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【くちコミ情報】
最重要文献
フロイト以後の精神分析の歴史において、けっして外すことのできない名がある、それがジャック・ラカンである。本書はラカンの主著であり、これなくして精神分析はもちろんおよそ現代の人文科学を語ることはできない、と断言してよいだろう。 しかし、率直に言おう。翻訳は極めて読みにくい。訳しきれていない箇所も少なくない。 些末なことだが、私が学生の頃、ある場所でエクリの一部の試訳を発表する機会があった。私はそこで「ツァラトストラ」からの引用がなされており、該当箇所全体がニーチェの口吻をまねて語られていることを指摘したのだった。そのとき同席していたエクリ日本語版すなわち本書の翻訳者のひとりが(あわてて?)メモを取っていたことをお知らせしておこう。
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【くちコミ情報】
ジャック・ラカンによる実証解析。
ジャック・ラカンが実際の精神病理を解析している。 目次が無いので、それを先ず記す。 P 3 訳者前書き P 9 症例エメ P 53 《吹き込まれた》手記 スキゾグラフィー P117 パラノイア性犯罪Zを誇大恋愛妄想から、刺した。(イギリス皇太子に対する恋愛妄想が原因である。) そして三例目が、表題になっている二人であることの病理であり、姉妹二人が病気を共鳴し合い、狂気を膨脹させ、言語を絶するバタイユの小説に出てきそうな「眼球譚」殺人事件を発生させた。
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【くちコミ情報】
症状を少しでも軽くして治そうというこの誠意。これが伝わってくるところが大きい
全二巻。神経症への対処理論(彼独特の理論であるロゴテラピーのみに とどまらない内容)とその実践を、フランクルが臨床医として 実際に治療に当たったケースを題材にしながら説いている。 精神的な疾患としての恐怖症や不安症の治療と改善に大半がさかれている のだが、その手法がとても実践的。特定の症状が出る環境で、「今よりも もっとひどい症状になるように念じる」という、通常とは全く逆の発想を することで、症状を主体的にコントロールしているような状態にもっていく という彼独特の方法がとてもユニークである。この方法が効くかどうかは 個人差があると思う。しかし、医者による個人差が少ない確立された理論や、 患者に虐待などの精神的な背景を一切問わず、目の前の症状のみを治すことに 集中していること、そして症状を徹底的に治療または生活に問題にならない レベルに改善することをあきらめない(あるがままなどといったごまかしは 一切しない)など、医者側からの患者に寄り添って症状を治していく 責任感と誠意が伝わってくるところがよい。 患者が悩んでいる以上、その症状は病気として存在しているということを 認め続ける態度を本書の論調は徹底的に崩さない。一度でもこういう悩みを 抱えた人間には本書の著者の態度はとても信頼感を与えてくれるのである。 この分野の医師に一番必要で、足りていないものは何か、ということが非常に よく分かる。他の精神系のセラピーや療法の医師に是非読んで頂きたいと つとに思うのだが。 記述に特殊な薬の投与など、一般人には実践が難しい部分があるが、 それを差し引いても素晴らしい内容である。たとえ治らなくとも著者の ように患者の恐怖を正面から認める医師なら納得して「一生懸命やって くれて本当にありがとう」と言えると思う。そういう意味で治る治らないに 関わらず、生きる希望を感じることが出来るのが、 つたない言い方を繰り返して申し訳ないのだが素晴らしい。
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