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   藤原 新也 の売れ筋最新ランキング   [2008年12月05日 07時17分]
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カスタマーレビュー数:4

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さすがの一冊
ネットの中の情報では「メメント・モリ」の改訂版はおおむね好評なのに、 なぜかレビューでは苦言を呈する人がいるのが不思議です。 藤原新也のブログでは旧「メメント・モリ」が廃刊に追い込まれることを 阻止するために改訂版に踏み切ったとあります。 つまり彼は「メメント・モリ」をあきらめないために改訂版を 作ったのではないかと私は解釈しています。 改訂版の文字がシルバーになっているのもネットでは好評のようです。 私もシルバーの文字に大賛成です。 というのも、旧「メメント・モリ」の文字は白でちょっと大きいので 写真をじっくり見ようとするのに邪魔でした。 ですが今回文字をシルバーにしたことで写真を見ようとすると写真に集中 できるし、文字を読もうとするとそちらに意識が行くようになりました。 もうひとつ発見がありました。 シルバーの文字が角度によってはっきり見えたり 薄く見えたりと変化するのです。 この感じがミステリアスな雰囲気を出しているように思えます。 これも計算なのでしょうか。
旧メメント・モリの方がよい
「メメント・モリ」の素晴らしさはいうまでもない。 改編を出すことで、今までこの本を知らない人が、 手に取る可能性を増やすという意味で、 改編を出す意義は確かにある。 ただ旧メメント・モリを持っている人にとって、 新メメント・モリはどのような意味を持つのか。 はっきりいって銀色の字になって読みにくくなった。 せっかくの言葉が飛びこんでこない。 字が読みにくいあまり字にだけ気をとられて、 旧のように写真と言葉がどんと飛び込んでこない。 改編も実に中途半端だ。 旧メメント・モリでよかった文章や写真が削られていることに戸惑う。 全面改編ならそれはそれだが、 中途半端に変えられているため、 旧を何度となく読み返した私には、 違和感を覚えてしまう。 「メメント・モリ」という本は汚れれば汚れるほどいい。 旧メメント・モリを何度となく見返し、 「汚されたコーラン」にしている人にとって、 たった26年で内容が中途半端に変えられてしまう 新コーランに愛着が持てるか。 私は新メメント・モリは二度と開くことはないと思う。 これまでのようにぼろぼろになった旧メメント・モリを 何度も何度も読み返したいと思う。 この本はたかだが26年で改編されてしまうような、 寿命の短い本ではないはず。 50年、100年読み継がれる本だ。 ならばたかだが26年で、絶版になったわけでもないのに、 “経典”を安易に変えてしまう著者の神経をうたがう。 メメント・モリは素晴らしい本です。 だからこそ旧メメント・モリを大事にし、 これからもロングセラーを続けてほしかった。 藤原新也は、あきらめてしまったのだろうか。
持ち続けることの誇り
十年以上前に手にしたとき、僕はまだ二十代前半の若造だった。 その日以来、どれだけ自分をささえてくれたことだろう。 感謝をいくらしても、しきれない程だ。 しかし。「メメント・モリ」そのものに手を加えてほしくなかった。 いいものに仕上がっているだけに、「メメント・モリ」という書名ではないものにしてほしかった。 「新版メメント・モリ」を出すことで「旧メメント・モリ」が色あせてしまった感が否めない。 「汚されたらコーラン」という言葉にも矛盾する。  だがサービス精神旺盛な藤原さんのことなので、 「東京漂流」の続編を期待してしまう。  お願いします!
暗黒の時代に、、、
 とても役立つとおもう。 現在の私達は何かにすがりたいが、その者が信じられない。 精神は不安定だ、自殺者が交通事故者より3倍も多い。 誰かが何かを気づいてあげればと、周りの人たちは悔やむのだ。  当事者も死にたくは無いに決まっている。しかし、人々は関わりを絶ちたがる。 見知らぬ誰かに優しくされて殺される。なんという時代なのだ。 そんな時に新たなphotoをいれ、旧作もプラスしたこのロングセラーの本。 2008年版「メメント モリ」は暗闇の中にいる私達に微かだが、穏やかに生きることとはと、 死の表現により考えさせている。体裁も銀色でなかなか斬新である。  このあとに同じ「メメントモリ 英語版」がでるそうだ。 これもたのしみである。  2008年版、ぜひお買い求めください。     推薦いたします。


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くちコミ情報
初めて手にしたが、後悔はない
 藤原氏の作品を手にとったのは初めてだ。書店で目にして、つい、という感じ。  長年のファンの方には見るに耐えない作品のようだが、初めてだと、割といける。私自身は本を読んで泣くタイプではないので、少々感傷的過ぎるかなーとも思うが、この程度の「昔はよかった」は許されるのでは?もっと悪質な、危険すら感じる「昔に帰ろう」が巷には満ちあふれている。  今までの作品を知らず、表紙を見て気になった方は、買っても損はないと思う。
新也、ママチャリで南へ
『東京漂流』のころから較べて、 藤原新也は、だいぶまるくなった。 物足りなくなった、と批判する向きもあろうが、 でも、このまるくなったところに、 肩の力が抜けた「おかしみ」がある。 とんがった感覚にエッジの利いた文章だったのが、 いまでは、人をくるむような感じといったらよいか…。 天草で、ママチャリに ホンコンフラワーとまねき猫を乗せて 牛深へと疾走する藤原新也は、 いいと思う。 もっとガンガン書いて欲しい。
名もなき街の名もなき日本の風景。
世界を歩き続けてきた藤原新也が描いた、日本の名もなき街の名もなき人間や風景の描写。 情報化社会のなかで、均一化、効率優先の時の刻みとともに、失われつつある風景や文化、そして人と人の出会いを彼独特の視点で描いている。 怒り、悲しみ、喜びなどの感情を超えた、彼独自の描写に感嘆。 日々の生活、人生の大事を考えさせられました。
バージョンアップされたメメント・モリ
この作品はかつての、「唾」か「花」かという両極でのせめぎあいから紡ぎだされた作品と違い、新たな視点を獲得したように感じる。かつての土門拳のように。 個人的には「渋谷」の延長にある作品ではないかと思った。 ユーモアもあるし文章もところどころくだけていて親しみやすい。 自分自身、読み終わってからビックリしたのは、やたらと読後感がいいのだ。 これは今までの藤原作品にはない新境地だと思う。 カラーは白、だからだろう。
藤原さんも64才になられたのですね、、、
 白い愛くるしい猫ちゃんは藤原さんの前では油断していますね。本当にかわいいですよ。 わたくしはいままで10万冊の各種レビューを書いてまいりました。こちらではまだ400冊 ほどでしょうか。  わたくしはレビューを書きますときその方の人となりを探して把握いたします。 言葉というものの大切さは、命を助けようとおこがましいのですが、ボランティアを いたしております。言葉によりどんなに用心深くしても誤解が生じます。助かる方 亡くなる方、沢山華をたむけてまいりました。言葉は優しくもあり残酷でもあります。  わたくしは世の中に不要なものは無いと体験から考えております。 そして、人のこころは思ったほど強くないという事も知っております。 まず、謙虚であれ、自分の文章が相手を傷つけては居ないだろうか。 失礼な言葉をつかってはいないだろうか。そんなところでしょうか。  レビューはお金を出して買っていただく本のためのきっかけを示しています。 ですから沢山の評というのがあるとよろしいと思います。 私のように沢山書いておりますと、作者の人となりがわかるようになります、 そして書きたいけれどかけない事を行間により読むこともできるようになります。  6年ほど以前、藤原さんは「祈りのかたち」というTALKにつぎのような 文章を書いておられました。 うろ覚えですがだいたいこのようだとおもいます。 +++++++++  今この瞬間の心の平静がどのような局面にもゆるがぬ柔らかで強固なものになれるように。 海のようにどんな他者の不安や心の荒廃も受け止めえる自分になりたい。 このようでした。 ++++++++++  で、レビューしなくてはいけませんね。 幼い藤原さんて案外おませさんだったのねーあはははは なんて笑えました。 お写真も、わたくしもですが、ぼけていたりしてもそのような写真が案外キリキリと 胃が痛くなるような不安定日常を自分達の力の無さで作り上げてしまった。いててて というかたにはよろしい訳です。 藤原があの程度なら僕にももっといいのが撮れる、よろしいではないですか。 そろそろ、老人力の年齢なのですから。体裁もかわいい聖猫により目立ちます。  わたくしの知り合いの書店で前の方にならべましたら、中年層にはうけておりました。  需要はどうやら疲れた世代に購買力を発揮しそうです。  藤原さんは風のように雨のように雲のように山のように疲れた人たちの 肩の凝らない本を書かれたようです。ぜひおかいもとめください。 わたくしは☆5のものしかお薦めいたしません。 あははは。  夏休みにどうぞ、推薦いたします。


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カスタマーレビュー数:20

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書名の『メメント・モリ』とは、「死を想え」という意味で、ヨーロッパ中世末期にさかんに使われたラテン語の宗教用語だ。この本には、著者の短いコメントが付けられた74枚のオールカラー写真が収められ、生の光景に潜む無限の死の様相が極彩色で提示されている。たとえば、「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」とのコメントがつけられた写真には、荒野に打ち捨てられたヒトの死体を野犬が貪るように食らい、それをカラスが遠巻きにしている光景が写し出されている。また、大河のほとりで遺体の野焼きをしている光景には、「ニンゲンの体の大部分を占める水は、水蒸気となって空に立ち昇る。それは、雨の一部となって誰かの肩に降りかかるかもしれない。何パーセントかの脂肪は土にしたたり、焼け落ちた炭素は土に栄養を与えて、マリーゴールドの花を咲かせ、カリフラワーをそだてるかもしれない」と、少し長めのコメントが付けられている。
もちろん、著者の提示している生と死がヒトに限定されるものではなく、他の生物や山川草木を含む、いわば森羅万象の生死を意味していることは明らかだ。この本に収められたすべての光景とコメントは、私たちの今生の「生」は、生と死が交錯する危ういバランス上で辛うじて生の側に立っているに過ぎないのだ、ということを示唆しているのかもしれない。
著者の藤原新也は1944年生まれ。アジア各地を400日漂白した記録『全東洋街道』で1981年度の毎日文化賞を受賞した。(水戸義継)

くちコミ情報
汚れたらコーラン
 今、手元にあるのは三冊目です。  藤原新也の写真集なのだけれど、A5版で持ち運びやすく、手頃な価格。  而してその内容はといえば、大版の本10冊分を優に超える、密度の濃い空間が、ページの合間に挟まっている。    生きること。  しぬこと。  その境を見極めようとするかのように写真を撮り続けた藤原新也の、息遣いを感じる。  有名な「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」の写真も収録。インドの川辺で、人の遺体が、野良犬に食われているのですが、不思議なほど嫌悪感はなく、聖なる印象さえ受ける。  一ページめくった冒頭、「ちょっとそこのあんた、顔がないですよ」にやられ、もう一ページめくれば、もう藤原氏との対決が始まる。  命についてきちんと考える人にお勧めしたい本。  
たくさんの人に読んで欲しい。
「死」がリアルではなくなってきているように思える。 病院や老人ホームなどでの限定された閉塞した死。 映画やドラマ、ゲームなどでのバーチャルな 「死」の蔓延。「死」と「生」の観念の喪失。 この本には死者の写真なども ありますが本来はそれが 非日常ではなく日常であったはず。 ページをめくる中で リアルな「死」と直面します。 インドの駅の周辺で死体がころがっている のを見た時の感覚を思い出しました。 メメント・モリとは「死を想え」という意味のラテン語。 私たちはいつか必ず死ぬのですから。 死を想うことで「生」への実感がわいてきます。
『死』はいつもそばに
「死を想え」という意味のタイトルのこの本。 出逢ったのは、1995年のことでした。 当時、M .Child enが『花 −Memento-Mo i−』というシングルを出していて、 このフレーズが気になって手に取ったものでした。 中身は、ありきたりの風景写真。 でも、1ページ毎に一言ずつコメントが載っています。 その写真の舞台裏に対するコメントフォローではなく、 散文的な短い詩のようなコメント。 どれも直接には、『死』に関わる写真やコメントではないのですが、 この本のタイトルを念頭にしながら見ると、 どれも意味深いものに見えてきます。 人々が普段何気なく見ている風景や、それとなくこなしている日々の暮らし。 その裏には、常に『死』が存在するということなのでしょうか。 それは、突発的な事故や犯罪によって、命を奪われるとかいうものではなくて、 世の中の全てが、『死』という逃れられないサークルの中にあるということを暗示しているのだと 思います。 だからこそ、常に今の『生』を一所懸命に生きなきゃならないのだということに気付かせてくれます。 そう、『死』とは『生』のアンチテーゼなのです。 普段、何の気もなく暮らしていると、『生』が見えてこなくなり、自分の『生』も他人の『生』も、 価値あるものに見えなくなってくる。 でも、『死』がいつもそばにいるんだということに気付けば、日々の『生』にも価値を見出そうと するのではないでしょうか。 「死を想え」 それは、怖いことではなく、生きるうえで必要なことなんだと、この本が教えてくれました。
刊行20周年
「刊行20周年 20万部突破!!」の帯に驚きと懐かしさを覚えて買いました。初版本を人に上げてしまったので、もったいないことをしたなあ。  何年経っても、この写真集を見たときの衝撃は忘れられません。 「ちょっとそこのあんた、顔がないですよ」から始まるコピーも、頭をハンマーで叩かれるようなものばかりで、写真とマッチしているというより、写真と格闘しているような感じです。 「創刊100周年100万部突破!!」というような日も訪れるんでしょうか。勿論、そのときには、藤原新也さんも、私も生きていないけれど。  これからも年を重ねる度に、また見返して、読み返して、「生」と「死」の問題を突きつけられ続けるのだと思います。
これは
 写真というもののすごさというか、それが表す刹那的なインパクトのすごさというものを、まざまざと見せ付けてくれる。あまりに宗教的すぎていやになっちゃうところもあるけど。写真については見てくれ、としか言いようがないわけであるが、各写真についたコピーについて考えてみたい。  てゆうか、なんでコピーが必要なんだろう。写真を表すのは写真だけで十分のはず。だいたい効果的なコピーは三分の一くらい、だったか。でもこれはべつに写真集じゃなくて、写真とコピーでひとつの作品なんだ、と途中で気づいた。普通写真がメインだと思うけれど、これは実はそうじゃない。  これは「生と死」についての作品であることは間違いない。たとえば、ある美しく、壮大な写真がある。普通、そこで連想されるものは「生」であるのに、「死」を思うコピーが写真に書かれることで、その「生」に内包された「死」が浮かびあがってくるみたいじゃないか。あるいは、その逆もある。すごい。生死は表裏一体、なんて。  もちろん、全部が全部そういうことに成功しているわけじゃない。それでもp22、p62など白眉じゃないだろうか。


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くちコミ情報
トルコの暗さ
上巻では、トルコが中心となる。イスタンブール、アンカラ、黒海。それからシリア、イラン、パキスタン、インドへ。  とにかく鮮烈な印象の本だ。ひたすら暗いところ、汚いところへと歩みを進めていく。そして、本書の半分以上を占める写真のすごさ。けっして上手ではないと思うのだが、ぶれているところ、暗くて良く写っていないところまで含めて、強烈なイメージを伝えてくる。  アジア旅行の、ひとつのお手本のような本だろう。勇気のある人は踏み込んでみて欲しい。
雨が降ったら、ぬれる。
わたしが持っているのは集英社文庫判ではなく、 大判の1冊タイプの写真集だ。 プレイボーイ誌の連載直後にまとめられ、地元の小さな書店で購入した。 杉浦康平の装幀で、完璧なアートディレクション(というか、デザインしまくり)が 圧巻。巻末には使った書体まで明記してある(写研文字盤の4書体)。印刷ディレクターや、 なんと製版者の名前までクレジットされている。それほど凝りまくった一冊。 本自体が、特別の物体(オブジェ)と化している。 ボスホラス海峡の曇った、雪片が舞う見開き写真から始まり、 高野山の雪の地蔵の見開きで終わる。 かれは、香港の見開き写真で、こう書いている。 「私は写真を撮るというひとつの目的のために街を歩いたことがない。  それは私の旅が写真を撮るのを目的とした旅ではないのと同じことだ。  旅は不思議だ   歩いている男ほど不思議なものはない」 いちばん印象的だった文章のひとつは、 かれがカルカッタの雨によせて、自分の写真術について書いていること。 「雨期の写真術は 自分が雨に濡れること」 雨が降ったら、ぬれる。かっこいい。
80年代の学生に影響を与えた藤原のオリエンタル
学生のころ中国に行ったときに、街角でカメラをパチパチやっている日本の大学生は、大なり小なり藤原新也の「全東洋街道」に影響されていた。肉屋の豚の頭、屋台の毒々しい色をした菓子、曇り空の暗い港にレンズを向けていた。 全東洋街道が「PLAYBOY」連載中から評判を取った後、藤原新也は「FOCUS」で新しい写真シリーズを始めた。後に「東京漂流」にまとまられたもので、第1回は一柳展也の金属バット両親殺害事件を取り上げた。塀越しに事件現場である家を真正面から撮った写真だったと記憶する。 今「全東洋街道」を見ても、テーマの直截さ色彩の激しさはそんなに古くなっていないように思う。カメラは、ぼろっちい小さいものを使ったという噂を聞いたことがあるが、本当だろうか。
旅行が好きな人もそうでない人も
この本は、旅行記のようで実は、人生観や、哲学の本である。 旅の予定がある人は勿論、旅とは無縁の人にも是非読んでいただきたい。 夢のように美しく儚い、著者独特の写真と文章が、人生とは何か、生きる意味とは、という決して答えの出ない問答の闇に一縷の光を差してくれる。 多感な時期にこの本に出会えた人は幸運である。 p 著者は、現在も時事問題に独自の意見をNET等で発表されているが、今でも全く理念がぶれておらず、むしろ先鋭化しているようにさえ感じる。 一読者として藤原新也という人にこれまで一度も失望させられることは無かったしこれからも無いことを願う。
気に入った
トルコ旅行を終えたばかりの私に上司がプレゼントしてくれたこの本。読み始めたら一気に読んでしまいました。旅行というよりも奥に入り込んだ藤原さんのアジアでの日々。思うままに旅路を決め、その日の気分で街を渡り歩く…あこがれます。 一気に下まで読んでしまいました。 いやらしい描写が好きではない人にはあまりお勧めできません。


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くちコミ情報
閃光のように咲く死者たちへの記憶
藤原さんはふしぎな人だ。藤原さんのコラムなどを読んでいて、浮び上がるその逞しい反骨の精神、それからいわゆる社会的には弱者として片隅に生きている人びとへの眼差しや共感が、常に藤原さんの根底から離れることなく伝わる。 昔の映画のサブタイトルに、「強くなければ生きて行けない。やさしくなければ生きて行く資格がない」とあったけれど、ぼくにはそういう人物像を思い起させる数少ない人だ。 「なにも願わない手を合わせる」表題になる随筆だけをとっても、その精神の強靱さと伴ってある繊細な感受性による情景への洞察とによって導かれて現われる言葉のなんと説得力のあることか。 他界した肉親たちや、また学友との痛切な記憶。遍路のさまざまな場で、それら閃光のように咲く死者たちへの記憶が鮮烈に描写される。それは著者自身への魂の鎮魂でもある。 写真にはその旅の精神の軌跡が写りこんでいて、また写されたお地蔵の顔などは静謐で豊に表題の思いを伝えている.
年をとると、、、
 お兄上の死と手を合わせることへの疑問。 心やさしい読み物でした。 たしかに年を重ねると仏壇のお鈴をならし 手は合わすのですが、たしかになにもゆうことがないのです。  あー立場と考えはちがうけれど、何も願わず手を合わせる というのは確かにありなんだなと、気づいたわたくしです。
現在の弔いのこころのあり方を反映した珠玉の随想と写真
著者の写真集を眺めたことがありましたが、原色の多いインド、東洋もので今一つ心を打つものではありませんでした。この本も、四国お遍路の写真集かと思って眺め始めましたが、亡くなられた兄を追悼して四国霊場に赴く、そして、ひたすら無心に手を合わせるという、日本人の素朴なこころが美しい文体で語られています。 また、写真も素晴らしいものです。 長い間の放浪がこのような魂の昇華といったものを生むのかと感嘆しながら読みました。 何時までも手元において、家族や知人を失って心が挫けそうになった時、逆に、小さな成功を収め、自分自身の慢心を諫めたいとき、ページを開きたくなる本でした。


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くちコミ情報
情熱的、絵画的ですが・・
当時の若者が印度に自らをさらけだして、日本人の自分として感じたことが、ある意味忠実に書かれてます。写真、文章も含めて色彩感のある表現は今読んでも流石といえます。 その反面「話の軸が見えない日本へのアンチテーゼ」や「単に世に出たい若者の鼻息」っぽいものが見えすぎて(これは割り引いて読むべきなのでしょうが・・)かなり「臭み」があるのも否めません。 個人的には若い人にこの本を読んで一番感じてもらいたいのは、自らにとって「信仰とな何か」という点ですね。藤原さんも、これを書いた当時は、そういった立ち位置、アイデンティティを自覚せずにヒンドウーはスゴイばっかり書いていますが、多分このあとその問題にぶつかったはずです。 私個人は無宗教ですが、世界でも稀有な「宗教オンチ」の日本人の一人として、改めて自分の信仰を考えるキッカケにしたいですし、若い人も 宗教自体を「色メガネ」で見ずに、自分を考え直すキッカケになればいいと思います。
才能に出会った。静かで、真摯な、人生に対する一つの視点
完全に敗北した。徹底的にうちのめされた。こんな感情を味わうのは久しぶりである。この本は、30年以上前、僕と同じ年齢であった23歳の若者が書いた。それが、信じられなかった。徹底的にうちのめされたので、むしろ気持ちよくなった。完全にうちのめされて、藁半紙のような紙に印刷された原色の印度の人々や川の写真が敗北した心に染み入った。才能。もの書きとしては第一級の人物である。椎名誠が子供の遊びに感じられる。。。 p 冒頭、15年ぶりにこの旅をふりかえった著者が「なぜインドに行ったのか」と質問する若者の影に、過去の自分を投影する。「青年は何かに負けているようだった。たぶん青年は太陽に負けていた。そして、青年は大地に負けていた。青年は人に負け、熱に負けていた。青年は牛に負け、羊に負け、犬や虫に負けていた。青年は汚物に負け、花に負けていた。青年はパンに負け、水に負けていた。青年は乞食に負け、女に負け、神に負けていた。青年は臭いに負け、音に負け、そして時間に負けていた。青年は、自分を包みこむありとあらゆるものに負けていた。疲れたその青年の目は表情を失っているかに見えたが、太陽にいられて眩く白熱する、目の前の地面を、ただぼんやりと見つめ返すだけの意思をわずかに残していた。」著者は、自分は、何かに負けに行ったのではないかと結論する。。。 p 「火葬」の章の箇条書きがすばらしい。その一つ一つの文章が、まるで、一人の男の人生を支えてきた肉体が火に焼かれ蒸発する際に発する、一瞬の光のようだ。また、「死神」の章の幻惑的な文章がいい。コカ・コーラ伝説の幻想。完璧な文章の背後に、著者はこのような危うさまで抱えている。。。文章に惚れた。
青春の「熱」を感じる本
P.27~88の語録がおもしろい。例えば、インドの人たちのことを“悪人、俗人入り乱れて人間博覧会みたい…”と表現している部分。 写真に奥行きが感じられます。ただ、途中ガンジス河畔での死体も出てくるので、グロいのが苦手な人は直視できないかもしれません。 藁半紙みたいな紙を使っていて、文体と写真の朴訥さが出ているような感じがしました。 p 旅行記としては、話がもう30年以上前のことで色あせが激しく内容もイマイチですが、青春論として読むなら、若い人にとって色々共有できる部分があると思います。著者の青春時代の「熱」を感じました。
写真が良い。あの美しい少女は今頃・・・
写真が豊富で私にとっては写真集。 フチもなくページ全面(時には見開き全面)で迫ってくる写真。美しくて死が身近なインド。少女の瞳が鋭く深くみずみずしい。男たちの目も鋭いけれどどこか乾いて。 p 若かった私に、どの写真も深く印象に残った。本を閉じても、何年か経っても、忘れられない視線とぶつかるはずです。読み返すことは滅多にないのに、手放したくない一冊になりました。
生と死が感じられる場所。それは印度。
もうすでに、日本社会には生と死は混在しない。あくまで生と死は切り離されて考えられている。あるのは、あくまでも公平で単純な日本総国民は全員死刑判決をくだされているということだけだ。いつ執行されるかは分からない。でもいつかその刑は執行されるのである。そんな単純なことを分からせてくれる1冊である。僕の愛読書。印度に行きたくなる本である。


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寒さと暖かいこころ、、、
 1998年の作品  作者は自分の目でアイルランドをとらえようとする。 カメラというのは結局自分の目ではなく、撮影しながら 自問自答している事が何故か新鮮におもえました。  これまで数知れない写真を撮影してきた藤原新也氏でも まだ、終着駅にはついていないんだな。 そんな、新しい作者へのおどろきも感じました。  静謐な空と海の真ん中にいて、厳しい旅を体験したからこそ 暖かな微かな世界をとりあげることができた。 作者の童話のようなモノクロームが わたくし達観る者にも穏やかな心のプレゼントを受け取ったようで、 お得?な写真と物語でした。  文字が大きいのは目の悪いわたくしには、とてもありがたかったです。


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メメント・モリの衝撃が…
写真集「メメント・モリ」に圧倒されて以来、藤原さんの文章は多く触れてきましたが、この「黄泉の犬」は私としては今ひとつでした。第一章「メビウスの海」はするどい文明批評で、いつもの藤原さんの切れ味を感じましたが、表題にもなっている第二章の「黄泉の犬」が違和感がありました。ブックカバーにも表題にもなっているので、もっとも気持ちの入った章だったのかもしれませんが、私は「メメント・モリ」の写真の説明をしてしまっているように感じて、残念でした。あれらの写真はあの時点で充分に多くのものを語っています。無言の写真だからこそ圧倒的な力があったのだと思います。あの写真だけで、充分に「その写真以上のもの」を感じさせる力がありました。その背景の部分を語ってしまうと、逆に世界が貧弱になってしまうのではないでしょうか。私は、説明して欲しくなかったと思います。それでも、全体的には、いつもの藤原さんの切れ味は感じられたので、四点です。
初めて明かされる秘話
といっても私が驚いたのは 麻原兄についてのくだりではない。 これまで長い間書かれずにいた、 「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」の あの写真を撮ったエピソードに「その後」があったということ。 そしてそれを藤原新也がずっと書かずにいたというまさにそのこと。 藤原新也という表現者の本質について考えるとき、 本書で書かれた「事実」が持つ意味は限りなく深い。 『東京漂流』からの古い熱心な読者には、ある種の、 「腑に落ちる」感覚が必ずあるはずだ。 このエピソードを読むためだけでも購入の価値がある、 まぎれもない傑作。
宗教そしてインドを中心にした藤原新也の総集編
写真家としての複眼視的な冷静さと正確さで宗教とインドの旅を記す紀行文。 さらに、その思考の発展の上でオーム真理教についても大胆なる仮説を提示する興味深い本である。たくましく、そして真摯に思考を重ねる著者の足跡に感嘆せずにはいられない。過去の著作に一気に興味をそそらされること請け合いのHidden Jewelである。
身体で読む
BOOKデータベースの内容説明に「インド紀行完結篇」とあるように、これは旅の本である。 著者の文章を読みながら、我々は、そこに放たれる生々しい匂いを確かに嗅ぎ、 聞こえるはずのない砂漠の音を確かに聞く。 これは、身体で書かれ、身体で読まれる、旅の本である。
一つの時代書として貯蔵します
オウム真理教の別側面を知りたく手にとった。 そして、その願いは叶えられた。 水俣病との説、兄との出会い。 ただ、本当に伝えたかったのは、 オウムのことではなくインドのこと、 筆者自身のこと、であった気がする。 オウムだけに関心があるかたには、 後半のインドについて語る部分は、 不必要かもしれません。


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くちコミ情報
途中で読むのをやめてしまうほどつまらない
私は藤原新也の大ファンですが、 本作はあまりのつまらなさに 途中で読むのをやめてしまった。 つまらない駄作を出すぐらいなら、 まだ何も出さない方がマシ。 作品の良し悪しもわからないほど、 藤原新也は耄碌してしまったのか・・・。 ファンとして非常に残念でならない。
つるそばな、、、
 藤原さんの本は絶版からなにから 数年前まですべて読破(オーバーか)自慢にもなりませんね。 それはさておき、すべての思い出は多少手をくわえてあるので わたくしにとって、おどろきもありました。  私事ですが、3才のとき病気の手術の後遺症のため、三年間立ち上がる事も出来なかった私の 事が先日5才上の兄が家までおくったときだんだんと、私が動いていく有様を初めて 聞かせてくれたのです。その日は8才上の昨年他界した兄の墓参りの帰りでした。  びっくりした私は何故誰も話してくれなかったのかと兄に問うと知らない事は たくさんあるものだよ。と、こたえました。  我が家あたりでは「ツルソバナ」とよんでいます。 庭いっぱいにピンクの毛糸球のチイサナポンポンが確かに グランドカバーになりつつあります。  白い美しい清楚な花ですね。 青磁の花器にいけたことがあります。  なつかしい話とあらっぽいので頭にきちゃったTALK。 また思い出して家族の暖かさ大切さを読者にとわずがたりに書いて られるのかしらねーなんて、昔若者も白髪になられてまだまだ 長生きをして次の一冊も気ままに待ちましょう。  ぜひ一読推薦いたします。


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東京漂流
藤原 新也  
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1980年代、バブルに浮かれる東京の裏側に隠された不毛を写し、描く一冊。文章主体だが挿入された約30枚の写真のインパ