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【くちコミ情報】
これが、健康情報のリアリティだ
「義務教育」で習っているかのような、落ち着いた、丁寧で、わかりやすい記述。最近一人歩きを始めた”EBM”の本当の意味合いについて、誤解を解いてくれます。 また、書かれていることの半分は、健康情報に限らず、仕事や私生活において身につけておくべき一般的な情報取り扱いスキルです。その意味で、非常に有用です。 でも一番面白かった点は、「耐える」ことが重要だ、と述べられていたことです。スキルの伝授でなく、精神論に落ち着くところが、健康情報のリアリティを示しています。
待ってました〜
京大一般科目の人気講義シリーズ本の1冊として発刊された本書は、およそ健康情報学の重要なトピックスを網羅し、平易に解説している。 わが国で初めて設立された公衆衛生学大学院の、わが国初の健康情報学講座を主催してきた著者の手によるだけあって、具体的な例を引きながら、ダイエットを初め雑誌やマスコミをにぎわすことの多い”3た”論法、情報の価値判断に必要な基礎知識であるバイアス、研究デザインやエビデンス・レベル、ガイドラインとの付き合い方、ならびに今年に入って衝撃的に取り上げられた「利益相反」問題などを取り上げ解説している。 「近い将来、義務教育の中に、健康情報学の視点が取り入れられることを冗談半分、本気半分で考えています」(著者あとがき)という提案は本気で検討されるべきと批評子は考える。
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【くちコミ情報】
「EBMを用いた」というガイドライン本
~「EBMに基づく」という言い回しを見ただけで、がっくり来てしまう。 この本は、それを踏まえて「EBMを用いた」としたらしい。 がっくりはこないが、少ししょんぼりする。 内容は、ガイドラインの作り方のまとめだけにとどまらない。 人の手に渡る形でよみやすくまとめられたことを評価しよう。 ~~ これを読めば、とりあえずガイドラインを巡るいろいろな問題が整理できる。 整理した上で、どうするかでその人の真価が問われる。~
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【くちコミ情報】
格差社会を社会疫学を通して観る
昨今日本でも何かと問題になっている経済的格差社会。この点で2歩先を行っているアメリカを対象とし、主に社会疫学での研究事例を基に如何に社会全体としては不幸であるかについて説得力を持って述べられています。 資産の不均衡は単純に言えば経済的に上を目指したいという競争心を生み出します。周りが皆車を所有していれば生活上必要なくても自分もそうしたいと思うでしょうし、今で言えば子供達がNintendo DSを持っていないと仲間に入りにくいといった、いわゆる相対的な”地位的所有”を欲します。これが行き過ぎると資産獲得に多くの生活時間を割くようになり、結果として精神的疲労が広がったり、政治への無関心を生み出したり、人と人との繋がりといった人的ネットワークを形成する余裕が無くなります。高資産層は自分達の特権に固執し始め、低資産層では希望が見出せなくなり犯罪や自暴自棄に陥りやすくなります。 確かにこんな社会が幸せには映りません。 かつてユートピアを目指した共産主義は瓦解し、着々と蔓延りつつあるアメリカ型の市場原理主義は上記のような危うさを感じさせます。 では第3の社会システムとは何なのかには記述されていませんが、少なくても”この国のかたち”を考えていかなければならない事は確かでしょう。 例えば本書結論で触れられている社会的健康指標のような方向性を真面目に導入し、GDPの上がり下がりと同じくらい(若しくはそれ以上に)一喜一憂していくのも一案ではないでしょうか。 今後は本書の切り口で現在の日本社会についての洞察を是非まとめて頂きたいです。
国家としての健康、を読む
原題は"The Health of Nations: Why Inequality Is Ha mful to You Health"となっていることからわかるように、個人の健康や疾病罹患、死亡と不平等(格差)の間に密接な関係があることを実証的に示しているものである。と同時に、「国家としての健康」状態についてもさまざまな考察をおこなっている。 個人がそれぞれの能力を開花させ、その能力を用いることで社会に対して貢献することが理想の国家であるとすれば、市場主義、消費文化、格差社会といった合衆国における現状が「健康な国家」からいかにかけ離れたものであるか、気づかせてくれる。 保健・医療・公衆衛生分野で仕事をしている方々だけでなく、多くのかたに読んでみて欲しいと思う。
幸福な社会とは?
社会的な不平等は国家間で、またひとつの国の中でも広がりつつある。この本は、アメリカのデータを中心に経済発展に伴う社会的な不平等を健康面から取りあげている。貧困層が不健康であるだけでなく、裕福な世帯であっても所得の増加に比例して、必ずしも健康感や幸福感が増すわけではない。逆に多忙が愛する人との時間を奪い、競争意識が消費を加速することにより、地域連帯感や生活の満足感は低下してしまう。 「努力が報われず、イライラするので誰でもいいから殺したかった」という低所得者層の無差別殺人のように、社会格差が犯罪を生む。同時に、富裕層は身を守るために住む町を要塞とし、その結果、要塞内外との格差が一層広がる。このような多くの事例やデータを通して、市場主義経済の問題点を健康の視点から考えさせられる本である。 今、日本でも社会格差が広がりつつあるいう現状の中で、保健医療の学生向けの教育資料としても活用できる。ぜひ、政治経済の仕事に携わる人にも読んで欲しい!
人はなんのために健康でありたいのか?
原題、"The Health of Naitons : why inequality is ha mhful to you health" の邦訳、著者も訳者も疫学の医学者によるものだが一般教養書として読書可能、原書の副題を邦訳では書名にしていることは記憶すべきとおもう、「不平等」を書名にしてしまうところに出版社の性格を感じてしまう、より正確に、「経済的不平等」もしくは「社会的不平等」はなぜ健康に有害なのか、と付けるほうが良心的と考えるのだが、 p 先日のハリケーン・カトリーヌ惨事で私たちはアメリカ国内の甚だしい経済的格差を充分に再認識できたと思う、本書で扱われるのも同様な事項です、加えて裕福に暮す人達でさえ所得獲得と不健康を交換するような事態が存在することも記されています、 p 世界一の長寿国、日本はなぜかアメリカにちょっと遅れてかの国に似てゆく傾向が否定できません、医学者ではない評者のような読者層にとっては自分が如何に暮したいのか、いわゆるライフ・スタイルそのもの、何を望んで生きるのかの再考をせまられる書といえます、
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