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【くちコミ情報】
迷路だらけの宝島
ファウストとメフィストの賭けは続く。といっても、舞台も時代も転々と移り、果ては神話の世界にまで至るから、筋を追うだけでは辛い上に勿体無い。 かつてゲーテが宮廷の要職を放り出してイタリア旅行に出てしまったように、筋は投げ出して、しばし古代のエーゲ海で、豪華キャストによるきらびやかな舞台を楽しまれたい。 中盤を楽しむほど、終盤の「灰色の女」と契約の「時」は際立つ。 p さて、虚構を常識で裁くのは野暮だが、第一部で直接1人、間接的に2人を殺し、第二部でも・・・。となれば、最終的な志の如何にかかわらず、地獄行きだろう。賭けは当然、メフィストの勝ち、か? p 池内訳の結末は、死を間近にした一老人ゲーテの願望の投影かもしれない、と読者に思わせる。ファウストは人格者というより普通の人だ。訳語、訳文と最小限に絞られた注、という目立たない方法で、新たに大胆な解釈を加えたように私には見えた。 迷路だらけの宝島が、多くの研究者を惹きつけ、研究書で図書館が建つ。そういう豊かな作品である。
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¥ 756(税込)
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カスタマーレビュー数:2
【くちコミ情報】
話題豊富な海外旅行エッセイ
海外旅行を楽しくする様々なアイデアが短い文章で的確に紹介されているので非常に読みやすい。断定的な書き方に全て同意できるわけではないが、サービス精神あふれるジョークや話題豊富な内容、それに著者の楽しんで書いている様子が伝わってくると読書がスピードアップすることになる。 美術館やオペラ座、動物園などでの楽しみ方といった旅慣れた著者独特の時間の使い方や語学の話題、「ペラペラ英語はつまらない。少し英語ができれば、それで十分」といった考え方は異色だが参考になる。
中欧の思い出?
池内さんの作品、最近どうしたんでしょう。なんか身辺雑記のような作品が多くなってしまって、ちょっと遠ざかっていました。でも今回の作品は、この作品の構成になんかひきつけられるものがあって購入してしまいました。何気ない書きぶりながら、池内さんの数十年にわたる旅のエッセンスが凝縮された作品に出来上がっています。たしかにそこにはステレオタイプされた見方が如実に現れていますが、若干退屈したところに以下の文に遭遇しました。”人生がまさしくこれと同じ原理で成り立っている。...いつまでもそこにはいられない。いずれはおサラバをする。日常の中で、つい忘れられていた、ルーチン化した毎日にあって、いつまでも同じようにつづくものと思っている。やがてある日突然連続性がたち切られ、ようやく気がつくこと、旅の終わりがさまざまとそれを実感させてくれる”。これこそ、池内さんが言いたかったことなんですね。となるとなんともいえない気分になりました。最後に、池内さんが取り上げられている題材は、ほとんどが中欧や旧東欧を髣髴させて、アメリカやイギリスはかけらもでてこないようです。これも意味深ですね。
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【くちコミ情報】
ヨーロッパの町を靴音を響かせて歩いているような楽しい本
池内紀(いけうちおさむ)といえばカフカを思い浮かべるが、 ドイツ文学者でエッセイストとしても、多くの著作がある。 この本「町角ものがたり」はヨーロッパの27の町を巡り 印象を綴った紀行文。ドイツ文学が専門だけあって、都市 の成り立ちや、ゆかりの文学者たちのエピソードが散り ばめられ、いわゆるガイドブックとは一味違っている。 それぞれの町に4,5日滞在し、町の隅々まで歩きまわり、 ゆったり過ごす、ある意味非常に贅沢な旅をされているよう で、その5年間ほどの間で旅行した印象を纏めた文章である。 読み進んでいるうちに、自分も石畳を靴音を響かせて歩いて いるような気分になってくる。 ヴェローナからはじまりドレスデン、ウィーンと続く章の 通り読んでもよし、なじみのある都市を拾い読みしても 良し、休日のゆったりした気分の時に読めば、ふとヨーロッパ に行ってみたくなるお勧めの一冊である。
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【くちコミ情報】
町をテーマにした旅行記です
田舎の町の良さが伝わってきます。 普段は何気なく通り過ぎているようなところでも、歴史があり、名産があり、人々の生活があるというのを感じました。 平成の大合併により市町村の形が変わりつつあるところで、このような旅をしてみるのもいいのではないかなと思いました。
かなりよい本、一泊旅行のお伴にどうぞ
魅力ある日本全国の数ある町のうち、おそらく著者が特に気に入ったのであろう16の町に、一泊旅行したエッセー集である。 日本列島の形に忠実に沿って、北から南へ。そして東から西へ。 それぞれの町には、長年の歴史や文化に培われた個性があり誇りがある。そこに住む人も然りである。 著者は、町の人とのふれあいを通じて、その町の持つ個性と誇りを鮮やかに浮かび上がらせている。その根底には、著者の、町への愛情がある。時には過去の追憶や、ユーモラスな情景も交えられ、読者もまるで一緒に旅行しているように感じられるだろう。一編一編が芸術品のような存在感を持ち、読みやすくも読み応えがある。 かなりよい本、一泊旅行のお伴にオススメです。 紹介されている町は、以下の通り(当時)。 北から南へ・・ 斜里町,上川町,岩内町,金山町,登米町,三春町,大多喜町 東から西へ・・ 渥美町,朝日町,木之本町,岩美町,上関町,津和野町,佐川町,星野村,湯前町
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【くちコミ情報】
お湯につかりながら、ここで一句
めぐるという言葉がよい。温泉町の風景を切り取った白黒の写真がまたよい。おすすめ。
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