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通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:112,606位
カスタマーレビュー数:2
【くちコミ情報】
英語による本物のアガサ・クリスティが感じられる
日本語訳は読んだことがありましたが、勉強のために原文(英語)で読んでみたら、日本語訳とはまったく違った緊張感を感じました。英語で読むと、訳ではわからない、著者が表現したかった登場人物の息づかいや気持ちの動きが感じられました。ルビつきなので、英語でも日本語訳と同じ位の速さで読めました。
クリスティ最高の作品
とにかく、面白い。特徴ある人物達、最後までわからないトリック・・・・読み始めたら止まらなくなること請け合いである。クリスティの話の中で一番の名作だと言って間違いはない。特に見所なのは、動揺になぞらえ各人が殺されていくときの登場人物達の心の揺れ動きである。息遣いが聞こえてきそうだ。改めて作者に感服する。死ぬまでに絶対読んでおきたい本だ。
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アガサ クリスティー
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(原著)
清水 俊二
(翻訳)
¥ 714(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:425位
カスタマーレビュー数:69
【くちコミ情報】
文句なし!
文句なし、クリスティの最高傑作。 「アクロイド」や「オリエント急行」は正直ズルイと思うが、本作は、とにかくわけわからないまま、圧倒的なサスペンスで最後まで引っ張ってゆく。動機の「いくらなんでも」ぶりに気がつくのは、読んでしばらくたってから。 何回も映画になってるし、パターンとしても「エイリアン」、「惑星からの物体X」他いろいろ使われてるのは、この小説の構造が、原初的なサスペンス構造を持っているからでしょう。 この作品が「読書の入り口」である若い人は、幸せな読書人生を送れると思いますよ。
初めてミステリ小説を読みました
初めてミステリ小説を読みました、すごく読みやすかったです 話の内容に無駄がなく次々に事件が起こり、オーエンにみんなが追い込まれていく 最後の一人が不思議な死に方をして「えっ、終わり?」と思いますが 最後の後日談みたいなのでちゃんと説明してありスッキリします 犯人が誰か分かってからまた始めから読み直すと 違った面白さがあるのがミステリ小説ですね
サスペンスと謎解きを両立する「型」を創造した記念碑的作品
のちに無数のバリエーションを生むことになる ミステリの「型」を創造した歴史的名作。 表向きは〈童謡殺人〉ものであり、〈孤島〉ものなのですが、 それを裏で支えている仕掛けは〈操り〉と〈叙述トリック)です。 我々がミステリを読む際、厳密に犯行方法が判らなかったとしても、 犯人については、おおよその見当をつけることができます。 それは犯人のパターンには、自ずと限りがあるからです。 そんな事情を鑑みて、クリスティは決して読者に犯人を 悟らせないミステリとして本作を構想したのだと思います。 『そして誰もいなくなった』というタイトル通り、マザーグースの童謡に見立てられ、 十人の登場人物が、次々と例外なく殺されていき、最後には嘘偽りなく全員、 この世からいなくなります。 彼らを島に招き、彼らの罪を告発した謎の存在「オーエン」 (アンノーン)は、果たして彼らの中にいたのかどうか……。 粛々と見立て殺人が行われていく異様な展開により、サスペンスは終始途切れることはなく、 最後の最後に控える驚愕の真相まで、一気に読み進めていくことになります。 それまでのミステリを解体し、新たな形に再構築するべく仕掛けられた 〈叙述トリック〉の妙により、サスペンスの持続と謎解き興味を両立し得る 「型」を見出した天才の、偉大なる達成がここにあります。
アガサの最も読みやすい作品
引き込まれていくように一気に読めた。雨の夜の場面なんかは、ちょうど外で雨が降っている夜だったので最高に引き込まれた。アガサの小説の中でも一番読みやすいスリルのある作品だと思う。読み進めていく中で、この人が犯人では?と思った人が死んで行く展開に私の頭は迷宮入りしたのですが。色々な可能性を考えながら読み進めていきながらも私にとっては意外な人が犯人だったというのが驚きだった。最後まで読まなければ、超常現象?ではないかと思わせる展開が素晴らしい。多くの作家から今なお名作と評価される理由がわかった。表紙の島の絵もまさに内容とマッチして効果的だ!と思った。
すばらしい作品。しかし致命的な誤訳が・・・
私の中では、「白昼の悪魔」と並んでクリスティの最高傑作です。クローズドサークルで見立て連続殺人が起こり、最後には・・・ しかし、一ヶ所致命的な誤訳があります。これでは犯人はわかりません!!! 誤訳がないからといって犯人がわかるとは限りませんが、そのせいで犯人を容疑者から外してしまいました。まあ、訳者もクリスティに騙されたということなんでしょうけど。 というわけで、英語が苦にならない人には原書を薦めます。 原書は星5つですが、日本語版は星4つとしました。
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ジャンル内ランキング:17,557位
カスタマーレビュー数:35
【くちコミ情報】
初めての推理小説だったが・・・
アガサ・クリスティーの超有名推理小説。 私は推理物と言えば、マンガの「名探偵コナン」ぐらいしか読んだことがなかったので 入門作品としてこの超有名作品を読んでみたのだが、結論から言うとちょっとがっかりした。 というのも、全員の証言が出そろった時点で動機の部分以外の大体の展開が読めてしまい 推理の部分に入っても、予測の範疇を超えるような展開があまり出てこなかった。 更に推理そのものも、状況証拠から論理的に導き出される結論という類のものではなく、 「適当なことを言っていったら、実はその通りだった」 という感じ。正直、ポアロは最初から全てを知っていたのではないかと疑いたくなってしまう。 この後に読んだ「ABC殺人事件」などは傑作だと思ったのだが、 この作品がそれらと同列に語られる理由はいまいちよく分からない。
永遠の傑作
この作品がクリスティーデビューだったと記憶する。ミステリーにほとんど免疫のなかった小学生には、ただただ衝撃だった。私が今でも列車という密室の中での話がすきなのは、この作品の影響大であろう。今でこそ新しくはなくなったトリックだが、書かれた当時を思えば、やはり傑作だと言っていいと思う。 これから読む子どもたちも、楽しんでくれるといいが。
探偵ポアロの名推理
TVドラマやアニメの推理物を見て「探偵物はいつも同じ内容でつまらない」と思い込んでる方にお薦めです オリエント急行の殺人はその枠にはまっておらず思いもしない結果が待っています 「そして誰もいなくなった」も読みましたがこれも私の中にある掟を破り意外な展開で楽しめました 何十年も前に出た物を楽しく読めるのは本当に良い作品だからだと思います 時代設定が古いので、食堂車など馴染みのないものや車室の間どりなど想像できませんでしたが 知人に「何か面白い本貸して」と言われてたらこのオリエント急行の殺人を貸します あまり小説の内容は書きたくありませんが、ポアロ(探偵)は最後にあえて二つの解答を出します 両方説明した上で鉄道会社の重役に後の責任をゆだねます、その重役が出した答えに心打たれました
アガサ作品としては有名。しかしア推理小説としてはベストではない!
あまりにも有名で、映画化もされた作品であるが、推理小説としては、謎を解き明かしていく要素は実は案外少ない。常々犯人を当てることを楽しみにしている私にとっては、正直無理な作品だった。というのもそういう構成だったからとしか言いようがない。この作品の伏線にはアメリカでの誘拐殺人事件があり、そこが作品のポイントになるのだが、そこからの展開を素晴らしいとみるか、そうでないと見るかで読者の感想は別れると思う。星5でなく星4にしたのもそういう意味で私は「プチがっかり」があったため。だけど、人によれば、それを大仕掛けの筋書きと評価するかもしれない。推理小説であることを期待した人にはがっかりかもしれない。これは物語性が強い。メッセージ性が強すぎると思う。筆者の正義感は感じるんですが。。。読んで面白かったです。だけどアガサの他の作品と比べればやや落ちると思う。 アクロイド殺し、ABC殺人事件、そして誰もいなくなった、葬儀を終えて、ナイルに死す、 動く指、親指のうずき・・・と比べると☆3でもいいかもしれない。
面白いのは面白いけど...。
本書はクリスティー作品中でもとくに人気の高い、「一般受け」す る作品だが、私はクリスティー作品としてはあまり高く評価してい ない。少なくともベスト10に入る作品とは思わない。 ミステリー・ファンには大別して2種類あり、一方は謎を読み解くた めに途中で何度も立ち止まって考えながら読み、見事に謎を解き 明かすことに、あるいはその反対に、見事に作者にだまされること に快感を覚える、いわゆる「本格」推理ファンである。 もう一方のファンは、流れにまかせてとにかくストーリーを楽しむ人 たちで、多くは例えば宮部みゆきや東野圭吾、あるいは西村京太 郎やもっというなら赤川次郎など、2時間ドラマ向きの作品が好み のように思う。 ところで本書だが、積雪により外界から閉ざされた列車の中で起 きる殺人で、死体には大小12ヶ所もの刺し傷があり、そこへ名探 偵ポアロが登場、容疑者たちも様々な国籍・職業の者たちが揃い、 被害者の過去には未解決の誘拐殺人事件が見え隠れするという、 いかにも一見すると前者に属する作品のように見える。ところが実 は本書には謎解きの要素は少ない。 ポアロは容疑者たち一人ひとりが、誰もが殺人の動機を持つこと を暴き立てるが、それは推理というよりもほとんど「勘」によるもの で、読者は立ち止まって考える余地がなく、せいぜい、前のペー ジに「ああ、こういうことが書かれていたんだな」と確認するぐらい で、後は2時間ドラマのように結末まで流れにまかせるよりない のである。 だからこの作品は、確かにストーリーは面白いし、結末の意外性 も楽しめはするが、謎解きを楽しみたい、いわゆる本格推理作品 のファンからすると、ちょっと物足りないものがある。 しかし逆に言うと、ガチガチの本格派の作品は敬遠するが、気軽 にストーリーを楽しみたい2時間ドラマ派やミステリー初心者には 充分楽しめる作品だと思う。
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通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:4,105位
カスタマーレビュー数:32
【くちコミ情報】
「フェアかアンフェアか」を超えて
発表当時、メイントリックがフェアかアンフェアかを巡って物議を醸し、問題作扱いされた本作。 しかし、トリック自体には、すでに前例があり、趣向そのものが問題というわけではありません。 本作がミステリとして成立しているか否かは、以下の二点から考えることができます。 ひとつは、読者に事件を推理するための手がかりが十全に与えられているかどうか、ということ。 もうひとつは、犯人の行動が、その時その時の彼(彼女)の心理状態と矛盾しない、ということです。 つまり、前者が〈犯人当てミステリ〉として求められる論理的整合性の観点、 後者が犯人が当然持つべき心理的一貫性・必然性の観点、ということになります。 個人的に本作は、前者に気を配るあまり、後者がおろそか となり、不自然さを露呈してしまった、という印象です。 ただ、現代に至るまで、本作を雛形として改善が試みられた、 同趣向の作品が数多く生み出されている、という現実があります。 ゆえに、いくら瑕瑾があったとしても、本作の歴史的価値が揺らぐことは決してないのです。 ◆本作のバリエーション作品 ・『第二の銃声』(アントニイ・バークリー) ・『夜歩く』(横溝正史)
思いついた者がみなもらう
このトリックを思いついた時点で、クリスティの勝ち。 クリスティの最高傑作として、本作を採るか「そして誰もいなくなった」を採るか、意見の分かれるところだと思いますが、僕は「そして誰も」を採ります。圧倒的なサスペンス物として。 僕はどちらかというと「アンフェア」派ですが(というか、「ズルくないか?」って思う)、本作の歴史的価値は認めます。もしまったくこの作品のトリックを知らない、ピュアな青少年は読んだほうがいいと思います。素直にだまされる快感に目覚めるから(笑)。 あ、考えてみれば、読み終わってすぐ読み返したくなるっていうことでは、こっちが上かあ。 うーん、クリスティやクイーンやカーをむさぼるように読んでた頃に戻りたいなあ。今そういう時期にいる人は幸せ。
オモロー
読み終わった感想として、かなり質の高いミステリ小説で面白い 私は読む時間があまり取れなくグダグダと読んでましたが 20ページづつぐらいに区切りがあるので内容を忘れず読めました 話しの内容はある村でアクロイドと言う人が殺害され 村に引っ越して南瓜の栽培をしていたポアロが調査に乗り出すといった感じです 事件をややこしくするために、「偶然」を入れてるので納得いかない人もいるかも 犯人についてはアガサ・クリスティーの小説を読んでいる方は薄々気が付くかもしれません 私は何の根拠もありませんでしたが、中盤辺りから「もしかすると○○が犯人かも」 と思っていたら当たってました しかしその裏にあるアガサの仕掛けにはまったく気が付きませんでした その仕掛けとは読み終わってからのお楽しみということで、お薦めです
アガサの作品の中でも最高傑作だと思う
1926年に書かれたものだが、とても読みやすかった。また27の章に分かれていて章ごとがの展開がわかりやすく読みやすい。ABC殺人事件やオリエント急行殺人事件と比べても読みやすかったし面白かった。とにかく、誰が犯人なのか25章までわからない。私は真犯人を当てることができなかった。100人の読者中当てることができるのは3人くらいしかいないのでは?と思った。あまりにも意表を突くこの結末は、前後のアガサの小説にもなく、最初で最後の展開と言えるだろう。巻頭に「殺人事件が起き、検死があり、登場人物が次から次に疑われる、本格推理小説が好きな、パンキーに捧げる」とアガサが書いている内容どおりだった。まさに「登場人物が次から次に疑われる」アガサの素晴らしい最高傑作だと思う。
ヤラレました
言わずと知れた名作ミステリーです。トリックについて言及出来ないので(ネタバレになってしまいますし、ミステリーのネタバレは特にキツイですから)読んでいただくしかないのですが、面白かったです。 当然今の作品の方が洗練されているとは思いますが、この時代の、科学捜査でなく、人間味の妙を、人間観察を、灰色の脳細胞を働かせるポアロの推理はとても面白かったです。フェアか?アンフェアか?犯人が当てられたか、分からなかった、とかも、もちろん議論されてしかるべきですし、それで良いのですが、私は単純に楽しめました。私はフェアだと思いますし、犯人が分からなかったのですが小説として楽しめました。 いろいろ書きたいこともあるのですが、この本の感想を書く(未読の方へが、また)のが難しい!!!に挑戦してみたのですが、本当に難しい!! ミステリ好きな方で未読の方はもちろん、物語の面白さ、人間観察からの推理など、に興味のある方にオススメ致します。
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【くちコミ情報】
事件の見させ方が巧み
クリスティ独特の設定作りの巧さで読者を唸らせる秀作。普通ミステリは冒頭で殺人事件が起こり、そこから犯人捜しが始まる。本作では、"殺人が起こる前には色々な人間模様がある筈"との前提で、「犯行時=ゼロ時間」と捉え、ゼロ時間に至るまでの過程を緊迫感溢れる筆致で描いたもの。 物語の進行は通常のミステリと大して変らないのに、「ゼロ時間」を読者に意識させる事によって異常な雰囲気を醸しだしている点がクリスティの巧さである。そして、「ゼロ時間」の後に待っている更なる一捻り...。 事件の見させ方を縦横無尽に料理するクリスティの技巧が光る秀作。
着想の勝利
ある人物が部屋でペンを走らせていた・・・そこには周到な殺人計画が書かれたいた。殺人の瞬間「ゼロ時間」を設定して描く、クリスティ懇親のミステリ。 殺人は結果であって、その前に色々な出来事が合ってそこに到着するはずである。いうなら、殺人の瞬間「ゼロ時間」にもろもろの出来事は収束していくのだ・・・こうした事を書くと、犯罪小説の紹介みたいだが、おどろくなかれ、これが立派に本格ミステリになっている。 しかし、よく、ストーリを追っていくと、構成自体はきわめて普通のミステリとあまり違いはない。ストレートに描いてもそれなりに面白い素材なのだ。しかし、クリスティが「ゼロ時間」というキーワードをそこに埋め込んだだけで、全く違った様相をみせてくる。「ゼロ時間」というキーワード自体が仕掛けなのだ・・・私は見事に騙された。
映画を観たくて読んでみました。
hayakawa文庫でしたが、活字が大きく、一気読みがたやすい本でした。 内容ですが、クリスティ作品にこういう主人公がでてくるんだ と再認識させられました。そういう意味でとても新鮮でした。 そのあたりは権田萬治氏による解説に詳しくかかれています。 15日より日本公開の映画がどのように作られているのか興味しんしんです。 主人公もですが、オードリー役をキアラマストロヤンニが演じるとのこと、 原作で想像した人物像をどのように演じているか、胸がワクワクします。
現代でも十分に通用する素晴らしい傑作
ポワロもミス・マープルも出てきません。探偵役は、バトル警視です。何でも解説によると、彼はクリスティー作品に5度登場するようで、これが最後でしかも最も活躍する作品のようです。そんなこともあって、映画化されるということで初めてこの本を手にしました。 最初は、何となく関係無さそうなエピソードが続き、どう集約していくのだろうと思っていました。ようやく終盤になって殺人事件が起きるのですが、この序盤の関係無さそうな話が、非常に大きなヒントになっていました。トリックと言い、この話の構成力と言い、完全に脱帽です。二転三転する最後の決着の部分も、なかなか真犯人が判らず、しっかりと騙されてしまいました。 彼女自身も自作のベスト10に入れているそうですが、現代でも十分に通用する素晴らしい傑作でした。
おもしろい
一体どんな展開になるんだろうとドキドキさせるような冒頭、派手さはないながらも、退屈には感じず、ページをどんどんめくっていってしまう前半、そして、ついに殺人事件発生、捜査が進むに連れて絞り込まれていったり、なかったりで、ページをめくる手が止まらなくなる後半。 上記のように、物語自体はもちろんおもしろいのですが、「ゼロ時間へ」の第二の魅力はやはり、バトル警視でしょう。スマートで、かっこいいです。 というわけで「ゼロ時間へ」はおすすめの一冊です!ぜひ読んでみてください。
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英国史上屈指の貴族の館を舞台に殺人、暗殺、大泥棒と消えた秘宝、革命と王位争い、そして大恋愛と何でもありでホントに楽しめます! 読んだ後も爽快です。
アガサの「冒険ミステリの時代」の傑作の一つ
アガサは、その50年以上に及ぶ作家生活の中で、冒険ミステリのジャンルに色分けできる作品を8,9冊は書いているのだが、デビュー2年後の1922年から1929年にかけて、何とそのうちの5冊も書いているのだ。内容的にも、本書や、「秘密機関」、「茶色の服の男」といった傑作が目白押しであり、冒険ミステリとしての面白さといった点では、総じて、若かりし頃に書いたこれらの作品の方が、筆使いが熟しているはずの後年の作品よりも上回っている。まさに、1920年代は、アガサの「冒険ミステリの時代」といっていいだろう。 p アガサは、その自伝で、この「チムニーズ館の秘密」について、「完全に軽い読み物で、書くのがおもしろくて、早かったし、またこの時期いろんなことがうまくいっていて、それがわたしの作品に気楽な軽いものとして反映していた」と語っている。たしかに、ユーモアとウイットに溢れ、スラスラと流れるように軽快な文体からは、作者自身が楽しみながら、一気に書き上げた様子が伝わってくるのは事実なのだが、作者の謙遜を込めたこの「軽い」、「気楽な」といった言葉を真に受けて、あなどることなかれなのである。 p 各国の王族や外交官が集う社交の場、チムニーズ館で、バルカンのある国の王子の殺人事件が起きる。事件には、政権の行方を左右する石油利権や回顧録の存在が絡んで、共和制維持派と王政復古派、英米の資本グループ、アフリカ帰りの謎の男、各国の名刑事から、果ては正体不明の変装の名人の宝石泥棒までが入り乱れ、才色兼備の若い女性を巡る恐喝事件とロマンスも間に挟み、面白いことこの上なしなのだ。最後には、「株主総会」と称する関係者が一堂に会した中での本格派ミステリ並のあっと驚くどんでん返しも用意しており、入り乱れた人間関係とストーリーも、しっかりと収束してみせる。気楽に書いて、こんな面白い作品では、並の作家はたまらないだろう。
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小学生の頃、クリスティの推理小説を読み始めた。いちばん好きなのは、創元社のシリーズであった。 表紙絵がとても凝っていて、綺麗で、可愛い絵なのに、どこかおどろおどろしくて、毒をたっぷり秘めていた。 p 私は魅せられて、以降、クリスティというと、あの表紙が浮かんでくるようになった。後になって、それが「ひらいたかこ」さんの作品であると知った。そして、そう知ったときにちょうど、この『クリスティ』が発売され、初めて、大きな紙面であの絵群を見ることができた。 p この『クリスティ』に収められている作品は、すべて、どこか不気味である。不気味であることの要因は、まず、人の表情というものがないことである。カラフルな画面、多々の装飾、それらの中で、光のない眼を持った人々が立!っている。生き生きした表情をしているのは、人間でないもの達ばかりだ。そんな絵が、推理小説というジャンルのもつ、スリルとお伽噺性の中にすっきりと溶け込んでいる。 圧巻です。
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ああ、ヘイスティングス…
ポワロシリーズにおいて、ヘイスティングスはホームズにおけるワトソン的役割を果たす人物ですが、実はポワロと事件を共にするのは初期の作品だけで、中期以降はほとんど登場しません。本作はそんな愛すべきワトソン役、ヘイスティングスの名(迷)活躍ぶりが見れる初期ならではの楽しい物語です。 他にもパリ警察のジロー警部との「推理合戦」があり、また物語全体に漂うロマンスの香りも話にきれいに花を添えておりクリスティのストーリーテリングの上手さがよくわかる作品です。 ただ、上記のように物語としては非常に充実しているのですが、ミステリとしてみるとちょっと無駄が多いように思います。わかりにくくしよう、難解にしようとするあまり不自然に複雑になってしまっている感じを受けました。もっとシンプルでも良かったのでは… ちなみにデビッド・スーシェ主演のポワロ・シリーズでドラマ化されてますが(完全版vol26)原作よりこちらの方が面白いと思います。映像化で非常にわかりやすくなってますし、ラストのジロー警部へのポワロの台詞が洒落てて良いです(ちなみに本書の解説はスーシェ演じるポワロの吹き替えを担当している声優・熊倉一雄氏です)
ポアロ・シリーズその2
大富豪の殺人から芋蔓式に人物の過去と事件の真相が浮き出てきて、 そして登場人物の心理をあちこちに埋め込めて複雑性を構築し、 見事ミステリーを創り上げた言えます。 アクロバットのヒロインが登場するなど筆者のみずみずしさを彷彿させてくれます。
ドラマチックな初期作
初期作なので、イマイチかと思っていましたが、 決してそんなことはありませんでした! 登場人物のうち誰が犯人なのか、何がどうなっているのか。と、 話が時々前後しますが、そこで混乱しなければ、最後に迎える 言い尽くせぬ感動を味わうことが出来るでしょう。 それと、パリ警察のジロー警部が今回のポアロのライバルとして登場します。 なかなか優秀ではあるのですが、自信過剰なところがいただけない! こいつに、我らがポアロを小ばかにされて苛立った読者も多いのではないでしょうか? あと、ヘイスティングズの恋の行方も見物です☆ p それに、この話は色々と複雑にからみ合い、そしてそれがかなり 「絵」になる情景が盛り沢山なので、 映像化を自然と彷彿させられる事件でした。 なんといっても、登場する人物の中で、女性はかなりの美人が多い! それだけでも映像化は楽しみでしょうが、 事件の真相を明らかにするときに、映像を用いるとさらに理解と 感情移入が高まるのではないかと思うのです。 この作品は特にね。 p そして、あと書きにはイギリス製作のポアロのドラマの 日本語吹き替えをなさっている方のものです 私の意した通り、この作品はいいようなのでより感動が深まりました。 是非、ドラマも見たい!と、思わされる作品です。
見どころ満載、クリスティー初期の傑作
この作品は、予想以上に面白かった。何よりも、最後まで一気に読ませてしまうエッセンスに溢れている。 p ある日、ポアロのもとに、フランスに滞在する大富豪から一通の手紙が届く。「私の生命の危険が切迫しているので、至急、援助に来てほしい」というのだ。早速、駆け付けたポアロだったが、時すでに遅く、大富豪はマスクをした二人の男に襲われ、殺された後だった。ポアロは、地元パリ警察の名刑事として名高いジローとともに捜査に入るのだが、この二人、自尊心が強く、自己満足に浸る性格が共通した似た者同士であり、それにもかかわらずというか、それだからこそというべきか、「そんな相手が許せない」とばかりに、お互いの捜査方法(近代的な物的証拠重視のジローと、昔ながらの心理的手掛かり重視のポアロ)を嫌味と皮肉を込めて批判し合いながら、意地とプライドを賭けて張り合うさまが前半のハイライト。「ポアロが唯一無二の偉大な探偵」という設定の他のポアロ物では味わえない面白さがある。 p 後半は、「これでもか、これでもか」とばかりに、薄皮を一枚ずつ剥いでいくように明らかにされていく登場人物の意外な繋がりと事件の真相を、複雑かつ緻密に組み合わせたプロットが鮮やかだ。おまけに、あのヘイスティングズが大恋愛に陥り、挙句の果て、血迷った大失態まで演じてくれるのが、何とも微笑ましい。名作には不可欠の、あっと驚くどんでん返しも、しっかり用意されており、見どころ満載、クリスティー初期の傑作と評したい。
クリステイー最高!
傑作ぞろいのクリスティーの作品の中でも、最高レベルだと思います。 テンポのよいストーリー、個性的なキャラクター、そしてへースティングスのロマンス・・・。 クリスティーの魅力を出し切っている一冊です。 また、個人的には、前のカバーがあまり好きではなかったので、新カバーがうれしいです。
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のんびりムード
探偵役はポアロでもマープルでもなく、トミーとタペンス老夫婦だ。 作品は事件そのものが、影も形も無いところから始まり、次第に古い事件をほじくり出す。 そのペースはきわめて遅く、薄皮を剥ぐが如く、事件そのものが、ゆっくりと浮かび上がる。 トミーとタペンス老夫婦は、老後を過ごすために、ある家に転居する。 作品は、この二人に、全くの平穏な老後を、提供するはずがない。 この家を二人が調べると、スケールの大きい因縁に発展する。 この作品は、クリスティ自身が、80歳を超えて書き上げた作品らしい。 作品の進展は、のどかで牧歌的で、至ってのんびりムードだ。 あまりスリルは無いが、熟練の匠を感じる。 正直言って、作品の内容は、少しつかみにくかった。 その点は、熟読するか、繰り返し読む事で、補う事が出来た。 本書は、のんびりペースで、読書をじっくりと楽しむ方には、とても楽しいと思う。
タペンス最後の冒険
これは作者最後の作品で,当然注目されて然るべき物なのに,内外の評判は至って良くない.私も,最近新装版で読み直した時も,何が書いてあるのか判らなかった.しかし,トミーとタペンス,特にタペンスのファンとして,再読して判った.古い殺人(スパイ事件がらみ)のあった屋敷を知らずにべレズフォード夫妻が老年の棲家として買った.この事件は,今でも政治的に死んではいない.そこで今の事情を知らない程に歳をとってしまったタペンスが昔の事件を追求するあまり,現在のトラブルに巻き込まれる.ともかく過去と現在の問題は目出度く解決.問題の時間的重層性と,べレズフォード夫妻の老年性のリアルな描写が,判り難い原因らしい.トミーとタペンス物なので,NかMか が頻繁に引用されるので,これをまず読み,親指のうずき でスローペースになじんで置くのがよい.なお,翻訳には言いたいことが沢山あるが,省略する.
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