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【くちコミ情報】
可もなく不可もなく
証券投資を生業とする人が知っておかなければならないとされる基礎知識について学ぶには良い本。 ただ、前著の記述をすっきりさせた分、マクロレベルのみならず、ミクロレベルでの実体経済との関わりが弱くなったと思うし、数理的なところに限っても、債券投資理論における理論的進展とか、同じ啓蒙書レベルでも、藤崎達哉氏の「Excelで学ぶデリバティブとブラック・ショールズ 」が示唆するような深みが追えているのかは疑問なしとは言えないと思う。
投資理論の教科書 完成度は高まったが・・・
1991年の初版刊行以来、証券アナリスト試験の基本テキストとして長年親しまれてきた『証券投資論』の11年ぶりの改訂版。今版より「理論篇」と「実務篇」の2冊構成に新装された。 第2巻では、資産クラスごとの投資分析やアセット・アロケーションなど、投資マネジメント実務論の解説が中心。新たに「マネジャー・ストラクチャー」「オルタナティブ投資」などのトピックが加わった。教科書的な文体の堅さは相変わらずだが、図表やレイアウトは見易く改善されており、テキストとしての完成度は前版よりも高まったと言って良い。もっとも、2分冊になったため価格も(2冊合計で)倍増した点は読者によって評価の分かれるところ(汗)。
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現代の企業ファイナンスはこれでわかる
2008年秋以降の世界不況の元凶となったアメリカ流のデリバティブ取引の基本中の基本が本書に盛られている。 今のこの時期に本書のような金融本が出版されるという事は何たる皮肉だろうか。編集者の若杉先生の「刊行にあたって」なる一文、先生も書き辛かったかもしれないが、まあ、いろいろと物議を醸した金融商品のもととなった考え方がここには記されているのだ。 サブプライム・ローン証券化商品をはじめとする金融商品を開発した金融工学者が悪いのか、これを売りまくった幹事証券会社が悪いのか、これを買って損を出した一般事業会社にも非があったのか等々を議論するのはもういい。 そもそも、投資とは何? 会社の価値は何? リスクとは? リターンとは? 本書は、これらを初歩から最新の理論まで詳しく教えてくれる。 今一度、勉強し直そう。 本書の特徴として、大学の教授、准教授のみならず、一般事業会社でファイナンスを担当する現場のスタッフも執筆に参加していることだ。机上の理論だけではなく、これらが現場の投資意思決定に充分に利用されている事がはっきりと理解できる。8人の学者と実務家の混成であるが、まったく巧くバランスの取れた執筆内容である。 企業ファイナンスの最先端を理解するには最適の書だと思う。
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証券投資理論とその技法を体系的にまとめた本書は、証券アナリスト資格取得を目指す受講者向けの基本テキストにもなっている。1991年に出版されて以来版を重ね、第3版となる本書では、先物・オプション取引の解説を「デリバティブ」として1つの章にまとめ、さらに金融市場の国際化を背景に「国際証券投資」を加えるなど、大幅な改訂を行っている。 まず第1部「投資の基本概念」では、金融・証券市場のしくみ、証券投資理論の発展や技法の進化、投資対象による市場の特徴といった証券の基礎知識や、貨幣の時間価値、投資収益率といった投資の基本概念、続いてポートフォリオ理論、資本市場理論が解説される。計算式や関数、図表と併せて、ときには例題を出しながら論理的かつ簡潔に解説を加える。 第2部「個別資産の分析と評価」では証券分析の理論とそれに基づいた分析法が債券、株式、デリバティブの順に解説される。さまざまな指数、利回り、価格に関する数式、図表も豊富に使われていてわかりやすい。最後の第3部「ポートフォリオ・マネジメント」では基本原理、投資方針をはじめ、アセット・アロケーションの理論や現場での問題点、パフォーマンス測定と評価の概念、具体的測定法が解説される。さらに国際証券投資の章では金利、為替レート、インフレの関係をはじめ、国際証券投資の意義や投資に必要な視点が述べられ、為替リスクとヘッジ、マーケットによるリスクについても記されている。 本書は基本テキストであるため、その内容は刻一刻と変化する証券投資の最新動向を追いかけたものではなく、学会と現場の双方で広く認知され、「数年間程度の時間の経過にも耐えうるような」基本的な理論や技法をわかりやすく解説することを目的としている。よって資格取得志願者や証券分析に携わる人だけではなく、証券投資を学ぼうとする人が基礎的な知識を身につけるための教科書として幅広く活用できる1冊である。(大角智美)
【くちコミ情報】
良くまとまっているが…
広範な内容についてわかりやすくまとまっており、私のような初心者がいきなり取り組んでも対応できるものであったと思う。しかし、数学的な面ではかなり天下り的な議論がなされており、しばしば混乱を招く記述が目に付いた。『天下りである』と明記してある部分はまだ良いのだが、所々暗黙のうちに議論している点があり、注意を要する。 例えばT-BillのプライシングP=100*(1-d)という記述、これは正しい割引100 (1+d)を、dが1より十分小さい(短期債なので)という条件の下にTaylo 展開したものであるが、そのような但書は一切無く、非常にconfusingであった。そういう決まりなのだから頭から憶えろ、というのはあまりにも不親切である。
数式に惑わされるな
経済学を一応勉強した者にとって本書は斬新である。近代経済学では なかなか明示しない効用関数もあっさりとシンプルな計算可能な関数 にしてしまう。証券分析はかくも具体的な学問であり、具体的でなけ れば役に立たないことがわかる。ぱらぱらっとめくると複雑な数式と 図表がみっちり詰まっているようで気が引けるが、丁寧に読めば初心 者でも理解できる。 証券アナリストになろうなどと意気込まなくても結構楽しめます。
証券分析の教科書
証券アナリストを目指し勉強していますが、なかなか参考になる本がありません。その中で証券投資論は私にとって強い見方です!
アナリスト試験のバイブル
証券アナリストをめざす方であれば必須です。通信講座の基本テキストとしても活用できます。おすすめです。
これは辞書ってカンジですかね
高い&分厚い本です。証券アナリストの基本テキストということで、結局皆さん買っているようですね。 いきなりこの本を読み始めるのは非効率的で知識も蓄積されないでしょう。 p 独学で証券アナリストの勉強する場合、まず本屋で参考書を買い、それを中心に勉強します。 そして分からない単語や項目がある時に、この『証券投資論』を参照するのがいいと思います。 p 「こんな教科書みたいな本なんか読みづらいし、参考書でいいじゃん」 と思っていたのですが、分厚いだけあって詳しく載っているんです。 参考書の説明不足でいまいち理解できなかったのが、この本で納得できたこともよくありました(特に計算問題で重宝)。 p 初心者用の本なので、独学&専攻が関係ない(法律)&学部4年生の自分でもついていけましたよ。
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海外文献・論文の紹介本!
同じシリーズの第3巻目ともなると、そこそこダラけてくるのか、気合の入り方が第1巻・第2巻と比べると少々どころか、相当劣ってきている。海外学者の論文の紹介が余りにも多く、これを紹介している編著者の見解がほとんど掲載されていないのだ。 その中でも「第1章・資本調達の財務構造」で花枝先生が解説されているサブプライム・ローン関連商品の解説は、なかなかいい。簡単な図表を使って説明されているので、なかなかわかりやすく、昨今の数多の類書・新聞・雑誌等々の記事などよりはるかにわかりやすい。 第3巻はかの有名な「MM命題」の解説に始まり、最終章の「自社株買い」での「MM命題」の応用まで、「MM命題」にこだわっているようだ。 本書は各章の様々な論点を、経営者のモラルハザード、フリー・キャッシュフロー問題、逆選択問題、ペッキング・オーダー理論、エージェンシー問題にそれぞれ振り分けて解説している。そのほとんどを海外の余り私が見知っていない論客・学者等々の論文とか実証データ分析の資料を駆使して、論述しているのだ。このあたりのモデル分析は、少々退屈で、各章の筆者もコメントをほとんど加えていないのが残念。それぞれの論文がいまいち充分に把握できないのだ。
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