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   斉藤 隆央 の売れ筋最新ランキング   [2008年10月16日 10時26分]
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¥ 2,625(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:251,737位  
カスタマーレビュー数:5

くちコミ情報
あまり美しくない
やっぱり無理があるよなあ。理論の美しさと、理論の本質を表す数式の美しさを数学をせずに解説するなんて。私も、意味がある程度把握できるのは相対論までだから、「フーン」と言って読み流す以上のことはできない章もいくつかありました。 構成もオムニバスで雑然としていましたし(そりゃ偉い先生ばかりだけど)、美しい数式という言葉の意味も各章で微妙に違うし、雑然として「あまり美しくない」本だと感じました。ドレイク方程式と基礎物理の方程式を同列に並べちゃいかん。 分かってる人には知ってることだし、分からない人にはチンプンカンプンだろうし、どちらにもあまりお勧めできる本ではありませんでした。
シンプルな方程式は美しい
 自然現象を定量的に表すためには、数学の言語である「方程式」が用いられる。  そして、その方程式は「美しくなければならない」というのが、本書の主張である。  確かに美しい方程式は、形がシンプルで、本質をズバリと表している。  本書では複数の筆者が、それぞれ専門とする研究分野で扱う方程式について述べている。  物理学におけるエネルギーと質量の等価性(E=mc2)や、シュレーディンガーの波動方程式、ディラック方程式 などの有名なものから、コンピューター時代の根幹を成すというシャノンの方程式、カオスの発見の源となった ロジスティック写像、フロンによるオゾンホール形成を表す化学反応式まで様々である。  量子力学や相対性理論の知識のある人なら、本書の前半は馴染みの深い話が多く、研究分野において 方程式が一人前と認められるまでの紆余曲折をたっぷりと楽しむことができるだろう。  一つの法則を表す方程式として生き残るためには、いかに数多くの実験や観測によって批判にさらされ 検証の門をくぐり抜けなければならないかが感じ取れると思う。  ただ、本書ではあまり方程式が本質的でないパートもあった。  フロンは環境問題やそれに取り組む科学者達の物語としては面白かったが、あまりタイトルとは 関係がなかった。他にもいわゆるゲーム理論に基づく「生命進化」の方程式もあまりピンと こなかったのが正直なところだ。  また、方程式の本でありながら、方程式そのものがほとんど記述されていないことも若干不満が残った。    いろいろ批判めいたことも書いたが、総じて本書は良書であると思う。  方程式を正面きって取り上げた書物は少なく、本書は成功の部類に入っているだろう。
偉大とは言えない方程式もあるけれど、読み応えあり
~本書のタイトル通り、正しい方程式は美しくなければならないと思う。簡単な関係見えるのに豊かな内容を持っていたり、無関係だと信じていたものが、思いもつかない関係を持っていることが分かると、理解と同時に驚くものだ。 ~~  取り上げられている話題は、やはり物理学からが多い。『革命家なき革命』『「六分儀」の方程式』『愛欲と美意識とシュレーディンガーの波動方程式』『~~ 素晴らしい魔法』『重力の再発見』『隠れた対称性』が物理学から選ばれている。それぞれに巧みな解説で、有名でない話題も交えて、短いながらも堪能できる。物理学以外の分野だと、すべてをビットであらわすことができる『情報をビットで刻む』はシャノンの業績を巧みに紹介している。遺伝が確率微分方程式であらわすことができるという『生命の方程式』は、~~日本の木村の業績を紹介している。カオスの話題では『 生きているのに最高の時代』はとても丁寧な解説だ。ここで引用されているストッパードの「アルカディア」は日本でも上演されたはず。一番シンプルだけど綺麗でない式は『天空の鏡』だ。これが選ばれた理由が理解できない。フロンガスによるオゾンの破壊を扱った『~~ 環境をめぐるおとぎ話』も単純な化学反応ではあるが、方程式の美しさとは関係ない。最後にワインバーグが総括するが、彼も理論物理学の話題で閉めている。彼も、なぜ取り上げられたのか理解できないエッセイがあったのだろう。 ~~ 翻訳は丁寧で、人名の表記にも注意が払われている。一部に、訳注が煩わしい箇所も多いし、訳注が欲しいところもある。参考文献の内容を調べれば、日本の読者向けの訳注が増えただろう。なお、漸近自由性で著名なフランク・ヴィルチェックはドイツ人じゃないので、Wは濁らなくてウィルチェックでないかな。~
どこが美しいのか、素人には難しい・・・
帯が「アインシュタインの最高のほめ言è'‰ã¯ã€Œç¾Žã-い」であった!!」だったので、現在「美ã-いもの」ã‚'探ã-回っている私はã"の本ã‚'手にå-りまã-た。 p 橋本治の「人はなぜ「美ã-い」がわかるのか」で、「「美ã-い」というã"とは「合理的」であるというã"とである」と、ありまã-た。 p 高校で、大学で、学ã‚"だ数学や物理の時é-"、æ-¹ç¨‹å¼ã¯é»'板上で見事に証明されていき、その合理的な美ã-さに「ぽかーã‚"」とするか、「うっとり」とするかのどちらかでã-た。「なã‚"て、合理的でシンãƒ-ルで、美ã-いã‚"だろう」と思い、思うだã'で覚えませã‚"でã-た(だめç"Ÿå¾')。 p で、ã"の本に行き会ったわã'です。翻訳も校é-²ã‚‚とても良かったです。ただ、実に面白いエッセイと、退屈きわまりないエッセイとに分かれまã-た。仕æ-¹ã!‚りませã‚"が。 目ã‚'引いたのが「ç' æ™'らã-いé­"法」「æƒ...å ±ã‚'ãƒ"ットで刻む」「ç"Ÿãã¦ã„るのに最高の時代」「ç"Ÿå'½ã®æ-¹ç¨‹å¼ã€ã€Œç'°å¢ƒã‚'めぐるおとぎ話」でã-た。 p 量子力学ã‚'理解ã-ていないので(特に最初のæ-¹ã®è«-æ-‡ã¯å›³ã‚‚ないので)そのエッセイが残念ですがよくわかりませã‚"でã-た。 p でも、どのエッセイも「美ã-きæ-¹ç¨‹å¼ã€ãŒã©ã‚Œãªã®ã‹ã€ãªã‹ãªã‹ã‚ã‹ã‚‰ãªã„。各エッセイå†'頭に「ドドォ~ン」とそのæ-¹ç¨‹å¼ã‚'載せてくれればいいのに・・・と思いまã-た。E=mc*c位有名なæ-¹ç¨‹å¼ä»¥å¤-は、一般人には忘れられているからです。 p 「ドドォ~ン」と載せられたæ-¹ç¨‹å¼ã¯ã€å¯©ç¾Žçœ¼ãŒã‚れば、「なるほど、ã"れは美ã-い」とç›'感的に思うã"とができます。エッセイの座標軸ができます。 それから本æ-‡ã«å...¥ã‚Œã°ã‚‚っと面白く読めたのã!§ã¯ãªã„かと思いまã-た。
平等の法則
視覚的にあるいは聴覚的に、こっちよりあっちの方が大きいと思うのが人情である。或いは、こっちとあっちは比べようとも、結びつけられないのが常識である。それを、単純な数式で、右と左は同じものです、というのが「法則」で、これを表す方程式は、簡単であればあるほど、理解がおよばなければ及ばないほど、人は感動し、美しいと思う。多少の誤差は割いても、イコールは、平等感覚を視覚化する、数式はひとを安心させる。わかった様な気をさせる。現代古典物理学の妙である。


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くちコミ情報
時間がない!
昨年の秋、アメリカで出版された本。向こうでは概ね好評のようだ。日本語版の帯にニューヨークタイムズ紙の短い評が載っている。『文体は迫力に満ち、、、、論旨は挑発的で、、、興味深いが時に恐ろしくもある事実が、目もくらむばかりに並んでいる』 本書は、鳥インフルエンザウイルスが人類を襲う時が刻一刻と迫っていることを多大な情熱を持って説き、それに対処するために何らかの行動を起こさないといけないと呼びかけている。これは、全世界の人類に対するメッセージである。 インフルエンザが進化して毒性を強め、世界的に伝播しやすくなった3つの原因とは、簡単に述べてしまえば、 1.「家畜革命」による工場式の大規模家禽・家畜飼養の導入 2.膨大な数の人や物のグローバルな高速移動や接触の実現 3.巨大な都市やスラムの出現 である(訳者あとがきから引用)。 我々のこのような生活形態を見直す必要があるのか、あるのなら代替案は何であるのか、世界的な規模で考えていかなくてはならない問題であり、この本はその最も良い契機を与えると思う。 ちなみに、原書の表紙は強烈である。何かモノを言いたげに口を開いたニワトリの顔のアップ。一方、日本版は飼いならされた気弱なニワトリの全身写真であり、危機感に対する温度差を感じる。食肉産業への配慮か?だとしたら残念だ。


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くちコミ情報
少年のような純粋な質問・・・なぜ?
 著者であるクリス・レイヴァーズは、幼いころ英BBCの動物ドキュメンタリー番組を見ていた。  テレビで映し出されるアフリカの広々とした草原には、大型哺乳類ばかりがいるのに、なぜ巨大な恐竜の末裔であるワニは同じ爬虫類であるにもかかわらず、今は河川にしかいないのだろうとその時から思ったという。 ・・・自分の発想と全く同じである。(笑 p  本書は「ゾウの時間 ねずみの時間」でおなじみの、サイズの生物学にも当然触れながら、哺乳類の心臓と爬虫類のそれを燃費の悪い3ナンバー車と軽自動車になぞらえて、代謝エンジンという言葉で生態系を読み解こうとしている。 p  だがただそれだけでは面白くないだろう。  一方で極限状況の生態環境に生息する動物がいる。 p  なぜ極地にいる海鳥は足が凍らないのだろう?  なぜ砂漠に住む動物は、灼熱地獄のなかで水分もあまり取らずに平然とそこで生活できるのだろう?  ・・・一見当たり前のように思うかもしれないが、生物種であるヒトは衣服や装備なしで生き抜くことなど不可能だ。 p  また何も環境破壊は今に始まったことではない。 p  サハラ砂漠は一説によるとエジプト文明の黎明とともに牧畜が始まり、その家畜が草原を食い尽くしたともいう。  オーストラリア大陸内部の広大な砂漠も、原住民のアボリジニが定期的に野焼きを行ったためであるともいう。 p  本書ではかつて西洋人の入植に伴い外来種が生態環境にもたらした被害について触れながら、現代のグローバル化をペルム紀のパンゲア大陸になぞらえている。  ペルム紀のパンゲア大陸においては生物種は極端に減少し、少数の勝ち残り組ばかりが至るところに生息していたとのことである。 p  ・・・なんだか日本経済が世界経済に飲み込まれていく図式を暗示しているようで、とても他人事には思えませんが。(@@: p  生物学関係の書籍として外すことのできない良書であることは勿論だが、古生物学及び環境破壊に伴う生命の多様性の喪失というテーマをも扱っており、非常に野心的かつ意欲的な一冊であると感じた。
極地、砂漠に恒温動物は適用する
でも、河川には、燃費が悪いから哺乳類は適用できない。 温度変化には強いが、食物がほぼゼロになる河川にはワニが最も適用している。などなど。 p 素人にも分かりやすく生命の多様性が説明されてます。 ワニが人間に劣る、哺乳類は鳥類より高等、といった教育を受けた気がしますが、「人命は地球より重い」わけ無いです。みんな尊い。 p 願わくばこうした研究がずっと継続できるよう、絶滅する動物が減ると良いです。でないと人間も危険かも。
明快な基本原則による動物界の考察
体の丈が大きくなると、体の表面積はその二乗分増加し、体の体積はその三乗分も増加する。逆に、小さくなる場合は、体積の減少割合に比べて、表面積の減少幅は小さい。この誰でも知っているはずの数学的原則に基づいて、代謝エンジンという概念を軸にして、何故陸上に巨大な冷血動物は少ないのか(つまり、温血動物に対して競争上不利なのか)、逆に何故ナイルワニといった爬虫類が河川では幅を効かせているのか、等の疑問を見事に解明している。論理展開が明瞭で、大いに啓発された。恐竜が温血か否かの議論の部分は、入り乱れる諸説の説明で、ちょっと食傷気味の感もあったが、一つ一つ丁寧に検討する姿勢には共感を覚えた。


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くちコミ情報
丁寧な本
丁寧な本だ。 生命の歴史、ないしは進化の歴史として、一般に知られているのは、古生代以降、すなわち過去6億年の大型生物の進化史である。つい20年前までは、古生物学者にとってもそうであった。 ところが、最近のDNA配列を用いた系統の分析と、同位体分析の進歩などで、先カンブリア時代(古生代以前)の生物についての理解が急速に進んだ。これは、生命とは何か?ひいては、われわれはどこからきたか?われわれは何者か?に対する答えに影響を与えざるを得ないので、ある意味最もホットな話題である。本書は、その最新の知識を最も適切な専門家が解説した本だ。 さすがに、現在分かっていることについてかなり詳しくつっこんで書いてある。合間にフィールドワークのエピソードなどもあって、読み物にもなっている。ただ、内容は一般にはかなり難しいし、分からないことは分からないと書いてあるので、欲求不満になるかもしれない。それは、逃げずにきちんと説明してあるからで、きちんとつきあえば確かな知識がつくことは保証する。 私自身の収穫というと、地質学・古生物学はやっぱり博物学だなあと再認識したことにある。岩石や生物の名前、それらが意味するものを個別に知らないと過去の復元が出来ないわけで、本書でも様々な岩石や生物の名前がでてくる。それに、総合的な学問でもある。過去の復元のためにはありとあらゆる手段を用いる。本書でも同位体分析が主役になったり、気候シミュレーションが重要な役割を果たす。博物学の枠組みを越えて極めて幅広い知識と理解が必要になる。ある意味大変な学問だ。それに対して、初期生命研究のもう一つの柱である DNA 系統学は原理さえ分かれば、結果の理解はたやすい。生物学の中で最も数学的な分野だろう。この双方が必要なところが進化学の面白いところだ。 昔ラザフォードは「すべての学問は物理学と切手収集に分けられる」と述べた。彼が切手収集的学問をバカにしていたかは明らかではないが、自然の理解のためにはどちらも重要だということを見せてくれるのが進化学なのだろう。
驚きと興奮に満ちた、進化の歴史の“長い長いプロローグ”
 “進化”を題材にした本の多くが、「人類」「恐竜」など大型の多細胞動物の進化を扱う。しかし本書のテーマは、35億年以上前と予想される生命の誕生から、約5億4000万年の先カンブリア代末期までの、30億年という気の遠くなるような長い“進化の序章”。  必然的に、ほとんどは細菌類・古細菌類の進化の話で占められており、単細胞の動物・植物にたどり着くのは、ずっと後半になってから。“物語”も終盤を迎えた頃に、ようやく多細胞生物が登場する、といった具合なのだが…。  正直、細菌の進化の話が、これほどドラマチックで面白いとは想像もしなかった。  「細菌」が実は、それ以外の全生物の系統を合わせた以上の“多様性”をもっており、「硝酸塩呼吸」「鉄呼吸」「硫化水素呼吸」など、その多様な生き方によって生態系内の物質循環を支えている…という、“微細で取るに足らない生物”という細菌への偏見を覆す話が登場する。そして、今の地球環境は細菌と惑星の相互作用による“共進化”が作りあげたもので、細菌が作り上げた環境に適応(寄生?)して生まれたのが我々を含む動物・植物であるということが、進化の歴史を辿りながら明らかになっていく。  著者は、世界各地にかすかに残る太古の生命の痕跡(かも知れないもの)を、丹念に自らの足で辿り、精密に慎重に一つ一つの証拠を検証しながら、遠い時の彼方に霞む“生命史の長いプロローグ”に、少しずつ、行きつ戻りつしながら迫っていく。一見遠回りに見えるその姿勢はしかし、章を重ねるうちに“強い説得力”を生み出していく。  最終章では地球外生命の可能性について考察し、そこから振り返って、地球の生命進化に未来はあるのか?という疑問が投げかけられる。生命進化研究の大家による、何とも重い問いかけである。
スノーボール・アース仮説に関する中立的な見方も教えられた
8章「真核細胞の起源」で、細菌の次の段階へのステップは、細胞内共生だったというのには驚く。葉緑体の起源が内部共生するシアノバクテリアであり、ミトコンドリアも別個に仕切られた部分にいて、真核細胞の一部になっている、という。このシアノバクテリアは二酸化炭素を取込み酸素を吐くこで10億年以上かけて酸素を大量に生産して、それまで生きていた大部分の嫌気性バクテリアを一部においやり、酸素によって生きる大型生物の発生を加速させたという、進化の主役のようなバクテリア。  p.184の共生による"進化"の図は《自然の姿が「弱肉強食」というより「合併吸収」に思えるような初期の生命進化に対する見方》には新しい知見をもらった感じ。生命の世界というのは、絶対君主が支配するというようなものではなく、委員会のようなものだ、と書いていのだが、深い説得力を感じる。と、同時にカンブリア期の進化の大爆発以降は、《微生物だけでなく動物も、捕食者を避けなければならず、海藻も、食べられないように対処する必要に迫られた。要するに、捕食者の動物が、途方もなく重要な役割を及ぼす環境因子となった》(p.260)というのだから、一筋縄ではいかない。
発生からスノーボール時代の後までの生命史
この本は,Walke : The Snow all Ea th(ジャーナリストが書いた)に対抗するかのように,先カンブリア時代専門の古生物学者が書いた初期の生命の入門書である.扱う時期が非常に古いので,日本には対応する地層が全くない.その間に小さい生命体は海を2価の鉄に富むものから鉄を含まないものに変え,大気を窒素と二酸化炭素の混合物から遊離の酸素を含むものに変えた.新原生代中期のスノーボール期を越えると,突然多細胞のかなり大きい動物 (Ediaca a 動物群) が出現するが,原生代 古生代境界を境に全然別の生物群に置き換えられる.ここまで話の舞台はすべて海の中である.上陸は古生代の事件なのでこの本では扱われない.この本は,さすが専門家によるものだけあって,スノーボール期の意義についても,Walke の本より遥かに妥当に思われる.訳文は,学問と文学についてはよく調べてあるのに,研究者たちが現場で使う言葉に余りに弱いのが残念である.星一つ減点.
微化石に興味を持つ人へ
微生物の化石の話である。 恐竜は出てこない。バージェス・モンスターの話は少しだけ出てくる。けれど、大半は微生物の話で埋められている。 けれども、その微生物の話が面白い。個々の微生物の特徴についてはあまり語られず、生命がどのように生まれ、進化してきたかを検証していくのだが、その展開に胸が躍る。惑星そのものの進化について語られ、物理・化学的な解析手法に触れ、フィールドワークで実地に化石を掘り出す体験談が織り交ぜられる。これほど幅の広いジャンルに触れられ、広い視点から語られた微化石の本は他に知らない。最終章ではついに火星の生命にまで触れられ、宇宙生物学にまで話が及ぶ。 古生物関連の本では2005年で一番の収穫ではなかろうか。


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   脳の働きについては、これだけ医学が発達した現在でも、いまだ多くが謎に包まれている。それは、脳と心の関係が密接であり、このような主観的な対象を科学的に分析すること自体、難しいからだ。本書では、そんな「脳の不思議」を解明していく。

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   たとえば、左側にあるものが見えないという「半側無視」。ここでは、右側にあるものは認識できても、左側にあるものは、「見えない」という事実にさえ気がつかない、という患者のケースが紹介されている。この実験は、イギリスの神経心理学者が行ったものである。それぞれ白地に黒で描かれた家、ただし片方の家の左側の窓からは赤い炎が出ている2枚の絵を見せ、「2軒の家は同じですか? 違いますか?」「同じです」「どちらかのカードに異常なところはありますか?」「いいえ」などのやり取りをした。次に、2枚のカードの上下を入れ替えながら17回にわたり、「どちらの家に住みたいと思いますか?」と繰り返した。すると、火事でない方の家を14回も選んだのである。患者から見ればまったく同じ2軒の家にもかかわらず、無意識のうちに脳が炎に気づき、その意味を把握し、患者の意思決定を導いているのである。一体、脳のどの部分が、そのような不思議な現象をもたらすのか。

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いろいろと知りたい人のために
脳の不思議さに触れるには良い本である。脳について解説しつつ、幻肢などの様々な症例を紹介している。個人的に気になったのは記憶を忘れない男の話。 p 黒板に書いた数字を忘れなれなくなってしまったという話だ。私もこうなればかなり知識も増えるのに(笑)(ちなみにその男は頭から数字がこびりついてかなり苦しんだようだ)。こういう症例について詳しい人には物足りないかもしれないが、脳の不思議に触れたい人にはお勧め。
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脳の不思議さがわかりやすく書かれている。深く知りたい人には参考文献がコメントととも載っており、便利である。多彩な研究例が多く載っており興味深く読む事が出来る。著者はカナダ人だが、カナダでは脳の研究が深く行われており研究者も多いことが伺われる。脳に興味のある人には一読をお勧めする。



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意外な光明
いわゆる「生まれ」か「育ち」かという二元論に異を唱える一冊。遺伝(子)と環境の関係がわかりやすく説明されている。 例えば遺伝子を説明するのに、著者はディケンズの『デビッド・コッパ―フィールド』とサリンジャーの『ライ麦畑で捕まえて』を引き合いに出してくる。もちろん二冊は全く違う本である。ところがそこに出てくる「単語」だけをとりあげてみると90%以上は一致する。では差異はどこにあるかというと、同じ単語群を違ったパターンや順序で使っているところにあるという。そのパターンは環境を通して発現するものでもあり、遺伝子は「原因と同時に結果でもある」というのが、一貫した主張のひとつである。 本書を読んではじめて気がついてことがある。実は自分が恐ろしく偏った「(養育)環境決定論者」だったのだと。しかもどうやらそれは、遺伝を認めたくがないために極端にぶれてしまっていたらしい、と。ふと自分の足元を見てみるとひざまで石と化していたという感じである。(自分では気づかないものなんだ、これが) 意外なことに、わたしは結果的に遺伝子の影響を「受け入れる」気分になった。ずいぶん足が軽くなったような気がする。 有能な一般向け科学書ライターとそれを日本に紹介してくださった方々の存在に感謝したい。
非常に明瞭な展開で納得
人間を形成するのに重要なのは生まれか育ちか。そういった問題が歴史的にどのように議論されてきたか、そしてその2者に分かれて戦うことがいかに馬鹿げていることか。 p 類人猿の異性の好みから、IQについて、統合失調症、子供の発達、さらにはイヌイットの文化まで、膨大な資料を用いて博覧強記に、そして明快に、遺伝子が環境との関わりによって引き出す事象を論じ、「生まれは育ちをとおして」というテーマを印象付けていく。 p 遺伝決定論VS環境決定論という、本書でナンセンスとされる二元論。心と体、善と悪、光と闇、神と人、自己と他者。様々な世界の物事について考える時、単なる対立構造を超えた見方によって本質が見えるようになるかもしれない。そんなことを思わせてくれる1冊。 p 最新の成果を求める専門家には少し物足りないかもしれないが、遺伝子がどのようなものなのかを理解するのには絶好の本。 p 翻訳でよくある不明瞭さは全くない。
バランスのとれた視点を与える
本書のテーマは、「生まれか育ちか」という問いに対して「生まれは育ちを通して」と答えることを通じて、これまでこの問いがどのように扱われてきたか、そして今、どこまで答え得るのか、ということを整理し、まとめることにある。 「生まれは育ちを通して」、つまり、遺伝情報は環境と相互作用しながら発現する、ということは、今さら取り立てて言わなくても、極端な考えを持っている場合を除いて、ほぼ常識となっているといえる。これといった新情報が多く収められているわけでもないので、この分野を専門とする者には物足りないと思われる。 しかし本書は、「育て方によって子供をどんな大人にでもできる」とか、「遺伝的に決まっていることに対しては無力である」とかと考える者を啓蒙し、バランスのとれた視点を与えるのには、極めて有効であるといえるだろう。
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ジャンル内ランキング:795,710位  


エイリアン・ベース―地球外生命との遭遇
ティモシー グッド Timothy Good (原著) 斉藤 隆央 (翻訳)  
¥ 2,415(税込)
¥ 724(税込)
ジャンル内ランキング:693,012位  


いかにして奴らは、インターネット犯罪を企てるのか
ニール・K. バレット Neil K. Barrette (原著) 斉藤 隆央 (翻訳)  
¥ 1,890(税込)
¥ 1(税込)
ジャンル内ランキング:1,069,087位  
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