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【くちコミ情報】
マグナム~その全貌~
世界最高峰と称される報道写真家集団『マグナム』 p そのマグナムを集団として詳細にとらえている作品は数少ない。 会員である写真家を紹介する本は多くとも、『マグナム』全体となると、途端その数は少なくなる。 p この本は集団『マグナム』をとらえた数少ない一冊だ。個々の証言を交えながら再現される集団『マグナム』 p 読み進めるにつれてマグナムの新たな側面が見えてくる。 読後、新たなマグナムを発見できること請け合いである。
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カスタマーレビュー数:1
【くちコミ情報】
スペイン暗黒時代の象徴
ピカソはともかく、スペインという国は私にとって不思議な国だった。大航海時代にあれほど栄華を極めたのに、その後、これといったこともなく、大戦中・戦後の立ち回りは私には理解できなかった。この本を読んで、遅ればせながらやっとフランコの政治がわかった。そうわかってみると、書店や図書館のスペイン関連の本はそのように書かれているようだ。一つ賢くなった。私にとって、ピカソのこの絵がなければ(この表紙のこの本がなければ)スペインのここ1世紀の歴史を正しく理解できなかったところだ。ありがたい。天才芸術家の行動や情熱などは、凡人の理解の範疇を超えているので何とも解らないが、この絵のたどった歴史は考えさせられる。きっと、この絵はスペインにあってもゲルニカの地を踏むことはないだろう。そういうものだと思う。世の中は。
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【Amazon.co.jp】
この世に残したのはわずか35作品だが、オランダ人画家ヨハネス・フェルメールは17世紀芸術を代表する、いまだに謎の多い人物の1人だ。わずかに残る法的書類からでは、その人生を十分にうかがい知ることはできない。しかし、光と質感を巧みに操り日常生活を描いた数々の名作で、フェルメールはオランダ芸術の黄金時代を象徴する画家となった。特に、無名の少女を描いた肖像画「真珠の首飾りの少女」は、何世紀にもわたり、見る者を魅了し続けてきた。そしてこの人を引きつけてやまない名画が、トレイシー・シュヴァリエの2作目となる同名小説のモチーフとなっている。 『Girl With a Pearl Earring』(邦題『真珠の耳飾りの少女』)の舞台は1660年代。オランダ西部の都市デルフトに暮らす裕福なフェルメール一家の様子が中心に描かれていく。この一家の召し使いとして、グリートという控えめだが頭のいい本書のヒロインが雇われたことで、さまざまな波紋がフェルメール家に生じていく。このわずか16歳のヒロインが主人フェルメールと急速に親しくなっていったのがはじまりだった。やがてフェルメールは彼女を助手として取り立て、ついにはモデルに起用することとなる。嫉妬深い画家、絶えず妊娠しているその妻やむっつりした義母などを軸に、一家に漂うなんとも複雑な緊張感をシュヴァリエは見事に再現している。「召し使いとその主人」という関係がやや時代遅れに思えるくだりもあるが、『Girl With a Pearl Earring』には、最終的にうまいと思わせる工夫が凝らしてあるのだ。 シュヴァリエは終始一貫して、明快かつ綿密で鋭い観察力に基づいた見事な筆さばきを披露する。シュヴァリエが画家フェルメールへ捧げるオマージュが、そのきめ細やかな文章から読者にも伝わってくる。毎日グリートがこなす一番単調な仕事の様子でさえ、シュヴァリエの手にかかると控えめな輝きを放ち、幸福感に満ちた光景となる。 御主人様が薬屋からお持ち帰りになった象牙や鉛白、セイヨウアカネ、一酸化鉛。そういった材料を混ぜ合わせて絵の具を作るお仕事がだんだん好きになってきた。輝いてまじり気のない美しい色を出せると、本当にうれしいのだ。材料を念入りに混ぜれば混ぜるほど、色にはいっそう深みが出てくる。ざらざらとした冴えないセイヨウアカネの粒がしだいに燃えるような赤い粉へと姿を変え、そこにアマニ油を混ぜると、目の覚めるような色をした絵の具のできあがりだ。うまく混ぜ合わせれば、ほかの色も魔法のように出すことができる。 シュヴァリエによると、このように詳しく描かれた日常のささいな事柄は、サイモン・シャーマの名著『The Embarrassment of Riches』からヒントを得たらしい。本書は、ここ最近次々と発表された画家をテーマにした一連の作品、デボラ・モガッハの『Tulip Fever』 や スーザン・ブリーランドの『Girl in Hyacinth Blue』の流れをくむものだろう。それにしても、このオランダの芸術黄金時代に題材を見い出した小説はこれからも発表されるのだろうか? この疑問を説くには時間がいるが、現時点で『Girl With a Pearl Earring』は思索的な歴史フィクションであり、画家フェルメールの魅力的な新しい一面を引き出した傑作だ。
【くちコミ情報】
素晴らしい恋愛小説
17世紀オランダの画家フェルメールの絵「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」の舞台裏を描いた小説です。 この小説を読んでいると、デルフトの街を一緒に歩きフェルメールの屋敷に住んでいる気分になれるほど、臨場感溢れる描写が続きます。 そうした環境の中で、フェルメールとフリートの主人と女中と言う関係を超えた心の通い合いが見事に描かれています。 この相互の感情が、どれほどのものであり、どれほどの恋心であったかは、当時の時代背景を考慮に入れれば、相当強い恋愛感情だったのだろうと思われます。 このあたりの心理描写は素晴らしく、主人(婿養子)としてのフェルメールの感情を殺した行動と、抑えても抑えても溢れ出てしまうフリートの感情が、実に良く伝わってきます。 更に、映画と違うラストの1章が、フェルメールの押し込められていた感情が表面に打ち出されます。 フェルメールの絵画のバックにあるものを知る上でも素晴らしい作品だと思いますが、それ以上に素晴らしい恋愛小説だと思います。
異性に対する男女の感覚の違いがわかるかも
17世紀のオランダ人画家フェルメールの肖像画「真珠の首飾りの少女」(青いターバンの少女)を元に書かれた小説。舞台は1660年代のデルフト(オランダ)。父が事故で失明したために少女グリートは画家フェルメールの家に召使として働くことになる。彼女は色彩感覚豊かで、主人フェルメールの作画を手伝ううちに次第に親しくなり絆を築いていく様を当時のオランダの生活習慣や画家の生活を紹介しながら描いている。一応、恋愛小説なのかも知れないが、二人の間の感情を恋愛と呼ぶかは難しい気がする。随所に面白さが巧みに表現され、最後はきれいにまとめている。また、「真珠の耳飾の少女」以外にも「デルフト眺望」、「牛乳を注ぐ女」など数多くのフェルメールの絵画も紹介されているので美術史も楽しめる。映画化もされている。こちらは小説を少し趣を変えて上手くコンパクトにまとめてある。グリート役のスカーレット・ヨハンソンの演技が良い。
フリートの思いが切々と伝わる。
全8時間の朗読になります。イギリス英語の一人称小説です。言葉数の少ないフリートの画家に対する心の声が切々と胸に迫ります。特に難しい表現もないのでaudio ookのなかでは易しい部類に入るでしょう。少し長めですが、ラスト1時間の展開は有無を言わせず、息を呑みながら一気に聞いてしまいました。本文中、音声ではVe me eはヴァメール、G ietはクリット、Tannekeはタネカと聞こえました。邦訳ではフェルメール、フリート、タンネケとそれぞれ表記されています。オランダ語はどのような発音体系になっているのか、違った意味での興味も広がります。
とっても良かった!!
映画もとても良かったけど、小説はさらにすばらしいと思います。私は映画を見る前にこの本を読んでしまったので、映画のラストは少し物足りない気がしました。小説で描かれているラストの展開は映画向きではないということで、小説とは違った結末にしたということのようですが。画家の少女への秘めた想いはあのラストシーンを読むまで解らないような気がするのです。どちらにしても「そうだったかもしれない」という、読む人、または観る人の想像力をかきたてるすばらしい作品だと思います。
少女の肖像
名作である以上当たり前なのですが、この少女の肖像にはどこかで見たという感じがつきまとっていました。ペーパーバックの表紙にもなっており、ジャケ買いではありませんが、この少女は誰、描かれた背景は…と読み始めました。ただ、これは謎解きのミステリーではなく、この絵の誕生も含め、それにまつわる人々が織り成していく物語です。 G ietの周囲への冷静な視点がなかなか魅力的です。最後の決断も、私には彼女らしいものに思われました。映画化されているようですので、見てみたいと思います。
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中世のヨーロッパ好きにはお勧めです。
タピストリーでは非常に有名な6枚の連作、貴婦人と一角獣。 ルーブルやノートルダム以外のパリの魅力的な美術品の一つ。 しかし、その製作に関わる詳細は不明な点が多い。 6枚のタピストリーに描かれた貴婦人はそれぞれ違う顔だが、 なぜかこの作品の表紙を飾る視覚に描かれた貴婦人の表情は歪んでいる。 他の5人の貴婦人は美しい表情にも関わらず。 この点を物語のアクセントにして中世の人々の生活を描いた作品。 なぜ、視覚に描かれた貴婦人だけ表情が歪んでいるのだろうか? 絵師でプレイボーイのニコラを主人公にタピストリーのデザインから 下絵製作、糸の仕込み、実際の織り込み作業の課程、 そして貴族と絵師、織師の家族と絵師の恋を生き生きと描いている。 中世のころから女性は自由に恋をしていた。 そして男も。
こむずかしことのない恋愛小説
一章一章登場人物たちの一人称による語りで書かれているので読みやすい。その人物が何を考えているのか想像力を駆使する必要がないのでラクといえばラク。 人間の五感を表す一角獣と貴婦人のタペストリーの製造工程を横軸にニコラの女性遍歴を縦軸にして物語りは編みこまれていく。 ニコラは救いようのない女たらしだが憎めないタイプで、目の見えないアリエノールとの関係はなぜか美しい。この本の中で一番善人で好感が持てるのはフィリップだろう。ニコラの子を宿したずっと心の中で大好きだったアリエノールと結婚したのだから。
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欠点だらけの編著本
執筆陣の水準が論考対象トリシャに比べて、おそるべき低さ。論考がみんな短すぎてトリシャのすばらしさを描写しきれてない。水増しというか水で薄めたというか、とにかく水ぽい本に仕上がっていて残念。ダンサーの本なら、それらしくダンス批評家のがっちりした文章を読ませてほしかった。本書にあるのは、おざなりの解説とオマージュにすぎん。本が薄すぎるのだ。 ちなみに「在庫切れ」というのもガセネタ。俺は本屋に注文して1週間前ゲットした。3倍から4倍の値段で古本屋が出品してるが、あこぎなものだよなあ。 第一、こんな本が品切れになるほど売れるわけがないではないか。 いくら版元が少数販売を専門にしているとはいえ。
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ジャーナリスティックな視点が良
~友人の薦めで購入一気読み。ニューヨークタイムズに連載されていた、マイケル・キメルマンによるアーティストへのインタビューを纏めた本だ。13人(原著は18人である)の著名な美術家たちが美術館の作品を観ながら美術史を中心とした語り行っていく。キメルマンはジャーナリストらしい的確さで詳述していく。この本の面白さはこのジャーナリスティックな~~視点によるところが大きい。事実確認の正確さや状況描写の精密さなどはたの美術書には見られない部分である。だが、プライヴェートなエピソードやアーティストの思考に触れる部分もあるが、それらを深く掘り下げることはしないのもまた、この視点のゆえであろう。アーティストとして(あるいはアートの信奉者として)読めば、物足りない部分もあるが読み物と~~しては滞りなく読める。~
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