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| アジア・太平洋高等教育の未来像 (静岡アジア・太平洋学術フォーラム)
馬越 徹
静岡総合研究機構
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| お茶からアジアを考える (静岡アジア・太平洋学術フォーラム選書)
静岡総合研究機構
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| バーチャル・ユニバーシティ―IT革命が日本の大学を変える
バーチャルユニバーシティ研究フォーラム発起人
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おすすめ度
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| 大学はなぜ必要か
学術研究フォーラム
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カスタマーレビュー数:1
【くちコミ情報】
受験に、産学連携に、大学を利用しようとしている方、おすすめです。
ここ数年で大学は大きく様変わりした。孤高な「象牙の塔」は瓦解し、いまや社会に迎合する「サービスセンター」へと化している。 この変化には、社会からの期待や要求、それに監視の目が増したという時代背景がある。研究に税金を投入してきた社会は「金を出す以上、口も出す」として、大学を放っておかなくなったのである。 だが、改めて大学とはどんな場かと聞かれると、大学の中にいる人はまだしも、外側の人は答えづらいだろう。本書は一通り、その答を示している。共著のため「これが大学だ」という総じた結論はないものの、論の積み重ねから大学の役割を浮きぼりにすることはできる。 1章・2章では、学術とは何かを確認した上で、日本の大学の現状をデータなどから客観的に概観する。日本企業は日本の大学に投資せず、学生も海外に比べかなりの私費負担を強いらているようなデータも示される。大学に注目しはじめたはずの世間は、意外と大学に手厳しいようだ。 中心は3章と4章。 3章では「研究と大学」を論じる。本章の筆者はいわゆる「死の谷」問題を「基礎研究と社会還元のあいだにある『足踏み状態』」と表現し、その原因を構造的に分析する。死の谷のできる場所として「探索研究」段階に求めている。 探索研究とは、基礎研究の成果を社会の利益につなげる方法を探す研究段階。“基礎”と“応用”の分かれ目だ。ここには、よく指摘される社会による投資の少なさの他に、基礎研究者と応用研究者のディスコミュニケーションという現実的問題もあるという。基礎研究者は応用研究者を「カネのことばかり考えて」と批判し、応用研究者は基礎研究者を「役に立たないことばかりやって」と見下す。大学に籍をおく筆者の実感のこもった分析だ。組織も人からなることを感じさせる。 いっぽう4章の主題は「教育機関としての大学」。生涯教育の場と化した大学に、“自己投資”のための大学から、“消費”のための大学への変化を感じてしまう。さらに興味深いのは、社会が求めている大学教育とは何かを論じた部分だ。 博士課程まで進むとしても、そこまでの高等教育期間は10年たらず。「企業が求める知識をすべて大学で身につけるのは無理」と切りすてる企業側の声もある。たしかに20歳台後半で企業に就職すれば、その後30年以上の労働年数が待っている。 本章の筆者が書くように、こうした声に対して大学側が強調すべきは、大学は思考を学ぶ場であるという点だろう。大学での専門と就職先でのタスクはかならずしも一致しない。しかし、その人の行動の土台となる発想力や判断力などは、多くの状況で役立つもの。目に見えるものではないが、大学は考え方を身につけることできる場であることを見逃してはなるまい。 最後の5章は「社会の中の大学」の捉え方が示されている。インターネットの発達が、大学と企業の付き合い方、大学と社会の付き合い方に構造的変化をもたらしている点を強調している。研究者が論文をウェブに公開し不特定多数の評価を得ることで、批判の多い同業者評価(ピアレビュー)制度をやめてみては、という大胆な提案も紹介している。 これら議論から、書名の「大学はなぜ必要なのか」という問いに対して導きだせる答は何だろう。評者には「大学でしかできないことができるから」という言葉が浮かんだ。社会をじつは支えている基礎研究しかり(第4章)、目先の利益にとらわれない普遍的な知識・思考の教育しかり(第5章)、知識資本主義の利益の源泉である“新知識”の創造しかり(第6章)。 こうした大学の大学たる部分に対して、研究予算や運営費交付金を配分する国は「社会的利益への直結性が見えない」と冷ややかだ。いまの大学が抱える悩みである。 何に役立つとは言いづらいけれど、いつかは役立つ(かもしれない)。そうした引き出しを大学は多数、社会に与えてきた。大学が大学らしさを維持したいのであれば、大学は「自分たちはなぜ必要か」を社会に示していくしか道はないのだろう。物理学者ファラデーは「生まれたばかりの赤ん坊が何の役に立つのですか」と言ったそうだ。
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| 感性と教養
技術教育国際フォーラム協議会
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日本工業大学
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日本工業大=
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日本工大=
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