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【くちコミ情報】
危機感を煽る虚学的著作
一言で言えば、あまりに表層的なバブル論です。 過去のバブルを検証し将来の世界経済に警笛を鳴らすと言う意図で書かれたということで期待して読み始めたのですが、残念ながらその期待は見事に打ち壊されてしまいました。 本書で検証されるバブルは、 (1)1930年代の大不況に至るジャズエイジ・バブル (2)1980年代後半の日本の不動産バブル (3)1990年代後半のITバブル (4)2000年代のサブプライム・バブル の4つのバブルです。それらの検証も特に新しい視点を与えてくれるわけでもなく、結局これまで何度となく繰り返し語られてきたことを超えるものはありませんでした。あえて唯一救いがあるとすれば、これら4つのバブルを今一度振り返ってみる良い機会になると言う点だけでしょうか。 結局、これらのバブルは、マネーゲームに憂き身を費やす一部の経済エリートなどの輩が生み出したわけであり、まじめにこつこつ働いてきた過半数の人たちはその犠牲になっただけです。 また、未来予想として「銀行は大量に破綻し、企業は連鎖倒産し、日本の不動産を中国人やロシア人が買い叩く。失業率は30%を超え、売春が激増し、凶悪犯罪や感染症の流行が日常茶飯事となる」というような、いたずらに危機感を煽るような表現を使うことによって人の目を引こうというあざとい手段にも辟易します。 これをフィクションとして読めばそれなりに面白いかもしれませんが、何せ著者は大まじめに危機感を煽ります。困ったものです。 経済学というものがもたらす罪悪の証左として本書を捉えれば、かろうじて本書にも最低限の存在価値はあるかもしれませんが、結局はそれだけです。 著者は徳川将軍直系19代目ということですが、所詮は恵まれた立場の人間であり、結局その立場からの虚学的著作にすぎません。 人間の経済活動というのは、個人的価値観、社会的価値観、個人心理、社会的集団心理、技術発達状況、政治体制、多国間関係、世界紛争状況、資源供給体制、工業製品供給体制、農産物供給体制、諸サービス浸透状況、気候・天変地異などの非常に数多くの要素に複雑に依存しているのですが、著者はほぼマネーフローや資産価値評価(とせいぜい世界の紛争状況)にのみに着目した単純かつ表層的な議論に終始しています。本来はこのうえもなく複雑な人間の経済活動を、このような極度に単純化した観点から論じても、決して未来(遠い未来はいうまでもなく、近未来ですら)の経済状況を予測することなどとうてい不可能なことです。 経済を論じる者は、今一度謙虚に自らを振り返るべきでしょう。
大いなる代償以来の時代を考えるための必読書である。
1990年前半 大いなる代償を読んで、私は保有していた資産の殆どを現金化した。 その後の資産デフレの惨状は語るべくもない。 今、欧米の金融市場で起きていることは、まだほんの兆しに過ぎない。 ギリシア、ポルトガル、スペイン、イタリア、アイルランドその先に米国 イギリス、日本とリーマンショックを世界的な先進諸国一致の協力で実施してきた財政拡大政策が、景気回復には一向に効き目が無く各国の財政悪化に深刻さが漂っている。 この先に備えて資産をどう活用すべきなのかが具体的によくわかる指南書である。
バブルを語るというバブル
要約して言えば、知名度のある人が、思い切って専門外の領域で初めての本を書いてみた、ということなのでしょう。 こうした予測本は、全ての予測を外すということが却って難しいために、必ず、ある程度は的中します。 そのため、専門外の人にも書きやすいという特徴があるようです。 素人が株を語りだすと、それはバブルの兆候だとよく言われますが、それと同じような、素人がバブルを語るというバブル、を感じました。 初の著書らしいですが、もっと自分の得意とする領域を選んだほうが得策だったのではないでしょうか。 他の方も指摘しているように、納得感が乏しいと思いました。
ハイパーインフレですか?
類書と異なり、長期的な視野が呈示されています。持ち上げてもう一度底に落とすですか。いや大変なシナリオです。ただ次のバブルはどのアセット・クラスで起きるるのでしょうか。いまいち不明です。といいながら案外2015年ぐらいまでの分析が結構eye catchingなんですが。本書の売りは、日本の廃墟経済の未来の姿です。この姿はアメリカの没落のイメージを引きずってますね。同じような長期分析を売りとしている内向の世界帝国 日本の時代がやってくるが最近出版されていますが、それとはまったく異なる未来図が呈示されています。もっともどちらもアメリカの没落とcash is kingを指摘するところは共通していますが。「快晴の空、再び」という結語は、きれいな結語ですが、本当なのかな?東京の8月15日の描写にせよ、どこまでこれが真実なのか、疑問です。これも神話なのかもしれません。期待が現実で持つ重要性は本書の指摘通りです。「大多数の人間がそこそこの暮らしをする」こそがベターだという結論は平凡だけど真理なものかもしれません。
廃墟の彼方
これまで過去の経済危機を取り上げて分析し何が問題化を詳らかにしようとする経済書は多い。しかし本書はそれらの類書とは一線を画し単なる過去の分析にとどまらず一歩踏み込んでこれから起こることを予想しそのための対処法まで提示しています。この種の本を読む我々読者が最も知りたいことは過去どうであったかというよりむしろこれからどうなる、どうすればよいかということであるがその意味で誠に適切な一書といえるでしょう。本書で経済の転機に大きな影響を及ぼすファクターとして社会を覆う空気を期待として取り上げているのは秀逸です。期待そのものは本来合理的でも非合理的でもないわけですが経済においてはある時は知らず知らずの内に形成されに又あるときは恣意的に利用されることで結果として如何に非合理的に作用するかが明らかにされています。失われた10年(もはや20年?)の契機となった日本の不動産バブルの頃にJAPAN AS NO.1神話が信じられた理由や何故アメリカがアルカイダと関係のないイラクを攻撃したかなど実にうまく説明されています。また経済危機がバブルを生みやがてハイパーインフレをもたらして最後に廃墟経済にいきつくメカニズムを説得力のある論理で展開しておりこのあたりシュンペーターの資本主義は成功するがゆえに社会主義化するという理論を彷彿とさせるものがあります。本書の予想する将来像は決して明るいものではありません。しかしそれは著者の「市場経済につきものの調整過程の1つにすぎないとういのもまた、事実なのである。」という言葉が表わすように我々が生み出さなければならないより望ましい未来への通過儀礼と言えるかもしれません。
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リチャード・ダンカン
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【Book Description 】
来るべきドル危機にはじめて正面から立ち向かう書。現在のグローバル経済の状況から、ドル危機は避けられない現実となってきた。近年相次いだ金融危機と通貨危機は、米ドルの崩壊をもってその頂点に達し、世界規模の経済停滞をもたらすと予想されている。タイムリーでなおかつ意欲的な内容の本書は、この危機の根本的な原因と、グローバル規模の不均衡に取り組む方法を与えてくれる。深い洞察と実践的なアドバイスが随所にちりばめられた本書は、あらゆるマーケットに対応したガイドである。なぜなら米ドルの崩壊は、グローバル規模の不安定要因となり、資本主義各国に多くの影響を与えるからである。 リチャード・ダンカン(香港在住)は、15年以上、ソロモン・ブラザーズ、HSBC証券、国際通貨基金、世界銀行などでアジア専門の金融アナリストとして活躍してきた。
【くちコミ情報】
アメリカの栄華もいよいよ終焉近し?
著者のR.ダンカンは、いずれ近い将来、ドルの信頼が失われ、その事が引き金となり、 世界不況が始まるという。なぜならば、アメリカの経常収支赤字が年間5,000億ドル、 累計で2兆3,000億ドル(日本円で270兆円)という史上最大の不均衡がこのまま 未来永劫続く事はありえないからだ。輸入超過大国のアメリカという存在により、 貿易黒字国は決済通貨である外貨ドルを受け取り、それがそのままブーメラン効果 としてアメリカへの株式投資、債権投資、直接投資として循環し、空前の株ブームや 経済成長を可能にした。そして、資産バブルにより際限の無いアメリカ人の消費を 支えていたという構図である。しかし、赤字を埋める為、実体の裏づけも無く、 輪転機でドルを刷りまくれば、やがて破綻が来るのは必定である。 このあたりは国債を発行し続ける借金漬けの日本国と全く同じ構造である。 いずれにしろ、ドルの信用が失墜することをきっかけに、景気が冷え込み、 アメリカ依存の輸出国は大打撃を受け、世界経済は不況に突入するという 論証は分かりやすく、納得出来る主張である。
考えたくないシナリオだけど・・・
アメリカの赤字垂れ流し体質が世界経済の成長を牽引してきたのは確かだと思うが、これが一気に崩れるというシナイオが説得力をもって語られているとは言い難かった。この手の話はもう20年近く言われ続けているが、いまだに実現していないし、その問題の赤字の規模も「崩壊」の臨界点をはるかに超えているが、何も起こらない。著者は金融関連の経験が豊富であるが、金融関係者が陥りがちな「マーケットが世界を動かしている」的な幻想にとらわれすぎているのではないか。陰謀論ではないが、覇権国米国の政治的な優位性を考慮する必要があるだろう。また、データがITバブル直後までしかなく、少々古いデータで断定的に語っている点も問題だと思う。
ドル危機を理論的に解説
ダンカン氏は、1971年にブレットン・ウッズ体制(以後BW体制)が崩壊し、通貨が金の裏づけを無くしたことが、それ以後のさまざまなバブルの発生・崩壊の原因であること、そしてBW体制が崩壊してからの非公認の通貨体制であるドル本位制がこのままでは維持不可能な状態にあること、等を主にFED、IMF等の資料をもとに詳述しています。 p 米国の巨大な貿易赤字が、各国の過剰流動性を引き起こし、バブルが発生し、その崩壊により当該国の財政が危機に陥る原因になると主張します。また米国以外の各国は、この米国向けの貿易黒字が経済成長の重要な要素となるがゆえに貿易黒字を米国へのさまざまな投資という形で還流させなければならない仕組みとなってしまった現状を説明します。 p 彼の主張は、その巨大な米国の貿易赤字それをファイナスするために増大した負債の清算が始まるのは不可避であり、それにともないドルの下落が避けられないというものです。 非常に説得力のある本です。
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【くちコミ情報】
イラク戦後復興の実情
映画グリーンゾーンの公開に先駆けて刊行された本である。映画はアクションスリラーで、マット・デイモンが戦後のイラクを駆け巡って政府の陰謀を暴く話であるが、こちらは正統派ドキュメンタリーである。戦後イラク復興に情熱を燃やす人々がどの様に挫折していくのか克明に描かれている。その理由は、イラクの文化や戦後の混乱であったりするわけだが、根源的な問題はアメリカ政府のやり方のいい加減さ、無理解さ、そして強引さにあることを詳らかにしている。時にシリアスに、時にジョークと共に語られる事実は、中東世界でのアメリカ的民主主義の導入が如何に困難かを明らかにして余りある。非常に興味深い作品である。
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偽札作戦は有効か、それとも。
ナチスドイツの偽札づくりである「ベルンハルト作戦」について書かれた本です。 偽ポンド札(イギリスの通貨)をつくり、その偽札を上空からロンドンに散布し、イギリス経済を破滅させようという作戦です。 その偽札をつくるのに、秘密厳守のため、いつでも殺すことができるユダヤ人を使うという作戦。 いつ殺されるかわからないユダヤ人を使用して、つくった偽札のあまりの精巧さに作り上げさせたSS将校クルーガーの手法とは。 そういう経営という観点から見てもおもしろい。 それにしても、西欧史にこれほど偽札を使用した敵国の攻撃があったとは驚きです。 北朝鮮の偽札以外でアジア圏でもこうした偽札作戦はあったのでしょうか。 著者は、アメリカやイギリスにも同様の偽札作戦があったが実行されなかったことを引き合いにだし、独裁国家だったナチスらしい間抜けな作戦であったと結論づけています。 あともうひとつ、重要な情報を手に入れたとしても、決定者がその情報をうまく使うことのできなければ意味がないということをよく示しています。
真実は小説よりも〜
ドイツの史上最大の通貨偽造“ベルンハルト作戦”の詳細な全容を描いたノンフィクション。絶滅収容所、奴隷収容所と言ったナチの暗部無しに語れない話なのだが、英独を中心とした多国間の駆け引きは非常に人間臭く、時にはユーモラスな趣さえ感じられる。 戦争と言う極限状態の中、人間のエゴと本性がむき出されたためだろう。
全体像がつかめればいう事なし!
ナチスの偽札作戦である「ベルンハルト」作戦について詳述した本。筆者の入念な取材をもとにした臨場感あふれる記述にどんどん引き込まれる。また、翻訳物にありがちな外国人の人名の不慣れからくる誰が誰だか分からなくなる混乱も、最初に人名が登場するとき重点的に記述されており、ほとんどない。 ただ、作戦がイギリス経済に与えた影響、実際偽札の何割ぐらいが使われたかなどの、全体像がつかめない点が☆1つ減で4つ。
『大脱走』とか『007』が好きな、戦争映画、スパイ映画好きの人にオススメ
アカデミー外国語映画賞にノミネートされた映画『ヒトラーの贋札』を観て、ベルンハルト作戦のことをもっと知りたくなり、この『ヒトラー・マネー』を読みました。 強制収容所での贋札づくりに焦点を絞っていて、それが映画として面白かったが、贋ポンド、偽ドルが実際、どんな風に使われていたのか、偽札の行方とか、いろんな謎が気になってしまい、本当のところはどうなの?と、この本を読まずにはいられなくなりました……。 手嶋龍一著『ウルトラダラー』の北朝鮮のように、国家が本気で紙幣偽造するなんてことが、本当にあったなんて、驚きです。犯罪も国家ぐるみだとすごいことになるのだなあ、と。 考えてみれば、普段使っているお金って、実態がないわけで、電子マネーなんて偽札みたいなもの。偽札でも流通すればそれは本物なわけです。経済なんて信用だけで成り立っているのだなあと、つくづく思います。マネーゲームなどというけど、お金って所詮はヴァーチャルなものなのだと、思いました。 イングランド銀行は面子にかけて、偽5ポンド紙幣の存在を、認めなかったから、『ベルンハルト作戦』のことを僕らは知らずにいた。戦後何十年もたってやっと公開されてきた機密情報をもとにこの本は書かれたらしい。 SSの内部事情、第2次世界大戦の時の諜報活動とか、戦後のモサドのこととか、知らなかったことがいっぱいで、すごく勉強になったし、刺激の強い本でした。
おもしろいが食いたらない
親衛隊将校クリューガーには苦悩も葛藤もない。あるのは狡猾な計算だけだ。結果的にユダヤ人の命を救ったといっても、用が済めば殺すつもりでいたし、ユダヤ人が救われたのはクリューガーのおかげではない。「シンドラーのリスト」とは真逆の話だ。 ナチ親衛隊の暗躍ぶりがよくわかるが、命と引き替えに親衛隊に協力させられたユダヤ人の苦悩が伝わってこないのが難点。 それにしても英国銀行は情けない。この事実が長らく明らかにされなかったのは、銀行のメンツを守るためだったのか。
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日本語のタイトルが悪かった
まず、この本は「ジョブズはなぜ天才集団を作れたか」については書かれていません。原書のタイトルは「The Apple Way」で、ジョブズ氏について書かれた本でもありません。 広報コンサルタントの視点でアップル社の歴史を振り返ってみた、という内容でしょうか。個人的には下手にアップル社やIT業界に傾倒していない著者の批評は、面白く読みやすいと思いました。特に業界に詳しくなくても、経営に詳しくなくても読める本です。 熱心なアップルファン(信者)のことを、時として害にもなる存在のように書いている部分は、昔からのファンにとっては喧嘩を売っているようにも見えますが、冷静で公正な批評だとも思えます。(ちゃんと「アップル社は信者たちに救われた」という内容の箇所もあるので。) アップル社は苦渋を味わっていた期間の方が長いため、黒歴史に関する部分が長くなってしまっているのはある程度仕方ないとは思います。ただ、復活を遂げてから現在までの社史を、「ジョブズ氏が天才だから」といった感じでまとめているのが少し残念。
序文から事実誤認があるなんて論外
事実誤認のオンパレード。おまけに完全にピントがずれている。日本語版 序文を読んだ時点で、「iPodに2.5インチハードディスク搭載」とあり、 「えっ」と思ったけれど(正しくは1.8インチ)、翻訳者のチョンボかも知 れないと思い読み進めてみた。 でも、どうやら原著者の問題らしい。著者はこの業界のことはまるで分 かっていないし、この業界をテーマにして何が言いたいのかも不明。特に、 各章末の「第○章の教訓」は噴飯もの。読むだけ時間の無駄。 著者の主張に賛同できるかどうかは別にして、むしろ「スティーブ・ ジョブズの流儀 」の方が取材がしっかりしているだけはるかに読み応えが ある。
アップルについて最近興味を持った人には良い入門
原題はThe Apple Wayであり、特にジョブスの経営術がどうのこうのという本ではないと思った。アップルについて、最近興味を持った人には、歴史や主要人物の様子が簡潔に描かれていて良い入門だと思う。ただし皮肉などを理解できないかもしれない。古くからのアップルファンにとっては、特に目新しい内容があるとは思えなかった。でも、「ああ、そうだったなぁ」とか「そうそう」とうなずきながら昔を思い出せました。各章の終わりに「教訓」が箇条書きで記されているが、この部分は経営者へのアドバイスと言ったところからな。そして、第11章のタイトルが「けっきょくリーダーが会社を決める」と最終章、12章の「プランは、きちんと立てるべし」で終わっています。
読みにくかったです
非常に刺激的なタイトルですが、本丸に行くまでが遠すぎるのが難点です。 また、各章のタイトルが抽象的でどんな中身なのか分かりにくく、 必要なところだけ読みたい人には不親切だと思いました。 アップルやジョブズのファンなら楽しめるのかもしれませんが、 ビジネスのヒントを得ようという人には、個人的にはお勧めできません。
広報戦略のプロによるアップル社批評
一言で言うと、広報戦略のプロによるアップル社批評。 各章ごとにまとめが書かれているのは好感が持てるが、、、。 特にコンピューター、ITのプロでない為、内容としては全体的に踏み込みが甘い。 広報コンサル兼一経営者として、客観的にアップル社を批評しているに留まっている。 スティーブジョブズ氏と直接のやりとりも特になく、ネットに蔓延している情報以上の リソースはないように思える。
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アメリカ人著者の視点とは
アメリカン人著者による、イデオロギーや偏狭な愛国心に偏らない、客観性に重きを置いた稀に見る良書であることに違いはありません。 個々の事例についてもう少し突っ込んだ議論が可能であったとは思いますが、中国首脳の立脚点がどうあらざるを得ないのかが大局的にかつ平易に理解できます。 ただし、著者はクリントン政権時の中国政策担当者であるためか、当時「ジャパン・パッシング」が大変日本にとって憂慮材料であったことに思い出されるとおり、日本への記述についてはボリュームの割りに「反日」という素材に終始しておりところが心許なく、領土問題・経済問題の表裏にまで詳細に言及しようという意図は乏しいようです。 またそういった点に、アメリカが覇権を握っている現在の国際情勢における、アメリカ人としての自己弁護が働いていることも読み取ることが出来ます。
タイトルに偽りあり
原題がフラジャイルなんだからもう少し署名のつけようもあったのでは・・・。
緊張感ある詳細なレポート
政治、社会、経済など多面的に現代中国を見渡しており、カバーする領域の広さから、一人の人物が書いた事に驚かずにはいられません。また、経済関連のデータや報道記事をまとめるといった表面的な内容ではなく、中国人(市民や有力政治家)の直接の発言が随所に記載されており、政府と市民の考えや心理状況まで理解しようと努めてきた著者の姿勢が表れた生々しい内容です。最終章では中国とアメリカの政府に対して平和的かつ建設的な提言を発しており、戦争や内乱を避けて欲しいと願う気持ちが伝わってきます。しかし、その中の中国側に求める方針転換は忍耐と寛容とリスクを要求するものであり、提言の実現性は低く、将来、中国国内もしくは世界に多大な被害が発生することは避けられないと暗に示しているようにも感じました。緊張感ある優れたレポートです。
傲慢な中国と日本政府の弱さ
靖国・尖閣・食品テロなど日本政府として毅然とした対応ができないのをはがゆく思っておりました。しかしそれはもしかして日本の激しい抗議→ネット上で中国人が火病をおこす。→中国政府のコントロール不能→中国国内混乱→大量難民が沖縄九州上陸?・・・この悪夢の連鎖反応を恐れているのかと思います。
なるほど、なるほど、とうなずきます
・中国共産党指導部が生き残りをかけてエッジの上を歩く今を克明に描いた本。 ・著者は元米国務副次官補 (U.S. Deputy Assistant Sec eta y of State、同書訳では国務次官補)。 ・クリントン政権の外交官で対中政策を担当。現カリフォルニア大教授で中国研究者。 ワシントン・ポスト紙やウォールストリート・ジャーナル紙などでは、お馴染みの中国アナライザー、という。 ・日本に住んでいても、中国に関する情報は、報道や、駐在員からの報告などで誰しも何らかの形で毎日のように見聞きするものですが、自分なりに知識・情報をいちから再構成するとなると、厄介です。こうしたばらばらな知識を自動的に頭の中で整理整頓してくれる本です。翻訳もこなれた日本語で、私は自分(古河しゅんたろう)のブログで紹介したことがあります。 ・著者のシャーク氏が何度も引き合いに出すのが、インターネットの書き込みが、毒々しいナショナリズムに火に油を注ぐという現状。思っていた以上の迫力、おぞましさ。実は、反米と反政府なのに、反日にすり替えられる背景を丹念に追い掛けています。 ・毒々しいナショナリズムは、弾みで反体制運動に衣替えする可能性がいつも付きまとう。胡錦濤主席は「古めかしい毛沢東流の思想統制へと統治の核心を逆行させてしまった」のだそうです。
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リーマンショック以降、オバマ就任以降の世界情勢について ソロスの見解が読めるのは価値があるかなと思います。 前半はソロスの哲学的な見解とそれに基づく世界の見方について 後半は時事ネタについてとこれからの展開について、主にアメリカの支配力の低下と 中国の台頭に関して述べています。 とりあえずソロスに興味のある方は目を通しておいてもよいのではないでしょうか。 余談ですが翻訳の徳川家広さんは徳川宗家ご当主の息子さんなんですね。 他にもソロス本の翻訳を手がけご自身のブログでも金融ネタを取り扱っているようです。
経済の「みらいの書」
ソロスという人の考え、想像する未来を知りたくて購入通読 通読してみると、再帰性という言葉で表現される現在の経済の動向、これから未来における経済の流れの予測などが記載されている。再帰性というキーワードが非常に面白く、経済予測の難しさを的確に表現していると思う。また、先のキーワードと経済の向かうべき状態を観察することで、これから経済がどのような状態に向かっていくかを推測してくれている。リーマンショックを中心とした、サブプライム問題も上記のキーワードで現象を解析できるのが面白い。また、著者も指摘しているが経済は新しいまだ形のできていない新しい概念に近づこうとしているというのも魅力的でしっくりとくる展開だと思った。 国際経済が今どのように動いてこれからどのような展開を見せてくるかを洞察してくれている良書だと思います。半年後、一年後に本書の指摘と現実がどのように絡み合っているかが楽しみです。
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本の内容であるが、3部から構成されている。1部は経済的な豊かさは4つの条件、すなわち私有財産制、科学的合理主義、資本、動力が揃うことで初めて実現されるといった仮説の提示とその検証が歴史を紐解くことでなされている。著者の凄まじいほどの知識に圧倒され、一気に読み通させる迫力に溢れている。2部は、この仮説に基づいて、歴史的に豊かな国はこの条件を満たし、貧しい国は満たさなかったことが論述される。日本も事例として挙げられていて、ちょっとそうかなと思わせられる点もない訳ではないが、総じてここでも著者は説得力を持っている。3部は、豊かさのもたらすものは何かということを分析するのであるが、この部では急に著者の意見は曖昧さを持ち始め、それまでの快刀乱麻のごとく舌鋒鋭い文章も自信なげなものになってしまう。特に最後の2章は蛇足のような印象さえ受ける。 とはいえ、全般的には人類の発展と経済の文明史を壮大なるスケールで展望してみるという大変なる労力が伴う力作であり、読み応えも十分であった。このような本をまとめた人が学者や作家ではなく投資家であるということに驚く。
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経済の丸裸のところから、現代まで雪だるま的に進歩してくるのが、体感できるいい本でした。 経済を学んでいる人でも、結局何を学んでるか実際のところ数字でしか理解していなかったり、形式的にしかわかってない人が読むと、 それが実体的にとらえられるような気がします。
お金を切り口にした近代史
豊かさイコール経済活動の変遷を、近代に絞って、産業革命前後から、各国の勃興・衰退を丁寧に紡ぐ出した労作です。 これを読むと、繁栄が出来た国と、そうでない国にどのような環境的相違、政治的環境、社会制度があったのか、それらが相互にどのように関係していたのかがよくわかります。 本書ではこのような繁栄の条件を、 ・私有財産権 ・科学的合理主義 ・資本 ・動力、スピード の4つに総括し、繁栄するためには、これらすべてがそろう必要があると解説します。 何かが微妙に欠けている気もするんですが、本書の中ではこの論が綺麗にまとまっているため、違和感はありません。
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著者は次の要件が満たされた場合、豊かさが発展するとある。 1)私有財産制 2)科学的合理主義 3)資本 4)通信・輸送手段 の4要素である。 たしかに本著を読むと、この4要素は必要条件に思われるが、豊かさの発生には十分条件ではないだろう。 これに関しては著書には強引な論理展開も見られる。たとえば、1500年ごろに上記4要素が満たされ、工業化が進んだとあるが、残念ながら余剰食糧生産に関する記述、それをベースとして支えるエネルギー革命(木材→石炭→石油)については一切触れられていない。 また、狩猟民と農耕民の記述においても、年代を無理やり混同して論理構成しながら、別の頁ではほとんどが農耕へ従事していたとの記述があったり、論理構成が心もとない。 本著書はあくまで、著者の本業である投資家の立場から、経済、軍事、政治面から見た、豊かさ発生の分析著著、として捉えるべきである。 我々はそのうえで、エネルギー面、食料面でなんら問題なない現代においてなぜ豊かさに差が発生するのか?という面から捉えたほうが読みやすい。 真の豊かさの誕生を知るには、ジャレドダイアモンド氏の著書や、石油に関するエネルギー史なども合わせて読む必要がある。
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原書をツンドクしてたが、日本語で読めるならと、この翻訳書を古本屋で買った。早速序章から読み始めた、が何かおかしい感じ、たとえばダシを使わないで作ったみそ汁みたいな感じ、がしたので、原書と比べてみた。なんと、省略と誤訳だらけで、しかも18世紀を19世紀と間違えたりしている。素人の私でもわかる誤訳が多数! なやみますね〜。 この訳のように、文章としてはこなれた日本語になってるが、誤訳が多い方を選ぶか、原文に忠実で誤訳はないがガチガチの日本語になってない訳文のほうを選ぶか。私は、原書を選びました。
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