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| 生物進化とハンディキャップ原理―性選択と利地行動の謎を解く
アモツ ザハヴィ
アヴィシャグ ザハヴィ
Zahavi Amotz
(原著)
Avishag Zahavi
(原著)
大貫 昌子
(翻訳)
¥ 3,990(税込)
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ジャンル内ランキング:464,048位
カスタマーレビュー数:3
【Amazon.co.jp】
砂漠でのんびりと草を食んでいるガゼル。そこに1匹のオオカミが近づいてきた。さてガゼルはどうするだろうか? 一目散に走って逃げるかと思えば、意外にもガゼルはその場でピョンピョン高く跳び上がってみせ、それから逃げることが多い。知能が高いことで知られているカラスは食物や人間、敵などを見分けることができるが、なぜか自分の巣に産み落とされたカッコウの卵を自分の卵と同様に育てる。 こうした現象に対し、アモツ・ザハヴィは1977年にハンディキャップ原理を提案した。ハンディキャップ原理とは、「動物が示すさまざまな信号には発信のコストがかかるため、信号には個体間でのハンディの差がつきもので、それは発信者の能力を正直に表すように進化する」というものである。先ほどのガゼルの例は「ガゼルは自分の身体能力を飛び跳ねることで発信する。するとオオカミは体力が劣るガゼルをそのジャンプの高さではかることができるので、やみくもにガゼルを追いまわす必要がなく、また他のガゼルも必死に逃げなくて済み体力を温存できる」と説明する。本書ではこの原理をアメーバからヒトにいたる生物種で見られる性選択や利他行動に適用し解説している。 本書はとても読みやすく、どこから開いてもすぐに内容に引き込まれてしまう。これには大貫の素晴らしい翻訳もその一助になっている。(別役 匝)
【くちコミ情報】
コストこそがメッセージ
実はこの本は、単なる生態学や進化論の本ではなく、認証システムが自然に進化しうる過程について書かれた、おそらく最初の本である。 その意味で、この本が情報科学や哲学や言語学など、他の分野に与える影響は計り知れないものがある。 著者の主張は明確で「コストこそがメッセージ」ということだ。 この主張は明確であると同時に、強い説得力を持っている。 しかしながら、この本に書かれてある個々の事例を見ると、にわかには受け入れがたいものがある。著者はコストとメッセージの原理を過剰に適用しているのではないだろうか。さらに「ハンディーキャップ」という癖のある用語が理解をはばみ、誤解を生みだしやすいように思われる。 それでもなお、この本はあらゆる分野の専門家のとって必読の書であることは間違いない。
強力な理論,詳細も楽しい
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コミュニケーション原理が理解できる
ハンディキャップ原理は生物進化に特化した話ではなく、一般社会におけるコミュニケーションにも通じるものがある。お金持ちが、無駄ともいえるほど高いものを購入して、金持ちであるという余裕をアピールする。無駄をするというハンディも背負うことでその優秀さ、優位性をアピールする。といったことである。 p ドーキンスの”利己的な遺伝子”では、遺伝子の利益のためにとる利他行動の原理を説明している。ハンディキャップ原理においても、利他行動の説明をしているが、優秀さをアピールするといった、コミュニケーションに焦点が置かれている点が特徴的である。 p 生物進化の研究をしていて、この本に出会ったが、一般書であり、一般社会に多く適用できる原理であることにおもしろさを感じた。
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