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   櫻井祐子 の売れ筋最新ランキング   [2010年09月03日 12時20分]
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ディズニーの敗北
なるほどなぁ 「レミーのおいしいレストラン」は 過去の偉大な歴史にあぐらをかき落ちぶれたディズニーのメタファーだったのかぁ。 そして そこまでされてもディズニーはpixe に降伏したわけなのね。 最近のディズニーはクソだと思っていたのでとっても気分のいい話でしたよ。
CGが発展していく歴史
最初は荒削りでメンバーがどんどんと増えていく。 いろいろな会社を渡り歩き、ピクサーの形ができ そのなかで、人間模様が次々と表されていく。 ディズニーがピクサーを買収するまでが書かれている。 濃厚で一人一人の人間を立たせ、読んでいる読者が 思い悩み同情する。 とてもうまく書かれていると感じる。
PIXARのウラ舞台が覗けます。
会社の設立以前からレミーのおいしいレストランまでの軌跡を設立メンバーやメインスタッフを追いながら綿密に描かれています。 先の見えない業界で一癖も二癖もある面子がサバイバルしていく展開はまるで海外ドラマをみているように山あり谷ありで非常に面白いです。 細かい裏話などもきちんと引用資料が明示してあり単なる与太話ではないリアリティがあります。
20年、泥の中でもがき続けて得た成功の物語
この本では、作品を柱しつつ時系列で、ピクサーが泥の中でもがき続け成功するまでの20年の物語が淡々と語られている。ピクサーの社外正史とも言える本だが、その内容はなかなかドラマチックだ。CGアニメーションに魂を込めることや、夢の実現を目指した人達が集まった会社に魂が込もっていることが重ね合わされているのが、本書全体に通底する基調だ。 主人公は有名なラセターやジョブスではなく、やがてピクサーと名乗ことになる組織の創立メンバーであり、テクスチャマッピング、Zバッファ、Bスプラインという基礎技術を博士課程で開発しただけでもCG歴史に名を残す事が出来たエド・キャットムルである。もちろん、キャットムルに最初に資金を提供した富豪やジョージ・ルーカス、ディズニーの面々、ジョン・ラセターやスティーヴ・ジョブスなど登場人物は豊富だ。 キャットムルが3本もの大ホームランをかっ飛ばした博士論文から、トイ・ストーリーがヒットするまでには20年の時がかかっている。これはそのままコンピュータ・グラフィックスの歴史とも重なるのだが、この間、キャットムル達はいつの日か長編CGアニメーションを作る事を夢見て、幾多の困難を乗り越えてゆく。技術の発展やイノベーションの裏には、ビジョンを持ったパイオニア達の情熱(そして、運の良さ)がどれだけ必要であるのかを、読み取る事が出来るだろう。 「Bスプライン」を「双三次パッチ」、「ハードウェアに近い」言う意味でなく「劣った」という意味合いでC言語を「低級言語」と訳すなど、主に技術用語に関する問題が散見されるが、訳文は読みやすい。また、本の中で語られるピクサーのCG作品をその都度見ながら読み進めると、より一層面白くなると思う。



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未来は過去の延長ではない!
地政学の見地から、今後100年を予想する(感触を掴む)書。著者は「国家や人々は 現実という制約の中で動くため、特定の方法で行動する」為、予想は可能と言い切り ます(逆に自由意思で動く場合には予測不可能)。 気になった見解や分析は以下の通り。 -海洋列強国は常に非海洋国の隣国よりも豊かなのだ。 - アメリカでは、自国が破滅に瀕しているという説が常に根強くささやかれている。アメリカ文化は勝ち誇った傲慢と底深い陰鬱という、極端な気分が混じり合ったものだ。 - アメリカは、戦争に完勝することに興味がない。単に強国の出現を阻止し、地域を不安定化に陥れることであって、秩序を打ち立てることではない。 - アメリカの力はまだ発達しきれていない。アメリカは若い国家であり、その為本当の姿を知ることは難しいが実は驚くほど強力だ。21世紀はアメリカの時代である。 著者が言うとおり、過去を振りかえれば、未来は過去の延長ではなく、20年間での世 界の変化は極めて大きいことが判ります。売り文句の「影のCIA」はホントかどうか判 りませんが、未来をある視点で予想することの意義が感じられる本です。
まぁ・・・
現在の常識は20年後の非常識。今の非常識は20年後の常識。 これがはっきりと判ったことだけが収穫。 あとはつまらない。
楽しい読み物
「フューチャー イズ ワイルド」という本がありまして、 かたつむりが唐傘オバケみたいに一本足でジャンプするとか、 イカが上陸して知的生命体になるとか、興味深い「予測」が 書かれています。 それと同じタイプの作品。 ある程度学術的スパイスをまぶした楽しい未来予測読み物です。 今生きてる人たちのほとんどは正解かどうか判定できない遠い未来を 透かし見るという空想(といって悪ければ「予測」)の過程では、 現在の世界の在り方を振り返る作業がどうしても必要になるので 他の方もレビューでお書きのように、予測するという行為自体に 意味があると思う。
"The coming war with Japan Part 2"なのか?
 20年前、ベストセラーになった『ザ・カミング・ウォー・ウィズ・ジャパン』の 著者による未来予測物・・・の振りをした出来の悪いSFというか、架空戦記物・・・と して読むのが良いのかな、と思える一冊。 早川書房のノンフィクション物としては正直トンデモ本の類に入るのでは?と 思えるくらい、内容が荒っぽいというか大雑把。  著者が述べている通り、未来を詳細に当てる・・・のは困難。それは分かりますが 2040年くらいからは小説の世界に。詳細に当てるのは困難かもしれませんが、論拠が 弱い、若しくは無いまま想像の翼だけを広げた感が有ります。  正直、「まじめな本」としても乱暴な「SF」としても、買ってまで読むのは お勧めしません。それでも星3つなのは、アメリカの戦略(のようなもの)を知る、と いう点では、有意な点もあるからです。 附:時間の無い方は各章の最後に有る「まとめ」部分を読んで、気になるところが有れば 本文を読む・・・という方法でも宜しいかと。
「日土独三国同盟」が合衆国に戦端を開き、そして敗れる、という出来の悪いSF小説。「月の石」を宇宙船にぶつけて爆破って何それ(笑)
21世紀中は合衆国の覇権は磐石である一方 中国沿海部は外資と結んで北京に対抗し2010年代に国内は分裂 ロシアはカルパチア山脈に引かれた断層線を巡って合衆国と緊張を高めるも'20年を少し過ぎた頃に自壊 かくてユーラシアは「密猟者の楽園」と化すという。 ここで著者が密猟者呼ばわりしているのは日土波の三国である。 日本は中露沿海部に進出 トルコは北方(コーカサス)・南方(シリア・イラク)・北西(バルカン半島)に侵攻した上イスラムの盟主としてアラブを従え ポーランドを筆頭とする東欧同盟はウクライナ、ベラルーシ、更にはロシア西部にまで勢力を伸ばすという。 合衆国は対露戦略上'20年代まではこれらの国々を支援するが '30年代にはユーラシアを両分しかねない日土と緊張を高め アジアでは中韓と反日同盟を形成し、欧州ではトルコと対立するポーランドを支援。 日土は独墨を同盟に引き入れようと試み 遂には'50年日土連合(のちドイツも参加)vs.米英・東欧同盟が開戦し後者が勝利。 世紀末には米墨が緊迫の度を高めていくという予測。 しかし我が国が先の大戦の轍を踏むは到底思われず 何より日米安保はどうなったのかという重要な点が捨象されており大変荒唐無稽である。 要するに本書は反日プロパガンダなのだ。 聡明な米国人がこんな本に惑わされないことを切に望む。 尚、合衆国の政治・経済・社会は50年周期で遷移しており 現在はレーガン政権('80年発足)の「投資活性化のための減税」路線上にあるが 人口減少に伴う移民誘致への大転換をメルクマールに'28年か'32年の大統領選で転機を迎えるという。 移民政策はともかく、「大きな連邦政府」への転換はオバマ政権によって既に実現しており 今後は千年一日の如く「50年周期」が保たれることはないように思う。


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戦略論を深く理解する上で必須の論文集
「イノベーションのジレンマ」で有名なクリステンセンをはじめとして、プラハラッド&ハメル、バーゲルマン、ポーターetc,etc! 上・下巻とも珠玉の論文ばかりです。 これら全ての論文を和訳する労苦を考えれば、決して高価ではないと思います。


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パラドックスを避けるための経営学の講義を受けているような感覚。
優れた戦略であるほどハイリスクであり、成功すればリターンが大きいが、失敗すれば会社が傾くほどの大打撃を被る。これが戦略のパラドックスである。従って、優れた戦略の反対は凡庸な戦略である。これを愛と憎しみは反対語ではなく、表裏一体の物で、反対は無関心であるという言葉で例えている。 優れた戦略が失敗するのは、前提としている未来予測が外れやすく、想定外のことが起こるからである。このことをソニーのベータマックス、MDについて詳細に分析し、ソニーの戦略が極めて優れていたことを説明している。ただ、外部要因が思わぬ速さで変化し、それに追随出来なかったのだ。外部変化は早ければ追随できない。遅ければゆでガエルになる。 戦略のパラドックスを避けるには、未来をいくつかのシナリオで想定し、それぞれに戦略を立てる。そして、中核となる戦略とシナリオが外れた時のオプションとしての手段を持つことや、「意図的」戦略策定と「創発的」戦略策定を両方行なうことなどを提案している。 上手に戦略のパラドックスを避けた例としてJ&Jやビル・ゲイツが率いていたマイクロソフトを挙げている。初期のマイクロソフトは、Windowsに特化せず、UNIX、OS 2、DOS、マック用オフィスツールのオプションをを持っていた。やがて市場がはっきりしてくるとWindowsとオフィス製品に集中する。今はゲームをオプションとして保持している訳だ。 本書を通じて何度も繰り返されるのは、シナリオや戦略に対して、経営陣はコミットせずに定式化せよ。戦略にコミットするのはもっと現場寄りの立場の人間である。金融のコールオプションのように、リアルオプションを常に保持せよと。
非常に実践的な経営戦略の指南書
久しぶりに衝撃を受けた。あの「イノベーションのジレンマ」の著者 クレイトン・クリステンセンが絶賛するだけのことはあると納得させられた。 精緻に立案された一つの戦略にコミットして推進することが成功を収めるとは限らない。 むしろ近年高まる不確実性に対しては将来に向けた直線的な戦略ではなく 将来を面で捉えた複数シナリオによる中核戦略と偶発戦略の組み合わせによって 戦略の柔軟性を高めることが重要になる。 不確実性に対処するためのフレームワークを、非常に豊富な実例をまじえて 紐解いており、この手の経営学の書籍にありがちなアームチェアな 理論に終わらないところが素晴らしい。 経営戦略策定に携わる企業経営者やコンサルタントに限らず 全てのビジネスマンに推奨する指南書である。
ソニーは「戦略を間違った」わげはなかった!
実例がたいへん面白い。 ビデオの規格におけるベータマックスの敗退の分析について、本書はソニーの努力が足りなかったのでも 戦略を間違えたわけでもなく、社会の「予測不能の変化」によって敗れたと結論づける。 それを筆者は「戦略的不確実性」と名付けている。 神ならぬ身の企業経営者は、未来を確実に予測することはできない。 大きな変化を前提として極端な戦略をとる企業は、高い確率で失敗する。 その代わり「ツボにはまれば」大成功する。 従前の経営学では「生き残った企業」しか分析の対象としていなかったため、少数の果断な戦略の成功企業と 凡庸な戦略をとる多数の「そこそこ」企業、という姿を見て、「果断な戦略」を取ることを推奨していた。 しかしこれは、失敗して消滅した「果断な戦略」企業が視野に入っていないための誤謬であり、 「多くの企業がなぜ敢えて凡庸な戦略を取るのか」ということを説明することができない。 これを「生存者偏向」と言うのだそうだ。 「戦略的不確実性」を克服するための本書の提案についは、正直よくわからない。 「普通の企業」では到底実行できそうもない感じでもある。 しかし、「正しい戦略を取っていてもなお失敗する」という戦略のパラドクスを克服しようという誠実な知的格闘の本、と感じた。 (なお、巻末訳注の字の小ささは顰蹙もの。専門書なんだから、若い人だけが読者ではないのだ!(笑))
専門的ではない
シナリオプラニングの必要性について解説していますが、他の良書がより実践的だと思います。しっかりしたコンサルティング会社が監修している良書が他にありますのでそちらをまず読むことをお勧めします。


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超楽々投資法
最近、ETFによるインデックス投資が流行ってるみたいですが、超カンタンにインデックスをアウトパフォームする方法を発見しました。 正直、この本を読むまで「ダウの犬」という投資法は知りませんでしたが、シンプルかつパワフルです。 インデックスに勝てないというランダムウォーカーの頭でっかちな考えには耳を貸さないほうがいいです。 正月に1回スクリーニングして、該当銘柄を1年間保有するだけです。 毎年、それを繰り返します。 それだけでインデックスを遥かに凌駕します。 なんとアメリカのヤフーファイナンスでは「ダウの犬」がスクリーニングできるみたいです。 シーゲル博士の本でも「ダウの犬」の有効性が証明されているみたいなので、ちょっと調べてみようと思います。 最近は、楽天証券やマネックス証券でアメリカ株が買えるので、わざわざアメリカの証券会社に口座作って送金しなくても、日本だけでダウの犬投資法ができますね。 ちょっとやってみようかな。 シュミレーション結果をみると、インデックスより全然いいですね。 標準偏差もインデックスより小さいみたいですし。 サラリーマンでもできる投資法どころか、主婦でも小学生でもできる有効な投資法かもしれないですね。


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ツールとしての実践コミュニティ指南書
コミュニティ・オブ・プラクティス(実践共同体、実践コミュニティ) はもともと学習論における徒弟制研究に端を発して提示された概念で ある。そのへんの学術的な議論については、本書の編者の1人が共著者 となっているレイヴ&ウェンガー『状況に埋め込まれた学習――正統 的周辺参加』(1991=1993)あるいは未邦訳ではあるがWenge 『Communities of p actice: Lea ning, Meaning, and Identity』(1999)などに詳 しく載っている。書名の対応はややまぎらわしいが、本書は『Cultivating Communities of P actice: A Guide to Managing Knowledge』(2002) を邦訳であり、ウェンガーが行なってきた実践共同体研究を企業の ナレッジ・マネジメントへ応用する手法について書かれている。 実践コミュニティは正統的周辺参加という概念とセットで言及される ことが多いが、ウェンガーはその後の実践共同体研究において正統的 周辺参加とは理論的に決別し、より現実的に応用しやすい緩やかな 定義を採用している。レイヴ&ウェンガー(1991=1993)とは用語の ズレがあるので注意が必要である。 さて、本書は実践コミュニティはいかなるものかという説明から始まり、 実践コミュニティを育成する7原則が紹介され、発展段階別(初期段階/ 成熟段階)のコミュニティ・マネジメントについて言及している。また、 分散型コミュニティというコミュニティの新たな形態も議論に取り入れ たり、実践コミュニティのマイナス面にも触れたりと実践的な内容が 豊富に紹介されている。実践コミュニティの企画・設計・立ち上げ・ 維持と丁寧に説明がされており、ナレッジ・マネジメントのツールと して使いこなすための指南書的なものである。 実践コミュニティの「実践」とは「ある特定の領域で物事を行なうた めの、社会的に定義された一連の方法」という意味で使われている。 メンバーが相互に自らの体験や考えを持ち寄り、そうした一連の方法 を鍛え、磨き、発見し、蓄積していくようなコミュニティこそが実践 コミュニティと言われているものである。
地に足の着いた方法論
基本的に仕事における必要な情報は「社内」にしか存在しないような気がします.つまり,書籍・雑誌やインターネットで公開されている情報よりも,イントラネット(大袈裟に言えばナレッジ・マネジメント・システム)で公開されている情報や,社内の知人に直接あるいはmail・電話で得られる情報の方が,仕事において役に立った気がします. 本書では,如何に必要な情報を迅速かつ簡単に得るための仕組である「コミュニティ・オブ・プラクティス」が提唱されています.「ナレッジ・マネジメント」の本は研究者による「こうすればうまくいくんじゃない?」的な机上の空論が多いのが現状です.しかし,本書の著者(エティエンヌ・ウェンガー,リチャード・マクダーモット,ウィリアム・M・スナイダーの三氏)は,研究者であると共にコンサルタントでもあるため,本書の理論は実践に裏づけられ地に足の着いたものであり,様々な企業で「応用可能な方法論」として確立されたものだと思います.
今こそ学ぶべきところは多い
部署内で解決策に行き詰った時、同期入社のネットワークとか、以前同じ部署にいた人のネットワークとかの中から、助言をくれそうな人を見つけ出して相談するというアプローチは、今でもある程度存在していると思います。しかし、終身雇用が徐々に崩壊したり、その場限りのドライな人間関係を望む人が増たりしている昨今、適切なネットワークを持たないが故に業務効率を落としている人もいるかもしれません。 本書で紹介されているコミュニティ・オブ・プラクティスは、専門分野や興味を一にする人々の意図的な集まりであり、本来は前述の属人的かつ無目的な人的ネットワークを代替するものではありません。しかし、会社がこのような枠組みを用意してあげることで、従来の人的ネットワークが持っていた機能の重要な一部を補うことも可能ではないかと感じました。 私自身のサラリーマン経験は10年を少し超えたくらいなのであくまで想像ですが、数十年前の日本ではコミュニティ・オブ・プラクティスに相当するような非公式な人的ネットワークが無意識のうちに存在していて、それが強みの一部であったのに、近年はそれが失われつつあるのではないかと思います。この想像が当たっているとすれば、今こそこの枠組みに取り組んでみるべき時なのではないでしょうか。決して新しい本ではありませんが、今日参考になる部分は多いです。 同一分野のexpe tが社内の異なる部署に散在していて、彼らがまとまればもっとすごいことができるはずなのに、と苦慮していたときにちょうど本書に出会い、ぼんやりしていたアイデアに形を与えてもらえました。 本書ではコミュニティ・オブ・プラクティスを有効に発足、発展させるためのキーポイントが豊富に解説されており、どれもたいへん参考にはなりますが、日本的経営環境や文化風土におけるキーポイントは、本書の解説とはまた少し違う可能性があるのではないか、という印象も受けます。そういう視点でまとめられた本があれば読んでみたいです(今のところ見つけられておりません)。
実践コミュニティのデザインと発達
この本は「実践コミュニティ」について述べたものだが、なかでも特に目を引くアイデアは、コミュニティを作り発展させる際に、「領域」「コミュニティ」「実践」という3つのトピックに分けて整理することで、具体的な考え方や手法を明らかにしている点と、「実践コミュニティ」の発達(心理)学を、エリク・エリクソンの発達図式の枠組みを取り入れながら、非常にうまく説明している点である。ただコミュニティを作ればいいというのではなくて、「学習」や「実践」を目的とするコミュニティをいかにデザインし、運営していったらいいのか? について、かなりまとまった見解を示している。 この点でさらに考えなくてはいけないのは、「学習」あるいは「教育」とはいったい何なのか? さらに言えば、企業の活動とはいったい何なのか? という点である。「学習」や「教育」あるいは「創造活動」といったものが、個人や二者関係に還元されるものではなく、グループの関係性のなかで実現するものであると考えるとき、まったく新しい教育実践や経営実践の可能性が開かれてくる。その基本概念に基づいて、従来のすべての知見や実践を再構築するという、非常にエキサイティングなテーマが浮かび上がってくるのである。 この本の終章は、まだぼんやりとしはいるが、全世界あるいは人類のあり方を根本から変えるものとして、この「実践コミュニティ」というアイデアの重要性を打ち出している。一見、夢物語にも見えるのだが、人類の経済活動や文化活動の全体をドラスティックに変換させてしまうような可能性を、このアイデアは内に秘めている。
知識ってマネージメント可能なんですね
ビジネスにおいて、 「それは○○さんしか知らないからなぁ」 「未だにそんなやり方をしているの?」 「そんな事聞いていないよ」 などという会話を聞く事は大変多いと思います。 p 現代のIT社会においてすら、なぜこのような事になってしまうのか。 情報をどのように共有し、マネージメントしていくのか、はホワイトカラーを自認する人であれば一度ならず考えた事があるテーマでしょう。 p 本書はそれらを、「コミュニティ」という小集団の活動により、解決をしようと提唱するものです。 p コミュニティーとは何か、それを行うとどのようなメリットが組織に起こるのか、を本書は独自の視点と、実践を通し詳細に解説しています。 p この手の本にありがちな、「理論だけ述べて、あとは勝手にどうぞ」的な知識のひけらかしではなく、「実践にあたり、先人達はどのような障害にぶつかり、それをどう克服してきたのか」についても事細かに解説している点に好感を持ちました。 p データベースが唯一の情報共有手段だと考えている人は本書を読むと眼からウロコが落ちるかも知れません。


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先進国における教育の衰退/教育版破壊的イノベーションの必要性とは?
「イノベーションのジレンマ」で有名なクリステンセンが,この理論を教育現場の現状に適合させ(教育を広義の変革すべき技術の一種と捉えて考察),特にコンピュータ導入を具体的な破壊的イノベーションと捉え議論している.コンピュータ教育は現在までにその潜在能力を成果として引き出せていないが,その原因は既存のシステムに無理やり合わせこんでいるが故と主張している.教育へのコンピュータ導入(オンライン・ユーザー・ネットワーク,モジュール方式の教育体制)の可能性は極めて高く,その破壊的イノベーションとしての潜在能力を引き出す本格的な成果は,新規の教育システムとして導入すること(無消費層への攪拌)が不可避であるということ(現状の教育システムと切り離した異なる視点からの発想が必要だと).実際,昨今の先進国(米国も,日本も)における教育がうまくいっていないことは事実であるから,変革の必要性は疑う余地がないということが現行の教育を再考すべきスタート点と言える. 確かに,教育を受ける方にも個々の最適な受け方があり(one to one Business的発想),これを一律に一人の教師が多くの学生を教える(いわゆるマスプロ教育)には本来無理があったわけである.これをコンピュータを導入して(現状のままではなく,多様な生徒のニーズを個々に対応可能な新システムの構築ツールとして),個々の学生に最適化された教育を実践する方向に向かうとの主張は,教育版イノベーションのジレンマを形作る背景と言えなくはない.ただ,正直ピンとこないところはある.まずはコンピュータ教育が本当に教育版破壊的イノベーションになりうるか? である.教育はビジネス界とは異なるというか,人間形成の場に同じ発想を本当に適用できるのかの疑問,ちょっと違うんじゃないかな? とは感じた(ただ,可能性はあるとは思うが).それでも,教育の在り方について,これまでとはまったく異なる切り口(イノベーションという指標を用いたこと)で議論している斬新さは評価に値する.最後の解説(根来先生のコメント)にもあるように,現実理解の仕方,その発想の豊かさにこそクリステンセンの魅力があるのであろう.教育界に身を置く方は読まれるとそれなりに得るところは多いと思います.
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我々ビジネスの環境では、社内教育も含めてPCを使わない日は、ほとんどない。まして、インターネットが爆発した90年代後半以降家庭でも、PCは日常のツールとして、色々なサービス環境を劇的に変化させている。一方、教育におけるIT技術の活用は、米国でも極めて保守的な状況に留まっているようだ。 クリステンセン教授の破壊的イノベーションの理論を、教育環境に当てはめて、Student-cent icな教育システムの採用を説いている。 ビジネス理論を丁寧に説明しているので、教育関係者にも読みやすいと思う。


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くちコミ情報
中国に関しては納得、日本に関しては眉唾?
1.70年代からの中国の経済政策を、日本の例(かなり偏見あり?)を引きながら、明確に描いている。建前としての自由貿易体制(WTO)と、本音としての重商主義(消費抑制、貯蓄強制、輸出振興)を使い分けることにより、短時間で巨龍に成長、2020頃にはアメリカを脅かすとの見通しは極めて説得力がある。 2.日本の戦後〜現在の経済政策があたかも「影の司令部」の統一的指示により、靖国問題、尖閣諸島問題など「日中 共同の演技」を使いながら、米国を欺きつつ行われている、という点は、買いかぶり又は誇張が過ぎるのでは。(日本の問題は、統一的なリーダーシップの不在、お役所の群雄割拠」と思う)「核の秘密開発」も含め、本当にそうならば、日本の生き残りは心配ないが・・・ 3.逆説的なメッセージとして、「中国の発展は不可避だから、ドンドン日本から投資しよう」か?
日本は儒教国家という言葉があまりに多い!
日本、中国、韓国、台湾等を指し儒教国家群と決め付け、日本は水面下で中国と結んでおり 中国の先兵のように描かれています。内容から見て、著者はかなり頑固な保守派のようです。 欧米の民主主義的(=キリスト教的)価値観は普遍的なものであるにも拘わらず、中国に進出 した欧米の企業が、中国を民主化できずかえって儒教化(非民主的)してしまっており危険な 状況にある。 日本はアメリカと同盟を組んでいながら、アメリカと中国の利害が対立した場合、はっきり アメリカを支持しない。これは中国と儒教という教義で一体化しているからだ、というのが 著者の結論のようです。 読むと、その偏向ぶりに怒りすら感じますが、日本の誰とも仲良くという学級会的発想が、 他国からはどのように見えるかということを教えてくれるという意味では、それなりに考え させられるものがありました。なかなか奥深い問題を持った本だと思います。
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