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リアルオプションの事例としては強引すぎる
リアルオプションという概念を,企業経営から結婚といった身近のことまで幅広く記述されています。その意味では,面白い。しかし,事例の提起の仕方があまりにも強引で,無理がありすぎます。学術的な背景も不明。初めてリアルオプションについて学習する方を対象にしているのだと思いますが,誤解を招いてしまうのではないかと心配しています。
リアルオプションを身近に捉えるのはいいが、問題は・・・
本書は、リアルオプション的発想や思考をパーソナルな事例も織り交ぜながら身近に捉え、その思考を奨励しようとするものですが、読んでみてやや違和感を感じます。 例えば、ビジネス事例として、とある企業の成功がリアルオプション的発想の好例として紹介されていますが、そもそもそのような発想、つまり不確実性が小さくなるまで時機を待つといったような経営の柔軟性は、どの企業も持ち合わせているのではないでしょうか。 問題は、そのような柔軟性をどのようにして価値として評価し、経営に生かすかということでしょう。本書の事例の企業も、当時は特にリアルオプションとしての価値を認めていたわけではなかったようです。であれば、それをリアルオプションの好例として取り上げるのはやや強引ではないでしょうか。 その点では、価値評価の実例に焦点を当てた文献が個人的には望まれます。
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独習にも向く本。
本書をざっと見て、理解出来ない数式が並んでいても、恐れずに読み始めてみよう。勿論、数学的素養がないと、かなり困難感を伴うだろうが、数学を学問と考えずに道具と割り切り、「初めて見た道具だけど、こういう場面でこういう道具を使うのね」と「理解」ではなく「受容」の姿勢で臨むのがコツだと思う。そして、全体の構成、この本の主張を漠然とではあるが捉えることが先ずは肝要。「リアル・オプションとは、こういう道具をこういう目的で使うのね」という事が分かれば大進歩である。この段階の読み手の心理は「理解」や「納得」よりも、「受容」や「慣れ」である。 さらに、キチンと理解したい人、数学に強い苦手意識を持っているがファイナンス関連の仕事についてしまった人は、もう一度、今度はややジックリと内容を味わうつもりで読もう。前回よりも「理解」や「納得」に心理をシフトして。数学の公式集や、他のファイナンスの本を参考にしながら、ひとつひとつのステップを大事にしながら読もう。そのため、もしかしたら一回目よりも読破に長時間かかるかも知れない。 そして、もっと理解したい人は、数式を自分で解いたり、疑問を他の本で調べる事と平行して、さらにもう一回読破すると良い。 ファイナンスを流れるように理解するには、数学の素養やある種のセンスが必要かもしれないが、それらがなくてもファイナンス学習が不可能という事はない。まず、ざっと読破してその本の内容の輪郭や骨格を把握して、次にやや丁寧に肉付けして、そして三度目くらいに自分なりの疑問点が湧いてくる程度でよいと思う。最初からガッツリ完璧理解を求めると、失敗しちゃうかも。 本書は内容が大変に充実しているので、上記のような学習方法が十分に可能な本である。リアルオプション初心者に勧める所以である。
邦訳版の中では基本書としてベストか
邦訳版を含めリアルオプションに関する専門書の出版がここのところ目立つようになってきたが、本書は邦訳版の中では最も分かりやすく、基本書として活用するのに適していると思う。他の専門書と比べ圧倒的なその分量の多さの割に、ほとんど苦もなく読み通すことができる。 p ただ、やはり基本書としての位置付けという面が強く、実務の世界でリアルオプションがどのように活用されているかを知るには、やや物足りない印象は否めない。
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投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い ブラックマンデーはなぜ起こったか? ・・・ 結果の原因は後付けが多い なぜベルカーブ(正規分布)に株価が落ちないことが多いか? ・・・ むしろ複雑系 正統ファイナンス理論で得られない解を科学の名で解き明かしていく。 たとえば、ランダムウオーク理論では『アクティブ運用はパッシブ運用に勝てない』ことになっているが、これは株価が効率的市場仮説に起因するのではなく、むしろ企業成長のS字カーブ(成長から停滞・衰退)やフォーチュン50採用企業の(採用以降の)成長率からみれば、インデックス買、優良企業売りが、おそらく正しい投資の仕方であることを本書は示唆する。 本書はファイナンス理論(効率的市場仮説 ランダムウォーク理論、行動ファイナンス)をある程度知らないと理解が難しいかもしれない。が、著者の広く深い見識は複雑系理論(自己組織化臨界)を含む新しい視点からマーケットを科学し、エッセイ風の構成は推理小説を読むような良書であった。
色々面白い項目もあるのですが
べき乗の法則とか後知恵バイアスとか面白い項目も色々ありました。が、3分の1を読み始めたころから頻繁に誤字脱字が目立つようになりますね。 役に立ちそうであまり役に立たないような項目が多いため、ある程度投資関連本を読んでまだもっと読みたいって人にはオススメします。
確かに、他の投資の本とは少し違う切り口でマーケットの不思議な振る舞いを説明している
「アイディア中心の世界では、規模そのものは成長の支配者ではない。真実はその反対にある」。 「投資の科学」というのは少々誤解を招くタイトルかもしれない。投資を様々な数式やモデルや確率統計論を駆使して科学的に述べた専門書は既に多くあるからだ。しかし、本書はそれらとは全く似ていない。それどころか、ほとんどそのようなアプローチを否定すらしている。 視点は広範囲で、読みやすいし、直感的にわかりやすい。ひとつひとつのものには新しい事実はそれほどないのだけれど、全体として通してみると新鮮な印象を受ける。投資に興味のある方は、読んで損はない。 イノベーションに関する考察は特に優れている。投資というキーワードをとりあえず横においたとしても、読んでみる価値はある。一方、若いころにワクワクして読んだ複雑系が登場しているところには強く興味を惹かれたのだけれど、その点についての踏み込みは期待したほどではなかった。 多くの方が関わり、監訳者もいるようだが、日本語版にあたっての校正についてはもう少していねいにやって欲しいと思った。以下、わかりやすい例をいくつか挙げる。 「平均的な投票者が、平均的な投票者が」→「平均的な投票者が」? 「ソロスをことを」→「ソロスのことを」? 「2兆ドル超えた」→「2兆ドルを超えた」? 他
純粋におもしろい
複数のファイナンス系の本に引用されていたのをきっかけに読んでみました。 他のレビューにもあるとおり、 わたしのような初級レベル個人投資家にとって、 利益を上げるために直接的に役にたつとは感じませんでした。 が、 マーケットの事象についていろいろな視点で分析した内容は純粋におもしろく、 また難しい金融用語や表現がほとんどなかったので、 あっという間に読みきってしまいました。 楽しくマーケットについての視点を広げられるので、 星5つの評価をつけます。
面白く、興味深い書
生物学や複雑系から、株式市場の振る舞いを考察した エッセーです。 給与から捻出した資金で株を買っている私のような 個人投資家にとっては、 ほとんど直接には役立たない話ばかりです。 でも、自分が当たり前だと思っていた考え方を ひっくり返させられる感覚は、 知的に面白かったです。 また、企業を運営していく上で 色々とヒントになる部分がありました。
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実践的な本
具体例をあげて不動産投資について様々な事柄を細部まで説明している教科書的な本です。 教科書にしては読み易いかもしれませんが、不動産投資の知識がない方にとって読破するのは、相当困難を極めると思われます。 題名に「ゲーム」という言葉が入っていますが、実際にはゲーム的な内容ではなく、実践に近い形の内容であると感じました。 ページ数も多く、字数も多いので、読み終えるまでには相当時間を要しますが、そこから得られる知識は実践でいかすことができるものばかりです。 不動産投資に興味があるという理由だけで読む本では無いことは確かなので、ある程度知識を蓄え実践されている方や、まさにこれから実践しようとしている人ではないと読みこなすことはできないと思います。
「封筒の裏」分析が面白い。
全て米国の事例ではあるが、豊富なケーススタディーを織り込み、いろんな種類の不動産投資・運営・開発における当事者(業者)としての考え方や判断基準を学べるユニークな一冊。タイトルほどゲーム的とは思わないが、文章はよみやすく、記述は具体的だ。なかでもBOE(封筒の裏)分析という簡易計算方法は、物件の購入費、家賃収入と運営コスト、あるいはローンの支払いといったキャッシュフローから、キャップレートをはじめとする投資利回りを簡単にはじき出せそる。現場で物件をすばやく比較検討する際には、Excelを駆使した精密なシミュレーションより役に立ちそう。
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