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忘れ去られた「東京」をさがして
私は秘密地下都市東京のファンなので、最近いろいろ本を漁ってるのですが、これもそのうちの1冊。著者が都の教育委員会学芸員で、実際の江戸遺跡の発掘の様子や、出土品の分析が丁寧に書かれていて、いろいろと参考になります。東京は、ほんの100年前の様子すら忘れ去られてしまっていて、謎だらけです。
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【くちコミ情報】
江戸の地面は穴だらけだった!
火事が多かった江戸では、万一の際に家財を守る(投げ込んで砂で埋めておく)ために、大名や商人が多数の「穴蔵」を建造していた。つまり東京は、江戸時代からすでに地下空間の活用が盛んだった街だったということになる。 p 本書は、著者の穴蔵発掘体験をベースに、構造、分布、その他穴蔵にまつわるエピソードが綴られた大変ユニークな内容。下町=低湿地と山の手=台地で穴蔵の作り方がまったく異なり、前者は船大工の工法が生かされていることとか、昭和に入ってからお茶の水付近で見つかった穴をめぐる騒動……などなど、単純に「雑学のネタ」的に読んでも十分楽しめるエピソードが盛りだくさんな内容。
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【くちコミ情報】
急激に成長した首都の変遷から
山川出版社の県史シリーズの13。東京都の歴史。 万人に理解しやすい中庸な内容に定評がある同シリーズらしく、 東京都編についても安定した編集となっている。 日本の首都であり、世界的にも代表的な巨大経済都市の一つ。 そんな現在の東京の基盤ができるまでの変遷に触れて見て欲しい。 広大な関東平野の自然を手なづけるまでのプロセスには多くの紆余曲折がある。 江戸や東京の区分についてもさまざまな解釈や変遷があり、 明治新政府になってすぐに今の”東京”が確定したわけではない。 横浜開港場と絹を通じて強い結びつきのあった三多摩地方が、 かつては神奈川県に編入されていたことなどは、一般の人にとっては意外な事実であると思う。 わずか400年。水浸しの葦原茂る湿地は、林立するビルとなり、 武蔵野の雑木林は開かれて、隙間もない住宅地となった。 こういった意外で素朴な驚きは、市町村合併や”道州制”議論の行われる現在、 本来都市や自治体とは、元あった自然の風景はどういったものか? という事をスタートに立ち帰って考える良い契機になると思う。
書架に一冊
すでに全図書館の定番でもある山川出版社県史シリーズが25年ぶりに全面書き下ろしとして改版、 本書は1997年初版、5人の執筆者による貝塚時代から1990年代までの通史、索引・年表・沿革表・祭礼行事・参考文献にカラーグラビア、図版多数収録、要所要所に1ページのコラムもあり、資料としても、そして通読も拾い読みも可能な便利な本、 一冊の本として文体の統一ははかられたおもわれとても読みやすい、もちろん江戸時代にはページの半数以上が費やされており、面白く読み応えもあります、
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