。 なんの目的があって、こういう絵本を描くんだろう。 「わぁこわい」ってビックリするため? そんな薄っぺらいものじゃない気がするんだけど…。
なんだこれという気持ちが大事
これは、不幸な子を描いた、不幸なお話絵本です。 例えば、主人公の女の子が地下に監禁されてしまう部分。 もちろん監禁中の一切の描写はされていませんが、何となく行間(ページ間?)の状況を予測してしまう怖さがあります。 この子は、ページとページの間にも、我々の知らない不幸を体験しているのではないか?という怖さです。 そうして我々の想像の中で無限大に肥大する彼女の不幸は、圧倒的に不幸な結末によって、淡々と、話は結実を見ます。 我々は彼女の不幸を、悲しめばいいのでしょうか?笑えばいいのでしょうか? そんな不思議な絵本。
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【くちコミ情報】
問題作?傑作?
ゴーリーは評価が二分しやすい作家だが、この作品ほど真っ二つに分かれるのはない。 全てを描かないからこそ何かを訴える絵、気味の悪い字体、そして破滅的な二人の人生。 冷静かつ冷酷な傍観者に徹したゴーリーの才を感じるが間違っても「マイ・ファースト・ゴーリー」にするべきではない(自分はそうだったのだがよく周囲から呆れられる)。
「どうにもならないこともあるんだ」を伝える作品
作品の内容はタイトルの通りおぞましいものでした。でもそれだけでなく、そのおぞましさの中にある悲しみとかどうすることもできない、いやできなかった二人の一生見せつけられた感じがします。特に、彼女が壁のシミを舐めているシーンはぞっとしました。 ゴーリーの作品は、簡潔な文章で表現している点もいいが、絵の表現力は本当にすごいと思います。あの絵には、全てが詰まっているのでそれだけで事足りてしまう、だからあの文章でいいんだと感じました。
子供に見せてはいけない
ゴーリーさんは薄ら寒いメニューを何度も考えたそうです。 この話には、その薄ら寒さが全体に漂っています。そして、救われない話。 殺人の部分に目が行きがちですが、これはほかの事も言っていると思います。 2人の寂しい人生と、その過程の話。殺人はそこの過程でしかない。 絵本ですのでとても薄いのですが、その中にとても深いメッセージがこめられている、と思ってしまうのです。 私は経験が足りないのか、その中身はまだ分かりません。 とても魅力のある絵本ですが、子供に見せる本ではありませんね。 大人の絵本、子供には重すぎます。
おぞましい二人
この作品は、かのエドワード・ゴーリー氏が、イギリスで実際に起きた子供殺しの夫婦の殺人事件を、基に絵本化したものです。 ゴーリーのインタビュー集「どんどん変に・・・」にもでてきますが、この作品は、ゴーリー自身がたった一つ、絶対に書かなければならなかった本、と言っています。 ゴーリーは彼自身のどんなに残酷な作品も、本当に怖いものとは呼びたくないと言っていて、本当にホラー並の絵本を書くことは、この作品を除いてはなかったと、言っています。 つまり彼にとって「The Loathsome Couple」は、特別な作品であったということですね。 細かい場面(足首の太いところや、朝食の場面や、鼠を投げられる場面)が、とてもよく出来ていたと思います。 意見は人によってぱったり分かれそうですが、まず読んでみてください。
おぞましい…
最初に読んだ感想はタイトル通りおぞましい!!でも30分おきによみたくなるのです。そして決まってテンション下がるのです。 段々よんでいくうちに細かい所にきがついていろいろおもしろいです。でも、くれぐれも世界に入り浸りすぎて、ぽけ〜っと家の外にでないように…
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音のない恐怖
国内で出版されているエドワードゴーリーの作品の中で私が一番好きなのはこの、「ウエストウイング」です。 薄気味悪い絵本でこの作品の右に出る物はないと思います。文字は一切無く、ただ白黒の絵の連続。この絵本に描かれているのは一体何なのか、何が言いたいのか全て読者に委ねられ、想像すればするほどゾクゾクと背中が寒くなる、そんな作品です。 でも、この絵本を眺めていると、何となく懐かしい感じもするのです。私は子供の頃は本当にビビりで服の皴や家の天井の木目に人の形を見つけては怯えていました。その事を、何となく思い出すのです。 でも薄気味悪いですよ。この本は。子供が読んだらトラウマ必至でしょう。泣くと思いますよ。(笑) ところで、この作品を持っている皆さんは、裏表紙についているバーコードのシール、剥がしてみました?まだの人は剥がしてみてください。ゆっくり、ゆっくり剥がすと…「うわぁ」と、ちょっと嫌な気分になりますよ。
謎が謎を呼ぶ、そんな世界
エドワード・ゴーリーさんの著書を拝読したのは本書が二冊目です。この絵本には文字がありません。不気味な何とも不可解なデッサンの世界。老婆や床に横たわる人(死体?)、ドアの向こうにまたドア、壁にうっすらと映る黒い影、裸体の人…。後半に出てきた部屋に転がる丸太までが終いには何だか人のように思えて何だか恐ろしい。だけど惹かれて何度も見てしまう…。好奇心と恐怖の狭間に揺れる、まるで夜の闇や世界が怖かった子ども時代を思い出してしまいました。かと言ってこれは子ども向けの絵本ではない。大人の絵本。何だか奇妙な気持ちにさせられました。
夜、ふと思い出し背筋が寒くなる
白黒の、小さいサイズの絵本でお世辞にも華やかとは言いかねる。 文字が一切無く、「こどもが喜んで読む」のかどうかも不明。 最初は地味な建物内の画が続くが、だんだんとホラーじみてくる。 倒れている男。浮遊する影。うずくまる少女。 答えの出ない描写の連続に、 夜、ふと思い出し背筋が寒くなる作品だ。 ここはどこ?あなたはだれ?
”不安”
この絵本の中には一切文字が出てきません。 絵本なのに、文字がない。これが一つの不安になっています。 また、出てくる絵も生きているのか死んでいるのか分からない人や連続したドア等どっちでも取れる表現がたくさんあり、不安にさせます。 何処の、そして何の西棟かも分からないその不安が、この本にはあふれています。 文字がないので当然答えも提示してありません。 自分で想像するしかなく、想像していくうちに怖くなってくる変な絵本です。 非常に面白い(笑えるとか、そういう意味ではありません)本ですが、お勧めはあまりできません。
せりあがる不安
何度も読み返すうちに、 ああ誰かお願いこの状況を説明して!!!と叫び出しそうになる。 ドアの向こう側のドアの向こう側のドア… 何かあるのでは…と勘繰ってしまう模様の絨毯・絵画・ツボ。 倒れている男は、死んでいるのか生きているのか… 水が半分まで溜まった部屋のようにも見えるし、からっぽの部屋にも見える部屋。 何でここにコレがあってアレがないのか。 暗がりが、すきまが、男が、女が、子供が、ドアが、部屋が、建物が、 全てが意味を持つようで、まったく意味を持たないようで。 とにかく怖いです。 言いようのない不安は、見れば分るはず。
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★『弦なハ』の魅力★
ゴーリーにしては、これはとてもオーソドックスな作品だと思います。 『うろんな客』に始まりすっかりゴーリー・ファンと化してしまった私ですが、デビュー作である本作を購入したのは意外にも後の方でした。デビュー作というのは、一般的に、まだその作家の魅力が発展途上で、充分に満足できないパターンが多いからです・・・・・・しかし! p 高名な小説家が自分の能力の限界を感じイラつきながらも、いわゆアーティストとしてのキャリア、プライドの呪縛に捕われ、皮肉なまでの作品を完成させていく・・・・・・ p なんともゴーリーらしく、それでいてどこか新鮮な雰囲気を漂わせている本作・・・・ファンなら迷わずゲットすべき一作です。 p 文章が長く、読みにくいからといって読まないのは非常にもったいない !覚悟を決めて読んでいけば、必ずズルズルと引き込まれていくこと間違いなし!ゴーリーならではの「小ネタ」も満載なので見逃さないように・・・・・・・ p それでも少しヘビーだと感じたら、まずは『うろんな客』から始めて見て下さい。個人的には『まったき動物園』がおすすめですが・・・・
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カスタマーレビュー数:4
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「火曜日の翌日で水曜日の前日」という、すきまの1日。ケンカしていた2人の前に、変な自転車が現れた。ペダルもチェーンもブレーキもついてない。こげないはずの自転車に乗って2人は外出。カブのまったく見えないカブ畑を通ったり、もともと履いてなかった14足の靴を嵐で失くしたり、ワニに出くわしたりと、いろいろあって家に戻った2人が見たものは…。 あり得ないことが連なっていって、最後に最もあり得ないことにいたる、ナンセンスな物語絵本。なぜ?と反問させない、断固たる出まかせが教えてくれる、ウソを通してしか伝えられないスピリット。存在することのはかなさや、人生の退屈をいかに深く味わいたのしむかを、ゴーリーが過激にそそのかす。プロローグから第22章の終わりまで、あるのは9つの章だけというのも、いかにもうがっている。欠章は読者が勝手に想像せよと。巻末の解説はよくよく後日まで封印して、「優雅な叱責」のナゾを1人で考え続けることをおすすめする、と言えば、解説をつけてくれている訳者の叱責を買うだろうか。 空白の多い白黒のペン画。ところどころ、黒々と塗りつぶされた木や、闇に雷の落ちる場面が効果的。姉と弟なのか、兄と妹なのか、2人の乗る、いまにもひしゃげそうな自転車が、画面をゆがめて立体感を出し、時々入る吹き出しも、全体に躍動感をプラスする。宝の小箱のような、大人のための絵本である。(中村えつこ)
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絵が素敵
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