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【くちコミ情報】
古典的SFの名作の第3弾
古典的名作SFのファウンデーションシリーズ3部作の締めくくりだ。実際は、時をおいてこのシリーズは再開されるので、この後も物語りは続くわけだが、個人的には初めてこのシリーズを読んだ時にはこの3部作しかなかったので、本作をもって一旦締めくくりと考えているし、初めてこのシリーズを読む人もこの3部作を先に読むのがよいと思う。 本作品ではタイトル通り、謎に包まれていた第二ファウンデーションが前面に登場する。前半部分はミュータントのミュールによる第二ファウンデーションの捜索がテーマだ。罠を仕掛けたつもりのミュールが逆に第二ファウンデーションの周到な罠に嵌るところが面白い。 後半は何と第一ファウンデーションによる第二ファウンデーションの捜索の様子が描かれる。第二ファウンデーションの実際の所在をめぐって、どんでん返しの連続となるラストのシーンは圧巻だ。 10数年ぶりにこのシリーズを原書で読み返してみたが、ストーリーは概ね覚えていたものの細部は結構忘れており、新鮮な感覚で楽しむことができた。やはりこの3部作はアシモフの最高傑作だと改めて実感しました。
星界の果てに
壮大な銀河帝国興亡史。ファウンデーションシリーズの3巻目です。 ハリ・セルダンが銀河帝国の衰退と、ファウンデーションによる第二銀河帝国の勃興を予測してから約300年。 ミュールの存在により、ハリ・セルダンの<プラン>に揺らぎが生じてしまった。 ファウンデーションの人の心に本来秘密裏に陰からファウンデーションを支えるはずの第二ファウンデーションの存在が深く刻まれてしまった。 本書は、第一部 ミュールによる探索、第二部 ファウンデーションによる探索、の2部構成です。 どちらも第二ファウンデーションを突き止めようとします。 はたして第二ファウンデーションはどこにあるのか? 3巻目は完璧に謎解きの心理戦、頭脳戦がメインです。 完璧なSF設定を下敷きに繰り広げられる謎解き、アシモフならではです! 面白すぎて、たまりません。 解説を読んでびっくりしましたが、3巻分のストーリーが最初からあったわけではないそうです。 1巻目で終わることも考えながら、いきあたりばったりで書き始めたらしい。 人気が出たから次々と書き足していくことになったとか。 よくもまぁ最後まで破たんさせずに書き終えることができたなぁと感心します。
高度な騙し合いと謎解きミステリー
このシリーズ全編に登場する「心理歴史学」と言う仮想理論は、 SF的論考として興味深いだけでなく、 出版当時(1942年)からすると驚異的と言って良い未来予測も含まれていた。 「衰退しつつある巨大な組織の将来的な滅亡自体は救えないが、 遠く離れて影響の少ない場所に小回りの効く別組織を置くことにより、 巨大組織滅亡の悪影響は最小限に抑えることが出来る。」 と言う、物語中の"ファウンデーション"の考え方は、 最近の現実世界のマーケティング理論にも同じものを見ることが出来る。 (現実の理論は「イノベーションのジレンマ」を読んで欲しい) このような極めて論理的な論考に基づいて書かれたシリーズ第1作は、 社会科学的な興味を惹くアカデミックな面白さが特徴的だった。 ところがさすがのアシモフも、純粋に科学的な論考だけで、 「銀河帝国興亡史」と言えるだけの十分な物語は苦しくなったのだろう。 シリーズ第2作において、"精神作用力"を持った超能力者を登場させた。 精神作用力とは他人の心を自由に操る能力であるが、 これはある意味SFにおいては反則技かもしれない。 なにしろ、いくらでもご都合主義的な物語が出来てしまうのだから。 凡百の作家なら、せいぜい超人的なヒーローの能力に使うところだろうか。 もちろん、アシモフはそんな野暮なことはしない。 このシリーズ第3作で繰り広げられているのは、 精神作用力を持った者同士の丁々発止の騙し合いなのだが、 極めて高度な論理パズルの様相も見せてくれる。 さらには推理小説にも似た謎解きのスリルと、 物語が二転も三転も四転もした後に、さらに大どんでん返しがやってくるのだ。 ただし、高度な論理パズルに、少しばかり頭が疲れてしまうことには注意。 もちろん「パズル」が好きな人には堪えられない面白さなのだが。
推理小説的作品
銀河帝国興亡史は本作で一旦幕を閉じます(30年も経ってから再開)。前作でちょっとだけ言及された第二ファウンデーションというのがどこにあるのか、あるいはそもそもそんなものは存在するのか否かというのが今作で描かれる大きな謎で、その謎に向かってまるで推理小説のような筆致でストーリーは進みます。 最後の一文だけで種明かしをして読者をびっくりさせるというのは、推理小説でもかなり難しい技だと思うのですが、アシモフは本作で見事にそれをやってのけました。彼が後に推理小説も書くようになることを暗示するような作品です。とは言え、銀河帝国興亡史は1作目から順番に読まないと面白くも何ともないので要注意です。
アシモフはドストエフスキー並みに凄い人
(注意:ややネタバレ) ●ミュールによる探索 ほとんどが理論的な会話による心理戦、 あっという間に読んでしまいます。 アシモフはドストエフスキー並みに凄い人だ と実感する章です ●ファウンデーションによる探索 知的で行動力のあるアーカディがなんといっても魅力的です もちろんアンソーア、カリア、第一発言者、ホバーマンといった人々も血が通っていて良い ・アーカディがカリアの目に気が付く(付かされる?)場面 ・トランタ−への逃走をはかるあたり で感じる 「得体の知れないものに追われている」というような恐怖感。 物凄いです・・・ ラスト近くでの畳みかけるような、 自説を各自が語り出すシーンも素晴らしく、 一気に読んでしまう
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美術史に残る真贋事件
新聞の広告が目に留まったので、手にとって見た。 筆者は美術には全く素養はないが、 ニセモノという言葉になぜか惹かれてしまう。 著者は帝京大の先生で、近代美術史の専門家。 美術史からみた重大な贋作事件を解説したのが本書である。 なんと国立の美術館までがだまされて、 堂々と贋作を展示していたという事件もあったそうだ。 キリコなどは贋作の横行に悩まされた挙句、 自分自身が描いたものを「ニセモノ」と指摘して持ち主に訴えられ、 裁判で負けたこともあったという。 ニセモノとホンモノ。 ホンモノとニセモノ。 そのあいだは一枚のコインの裏と表のようだ。 親指と人差し指で挟めるほど近いが、 決して重ね合わせることはできない。 ニセモノってなんだろう、ホンモノってなんだろうと ついつい難しいことを考えてしまうが、 本書には哲学的議論は一切なく、 一般教養的読み物としてよくできている。 雑学としてもよし、ノンフィクションとしてもよし。 一読して損はない。
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古典的SFの名作の第2弾
アイザック・アシモフの最高傑作であるファウンデーションシリーズの第2作だ。 短編形式で進んだ第1作とは異なり、本作品は大きく2部にわかれている。最初の1部は滅びつつ帝国との最後の争いを描いた作品で、ハリ・セルダンが予測していた未来図の通り、ファウンデーションがこの危機を切り抜ける様子が描かれる。 後半の第2部では、帝国は完全に消滅している一方で、偉大なハリ・セルダンさえ予測できなかったのではないかと思われるミュータントのミュールが登場する。ファウンデーションはもろくもミュールに降伏してしまうわけだが、ここで登場するのが第二ファウンデーションだ。 本書は謎につつまれたミュールの正体が明かされるところまでが描かれ、続きは第3作に引き継がれるわけだが、本書にもアシモフお得意の謎解きが詰め込まれており、最後のどんでん返しまで実に楽しめる作品だ。
ミュータント!
壮大なファウンデーションシリーズの2巻目。 360ページの中に小説が2冊入っているようです。 それもそのはず、帝国編と、ミュール編がそれぞれ中編小説として 別々に雑誌に載ったからです。 帝国の軍事力も恐ろしい脅威ですが、やはり<プラン>の存在を揺るがす ミュールの存在はファウンデーションの人たちにとって脅威以外の何物 でもないでしょう。 ミュータント・ミュールの存在は、高校生の頃に読んで以来強烈に印象に 残っています。 ミュール編はもう1冊分ぐらい長くてもいいぐらい、好き。 セルダン・プランの唯一の計算違い。格好いいです。
偉大な第1作と第3作の重要な繋ぎ
名作揃いの「銀河帝国興亡史」シリーズの中でも、 この第2作「ファウンデーション対帝国」は最も平凡な作品だと思う。 シリーズ第1作の「ファウンデーション」は、 社会学に対する鋭い考察に基づく「未来予測」が光っていた。 第3作目の「第二ファウンデーション」では、 極めて高度な「論理的騙しあい」が読者を惹きつけた。 それに比べると本作は、特徴的な魅力に欠けると言わざるをえない。 あくまで、無上に素晴らしい第1作と第3作の「重要な繋ぎ」と 受け止めるべきだろう。 実は最近になって、改めてシリーズ全体を読み返してみているのだが、 アシモフの未来予測には改めて感服している。 シリーズ全体のコンセプトである 「一時期栄華を極めた帝国の崩壊を止めることはできないが、 遠く隔離した別組織により、帝国を再興する。」 と言う考え方は、 ごく最近になって提唱され高い評価を得ているあるマーケティング理論を思い起こさせた。 アシモフが、上記のコンセプトを出したのは1942年のことなのだが。 アシモフのファウンデーションに似た「最近の理論」については、 「イノベーションのジレンマ」と言う本に書いてある。 併せて読むと非常に面白いはずだ。
ここからおもしろくなる
自分にとって一作目はあまりおもしろくなかったのですが、このニ作目からどんどんこのシリーズにはまっていきました。前作は政治的、外交的な話が中心でしたけど、この作品から心理歴史学の理論的な話が増えてきます。この心理歴史学という現実に誕生しえそうな架空の学問の論理にはぞくぞくさせるものがあります。
どんなに科学が進んでも結局は人間だから
帝国との戦いによりファウンデーションは最大の危機を迎えます。全ての希望が打ち砕かれた時に未来を託すことのできる大きな可能性、これを知れば次の巻も読まずにはいられません。新たな強敵との心理的攻防、終局のどんでん返しが面白かったです。
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【くちコミ情報】
壮大なスケールのSF作品
銀河帝国が出来てから1万5千年、銀河帝国の滅亡と、その後の3万年の暗黒時代を予言した 心理歴史学者のハリ・セルダン。 暗黒時代を千年に縮めるため、天才科学者ハリ・セルダンの深慮遠望によって、 銀河の外縁部にファウンデーションという科学の萌芽を守る組織が作られた。 ファウンデーションは数々の脅威の前に科学の守り手としての役目を果たせるのか。 ・・・というのが3冊に渡る銀河帝国興亡史のアウトラインのストーリー。 まず、話のスケールの大きさが好きです。 ハリ・セルダンがどこまでを企図してファウンデーションを作っていたのか、 歴史はどこまで予言されているのか。 1巻目は、ハーディン。マロウという人物が活躍します。 彼らの活躍もハリ・セルダンの計算の内なのか? 単なるSF作品としてだけでなく、ミステリーとしても楽しめます。 「黒後家蜘蛛の会」などミステリーもモノしてるアシモフだけのことはあります。
SFの原点がここにある
アイザック・アシモフの最高傑作であるファウンデーションシリーズの第1作だ。このシリーズを初めて読んだのは四半世紀以上前の高校生時代であるが、その時に感じた衝撃は今も忘れることはできない。それ以来長らくSF小説を読み続けたが、その原点がここにある。 このシリーズを読むのはこれで3回目で、今回は原書にチャレンジしたが、随分久し振りに読んだにもかかわらず、その面白さは全く色あせることはなかった。没落の兆しが芽生える銀河帝国の首都トランターに一人の科学者が到着するさりげない始まりから、ファウンデーションの設立、そして3度のセルダン・クライスを乗り越えてファウンデーションが徐々に発展していく様子が短編集の連作形式で描かれており、どの作品もセンス・オブ・ワンダーとサスペンスが満載である。 そして何よりも素晴らしいのは、銀河帝国の滅亡に伴う3万年にも及ぶ文明の停滞から人類を救うためにファウンデーションを設立して、1000年で第2の銀河帝国を設立するという途方もない構想力だ。この世界観(バックグラウンド)がしっかりしているため、どの短編も緊張感に溢れていて全く無駄がない作りになっている。これほどオリジナリティの高い傑作には2度とめぐり合えない気がする。
教養として読みましょう。
アシモフの面白さはSFとしてというよりミステリとしての面白さんだよね。このシリーズの2巻はミュールとは何者か?3巻は第2ファウンデーションとはどこか?という謎を最後に大どんでん返しでみせるという面白さなんだよね。 という意味で現代のSFからみるとSF的な面白さは少ないのですが教養として読んでおくのもいいかもしれません。 私はこれを20年以上前にほとんどはじめてSFを読むという状態で読んだので熱中できました。
SF史上に燦然と輝く金字塔。
世界3大SF作家、アシモフの最高傑作。 4巻がヒューゴー賞受賞、1〜3巻がヒューゴー特別賞を受賞し、刊行から現在に至るまで、延々と売れ続ける、オール・タイム・ベストです。 創元推理文庫からも銀河帝国興亡史というタイトルで1〜3巻が刊行されています。また、シリーズは本編5作の他に、外伝的作品もあり、また、他の作者による巻もあり、非常に膨大なシリーズとなっています。 心理歴史学という人間は集団になればコントロール、予測可能である仮説を中心に据えていますが、作者が科学畑の方であり、非常に面白い視点だと言えます。 1〜3巻は銀河帝国の混乱を短縮化するために、未来予定図を作成した天才科学者と死後のプランの活躍を描きます(歴史絵巻)。4〜5巻は、プランの安全装置とも言うべき、あっと驚く二重構造の仕掛けを描きます(謎解き)。尚、この部分はロボットシリーズとの融合が深みを与えています。 3巻では、おおっ!と驚くどんでん返し、5巻では、「地球」を焦点に感動的なラストを配し、本当に飽きさせません。真の傑作です。
マイベストSF
こと「SF小説」と言う分野に限定すれば、 私にとっては他を大きく引き離してのダントツのベストだ。 何度読んでも一向に飽きない。 この小説については語りたいことが多すぎて、 私の文章力では簡潔にまとめられないことが口惜しい。 以下、思うところをランダムに。 「大きな母集団の行動は数学的に予測可能、従って未来予測も可能」 とする架空の学問「心理歴史学」は一見突飛に見えるが、 そのコンセプトは、現代の様々な学問で使われていると言える。 この小説の初出が1942年であることに注目。 その後の実世界で起きた、重厚長大な武断国家から スピーディな商業国家に覇権が移っていく様を小説内で予言している。 ある意味で「架空歴史小説」の分野にも入るのだろう。 有名なスターウォーズを初め「銀河帝国」の衰勢を扱った小説は多いが、 話の奥深さにおいて比較される小説は存在しない。 さすがの「未来学者」アシモフでさえも、1940年代時点では 「コンピュータは計算のためだけの道具」で、 「原子力こそ未来のエネルギー」としか予測できなかったことは ある意味興味深いところ。 (もちろんそれでアシモフの偉大さを貶めるものでは全くないが)
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内容に関しては多少偏向した部分がある
執筆者の教育問題に対する真剣さについては評価できたのですが、置かれている立場の違いからなのか、多少の違和感も感じました。 一部の著者も指摘する通り、学校卒業後に学習意欲を持続させることが一番重要であるはずなのに、学校で教える単元の細かい点ばかり指摘する人が多かったのが気になりました。 書籍やインターネット、通信教育などの普及により、知識の取得が容易になった今の時代で、相変わらず「昔は小学○年生で△△を教えていたのに」とばかり言うのは如何かと思います。 以上の理由から、本書の学力低下に対する危機感には共感できない部分も多く、やたらと不安を煽っているように読み取れる箇所もありました(JCOの臨界事故や雪印の食中毒事件などを取り上げるのはおかしい)。 また、計算の訓練を重視する意見については、私自身の経験からそれが将来役立ったことは事実かも知れませんが、低年齢のうちに叩き込ませることが本当に必要なのでしょうか。もしそうならば、2003年にOECDが行った学習到達度調査でトップの成績を出したフィンランドの例をどう説明するのでしょうか。 結局のところ、著者たちが計算の訓練を重視するのは、中学・高校で高い基礎学力を養成された学生を大学で教えやすくしたいという願望ではないでしょうか。 だとすると、本書は教育に関心を持つ全ての人に向けられているというよりも、大学関係者が大学関係者の為に書いた本ではないのかと疑ってしまいます。それは、三部作まで出しておいて、身内(大学関係者)に対する批判的な記述が殆ど無いことからも伺えます。 色々な立場の意見が拝見できたのは良かったのですが、どうしても教える側と学ぶ側の温度差を感じる部分がありましたので、少し厳しく採点させて頂きました。
教育の低下がもたらすもの
最近、常識では、考えられない出来事が多発している。たとえば、我々酪農家から見て、BSEに関連した国民、農水省、雪印・日本ハムなど一流企業などの異常な反応。また、政治家の政治とは関係のないところでの取引や暴走、凶悪犯罪の多発とその動機の軽さ、初歩的な医療ミス、自衛隊の機密事項の漏洩、などなど、数え上げればきりがない。 p なぜ、こんなことが?こんなに?ニュースを見るたび思う。 本書を読んで、その原因がわかった。 教育の荒廃こそが、諸悪の根源である。国の安易で短絡的な政策よって、今日のような教育を受けさせられている国民全員が被害者である。既に始まっていて、しかも今年4月から加速がかかろうとしている国民の愚民化を止めるべく、何らかの行動が必要である。 p 8歳を筆頭に3人の子供を持つ母親として、また日本の農業の今後を憂う酪農家として、さらにかつて学力的・精神的に相当未熟な看護学生を臨床で指導していた看護婦として、本書を読み終えた感想である。ぜひ、多くの人に読んで現状を知っていただきたい。
上位層・大学院生・そして教員養成系大学での学力低下
私は、私立高校で数学を担当している。大学の方とも交流があるので、このような話は我々の周辺だけでなく、日本全体を取り巻くような大きな問題であると再認識した。 p 昨今の受験事情は、特定の科目に特化した受験生が、自分の受験科目の分野だけを効率よく学ぶという現象が起こっている。しかし、そのことが、本来受験科目でなくとも、知っていなければならないようなことな事柄を知らないという大学生を制度的に作り上げている。その中にあって、最近話題になっている新指導要領である。日本の学力が全体の低下はもちろん、特定の科目しかできないような学生が多くなることによってバランスの悪い学生が増えてくる可能性があることも確か。大学では、受験時代における選択科目が増えることによって、!!何も学んでいない学生を受け入れざるを得ず、そのことで学んできた者と、学んできていない者が一つの教室の中でいるということの中で、講義の質が下がる。 p 教員養成大学での教員の卵たちが学んできた科目のバランスの悪さが、日本の将来に大きな影響をもたらすという視点。大学院の定員増による質の低下。問題が山積する中で、どうすればよいのかを考えされられる名著である。
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