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¥ 3,990(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:25,845位
カスタマーレビュー数:4
【くちコミ情報】
ようやく買いました。
噂に違わぬ、鮮やかで心のすくような切り口でした。と言いたいところですが、だったらレビューは書きません。正直に言って、読みやすい本ではありません。著者の癖なのか、訳者の癖なのか、(無為にカタカナが多いのは訳者のせいでしょうか?)何度読み返しても、言葉が染み込んでこない箇所が何度もあり、読書を幾度も中断するはめに陥りました。わたしのような言葉が自分のものになったかどうかということに執着してしまうタイプの読者には、購入前にけっこうな覚悟が必要だと思います。(学が足りないといわれればそれまでですが。) それでもこの本をお薦めする理由は、もちろんその中身にあります。論旨は他のレビュワーが端的に書かれていますが、警句や含蓄を与えるようなものでは全然ありません。わたしはむしろ、この本は論旨を理解することによってではなく、イメージによるアナロジカルな知のあり方を実証すること、もっといえば、読者自体が読書を通じてどのようにしてアナロジカルな読み方が可能なのかということを実践的に知ることによって、重大な本たりえているのだと思います。
イメージ
イメージを言葉より優位にすべき 興味深い論考と、美術倫理に対する 記述に感銘を受けました。 もっと広く受け容れられるべき 本に思いました。 バイオミメティクスは生命の進化を 利用した科学分析法ですが、とても 活用されていますし、人間の美術 概念も確かに進化の証です。 単純に生き物を進化するものとして 尊重すれば美術史の後の科学的発展 等の記述も当然の帰結かも知れない と思いました。
スタフォード菩薩降臨
「人文地獄にスタフォード菩薩!」というのは訳者あとがきの巻頭言であるけれども、まさしく地獄に仏、みみっちい人文科学(ヒューマニティーズ)にケリを入れる画期的な書物。 p とはいってもスタフォード史の主張は非常にシンプル。 p 「絵(image)が言葉(logos)より劣ったものであるという、プラトン以来の執念(しゅうね)き上下層序にケリを入れる」 p 言ってしまえばこれだけであるが、これほど分かりやすく力をもった主張というのもないだろう。昨今、マンガ批評・アニメーション批評が大流行であるけれども、少数の例外を除いて、どれもこれもあいかわらずの言葉狂い、マンガ批評と銘うっていながら、最初から最後まで図版ナシ!なんて本はざらにある。他の分野にしたって大同小異。ひたすら細分化し続ける現在の状況をスタフォード氏は、 p 「私たちには類似を語る言葉がなく、あるのは仰々しく差異をわめく意識あるのみ」 p と喝破した。この状況を突破するためには p 「良いデザインを持ったイメージ(Well-designed image)こそが、『知』と『不知』をつなぎえる」 p というのである。実際、氏の「Visual Analogy」には「『つなぐ』技術としての意識」という副題がついている。そして氏の大著「ボディ・クリティシズム」が今秋、高山宏氏の訳で国書刊行会から発売される予定。すばらしいことである。 p 『超』えるエネルギーを求める人にこそ、この一冊を推したい。
新年を言祝いで
「就職口なしという問題の前にあらかたが吹っ飛ぶ」昨今の状況を 著者が視覚芸術の視点で知的に切り開くさまが感動的です。 p 「これでいいのでしょうか?」と言い捨てるだけの本が多い中、 きちんと「こうすればいいのではないでしょうか」と答えている点に好感がもてます。 p 230余りのページ中100点のイメージが詰まっていました。 手に汗握る高揚感が最後まで続く即効性のある元気本です。
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カスタマーレビュー数:1
【くちコミ情報】
視覚と娯楽:分かりやすい教養
啓蒙主義時代の視覚教育というテーマの歴史研究です。ルネサンスに名高い哲学者や科学者の理論は様々な形で大衆に伝わりました。その際に重要だったのが印刷物のイラストや,一昔前の学研の実験のようなもの。科学的な知識が画像化され,一種の大衆的な芸術と化したということです。
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カスタマーレビュー数:2
【くちコミ情報】
単純か過剰か?
スタフォードの主著ということで世評も高いですが、言語の支配に対する可視性(イメージ)の復権という単純な図式が大元にあり、それに違和感を覚えてしまうとしんどい本だと思いました。可視性や身体を貶めることと特権化することの相補性こそ、近代の言説として批判的に考察されるべきなのでは……。博覧強記ぶりはすさまじいものの、切り口は金太郎飴的ともいえる反復なので、それを退屈と感じるか、スリリングな過剰と感じるかは分かれそうです。訳者あとがきにあるように、高山宏氏の本にテイストは似ています。氏のファンおよび18世紀ヨーロッパ文化に関心のある方はまちがいなく必読でしょうね。
スタフォード最強の一著がついに日本語に!
ついに出た。 『グッド・ルッキング』の書評を書いてから一年半。高山宏氏渾身の訳業である。 翻訳にまつわる苦心については「訳者あとがき」に縷説(るせつ)されているけれども、一日に五分、十分、十五分という訳し方らしくて、それもそうだろうと思う。 内容については原書の書評で述べたので繰り返さないが、これで「スタフォード学」がひとまずの完成を見る。 『アートフル・サイエンス』『グッド・ルッキング』『ヴィジュアル・アナロジー』と揃ったところに、大作『ボディ・クリティシズム』が出るという具合で、これに来年(今年?)出るという予定の『本質への旅』が加われば、まず最強のラインナップとなるはず。 いつも言うことだが、スタフォード氏の言う「イメージの持つ『分かる』力」、そして何よりも氏の「明るさ」、これこそが今まさに必要なものだと思う。 この人は決して安易なネガティヴ発言をしない。今の時代、ネガティヴになろうと思えば材料はいくらでもある。それを見据えた上で、「つなげる知性」を「イメージング」によって見出していこうというその肯定的な姿勢に、感動をおぼえる。 値段的にも大変な書物だが、立ち読みでもなんでもいいので、ぜひ一度、手に取っていただきたい。傑作である。
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カスタマーレビュー数:1
【くちコミ情報】
百学連環 「つなぐ」意識
前著『グッド・ルッキング』に受けた衝撃はすさまじかったが、今回の『ヴィジュアル・アナロジー』も恐ろしい質量で迫ってくる。 前作は著者自身による「著作インデックス」という形で、その意味ではスタフォード氏の言う「絵が言葉より劣ったものだというのはおかしい」という、その論旨が明確に伝わってきた。 ではそれを実際にやるとどうなるか――というのが『ヴィジュアル・アナロジー』である。光学・ライプニッツ・アナロジーを通して、ひたすら「肯定的に」、「違う違う」と喧(かまびす)しい時代に、イメージ(図像)を使いながら「同じ」を探っていくその様は、感動的であり、これから先の「批評」とは、こうあるべきだ――という素晴らしいモデルケースである。 「我々だれしも、蘇生と協和の魔の光景に魅了されずにはいない。我々だれしもが、いやなものの消滅を、好むものの再現を願わずにはいない。当然ではないか。」(p138) これを楽観的すぎる――といって批判する「否定と反駁の生活習慣病を病む」人間ではしょうがない。「見ると分かるという絵(イメージ)の持つ力」を最大限に使って、「違う」もの同士を「つないで」いこうという百学を連環させる意識――そして何より、スタフォード氏の「明るさ」。これだろう、いま一番足りないのは。 その「明るさ」を知るためだけにでも、同書の「序」を読んでほしい。「ちがいの只中に同じ」を見るという朗らかな意識、これだけが何かを「先に」進めるのではないだろうか。
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| 実体への旅―1760年-1840年における美術、科学、自然と絵入り旅行記
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