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| かなづかい入門―歴史的仮名遣vs現代仮名遣 (平凡社新書)
白石 良夫
¥ 777(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:97,951位
カスタマーレビュー数:3
【くちコミ情報】
珠玉の「かなづかい」入門書
「かなづかい」を考える入門書として、珠玉の出来だと思います! 言語の持つ宿命である「変化」(特に音韻変化)と「表記」との着地点を模索してきた歴史の概観は分かりやすく、とても勉強になりました。コペルニクス以後の考え方やものさしを、コペルニクス以前に用いないというアプローチで、定家仮名遣を読み解くあたりは圧巻です。 定家も契沖も宣長も、そして「現代かなづかい」&「現代仮名遣い」を整理した20世紀の国語学者たちも、永遠にすっきりとは線引きされることはないであろう、音韻「変化」と「表記」との着地点を悩み苦労して模索したのだと思うと、先人の知恵と努力に感謝です。おかげさまで、いまストレス少なく、日本語を表記しています。そして、そのことを教えてくれた筆者にも感謝です。 言語の変化を楽しんで分析したいと常日頃思っている私にとって、本当に楽しい1冊でした。
絶対にお勧め致しません
「かなづかい入門」とは名ばかり、「現代仮名遣い」を便宜主義に基づいて肯定し、其の立場から歴史的仮名遣に対して不当な非難を浴びせる内容の駄本である。日本語の書き言葉を大切だと感じて居る人には絶対にお勧め出来ない一冊である。不承不承紹介する。 私なら此方を紹介する→私の国語教室 (文春文庫)
現代人は現代仮名遣を使うのが一番
戦前の人は歴史的仮名遣(通称 旧仮名遣い)で読み書きしていました。戦後になって、現代仮名遣(同 新仮名遣い)が決められ、これがスタンダードになりました。 唐突ですが、創価学会の経典は法華経と鎌倉時代の僧・日蓮の書いた文献の集大成、「日蓮大聖人御書全集」(略称:御書)です。 この御書(ごしょ)の仮名遣いは、どちらかと言えば、新仮名遣いと大差ありません。ぢゃー、旧仮名遣いは、一体いつ頃から、こうなったのかを知りたいと、30年前から思っていましたが、その疑問に答える本に、ようやく巡り会った気がします。 ところで、本書は、新仮名遣いに対する論難にも答えています。 曰く、新仮名遣いは合理的でない。 これには、「学問的合理性は規範の必要条件か」と題して反論。 また、第5章のタイトルは次のとおりです。 「悪魔の規範――歴史的仮名遣の非実用性」 丸谷才一などは、歴史的仮名遣い絶対主義者です。その著「文章読本」は、すべて旧仮名遣いで書かれています。私は以前から、丸谷の主張に、うさん臭いものを感じていました。 その点(まだ読み始めたばかりですが)白石氏の仮名遣い論議はどうなるのか、わくわくします。 これ、昨日書いた内容です。結局、徹夜して読了。 いやー、おもしろかった。納得の一言。 現代人は現代仮名遣を使うのが一番と分かりました。 わざわざ、旧仮名遣で書く必要がないことも。 なお、本書は次の本の説のほとんどを否定する立場です。 萩野貞樹『旧かなづかひで書く日本語』幻冬舎新書 他に類書を読んだことがないので、最高とするのには躊躇しています。それで、暫定的に星4つにします。
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| ゲイ短編小説集 (平凡社ライブラリー)
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サキ
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William Somerset Maugham
(原著)
David Herbert Lawrence
(原著)
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(原著)
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(原著)
大橋 洋一
(翻訳)
¥ 1,470(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:32,547位
カスタマーレビュー数:5
【くちコミ情報】
普通の小説集である
この小説集には子供も普通に読む小説が入っている。裸体の登場人物はいてもそれにこだわっていないから通常人にはよく考えてみないとそれと解らない。「モーリス」もそうだが、同性愛者に美的センスはあっても自分と違う特性を受け入れるという許容性がない。だから客観的に言えば保守的で抑感情的だ。過激に飛びつく日本人には退屈だろう。
平凡社と大橋洋一氏
平凡社ライブラリーと大橋洋一氏が手を組むとこういう本が出来上がるんだなぁと妙に関心(感動)した1冊です。 p ゲイ小説…とは言ってもやはり、十九世紀末に作られた作品なのでそんなに露骨なものはありません。選ばれた作家陣も人気作家ばかりなので肩書きは抜きにして、小説を楽しめばいいのではないでしょうか。この面々を一度に読める本なんて他にありませんから。 p しかし、この本にサキが入っているのにはびっくりしました。大好きな作家なので、全く知らない事実に驚きました。確かにゲイブリル・アーネストはそのケのある作品ですが、他の作品はそんなでもないのです。女性嫌悪(ミソジニー)の傾向があるので、言われてみれば確かにですけどね。 p 巻末の大橋洋一氏の解説が、少しまわりくどい書き方をしていますが、ゲイ小説の経歴を説明しながら作品を紹介しているので、さらにゲイ小説にハマりたい方はこちらもじっくり読んでください。
アンソロジーとしても、ぜひ。
この本を手に取ったきっかけは、下北沢の某本屋(本と雑貨が一緒に置いてある、あの有名なチェーン店です)で平積みになっていたからでした。今から思えば、すごい貴重な偶然です。 p 書名は極めて露骨な(失礼!)雰囲気を漂わせていますが、装丁を含めた本自体のスタンスはあくまで『英米文学のアンソロジー』といった趣で、一般的な読者の方にも/にこそ読んでもらえるものだと思います。 p 他の方の感想にも書かれていますが、私はこの本の白眉といえる部分は、編者である大橋氏の解説ではないかと思います。各作品の新たな読みを提示すると共に、「ゲイ」という枠組みを超えてジェンダー/セクシュアリティーといったトピックの“入り口”をもある程度指し示し得ているのではないでしょうか。 p ……というか、私自身が勉強のダシに何度も使わせていただきました(汗)。 p もし続編が出ることがあれば、日本の小説を入れて欲しいと思います。
さらに驚きを五つ
久しぶりに手にとってみて、その中身と解説を読んでみて、やはり新鮮な驚きがあった。はやく『ゲイ短・パート2』を見たいものである。それこそ、うれしい驚きとなることだろう。そして、驚くほど売れて欲しいものである。
星5つ分の驚き
まずはこのストレート(?)なタイトルに驚かされる。 多くの、特にヘテロ男性の読者は、この本を手にとることへの躊躇と、中を覗いてみたい欲望との板ばさみとなるだろう。(しかし、ネット上で買えばレジに持っていく必要はないのである。) 無事扉を開くことができたなら、次に、その目次にならぶ作家名に驚かされる。それらは、あまりに有名な英米作家の名前であり、いまだかつて「ゲイ作家」だとは教わってこなかったものも多い。 中身を読んでみると、その内容が期待に反して「いやらしく」ないことに驚かされ る。ほとんどの作品に関して、「どこがゲイなの?」という疑問を持つ読者が多いことと思う。(唯一の例外は、E.M.フォースター「永遠の生命」だろう。しかし、ぼくに言 わせれば、ロレンスが一番「いやらしい」) さらに、大橋洋一氏による巻末解説の、その重厚さに驚かされる。その説得的かつ情熱的な「読み」は、一種の種明かしとしての面白みを与えるとともに、知らず識らずのうちに現代文化批評の最先端へと読者を誘う。作家の固有名や作家群の出身地名を根拠に編まれるアンソロジーがのさばる中で、気鋭の批評家とその若き友人たちによる積極的な「読み」を前面に押し出したこのアンソロジーは、姉妹版『女たちの時間』とともにひとつの記念碑となるのみならず、今後のアンソロジー編集のスタンダードとなるだろう。 最後の、5つ目の驚きとは、すなわち、このアンソロジーがそれに見合うだけの評価 をいまだ得ていないということである。
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| 平凡パンチ1964 (平凡社新書)
赤木 洋一
¥ 882(税込)
通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー数:5
【くちコミ情報】
新雑誌創刊にワクワク
著者の思い出話だけなのだが、 やはり雑誌の勃興期のお話はおもしろい。
団塊の世代は絶対読むべし!
つい先日のできごと。雑誌の山ごとアパートの部屋が落下。50代男性も一緒に。多分その中には1960~70年代の「平凡パンチ」「プレイボーイ」等があったのでしょう。さて、本書はパンチ創刊から廃刊までの詳細な記録です。それにしても、私たち団塊の世代の上の人たちは頭が良かった。「少年サンデー・マガジン」で小学生の私たちを虜にし、学生帽、学生服、トレパンの高校生に衝撃を与え、「メンクラ」「アン・ノン」へ....。彼らの戦略が随所に読み取れます。 また、筆者の記憶力と人脈のすごさに圧倒されます。人とのつながりだけで時代を切り拓いていった感じがします。読後、本書に登場する人物の周辺をひもとくだけでも、沢山のストーリーを楽しめる、一粒で二度も三度もおいしい。ひろがりのある良書、抜群のコストパフォーマンス。団塊の世代へ特におすすめです。
パンチ世代
「平凡パンチ」を開いてみたこともなく、1960年代に青春時代を送った訳でもないけど、ふと手にとってみた。 案の定、当時の風俗描写を読んでもちんぷんかんぷん。 にも関わらず、何か圧倒的な迫力や時代の風を感じた。 p 週刊誌「平凡パンチ」に始まり、隔月誌「平凡パンチデラックス」へ移行し、やがて女性誌へと変遷していく著者の編集人生のなかでの、各界の雄との出会いと別れがふんだんに散りばめられている。それほど刺激に満ちた時代だったのだろう。また、日本の雑誌が右開きでなければならないこと、海外との写真の規格の違い、雑誌作りにおける欧米との概念そのものの違いなどは素人にも興味深い。 p それらが、赤木氏のバイオグラフィーと共に織り込まれている。 決して感傷的に傾くことなく綴られているし、知らない時代の知らない面影なのに微かな胸の疼きを感じずにはいられなかった。
「昔はよかった」
昔はよかった、なんてよく言うようになっては人間お終いなのだが、しかし、やっぱり、ユニークで元気な時代だったんですね~、と思わず言いたくなるようなエピソードが満載の本ではある。 男性向け週刊誌というそれまでなかったジャンルへの挑戦。そういうと堅苦しいのだが、その内実としてはばかばかしくておもしろい。編集部員と野坂昭如が飲んでいる席での思いつきから生まれた、五味康祐のマージャン道場。新しいこと、前例が無いことは、やるべきこと、楽しいことだったのだ。 60年代のマガジンハウス(当時は平凡出版)は、マーケティングがどうのこうの、といったリクツでばかり雑誌が作られているいまとは随分様子が違っていたんだな。
最先端を走る人の喜びと苦痛
日本の黄金時代を1965年から1974年とした場合の、その嵐の中を、今はなき平凡パンチの編集にかかわる形で駆け抜けた著者の1960年代グラフィティです。ここに見られるのはそれまでにない大衆文化の媒体を作り出すことで時代を駆け抜けたさまざまなパーソナリティの群像です。さまざまな才能の持ち主が、海外から一呼吸送れて入ってくる情報をベースとして、工夫を凝らして最先端の新しい雑誌を作り出していく姿がさまざまな当時の有名人との絡みの仲で描かれています。ただ自らが生み出したものが、作成者を越えて、自己運動を繰り広げ、最後には当初は最先端に見えたものを時代遅れにしてしまうパラドックスはここにも当てはまります。それはこのなかで出てくる当時の最先端のプレースポットにも例外なくあてはまります。そして、この回顧録も1969年の時点で終了する形になっています。当時海外でも人気のあったホンダS800を駆っての、著者のヨーロッパドライブ紀行は一読の価値があります。ところで180ページの写真を見る限りでは、どう見てもワルサーPPKではなくワルサーP38(?)に見えるんですけど。
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カスタマーレビュー数:2
【くちコミ情報】
放射線手術って?
治療内容と効果について書かれた本はたくさんあります。初めはその類のものかと思いました。また、放射線治療という言葉は聞いたことがありますが、放射線手術は耳慣れない言葉でした。 こうした書籍は当然、ドクターの経験で書かれていますので、一つの治療装置を使用しているドクターが書かれたものであれば、その装置についてだけになります。ですので、治療装置の違いによる治療成果の違いを知るためには、読者が数多くの本を読みこなす必要があり、何が最善なのかを素人が見極めることなど到底無理なことです。でも、自分や家族に癌が見つかれば、東奔西走して最善な治療を受けようとします。 著者は放射線手術について詳しく説明し、ガンマナイフの有用性を述べています。さらに、他の放射線治療器についても説明され、それぞれの利点から最適な治療についても書かれています。そして、ガンマナイフとリニアック(ノバリス)の治療に際しての同意書を掲載され、治療手順についても詳しく述べられており、非常にわかりやすい本です。 偶然にも自分や家族に癌が見つかり、その大きさが放射線手術の適用であり、部位が頭であれば著者の勤務されておられる病院(もう一つ同じような設備のある病院があるようですが)で受診すべきと思いました。
とてもわかりやすく役に立つ内容
最近注目を浴びている定位放射線治療がとてもわかりやすく説明されている。タイトルは、その代表的なガンマナイフだが、ガンマナイフ以降に出てきた新技術であるノバリスやサイバーナイフ等もカバーしているので、現時点で選べるすべての先端的治療法の選択、実際の治療の流れ、病院リスト等も網羅されており、とても役に立つ内容だと思う。
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【くちコミ情報】
アメリカンスイーツのバイブル
日本ではヨーロッパの菓子が主流で、アメリカンスイーツに関する書籍が少ないので、アメリカンスイーツが好きな人にとっては嬉しい1冊です。 それぞれの菓子の起源などが、丁寧に調べ上げられています。 気になるのは著者が80年代アメリカ留学時代に経験したお菓子のエピソードで、前置きが長く、著者のお菓子に対する印象が少々古いように感じます。
甘い物好きのアメリカ人
日本では余り評価されているとはいえないアメリカのお菓子に関する本。アメリカ映画にかかせないドーナッツやポップコーン等20種類のお菓子の由来や人気の秘密について書かれている。ペカンパイやブラウニー等食べた事があれば、「なるほど」と頷けるが、食べた事がないと、余り写真が豊富でないので、味を想像しながら読むのは少しつらいかもしれない。それぞれのお菓子の作り方は簡単にしか出てこないので、あくまでお菓子を通してみるアメリカ文化について知りたい人向け。
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【くちコミ情報】
「良い塾」が世の中を変えるかも。
先日、著者「小宮山博仁」氏が、教育について討論するテレビ番組に出演していました。 そこで、彼は家庭の教育力について語っていました。 家庭の教育力が落ちているのではなく、地域の教育力が落ちているのだというのが彼の主張でした。それならば、彼はどんなことを考えて地域で塾を運営してるんだろう、と気になって、この本を読んでみることにしました。 この本では、「子どもはこんな塾に通わせたい」という章で、良い塾を見分ける基準を示しています。ここに書かれているような良い塾が増えていけば、地域の教育力も復活して、世の中もちょっとは変わっていくかも、と思いました。 著者の言いたいことがギュッと詰まっていて、具体的な内容で分かりやすかったです。
通わせてからいろいろ思うもの
上の子の塾、受験をしてから、すっかり下の子の時はと考えるようになりました。 実際通ってから感じたことを振り返りながらこの本を読みました。 たしかに今の中学受験のテレビでの取り上げ方には不満。 鉢巻締めて掛け声上げて、正月もホテルに泊まり・・・ 中学受験はさせたいけど、燃え尽き症候群に我が子をしてしまわぬように この本をお勧めします。
読んでよかったです
私は、塾業界への就職を考えている大学3年生です。年明けから就職活動が本格化するのを前に、どのような視点で就職先の塾を選ぼうかと悩んでいるところに、この本と出会いました。 この本は、我が子の塾をどう選ぶか、という視点で書かれていますが、私は、自分の教育信念に合致した就職先(塾)をどう選ぶか、という視点で読ませてもらいました。塾で働き始めてから、塾の教育信念と自分の考え方が違うと気付いたのでは遅いですからね…。 ということで、私は著者が想定していなかった読者ということになるわけですが、そんな私でも楽しめて、参考になる本でした。自分がどんな塾で働いていきたいのか、ちょっと分かってきた気がします。 特に面白かったのは、「説明会での質問事項」のページです。こんなこと質問されたら塾は驚くだろうなぁ〜と思った反面、そういうことに真摯に答えられる塾こそ誠実でまじめな塾なのではないかと感じました。
塾選びって奥が深い!
この本は、賢い塾選びをすることによって、受験勉強さえも「生きる力」(著者はこれを「子どもの『底力』」と呼んでいる)につながると主張している。 第4章の「子どもはこんな塾に通わせたい」は、なるほどなぁと思いながら読んだ。ここに書かれているような塾に子どもを通わせることができたら、塾がただの受験テクニックを学ぶ場ではなく、勉強する楽しさを感じられる場になると思った。 毎年、この季節になると、年末年始にホテルに泊まりこんでハチマキをしめて受験勉強に励む大手塾の小学生の映像がテレビで放送される。確かに有名校に合格できるかもしれないが、なんだか子どもたちが可愛そうでならない。 私は、そう考える人間なので、この本の著者の考え方にはとても共感できた。 子どもの中学受験を考えている親には是非一度読んでもらいたい一冊である。
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【くちコミ情報】
将来の医学が見える!
たとえば爪を切ってもまた生えてくるように、人のパーツを何度でも再生できる! 医学書なのに、私のような素人でも”え?それからどうなるの?”って感じで ついつい読み進んでしまいます。 昔は感染病・伝染病が脅威だったのに、最近は長寿によって、自分の内面から 発生する病気が多くなっています。 たとえばアルツハイマー。 だったら脳のパーツを再生させてしまえば、また普通の人になる。 お酒で肝臓を壊したり、腎臓が悪くて透析を続けている人には、この再生技術 によって常に健康な体でいられる事になる。 もちろん足や手を再生する事だって不可能じゃないんです。 そこまでして生きたいか? いやいや、寿命は寿命として…痛い・辛いが解消できたら、本人もそして 周りの人も助かるのかもしれないと思える超興味深い一冊です。
科学者と倫理
iPS細胞の前に研究されていたES細胞は、iPS細胞とまったく同じ働きをするが、人間の胚を使うため、倫理的な問題があった。確かに、胚はそのままにしておけば人間の赤ちゃんになるので、殺人と言えなくもない。しかし、私はそれには問題がないと思う。これから生まれてくる赤ん坊の胚を使ったのなら問題があるが、この本によれば、使ったのは不要で、そのままだと廃棄されてしまうものである。私たちは生命あるものを殺さねば生きていけないようになっている。そういう意味では、みんなが罪を背負っており、このような問題について完全に「反対」と言えるはずがない。ES細胞が病気や事故に遭った人を救えるなら、研究を進めるべきだ。その点、iPS細胞は倫理的に問題なく、実用化が待たれる。 ひとつ気になったのが、ES細胞研究をする科学者はより高い倫理性を持たねばならないという記述である。しかし、これは科学の本質を誤って捉えている。科学者を外部から倫理的に規制するのは可能だ。しかし、科学者自身にそれを持てと言うのは無理である。科学とは、下り坂を転がるボールのように、時が経てば経つほどより勢いを増し、ひとつの方向に向かって発展していくものだからだ。科学者は、自分ではその勢いを止めることはできない。マンハッタン計画がいい例である。計画のリーダーだったオッペンハイマーは原爆を創り出し、その後でその脅威を悟り、核反対論者になった。科学はブレーキの壊れた車のようなものだ。強制的に止めなければ、とんでもない方向に進む恐れがある。私たちは常にそのことを肝に銘じておくべきだ。 そのあたり、山中教授の作ったiPS細胞は倫理的にも大丈夫であり、悪用される危険もなさそうだ。ぜひ日本人の手で実用化してほしいものである。
生命の神秘的な世界が広がっていきます。
「iPS細胞」とは最近耳にすることが多くなったトレンディーな言葉です。 つい最近も新聞紙上で女子大生がクローンマウスをつくったということが掲載されていました。 本書は羊のクローン化が成功したES細胞に関する仕組みの説明から始まり、iPS細胞の誕生からその仕組みを専門的な見地に立脚して説明してあります。 一般の方々が読める程度に仕上げているとのことですが、未来への希望をもたらす最先端研究であり、すべての仕組みを十分理解するにはギリギリのところがあると思います。 とにかく説明の前後を忘れないうちに一気に読み上げることと、何度も読み返すことで理解は深まると思います。 「いのちの仕組み」について、かなり突っ込んだところまで書かれており、実に神秘的な世界が繰り広がっていきます。 現在、医療はある意味対症療法しかないですが、近い将来には再生医療といった”造る医療”の形に変わってくるというのが感じられます。 大学では生命科学系の学科が急増しており、今後ますます発展していく分野であると思います。 著者はこの最前線医学を研究している過程で、本題以外に生命倫理から国の支援状況に至るまで情熱的に伝えると共に多くの読者にこの研究に対して関心を抱いてもらうよう働きかけています。
iPS細胞というより幹細胞研究紹介本
人工多能性幹細胞(iPS細胞)について紹介した本。大学院の博士課程という、まさに研究の現場にいる人が書いている。博士課程の院生は専門性を一番深めている時期。このように一般向けに平易に語ることができるのは、素晴らしい能力だ。また、日々の研究に追われるなかでの執筆と思われ、驚きである。 本書は、説明しようとする著者の心遣いが随所にうかがわれる。筆致は懇切丁寧である。SFであったり、絵画であったりという様々な例をさかんに出して説明している。iPS細胞があればES細胞はいらないという見解は誤解である、など予想される誤解も解こうと努めている。 専門用語を使わずに説明しよう、という配慮のもとで書かれている。遺伝子工学も記号の多い学問であるが、本書にはほとんど登場しない。山中ファクターの四つの遺伝子(Oct3 4, Sox2, Klf4, c-Myc)くらいは、記念にでも挙げておいたほうがよかったかもしれない。 本書は総じて丁寧に解説された本であり、iPS細胞を知りたい人には勧めることができる。しかし、本書にはやや「若書き」とでも言えるようなところがみられる。 まず、iPS細胞についての本としながら、iPS細胞の解説が登場するのは130ページ以上経った後である。これはiPS細胞というものの性質による。iPS細胞研究はES細胞の性質を体細胞に持たせよう、ということであるから、まずES細胞の説明が必要だ。ということで本書はES細胞の解説から始まり、一般的な発生の話、など経てようやくiPS細胞に到達する。教科書的な記述としてはもちろんこの順序となるだろう。しかし一般読者としてはiPS細胞にたどり着く前に飽きてしまうかもしれない。iPS細胞の本、というよりは幹細胞研究の本、と捉えたほうがよいか。 さらに、筆致が丁寧ながら淡白である。iPS細胞の発見が与えた社会的インパクトや、あるいは研究者の持つ情熱はあまり伝わらない。むしろ意図的に熱を排除しているようにも思われる。このあたりは科学ジャーナリストに任せるべきであろうか。 最後に、最終章について。ここではSFを援用しつつ、著者の科学観について語られている。何らかのビジョンを語りたいのだろう。しかし専門外であるからか、それまでに比べれば議論はかなり未熟である。この章は無くてもよかっただろう。 本書を通読して、驚きを覚える。それは、そもそも一般向けに積極的に語ろうとする強い心意気を持つということに対する驚きである。幹細胞研究のこれからの発展をこのような人が担うのだと考えると、頼もしい思いがする。今後が楽しみである。
広範囲に本を読もうというときに加えるといい1冊かも
とても丁寧に、自分のようなまったくの素人にも分かるように書かれています。 もちろん最先端医療に関する高度な内容を対象にしているので難しい部分もあります(と自分は思った)。 それでも一般の人がたまにニュースや新聞で見かける言葉「ES細胞」や「iPS細胞」という言葉にひっかかりを持つための足がかりとして読んでおくといい本だと思います。 筒井康隆さん推薦らしいですが、なるほど小説の素材としても想像力が膨らむ話なのかもしれませんね。 個人的にはこんな若い著者がこれだけ魅力的な文章を書けるということに驚きました。 かなりの読書(SF小説?!)好きの人なんでしょうね。 あと、嘉美(よしみ)さん、男性です。
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| 漢方の診察室 (平凡社新書)
下田 哲也
¥ 735(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:53,638位
カスタマーレビュー数:1
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決して漢方の押し売りではありません
著者の前作「医者とハサミは使いよう」がとても面白かったので、発行を待ちわびて購入しました。前作と比べて漢方についての解説が多いです。しかし、それは西洋医学をこきおろして、「漢方がいいんだ」と主張するのではなく、それぞれの長所を尊重して、欠点を補い合おう、下田氏の言葉によれば「西洋医学と東洋医学を統合する」というものです。 p 例えば’アトピー性皮膚炎の治療’の章でも、ステロイドの使用量を減らす努力はするが、ステロイドは決して『悪魔の薬』ではない、と書いておられます。 p 著者は一般の読者(医療業界の人でないということ)向けと書いていますが、私は業界の人それも特に学生に読んでもらいたいと思います。それは漢方を本格的に勉強しなさいということでなく、漢方医学の「因時・因地・因人制宜」という概念は洋の東西を問わず重要と思われるのに、私が大学で受けた教育の中には見られなかったからです。意味を知ってみればそんなの当たり前じゃない、ってことなのですが。意味を知りたい方は53ページを開いてみましょう。 値段もお手ごろですし、お薦めです。
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