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【Amazon.co.jp】
『Love Letter』で一躍日本映画界の寵児となった岩井俊二監督が、近未来の日本を舞台に、斬新な映像感覚で作品である。 東京湾には「円都(イェンタウン)」と呼ばれる無国籍地帯が広がり、アジア各国からの移民も多く住んでいる。娼婦のグリコは、母親を殺された少女アゲハと一緒に暮らしていた。ストーリーは、偽札作りやグリコが歌手として成功していく様子、アゲハの母親捜しなどが絡みあいながら展開していく。 英語、中国語、日本語がとびかう無国籍感覚と、アゲハたちが広大な空き地に作ったコミューン感覚が、閉塞した日本の現状に対するアンチテーゼとなっている。My Little Lover がライブハウスに出演していたりと、PV出身の岩井監督らしさがあふれる意欲作だ。(堤 昌司)
【くちコミ情報】
今見ても色褪せない傑作
多くの皆さんが書かれているように、渡部篤郎と山口智子がかっこいい。正直、主役2人よりインパクトあります。 主役2人のストーリーは、なんか現実的で悲しく切ないです。 だからこそ、非現実的で有りながらも脇役の2人の爽快感が絶妙に良くて、一種のカタルシスを得られます。 グリコが全く生き別れ状態の兄と邂逅しないところとか、リアルなんだけど、悲しいです。 ラストのその後ではきっと兄は暗殺されてるだろうな。 渡部と中国人暗殺鬼との一騎打ち、山口智子のバズーカ砲全滅作戦は最高です。 何これ?戦争?って台詞で桃井かおりがシメる所もまた最高です。
期待して観たけれど
映像がお洒落っぽく見えるだけで、空っぽな作品だと思いました。 共感も感動もしなかったし、人間らしい血の通った感情も読み取れなかった。 見終わった後、なんだか肩透かしをくらった様な奇妙な気分でした。 こんなただカッコつけるだけの作品を作って、製作者は満足だったのかな?
繊細な作品
『スワロウテイル』は、正直好み不好みがはっきり分かれる作品だと思う。 儚げな色彩映像に、感受性の極めて高い音楽の数々が綺麗に溶け合っていて、岩井俊二特有の世界観が見事に映し出されている。 その余りにも独自性の強い作品世界が、肌に合わない人にはとことん合わないはずだし、好きな人にはまた堪らないだろう。 私は好きなほうです。 それにしてもこの作品は、非常に尺の長い映画のはずなのに、リアルタイムで鑑賞していた時は全く時間の長さを感じさせなかった。 これは、本作の非常に強烈な特徴だと思う。 私にとっては正直、「鑑賞中、まるで時間が止まっていた」かのように錯覚させられた映像作品というのは、後にも先にもこれ一本だけだった。 ただ単純に面白いというだけでは、ここまで持続して作品世界に浸りこめないはず。 かつて一本の映画を観るのに、こんなに集中したことは無かった。 それが岩井俊二監督の力量なのか、或いは『スワロウテイル』という作品そのものが、私の好みに合っていただけなのかは、未だに判然としないが、やはりずば抜けた演出手腕の持ち主だとは思う。 私個人の趣味を抜きにしたとしても、多人種が複雑に入り乱れるエネルギッシュな世界観や、CHARAの圧倒的な存在感、三上博史の見事なまでの演技力、そして心地よい音楽の数々など、本作の魅力は豊富に揃っている。 決して万人向けではないと思うが、それでも思わず人に薦めたくなるくらい、魅力に溢れた作品です。浅野忠信がカメオ出演している点も、ファンとしては心憎いですね。
美しい
ある程度以上つくりこまれた世界観の作品には魂が宿る気がします。 そしてこの映像はすごく綺麗。
なぜか、宝物な映画です
これはいい映画ですよ。確かに好みは分かれます。映画全体が廃墟のような雰囲気。それでいて人間の温かみもそこから感じて取れる。夢の中の出来事のような、そんな不思議な世界のお話です。
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【くちコミ情報】
休暇
業務としての殺人を体験するのが本作の焦点。近づいてくる執行官の足音を移動で捉え、粛々と行われる「儀式」の圧迫感が堪える。そこで行われる殺人を出来るだけ無感情に進行させようとする儀式。唯一殺人の生臭さが生じそうな足のばたつきを押さえる係としての主人公。その殺人と引き替えに与えられた新婚旅行という設定も良い。 新しく被保護者となる少年と死刑囚をだぶらせて「抱きしめる」ことで重ね合わせる。 しかしここまでの緊張に比べて締めが緩く、音楽も安直で、もう一つえぐる展開があるのかと思ったら終わっちゃった。 とはいえ大杉漣の「人の命を何だと思っているんだ」と小林薫の「所長だってこれで飯を食ってるんでしょうが」とのやりとりは死刑制度が存続している国の人間として無関係に聞き過ごすことができなかったです。
暗くて長い
とにかく無駄に長い。余韻でもなく意味のない間が嫌だった。 死刑囚の絞首刑の支え役をする代わりに、休暇を取ることが出来、 かねてからの新婚旅行に行くことになるお話し。 とっても時間のある時に見るにはいいのでは?
あまり知られることのない「刑務官」のおしごと
死刑囚を抱える刑務所での「支え役」という仕事にスポットを与えた作品。2007年上映。原作は吉村昭の同名小説。出演は小林薫、西島秀俊、大塚寧々、大杉蓮など。映画「おくりびと」の納棺師と同じように、世間一般ではあまり知られていない刑務官という職業。しかも死刑執行にあたって発生する「支え役」という仕事があることを知っている人はほとんどいないと思います。その「支え役」を担当した刑務官は1週間の休暇がもらえる規定があります。 中年の刑務官(小林)は子持ちの未亡人(大塚)と結婚することになりますが、そのタイミングで死刑囚(西島)の刑が執行されることに。上司は結婚を控えているのだから支え役は免除ということで配慮してくれますが、なぜか中年刑務官は支え役を志願し、その代償として得た休暇を新婚旅行にあてます。配慮を無下にされたことで怒る上司、そしてなかなか懐いてくれない結婚相手の連れ子。ありきたりの表現ですが「生と死」について考えさせられる作品です。刑務所の刑務官というと勝手なイメージでは、厳格で冷たい印象をもってしまいますが、実際には人間ぽくて、当たり前のように優しい。 小林薫も西島秀俊も難しい役を淡々と演じています。したがって映画そのものは実に粛々と進行します。死刑の執行場面も極力感情を抑えた描写だけに、逆に人の死が訪れることへの重さを感じさせます。ふだんは温厚な死刑囚でも、まさに虫の知らせなのか独房で暴れるのは、「生への渇望」なのでしょうか?刑を受けることを悟った西島が小刻みに震え続けるのはどんな凶悪犯でも起こり得ることなのでしょうか?そして、新婚旅行中も刑の執行が頭から離れず、思わず嘔吐してしまったのは、死への手助けをしてしまったことへの表現しがたい感情なのでしょうか。 実に重たいテーマをもつ作品ですが、救いは西島から絵を受け取るシーンと、連れ子の肩に手をかけながら夕暮れの町を歩くラストシーンです。何でもないような日常の中に潜んでいる「生と死」について考えさせる作品です。
いい映画だが、特典映像0分というのは寂しいぞ・・・
本作は、山梨の地元映画として製作されている。それも山梨日日135周年、YBS55周年という何となく半端な記念作として(笑)。内容に関しては文句のつけようがない良作だ。本作で死刑制度の是非を考える、というシャシンではないが、ひとりの刑務官が「生と死」に向き合う姿は、共感するところも多かった。小林薫、大杉連の芝居も最上だったし。ただし、本レビューは単純な映画評ではない。まあ、無難な特典映像でも付いていれば、特別本欄にコメントすることもないのだが、逆に予告編も付かない特典0、というのは突っ込まざるを得ないぞ(笑)。山日グループが総力を挙げて作ったのだから、当然YBS用に山のようなメイキング映像が残っていると思うのだが、なぜそれらを公開しないのだろうか。LDの時代だって、予告篇くらいは付いていたぞ。地元試写会の様子とかも観たいじゃないか。これだけの名優を揃えたのだから、俳優たちのコメントも聞きたかったなあ。セル用DVDはレンタル用とは違う。保存版として購入しているので、やはり何かしら付けるべきだと思うのだが・・・。作品は4つ星だが、DVDパッケージングとしては不満足なので、1つマイナス。
これもある意味“おくりびと”
人の死をテーマとした「おくりびと」がアカデミー賞に選ばれましたが,本作も“死刑”という人の死と,それに携わる人たち,その周りの人たちを描いていて,ハートにジンワリと効いてきます。 筋書き良し,役者(演技)良し,単に泣いたり笑ったりするだけじゃなくて,登場人物のそれぞれにドラマがあり,見る者に自然とそれが伝わるという,やっぱり映画はこうでなきゃ。 主人公の平井(小林薫)は,死刑囚の看守を勤める刑務官です。真面目に職務をこなす彼が,夫に先立たれた子持ちの女性(大塚寧々)と見合いで結婚をすることになります。妻と子を得た彼は,長い休みを欲するようになりますが,そんな時,金田死刑囚(西島秀俊)の死刑執行が言い渡されます。 執行日が決まると,ロープを首にかける役,床板を外すスイッチを押す役など,刑務官の中から担当する役が割り振られます。中でも吊るされた死刑囚の体を下で支える“支え役”は,最も敬遠される役割ですが,務めた者には一週間の特別休暇が与えられます。 映画はこの“支え役と特別休暇”に焦点を当てながら,刑務官と死刑囚と彼らを囲む周りの人たちの心情を描いており,新婚生活に向かって進行するシーンと,処刑に向かって進行する拘置所のシーンを交互に映し出すことで,生と死の両局面を鮮やかに対比してみせています。 平井と組んで支え役となるも,腰を抜かして床にへたり込む定年間際の刑務官に菅田俊,平井の支え役志願に激怒する上司に大杉漣,軽率な新人刑務官に柏原収史と,脇役陣もそれぞれキラリと光る好演を見せています。 ラストの親子三人の姿が描かれた子どもの拙い絵は,果たして金田が平井に贈った絵と何が違うのでしょうか。死刑制度そのものについても考えさせられる秀作です。
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だいたい初恋というのはうまくいかないものだという。そんな初恋の痛みに正面から切り込んだのが本作。しかも実話をベースにしたケータイ小説を映画にしたものなのだ。 図書館にうっかり携帯電話を忘れたのがキッカケで、髪を金(というより白に近い)に染めたヒロという同級生の男子と出会った女子高生の美嘉。やがて2人は激しい恋愛へと落ちていき、ついには子供を身ごもってしまう。そんな美嘉と生まれてくる子供のためにヒロは彼女と結婚したいと言い始めるが……。 ストーリー的にはわりとありがちなものだ。けれどそれが実話がベースであることだというのがポイント。だからベタな展開も許せるし、まだ高校生ならこういう選択しかないだろうというのもうなずける。また今回は美嘉とヒロに扮した新垣結衣と三浦春馬の演技が素晴らしくイイ。正直、2人の演技が映画全体を引っ張っているといっても過言ではないだろう。純粋で健気で、本当に愛らしい、2人の互いをいたわりあう様は、嫉妬すら覚えたくなるほど。全身全霊で誰かを愛してみたくなるステキな作品だ。(横森文)
【くちコミ情報】
素晴らしい!!
メッチャ笑わせてもらいました。 これは最高のコメディ映画です。
評価に値しない、とはもう言えない
どうして今頃地上波で流してしまったのか、皆目見当もつかない作品。そもそも見る気等微塵もなかったのですが、とある偶然で見ることになってしまい…(ある種の不慮の事故で)家族も一緒になって見ていて、母が真剣に見てしまっていたものですから、頭を抱えてしまいました。 原作やDVDへのレビューは既に星1つ、内容も詳しく批判されているので、独断と偏見なレビューをさせて頂きます。 まずこの作品は、恋愛物であるのに出来事に対して人間らしい感情が感じられません。正直なところ、開始5分辺りまでは、どこにでもありそうな良い雰囲気の恋愛物だなと思ったんですが、その後の急展開と言ったら…。主人公は後半の展開を見れば分かる通り、自己がかなり強い人物です。なのにいい加減な不良に良いようにされていくと言う、トンデモな無抵抗を示します。それが、開始から15分で肉体関係になるという図式。そりゃまぁ、間には色々楽しいこと悲しいことがあったんでしょう。だからといって肉体関係になるんでしょうか。何故常識より体裁より心より体を繋ごうとするのでしょう。この時点で不良の方は『踏み外した不良』として確定しましたし、主人公は『流され易い女子高生』となりました。前述しましたが、主人公は自己が強かった筈です。それが不良に対しては、顎が外れる程甘い。この辺で、ああ、この人はご都合主義な主人公=人形なんだなと思いました。ただ人形が人間の役をしているだけ。この“矛盾した人形”に、感情移入することは愚か、理解出来よう筈もありません。その後のレイプに関しても、そんな人間らしくない主人公ですから、事後も性行為、及び男性に対して恐れることはないようです。後に男を乗り換えて、あっと言う間に捨てたりもする。長くなりましたが、最後に、その軽はずみな肉体関係で、子供を一人犠牲にしてしまったのは、二人が人間らしさに欠いていたからではないでしょうか。
ううう
見ないことには、いいも悪いも言えないだろうと思って… 。。。。 でも無理でした10分で挫折 ガッキーはかわいいけど
時間を無駄にした
原作がアレだったので映画版では多少なりとも超えてくれている事を期待して見てしまいましたが…ひどい…。('A`) キャスト2人がかわいいからそれだけって感じ
あの原作にしてこの映画あり
放送見ました。原作があれだからしょうがないのかもしれないけど、こっちもかなりのものだった…。完全に作り替えるのは制約があって不可能だろうし、あれを名作にしろというのは酷かもしれないが、さすがにもうちょっと何とかやりようがあったと思うのですが…。
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【くちコミ情報】
甦った70年代の雰囲気が最高
映画館では観そびれたので、このDVDで初鑑賞させてもらいました。 主演の水橋研二さん、町田マリーさんの全裸も厭わない体当たり演技が素晴らしく、その頃の「同棲生活」を実感出来、撮影に関しても今の時代に70年代の雰囲気が忠実に再現されていて、あの頃の退廃的な雰囲気を十分に味わう事が出来ました。 特典として、原作者の安部慎一さんのインタビューと町田マリーさんのデジタル写真集が有り、解説リーフレットも付いていて、より深く作品の世界に浸る事が出来ました。主演の二人のインタビューやメイキング映像が無かったのだけが残念です。
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【くちコミ情報】
期待してたが内容はややがっかり
家族の強い絆を描いた作品であり、映画の様々な設定は寅さんを思い出させてくれる。ただ鶴瓶さん演じる弟は人情味溢れた人物だが寅さんのように人を引き付けるようなタイプではない。そのためか感情移入があまりできませんでした。ストーリーも先の先まで読めてしまい期待して劇場に行ったファンの一人としてはがっかりでした。
誰もがどこかでつながっていたい、そんな心理描写が秀逸
優しい姉・吟子と一人勝手に自由奔放に生きているようでその姉とどこかでつながっていたい、大阪言葉で言うアホでどうしようもない弟・鉄郎との物語だ。その鉄郎、吟子の娘小春の結婚式を滅茶苦茶にし、はては吟子に自分の借金の肩代わりまでさせてしまう。一時の怒りとはいえ吟子が愛想をつかして投げつけた言葉が鉄郎を打ちのめす。吉永小百合さん迫真の演技には自分が当事者になったような悲しさを覚えてしまうほどだ。絶縁を言い渡しながらも鉄郎の行方を案ずる吟子。ついに見つけた鉄郎の余命は幾許もない。民間ホスピスのベッドで死を目前にした鉄郎と吟子が交わす会話のシーンは深くせつない。思うに鉄郎の問いかけに対する吟子の答えはすべてが真実ではあるまい。おそらく鉄郎にもそれは分かっている。しかし、そうして交わされる他愛ない会話を二人は楽しみつつ、鉄郎は鉄郎で懺悔とも悔恨ともつかぬ何かが荒んでいた心を解きほぐしていく。鉄郎のせいで離婚に追い込まれたと信じて疑わなかった小春も人生万事塞翁が馬、本当の幸せのきっかけが鉄郎だったことに気がついて最期の看取りに急ぐシーンも涙誘う。誰もがどこかでつながっていたい、ましてや血縁ならばなおのこと、そんな人情を姉弟の物語で見事に語った作品だ。
素晴らしかった。
観て間違いのない作品だ。この作品のテーマは家族の絆、同じ街に暮らす人と人とのつながりといった現代では失われつつある大切なもの。でもそうした重いテーマを持ちながらも喜劇的要素も持っているため決して重くなっていない。でもそこはさすが山田監督、締めるべきところはきっちり締めている。だからこそだろうか。見つめるまなざしは常にあたたかい。役者も主役はもちろんのこと、脇役にいたるまでアンサンブルが素晴らしかった。
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【くちコミ情報】
『時効警察』を少しでもおもしろいと思ったら必見の作品!
『時効警察』で三木聡ファンになって映画も全部見直したが、正直、最初に見た『亀は意外と速く泳ぐ』を超える作品がなかったです。 (『転々』はおもしろかったけど、笑いの部分で物足りなかった。。。) ようやくきた! やっぱり三木聡はオリジナル脚本がいい。 麻生久美子は三木作品が一番活かされている気がしますね。 おなじみのキャストの面々も健在。特にリサイクル業者トリオと食堂のおばちゃんが最高。 YUKIの主題歌も作品の雰囲気に絶妙に合っていて、絶妙に作品の完成度を高めてます。 『亀は意外と速く泳ぐ』同様ものすごーくくだらないのに、見終わった後に前向きになれるのは三木マジックですかね。。。
個人的な趣味ですが
麻生久美子さんが輝いていて、麻生さんが好きな人にはたまらない作品。熱演する麻生さんの魅力が、全編にあふれています。監督が誰か知らないで観たけど、内容で三木聡監督だってわかりました。それくらい三木ワールド全開。おかしな人が登場するおかしな世界、でもこんな人たちの住む町で暮らしてみたい。と思わせるようなあったかみのあるワールドは、随所に登場する小ネタも含めて三木監督ならではですね。
爽快な疾走感
麻生久美子演じる主人公は色々矛盾を抱えた女性です。 「オシャレな大人の女性向け」を標榜する雑誌を作りつつ、 自分はちょっとズレたセンスの服を着て街を闊歩し、 「見えない物は信じない」と言い切りながら、 古い折れ釘に拘泥してみたり、黒猫の置物の呪いを気にしていたりする。 そしてそんな一貫性のなさからか「ジリ貧人生」に陥ってゆきます。 でも、何故かそんな彼女に親しみを感じずにいられなかった私。 思うに、誰だって理想と現実のギャップに悩んでいると思うのです。 今理想的でない自分も「それは理想へ向かってゆく課程だから」と 言い訳をしてみつつ、理想の自分がいつ現れるか、自分でも信じられなかったりする。 この映画における「見えないものを信じてみることも大事」というフレーズは、 「将来の自分を信じる」ということに通じていると思うのです。 そこに通じる確かな道筋が見えず色々な自己矛盾に陥ってしまうぐらいであれば、 思い切って自分を解放し、こだわりなど捨ててしまえ。 「蛇口を開けろ!」 から始まる本作の疾走感は、まさに主人公の自己解放の姿の爽快さによるものだと思います。 ギャグや間が微妙だったり気になるところは多々ありますが、 途中からどうでもよくなりました。 上がりすぎのテンションもアリエナイ展開も、まとめ過ぎな感じのラストも許せてしまうのは、 全てを捨てて出直す彼女の爽快な姿あったればこそ。 ナンセンス映画と唾棄するものではありません。 得がたい共感をもたらしてくれる一本でした。
時効警察から小ネタだけ持ってきたようなもの
全体のストーリーがしょぼいので、『時効警察から小ネタだけ持ってきたようなもの』という印象。要所要所で“時効警察っぽい”小ネタで笑えるのですが、結局ストーリーはというと。。。。ショートムービーレベルですね。
ダンゲった。
この映画の麻生久美子が世界で一番かわいいと決めました。 次点で500日のサマーのズーイー。映画もとてもおもしろかったです。転々に続いて親子関係が軸のストーリーだが、こちらの方はあっさりしていて女と男の違いがよくわかります。 愛のむきだしにはちと及ばないが、それでも2009年の傑作のひとつだと思います。
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テレビでヒットしたドラマを、配役・スタッフもそのままに映画化。「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!」というキャッチフレーズのもと、若手の現場の若手刑事青島(織田裕二)と警察官僚(柳葉敏郎)との友情を軸に、本庁と所轄署、キャリアとノンキャリアの対立など、これまでの刑事ドラマにはなかった視点から描かれている。 ストーリーは殺人予告、警視庁副総監誘拐、警察署内の窃盗事件などが同時に発生し、てんやわんやの湾岸署の24時間を描いている。停年まぎわの老刑事(いかりや長介)、同僚の婦人警察官(深津絵里、水野美紀)、そして署長(北村総一朗)ら湾岸署の上司など、テレビでおなじみの脇役たちとのコンビネーションも楽しめる。(堤 昌司)
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警察組織の縦割り具合を大きく感じさせる
大人気のテレビドラマシリーズの劇場版第1弾。 「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」のセリフが有名。 時系列としてはテレビドラマ全11話の後、「歳末特別警戒スペシャル」、 「秋の犯罪撲滅スペシャル」と続き、その続編となる。 今作をはあくまでこれまでの作品を観ている前提であり、 舞台や登場人物はすべてそれらを引き継いでいる。 それぞれのキャラクターや力関係を知らないと面白味がないので テレビシリーズ+スペシャル2作を事前に観ておく必要がある。 さて、冒頭から複数の事件が同時に発生しつつ、 それぞれがバタバタと進行するのはいつもの「踊る」の雰囲気。 メインとなる事件は警察組織の縦割り具合を大きく感じさせ、 現場から大きく離れた場所で、モニタを見ながらお偉いさんが やいのやいの言ってくる様子は上下関係を強く意識させる。 それをなんとか突き崩そうとする人たちはやはり魅力的。 残念なのはプロファイリングがキーになる割に なぜそういう人物像にたどり着くのかの説明がないところ。 そこさえもう少し説得力があればよかった。
1でやめとけば‥
踊る大捜査線MOVIE3を観てきました。つまらないとかいうレベルではありませんでした。踊る大捜査線のファンとしては完全に裏切られた感じです。あんなものを作品と言って良いのか疑問です。 とにかく内容が支離滅裂で構成も半ば崩壊‥あれを踊る大捜査線シリーズとして良いのか、今まで積み上げてきたものを完全に台なしにしてしまってました。DVDになったら1円でも絶対に買いません。 何が言いたいかと言えば、踊る大捜査線MOVIE3に比べたら、MOVIE1はアカデミー賞ものの優れた作品です。
官僚制度と演出の面白さ
ストーリーは、案外シリアスです。チャットなどネット利用の先駆け的ドラマで、将来起こりうる事件のようで、さらに随所に面白さがあります。 ひとつは、官僚制度の面白さ。警察官僚は出世が第一。そのためには、事件の処理を利用する。デスクの前でドラマを描き、現場段階の取り調べなどは二の次。事件が終われば、現場のことは興味がない。国民の良識では考えられないところが、面白い。 もうひとつは、やはり織田裕二さんとその周りの主演者たちのキャラ。まさに、柳葉敏郎さんと織田裕二さんのために作られたシリーズですね。さらに、小泉今日子の存在感も充分でした。
金かけた戯れ
日本の映画はここ近年興業的に成功してる映画程質が本当に低い。 それは製作と宣伝にお金をかけれるのがテレビ局で、本当の映画人が携わる映画とは費用の面で上回っているから起きる現象なんだと思う。 本当に質の低い脚本と演出、それに疑問もなく出演を決めるテレビタレント、知名度や宣伝を優先し映画の内容を良くしようとする気は更々無いのが見てとれる作品。 出演者も宣伝の為のテレビ出演の方がはるかに力を入れて頑張る始末。 小規模なドラマの方が全然作品として無理せず成立してるし、楽しめる。 この作品を機にテレビ局のドラマ映画化が促進され、各テレビ局の方向性、糞な俳優もどきの増殖、日本映画の質の低下、話題性だけで見る、見る側の質の低下をも示した意味では、日本映画界の歴史的膿作品に位置出来ると思います。 見た後の不愉快さは本当に他の追随を許さない突き抜けたゴミ作品です。
織田さん、作品選びましょ
このような映画が大ヒットしてしまうというのはどういうことなんだろう。いくら考えてもよくわからない。
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おしい
クドカン脚本の唐突さは仕方ないし、それなりに楽しめる素養は私は持っているが、乗り切れなさをかんじてしまった。 竹内さんと阿部さんの幼少期のつながりをもう少しちゃんと描いていただかないと、家族の描き方が不安定になってしまう。 何故、結婚をしたか。子どもの頃から好きだっただけでは弱いと感じた。 例えば、他人の自分が山ちゃんを継ぐという事=竹内さんとの結婚がおこがましいと感じて、竹内さんを拒否した。だから竹内さんは失踪したくらいは描けたはず。 しかし、それもなく失踪して帰って来たでは、映画にのめりこないと感じました。 また、塚本さんの扱いが好演しているものの非常に中途半端で、ストーリーのツギハギは仕方ないとしても、それをまとめる為の後半の漫才シーンが意味不明。 阿部さんが薄ら寒い漫才をやってどうなるのか? 塚本さんもその場にいるのに。 又、世間の目として嘘をついていた金城ブラザーズをどう見ていたのかも説明不足すぎる。マスコミは会見で突っ込んでいたが、そのファンであるはずのファンは描かれない。 だって、金城ブラザーズを待っていたのに、本当の兄貴(観客は知らない)が出てきても納得しないと思うのですが。 漫才のシーンの観客は、金城ブラザーズのファンではなく、あくまで、エキストラ。 阿部さんのファンであり、瑛太さんのファンだ。 人気先行のコンビという描かれ方はしていましたが、だからと言って、それを観客に納得させるシーンはかなりの割合で映画の中に描かれていました。 それを映画としてみるのは苦痛でしかない。 時間が長い割りに、家族の本質や個人のキャラを立たせることにはそれなりに成功しているが、深く掘り下げる事は出来ず、あくまで、クドカンのギャグありきの構成で。そこにドラマは描ききれていない。 強引なストーリーテリングでもギャグがもっとかっとばしてくれれば納得できるとは思うのですが(阿部さんと竹内さんのブタのくだりは笑いました)、破綻したストーリーを回収するためだけの漫才には納得できませんでした。 もう少し圧縮し、クドカン流のギャグを抑え、良質のドラマになったのではないかと思いました。
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同じ劇団だからでしょうが、クドカンと阿部サダヲの組み合わせはやっぱり見せますね。 単純明快で濃いキャラの人物を描くのはクドカンのクドカンらしいところ、そしてなぜかみんな憎めない。泣き笑いのスピード感でぐいぐい最後まで引っ張っていきます。クドカンの脚本はやっぱり役者の力量で明暗が分かれるところですが、主人公は表現の切り替えが早く、達者な阿部サダヲなので、問題なし。他の役者もそれぞれにシリアスからコメディまで演じられる方ばかりなのでエンタテイメントとして十分に楽しめます。映画で喜怒哀楽が十分に発揮されるので、見た後もすっきりとして、精神浄化の効用もありというところでしょうか。
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「舞妓Haaaaan!!」と監督・脚本・主役が同じメンバーでの作品ということで、この作品はかなり気になっていたのですが、 話は確かに泣ける部分あり、笑える部分ありで映画のエンターテイメントとしての部分はかなりきっちりとおさえられた映画だと思います。 ただ、前回の「舞妓Haaaaan!!」の時も思ったのですが、この監督なぜか起承転結の結の部分でどうも「なんだかなぁ。」と思わせるような終わり方をしてしまいます。 今回もいろいろ詰め込みすぎて最後に消化不良感は正直否めないです。 ただ、作品的には決して悪い作品ではないと思うのですがどこか心のなかに「惜しい」「残念」といった印象がたちこめまして、個人的にももっと評価してもいいのではないかと思ったのですが今回は評価を☆3までにとどめておきます。
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家族で観るのがいいかも
家族全員で観に行きました。「いきものがかり」の主題歌は、子どもたちみんな大好きです。 冒頭子どもに見せても大丈夫かなと不安になり、あいかわらず起承転結無視のぶっ飛びぶりでしたが、印象に残る場面がたくさんあり、子どもたちは泣きながら喜んでいました。 商店街が本当にリアル。メンチカツがおいしそうで早速買って帰ったのを覚えています。 沖縄の場面では、かつて家族で旅行したときのホテルと風景だったので感激。 おすすめです。
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【くちコミ情報】
空前の赤字企業の美化
結果的に2兆円(実際は2倍以上)の赤字を出した、腐りきったJALの体質を美化しようとしている。良い人もいて頑張った。渡辺謙主演を見て期待して購入したが、大変にガッカリした。昔の骨太な山崎豊子原作映画は何処へいったのか
面白い
3時間22分(10分の休憩あり)の大作。平日朝一の回なのに年配の人が多く、なかなか混んでいた。クライマーズハイとリンクしている部分を想像しながら見るとなかなか面白い。ラストサムライの演技はさすがの一言。
カツドウ屋の魂を感じるメイキングが素晴らしい。「矜持」って大事だね。
本作の若松監督はTVドラマ演出が多い。映画はちょっとアレな「ホワイトアウト」くらいしか大作がないので、唯一そこだけが心配だったが、堂々の3時間20分だったと思う。同い年の原田監督が撮った傑作「クライマーズ・ハイ」に刺激されたのかも知れないが、大映時代から構想されていた超大作を小手先ではなく、直球勝負で撮り上げた。国民航空や航空機墜落事故はもう完全にJALをモチーフにしているのだが、テーマは男たちの「矜持」にある。渡辺謙演じる恩地も、三浦友和演じる行天も生き方は違えど「堂々と」生き抜いた。これが遺作となった山田辰夫の鬼気迫る芝居も忘れられない。映画全体は何か「不器用」だ。例えば総理大臣やら政府の悪代官を出さないで、もっとスマートに撮れたのかもしれない。でもこれが原作に込められた「想い」なのだろう。123便の墜落シーンはド迫力だが、メイキングを観ればその理由がよくわかる。個人的に「あの夏」の記憶は阪神大震災と共に忘れることはないが、映像作りが専門のカツドウ屋たちにとってはもっと鮮明なはずだ。ゆえにそれだけ「魂」がこもった作品だといえよう。特典ディスクがDVDなのは残念だが、メイキングやインタビューが素晴らしい。撮影日数150日、イラン・タイ・ケニアなどでのロケーションはハリウッド並のスケールだが、カツドウ屋の「矜持」は大映撮影所でのスタジオ撮りでの各場面で垣間見ることができる。最近の日本映画では「愛のむきだし」と並ぶ長篇だが、インターミッションが必要だったかどうかは微妙だ。ブルーレイについては申し分のない画質・音質であり、環境が整っているなら、ぜひBDをお勧めする。星は4つです。
日本映画史上に残る偉大な作品
本作は、山崎豊子の『沈まぬ太陽』を映画化したものである。かつて「映像化不可能」と言われたスケールの大きい作品だが、錚々たるキャストとスタッフを揃え、見事に描き切ったと言えるのではないだろうか。 物語は、国民航空のジャンボ機が、御巣鷹山に墜落するところから始まる。国民航空の社員で同社の労働組合委員長を務めた恩地元は、遺族係としてその対応に当たっていた。それに対して労働組合副委員長として尽力してきた行天四朗は、すでに恩地とは違う生き方を選択し、出世街道を歩んでいたのである。その対照的な2人の生き方を通し、本作は国民航空を取り巻く「政官財の闇」を描く。 とりわけ、日本航空が経営再建を進める中、真剣にその再生を願う反面、日本の組織や企業に巣くう問題は根深いと感じた。特に本作のジャンボ機墜落事故で社長がお詫び行脚をする姿は、JR福知山線脱線事故でも見せられた姿と同じではないか。企業の「利益」の名の下に乗客の「安全」が犠牲になっている現実は、今も昔も変わっていない。だからこそ我々も一緒に考える必要があるのだろう。 なお、山崎作品は「フィクション」と言いながら、実在の事件や人物との繋がりを想像できるところも面白い。また他の山崎作品とも1つの世界で繋がっており、例えば『不毛地帯』の主人公である壱岐正と『沈まぬ太陽』の龍崎一清が同一人物であることは、山崎ファンなら気づかないわけはないだろう。原作も手にしつつ、じっくりと見てもらいたい作品である。
邦画久々の傑作社会派ヒューマン・ドラマ
3時間22分、途中休憩10分の大長編です。山崎豊子の長編小説の映画化。この原作は、彼女の作品の中でも「映像化されていなかった最後の傑作」とのことです。これまで映画化、テレビドラマ化されなかったのかは、様々な理由があるでしょうが、その第一は、痛烈なJAL批判にならざるを得ないからでしょう。 『沈まぬ太陽』どころか、JAL本体が沈みかけている今日この頃。(苦笑) もちろん本作は、すべてフィクション。エンドクレジットでもパンフにもやたらと強調されていますが、そんなものは建前に過ぎません。 戦後、日本航空の内部で何が起きていたか、航空史上最悪の墜落事故の裏に何があったのか。スタッフ、キャストが一丸となってその謎に挑む本格社会派作品となっていました。 出版、放送といった業界における大スポンサーを敵に回してこの作品を作り上げた人々の決断、勇気に敬意を表します。 主演の渡辺謙は、プロジェクトの立ち上げ当時から強い希望で立候補していたそうで、渾身の役作りで主人公を演じています。不器用だが、正義感があり、純粋で、昭和のモーレツ親父そのもの。そして、経済成長の中で突っ走るように生きる行天四郎を演じた三浦友和も素晴らしい。最近、ダメ親父を演じることが多いですが、本作では出世一筋にすべてを利用し、自分でも止まらなくなった暴走の中で生きる男。ラストシーンのなんともいえない表情も見事でした。 また本作は、昭和30年代、40年代が舞台となっていますが、あの頃の雰囲気や肌触りがなかなか本物らしく撮影されており、海外ロケも含め美術スタッフや撮影陣はいい仕事をしていると言っていいでしょう。 社会派ものとしては、政治家サイドの非情さが、まだまだ描けていないように感じましたが、見ごたえの社会派作品であることに違いありません。
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