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   Mystery & Thrillers の売れ筋最新ランキング   [2008年10月08日 19時34分]
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くちコミ情報
自ら命を絶とうとする友に私は何ができるのだろう
 云わずと知れた四肢麻痺・天才リンカーン・ライムシリーズの第一作です。 ミステリー好きであれば、必読のベストセラーですが今更ながら未読でした。 先送りしていたのは訳があります。E・ワシントン主演の映画版を一度見たことが あるのですが、首から上しか動かないE・ワシントンが映画としてはなんとも地味 だなぁ、といった印象で、結末も覚えてさえいなかったからです。  巧妙で、猟奇的な犯行に対して(1999年時点のですが)最先端の科学鑑識技術と ライムの図書館並みの博学、洞察の緊迫した対決を縦糸に、女性巡査アメリア・ サックスとの関わりを横糸にしてストーリー展開をしています。何かと縦糸が 注目される本作ですが、何時も自殺する事を考えている身障者としてのライムの 苦悩と、何もできない、でもライムに生きていて欲しいと願うサックスの思いの 葛藤が読ませます。恋愛関係になる事はありえない仕事のパートナーでありながらも 本音で話し合い、苦楽をともにしてできる限り一緒に歩いていきたいと思う異性 との関係は現実の世界でもありうる事なのではないでしょうか。その究極の条件 付けとして肉体的な関係が不能なライムと、男性との恋愛関係が不能なサックス といった取り合わせになったのは偶然ではないでしょう。現代では恋愛不能な シチュエーションを作るのには、ここまでしなければ二人に立ちふさがる壁を 設定できないのかと思いました。  印象的なのは、自殺を思いとどまらせようとサックスがライムに議論を挑む 場面です。ライムの自殺感は衝動的ではなく、苦悩の中で考えに考えつくされた 哲学の域に達しているため、誰も彼を思いとどまらせる事はできないと思いました。 言葉で自殺者を救う事の難しさを痛感させられます。本作はそんな生死感や 死にたくなるほどの孤独、苦悩に友人として何ができるのかということを 考えさせられました。
「ロカールの原則」を作者と読者にも適用して欲しかった
ライム・シリーズの初作で作者の代表作と言われている。真夏のニューヨークで起こる猟奇連続殺人事件と言うありふれた設定。これを補うかのように、主人公の天才犯罪学者ライムを自殺志願の四肢麻痺患者と言う設定にし、フトした事から彼の手足となるのはトビキリの美人捜査官アメリアと言うあざとさ。殊に上巻では、肝心の物語のテンポが悪い。もっと犯人との心理戦を中心とする事件そのものを書き込むべきだったろう。ライムの自我や天才性を強調して描こうとする余り、焦点がボケて展開が緊迫感に欠ける。上巻でライムに反発しているアメリアが後半、心を開くであろう事も容易に予測できる。FBIと市警の確執も型通りだが、型破りのFBI捜査官デルレイの造詣は中々のもの。 アメリアの突然の心変り辺りから物語はようやくテンポ・アップする。アメリアを捜査の最前線に立たせれば緊迫感が増すのは自明なのに。世界貿易センター・ビルが登場するのは怖ろしい偶然。ライムの回想や過去の類似事件の断片が示され、ようやく犯人像が見えてくる。アメリアを窮地へ追いやるのは常道だが、結末は見え透いているだろう。ドンデン返しの名手にしては着地点が凡庸。 作者の衒学趣味に付き合わされて長い物語を読まされた割には得るものは少なかった。「ロカールの原則」を作者と読者にも適用して欲しかったと思う。
割り切って読めば…
この種の作品に拘りは不要。純粋にエンターテイメントとして楽しめれば十分…ということなのだろうがヒーローが「頭脳明晰」で「超ハンサム」な「重度障害者」、かつパートナーが「超美貌」というあまりにも能天気な設定にはどうしても無理を感じてしまう。個人的にはFBIのデルレイが最も魅力的だったが最後にはただの「いい人」になってしまうし…。「歯」だけで犯人と対決するクライマックスはいかにも肉食人種的であり、日本人にはちょっとついていけないか?
シリーズ制覇しなくてはっ
半身浴の友に長くて気軽に楽しめる小説を探していてランキング上位だったので読んでみました。映画は過去に見た記憶があるものの内容を覚えていなかったので同時にレンタルもしてみたり。映画も小説もずいぶん前のものになっていることもあり最新の科学捜査の技術などは正直物足りなかったり、時代背景(パソコンや携帯、通信技術)などもどうしても古さを感じてしまうのですが、ミステリーとして十分に楽しむことができました。引き続きシリーズを制覇していくつもりです。余談ですが、個人的にいま健康上の問題を抱えていて、もちろんその状況は比較できるものではないけれど、リンカーンという人のその才能と四肢麻痺という絶望、それを乗り越える過程がきちんと描かれていてとても共感し自分はまだまだ手も足も動くじゃないかと強く勇気づけられている自分がいました。ミステリーやサスペンス物でそのように感じさせてもらえたのは意外でした。アメリアの抱える孤独のようなもの、リンカーンとの関係性の変化にも違和感がなく今後の展開も楽しみです。
本を先に読みたかった・・・
出張帰りの男女が空港でタクシーの運転手により拉致される。男の方は生き埋めにされ薬指の肉をそぎ落とされた状態でパトロール警官雨リア・サックスにより発見された。その被害者の発見に対して助言を求め数年前の事件現場の鑑識時の事故で四肢麻痺患者となったリンカーン・ライムの元へかつての同僚が訪れる・・・ リンカーン役をデンゼル・ワシントンが演じ映画化された同名映画の原作である。少し前にこの作者の短編集を読み,非常に読みやすく長編を読んでみようと思い立って手に取った。翻訳物が苦手な自分なので,やはり出だしは多少とっつきにくかったものの後半は荒筋に『ジェットコースターサスペンスの王道』の名に違わない面白さであった。映画を数年前に観ているだけにストーリーが読めてしまったのがもったいなかった。本から先に読んでおけば良かったと後悔・・・


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くちコミ情報
「フェアかアンフェアか」を超えて
発表当時、メイントリックがフェアかアンフェアかを巡って物議を醸し、問題作扱いされた本作。 しかし、トリック自体には、すでに前例があり、趣向そのものが問題というわけではありません。 本作がミステリとして成立しているか否かは、以下の二点から考えることができます。 ひとつは、読者に事件を推理するための手がかりが十全に与えられているかどうか、ということ。 もうひとつは、犯人の行動が、その時その時の彼(彼女)の心理状態と矛盾しない、ということです。 つまり、前者が〈犯人当てミステリ〉として求められる論理的整合性の観点、 後者が犯人が当然持つべき心理的一貫性・必然性の観点、ということになります。 個人的に本作は、前者に気を配るあまり、後者がおろそか となり、不自然さを露呈してしまった、という印象です。 ただ、現代に至るまで、本作を雛形として改善が試みられた、 同趣向の作品が数多く生み出されている、という現実があります。 ゆえに、いくら瑕瑾があったとしても、本作の歴史的価値が揺らぐことは決してないのです。 ◆本作のバリエーション作品   ・『第二の銃声』(アントニイ・バークリー)     ・『夜歩く』(横溝正史)
思いついた者がみなもらう
このトリックを思いついた時点で、クリスティの勝ち。 クリスティの最高傑作として、本作を採るか「そして誰もいなくなった」を採るか、意見の分かれるところだと思いますが、僕は「そして誰も」を採ります。圧倒的なサスペンス物として。 僕はどちらかというと「アンフェア」派ですが(というか、「ズルくないか?」って思う)、本作の歴史的価値は認めます。もしまったくこの作品のトリックを知らない、ピュアな青少年は読んだほうがいいと思います。素直にだまされる快感に目覚めるから(笑)。 あ、考えてみれば、読み終わってすぐ読み返したくなるっていうことでは、こっちが上かあ。 うーん、クリスティやクイーンやカーをむさぼるように読んでた頃に戻りたいなあ。今そういう時期にいる人は幸せ。
オモロー
読み終わった感想として、かなり質の高いミステリ小説で面白い 私は読む時間があまり取れなくグダグダと読んでましたが 20ページづつぐらいに区切りがあるので内容を忘れず読めました 話しの内容はある村でアクロイドと言う人が殺害され 村に引っ越して南瓜の栽培をしていたポアロが調査に乗り出すといった感じです 事件をややこしくするために、「偶然」を入れてるので納得いかない人もいるかも 犯人についてはアガサ・クリスティーの小説を読んでいる方は薄々気が付くかもしれません 私は何の根拠もありませんでしたが、中盤辺りから「もしかすると○○が犯人かも」 と思っていたら当たってました しかしその裏にあるアガサの仕掛けにはまったく気が付きませんでした その仕掛けとは読み終わってからのお楽しみということで、お薦めです
アガサの作品の中でも最高傑作だと思う
1926年に書かれたものだが、とても読みやすかった。また27の章に分かれていて章ごとがの展開がわかりやすく読みやすい。ABC殺人事件やオリエント急行殺人事件と比べても読みやすかったし面白かった。とにかく、誰が犯人なのか25章までわからない。私は真犯人を当てることができなかった。100人の読者中当てることができるのは3人くらいしかいないのでは?と思った。あまりにも意表を突くこの結末は、前後のアガサの小説にもなく、最初で最後の展開と言えるだろう。巻頭に「殺人事件が起き、検死があり、登場人物が次から次に疑われる、本格推理小説が好きな、パンキーに捧げる」とアガサが書いている内容どおりだった。まさに「登場人物が次から次に疑われる」アガサの素晴らしい最高傑作だと思う。
ヤラレました
言わずと知れた名作ミステリーです。トリックについて言及出来ないので(ネタバレになってしまいますし、ミステリーのネタバレは特にキツイですから)読んでいただくしかないのですが、面白かったです。 当然今の作品の方が洗練されているとは思いますが、この時代の、科学捜査でなく、人間味の妙を、人間観察を、灰色の脳細胞を働かせるポアロの推理はとても面白かったです。フェアか?アンフェアか?犯人が当てられたか、分からなかった、とかも、もちろん議論されてしかるべきですし、それで良いのですが、私は単純に楽しめました。私はフェアだと思いますし、犯人が分からなかったのですが小説として楽しめました。 いろいろ書きたいこともあるのですが、この本の感想を書く(未読の方へが、また)のが難しい!!!に挑戦してみたのですが、本当に難しい!! ミステリ好きな方で未読の方はもちろん、物語の面白さ、人間観察からの推理など、に興味のある方にオススメ致します。


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くちコミ情報
What an incredible book
Once you sta t eading it, you won't e a le to set it down. I even got yelled at y my oss fo eading the ook on company time. I've ead it 4 times and each time is like the fi st time. The e is alot of info mation to p ocess so get eady e lown away. It's awsome. Also, if you missed eading Tino Geo giou's maste piece--The Fates, go and ead it.
どんどん面白くなる展開にワクワク、ハラハラ
 Lee Childのことも、ヒーローJack Reache のことも全く知らずに、「南の島のプールサイドで読むのはこんな感じのペーパーバックだよね」とカッコ付けの小道具にと(笑)手に取った本でしたが、面白い、面白い。どんどんストーリーが展開していって、予想外の秘密が現れてきます。無駄がない。映画化したらこんな画面になるなあと、ニューヨークの街もイングランドの田舎もヴィヴィッドな色彩が思い浮かぶ表現。途中、Ho a tのエピソードはちょっとSca y。Reache のイギリスに到着してすぐのロンドンの街についての感想はちょっと笑える。筆者が実はイギリス人という事を考えると余計に面白い。大人の女Paulingがいい台詞を言っています。星がひとつ足りないのは"... said nothing."が多すぎる、ヒーローがヒーロー過ぎるってことでご容赦。
シリーズものですが、独立した作品として楽しめます。
 英米には、一人の主人公を創設して五作十作とシリーズで作品を発表するクライムノベル作家が多いようです。こういった作家の小説を読む上での難点は、前作を全く読まずに最新作を読むと、主人公の背景説明抜きで、家族、同僚、友人などが名前だけで登場したりするので面食らわされてしまいます。作者は、読者は当然前作を読んでいるものとして書いている感があります。その点L.ChaildのJack Reache シリーズの有難いことは、前作を全く読んでなくとも違和感なく新作に取り組めるということです。主人公はex-MPの現在風来坊で係累もなく、勿論前作に登場した人物が改めて新作に顔を出すということもありません。それぞれの作品が、完全独立していると言って良いでしょう。この作品では、Jackは母娘誘拐身代金要求事件に巻き込まれてしまいます。この事件には色々伏線が張り巡らされていて、ストーリーは事件解決を追うというより母娘を取り巻く人間関係の裏事情を暴く方向で進行します。著者のストーリー構成は実に堂に入っていて、小さな山場、小さな謎が交互に訪れ、次第次第に全体が盛り上がって行き、最大の山場は残り80ページを切ったところ、事件の全貌がほぼ明らかになったところから始まります。最初から最後まで全くだれるところがない。『One Shot』も面白かったが、この作品はそれ以上です。さて、L,Childの文章は、何と言っても簡潔で歯切れ良い会話文にあると思います。しかも会話の応酬を通じて登場人物の人柄を明確にして行く手法には、つくづく感心させられます。読後私が抱いた素朴な疑問は、この著者はこんなに面白い小説を書くのに、何故日本国内では初期の数作品しか翻訳発売されないんだろうというものでした。でも『One Shot』の映画化が決定したようですから、国内で映画が封切りされる頃には翻訳書も広く出回るかもしれませんね。
都会派ウエスタン
ニューヨークを舞台にした西部劇風アクションというと真っ先に思い浮かぶのが、クリント・イーストウッドの「マンハッタン無宿」。順調に巻を重ねる無宿者ジャック・リーチャー・シリーズの最新作は、ある夏の夜、ニューヨークのとあるカフェで主人公がエスプレッソを飲んでいるシーンから始まります。突然現れた一人の男に「いっしょに来てくれ」と頼まれたジャックは好奇心にかられるままダコタハウスに連れてゆかれます。そこで待っていたのは元特殊部隊にいたレインという実業家とその5人の部下。レインは何者かに誘拐された自分の妻と娘を取り戻そうとしており、ジャックはたまたま件のカフェにいた時にそうと知らずに身代金の受け渡しを目撃していたのです。犯人はレインの所有している高級車を運搬用に使用させ、連絡する度に身代金の額を上げてゆきます。実はレインは過去にも同様な誘拐事件でFBIに連絡したために前妻を殺された為に警察を信頼しておらず、元MPのジャックに協力を依頼します。果たして犯人はレインに恨みを持つ元の部下か、あるいはレインの軍事コンサルタントビジネスがらみの競争相手か。独自に捜査を始めたジャックは犯人の手がかりを追ううちに、殺された元妻の姉や前回の捜査に関わった後FBIを退職して調査員になったポーリーンらと知り合い、レインとアフリカでの仕事に関わる出来事が明らかになってきます。誰が良いやつ誰が悪いやつというのがはっきりしないまま物語は進んでゆき、そして隠された謎が明らかになるクライマックスまで一気に読ませます。ジャックとポーリーンの探偵コンビのやりとりも楽しく、ニューヨークの観光めぐり的な要素もありあいかわらず作者のパワーは健在です。


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イアン・マキューアンの『Atonement』はブッカー賞ノミネート作品。1998年ブッカー賞受賞の処女作『Amsterdam』(邦題『アムステルダム』)に続く待望の新作だ。だが短く優美にまとめられた前作に比べ、『Atonement』は壮大なスケールの長篇小説。その随所にマキューアンの遊び、こだわり、実験が感じられる野心作である。

時は1935年の夏、物語は13歳の少女ブライオン・タリスがロマンス劇「アラベラの試練」を書き上げた場面から始まる。それは愛する兄レオンの帰郷を祝して書いた特別な作品だった。だが美人のローラ、双子のジャクソンとピエロら従弟たちは、この劇の上演にあまり乗り気ではなく、ブライオンの創作意欲も薄れていく一方だ。彼女がセンセーショナルな事件に遭遇したのはそんなある暑い日のことだった。裸で庭の噴水に飛び込む姉セシリアの姿を見たのだ。どうやらタリス家に仕える掃除婦の息子ロビー・ターナーが、姉の服をむりやり脱がせたらしい。おまけに彼は姉にみだらな手紙を送りつけてきたのである。

一方兄レオンは、見栄えはしないが金持ちの男をタリス家に連れてくる。チョコレート会社を経営するその男は、新たな戦争を機に新商品「弾丸チョコレート・バー」を売り込もうと画策していた。さらにタリス家の2階寝室では、いつも偏頭痛に悩まされている母エミリーがあらゆる動きに目を光らせていた。やがてタリス家に集まった彼らの秘密が明らかになり、全員の運命を変えていくことになる。

両大戦にはさまれた時代の、比較的裕福な中流家庭を舞台にした第1部の巧みな筆致は、ヴァージニア・ウルフやヘンリー・グリーンを彷彿とさせる。だが物語が21世紀直前まで進み、メインテーマがしだいに明らかになるにつれ、そこにはほとんど独壇場ともいえるマキューアンの世界が織り成されていく。『Atonement』は文芸作品創作にともなう喜びや痛み、危うさを主眼とした小説だが、作品に対する読者の理解を意のままに操ろうとした実験作ともいえる。少なくとも本書でマキューアンが苦もなく読者の気持ちを掌握したことは間違いない。本書は実に意義深く刺激的であると同時に感動的な1冊。読者の賞賛が約束された傑作である。(Alan Stewart, Amazon.co.uk)


くちコミ情報
心理描写がいい
美しい作品だと思います。特に子供の心理描写が、懐かしい気持ちにさせてくれました。 ストーリーとしては、想像力の行き過ぎたブライオニーが、姉の恋人・ロビーが従姉を襲おうとした、と言って彼を刑務所に送ってしまい、恋人たちが引き裂かれたまま、戦争が始まり…。という話です。 心理描写は美しいのですが、戦争や戦場病院での人々の負傷や苦しみの描写があまりにもなまなましく、ちょっときつかったです。映画を観ずに読んだのですが、映画の方はその辺りは大丈夫だと聞いたので今度観てみたいと思いました。 最後の最後のシーンは衝撃でした。…しかし、ブライオニーはこれで償えると思うのか…?その辺はちょっと理解できません。
作家とは何者ぞ−「贖罪」とは「つぐない」か?何をもって「贖って」いるのか?
思い込み、作家気取りの思い上がりから少女ブライオニーのついた嘘で姉セシーリアと将来有望な使用人の息子ロビーは互いの気持ちと欲情に気付いた日に引き裂かれる−所詮身分違いの恋、数年経てば第二次世界大戦が始まるのだから、と思うが、彼らには「あったはず」の3年半が「なかった」ロビーは性犯罪者として刑務所にいたので、面会はできず、手紙も厳しく管理されていた為、手紙で愛や将来を語ることもでき「なかった」。戦時中、姉に続いて看護婦になったブライオニーがセシーリアを訪ね、つかの間のひと時を過ごすロビーとの三者の緊迫したやり取り、それすら「なかった」。そのシーンからほのめかされる海辺のコテージでの日々も、もちろん「なかった」。セシーリアとロビーの二人には図書室での一件と出征前の短くぎこちない再会しか「なかった」。この「なかった」の連鎖によってセシーリアとロビーは実在の人物よりも鮮やかな存在となり、小説は現実を超える−そして、疑念。ブライオニーの「贖罪」とは本当に贖罪なのか?単に作家のエゴなのではないか?ロビーが死にセシーリアが死に、ブライオニーが死んでもブライオニーがいくら小説を書き直しても「罪」は変わらないのではないのか?読み終わってからも何回も咀嚼するように考えは広がり、乱れる。それにしても「かくも作家とは何者ぞ」 小説を忠実に映像化した「つぐない」が公開されている。小説→映画→小説の順に読んで、小説の中に見たものを、映像の中に観て(特に噴水のシーン)、映像で観たものを小説に丹念に色づけをして(ダンケルクのシーン)何回も何回も観て読んでいたい作品である。
彼らにキスを
「神が贖罪することがありえないのと同様、小説家にも贖罪はありえない」(本文より) 物語をつむぐ作家の罪と、つぐないの話。 作家には、のがれられない習性のようなものがある。 物語を探して語ること。 筋と整合性を求めて作り出した物語のせいで、主人公ブライオニーは姉とその恋人の人生を狂わせてしまう。 物語によって壊してしまった恋人たちのために、作家となったブライオニーがした「つぐない」。 それが本編の物語になる。 非常によく作りこまれている。構想と構成がばつぐんにいい。 1,2章は、ものすごく客観的に、かつ丁寧に描かれている。(読むのに苦労するくらい) そのぶん3章は、物語の流れに一瞬「?」と違和感を覚える部分がある。 しかしそれも構成のひとつで、その違和感、あえていうなら「都合のよさ」が、作家が望んだ願いとなっている。 作家は、物語では罪をつぐなえない。 だけど自分のしたことを思い返して、「こうならなかったら」と願わずにはいられない。 二人の恋人の最後の場面が、ブライオニーの望んだ姿で、架空だとわかっているからこそ、そのシーンは本当にせつない。 フィクションと、作家にまつわる物語。 本が好きだ、物語が好きだという人は、ぜひぜひ読むべき。
Fine picture of tense atmosphere before the Blitz together with one girl's struggle to atone her disastrous mistake.
This sto y is a out a woman who took esponsi ility fo the accident that caused tu moil to he p ospe ous family on one night in 1934 and had spent all he emaining lifetime to t y to atone. She, late ecame a novelist, somewhat accomplished he atonement that can e only done y someone who elongs to he jo , which eally su p ised me. The sto y unveils not y a viewpoint of a single na ato ut y va ious pe spectives of diffe ent cha acte s so that you can enjoy the diffe ences of each cha acte 's way of thinking. You can also get a clea image of te ified London just efo e and du ing WWII, which will int igue a histo y-love .
苦戦・・・。
読書のジャンルと作者の幅を広げようと手にしました。 英人だからでしょうか、或いは単に小生の語学力不足でしょうか、日頃親しんでいる米人流行作家のペーパーバックに比べて分らない単語が結構多く、苦戦しました。 そのせいもあってか、なかなか作中の人物に感情移入出来ず、また細かい話ですが時々妙な時間の飛び方をするのが気になって他のレビューを書かれている方のように「文学作品」として味わうことは到底かないませんでした・・・。 唯一驚かされたのは、最後に本作全体の種明かしが為された場面で、なかなか考えたものだと思いました。つい先日映画化され、映画も好評、原作もベストセラー入りしています。


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これでとうとう最後です
翻訳が待ちきれず、「ha d F ost」「Winte F ost」を読みました。意味不明なスラング、出典の定かでないイディオムなど多々ありましたが、それでも充分面白く、デントン署の雰囲気も伝わってきました。そして、昨年惜しくも亡くなってしまった為に、遺作となった本作「A killing F ost」。最近の日本にも似た陰惨な事件の連発もさることながら、今までにもましてハードな状況に置かれたフロストの絶体絶命のピンチ・・・。


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法則性に仕掛けられた罠
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アガサの面白い推理小説の最典型的作品
A地名の土地でAの頭文字の、B地名の土地でBの頭文字の、C地名の土地でCの頭文字の人が死んで行くのだが、Dの土地でもDの人が死ぬのか?というところで意外な展開になる。 法則には秘められた意味があり、犯人が遊びで殺人を行っていないことが判明する。計算しつくされたものだった。それを解き明かすのがポアロなのだが、素晴らしい!ABCのどこの殺人が実は怪しいのか?Dの殺人まで読んでいて見分けられたら素晴らしい。私はわからなかった。意外な犯人に驚かされた。私はアガサの小説を読んでる途中で、犯人を当てた試しがないのだが(笑)
なぜ連続殺人は起こったのか・・・
ABCD・・・・・・ 犯行は続いていきます。 なぜABC・・と起こるのか・・。 この連続殺人の接点は? 今回もポアロの灰色の脳細胞が冴えます。 何気なく相棒が喋った一言から この連続殺人事件の謎が解けます。 クリスティは一つの作品ごとに思いも寄らない犯人像を作り上げています。 犯人が連続殺人を犯した理由は・・・・・。 こんな 動機があったのですね。意外でした。 面白かったです。
動機の所在
クリスティのマスターピースの一作。  Aの頭文字を持つ地名でAの頭文字を持つ人が殺される。次はB,次はC。かような 連続殺人事件を構想した点だけで 彼女の独創性が伺われる。  彼女の作品はいずれも殺人の動機を最も重視している。当然ながら犯人はかような動機を隠す点から始める。従い その動機を巡る攻防こそが彼女の諸作品の見せ場である。本作においても 犯人が 連続殺人事件にした理由を巡るポワロの推理が最大の見せ場だ。  それにしても彼女の作品は実に香り高い。その品のよさが 時空を超えて読み継がれる最大の理由なのだと思う。何度も再読できる探偵小説は 彼女の作品と 横溝正史くらいではないだろうか。
動機
連続予告殺人事件だ。 しかも、ABC順に、名前にAで始まる被害者、次はBで始まる被害者という具合。 単に、これだけの理由で、何の落ち度も無いのに殺された被害者は、全く浮かばれない。 警察は、犯人は精神に異常をきたしていると、決め付ける。 しかし、ポアロ探偵は、犯人の動機の追及にこだわる。 ポアロ探偵の活躍の結果は、凄まじい驚きをもたらす。 緻密に組み立てられた意外性が面白い。 大傑作だ。


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Timeline
Michael Crichton (著)  
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タイム・マシンに乗り込み、「量子発泡体ワームホール」で電送され、1357年ごろの封建時代フランスへ転移された場合は、非常に注意しなくてはならない。たとえば旅の開始からきっかり37時間後に戻るようにしないと、1999年行きの量子バスに乗り遅れてしまうし、もし乗り遅れたら、戦乱の中世フランスにのり上げて、命をつけ狙う悪徳修道院長、狂暴な領主、追いはぎ農民のはさみうちにあってしまう。城壁の攻防でうなりを上げて繰り出される投石機の弩砲も、よけなくてはならなくなる。村に入れば先頭に立って、「クレシーの虐殺」を回避しなければならない。さもないと、勇士オリバーの大刀が首に振り落とされるかもしれないし、囚人用の食事として時折生きたネズミが放り込まれるだけの、塩辛い土牢の地獄穴「婦人の湯」にほうり込まれるかもしれないのだ。

さてこれらが、マイケル・クライトンのスリラー『Timeline』(邦題『タイムライン』)のヒーローたちが直面する苦境である。ヒーローは歴史の研究者で、ビル・ゲイツのあの好ましいとはいえない奇癖のうちのいくつかを持ったハイテクの天才億万長者により、1999年に雇われた者たちである。『Jurassic Park』(邦題『ジュラシック・パーク』)に出てくる起業家のようなドニガーは、最先端科学によって復元されたロスト・ワールドの品々を目玉商品に、テーマパークを計画する。企画主任の教授が、1357年の世界から1999年へ救難信号を送っても、ボスのドニガーは、救出に出かければ大変な危険が待ち受けていることを若き歴史家たちにあえて伝えない。はじめのうちは時代遊泳が緻密に語られていくが、『Timeline』はすぐに、ちょっとした科学とタイム・パラドックスが混じりあう、スリル満点の古典活劇となる。なかでも中世の時代考証は一級品で、クライトンは、読者の興奮が冷めないように展開のスピードを決して緩めず、過去を驚くべき手法でよみがえらせる。あるとき、タイム・トラベラーが埋葬したての墓地に思い切って入り込む。運悪くそこの番人は、恐ろしい歯をした凶暴な大男、最悪の卑劣漢であった。大男はすぐに彼女の頭を断頭台にのせる。「奴が斧を振り上げたとき、草むらを這うその影が見えた」。ああ、もう恐ろしさで次のページをめくれない!

読み進めるにつれ、すぐに制作が企画されるであろう映画『タイムライン』の輝かしい骨格や、2000年の市場をにぎわすであろう、この小説をもとにした、コンピュータゲームが見えてくる。そこには城の中の秘密の通路で展開される斬り合いの場面、追跡の場面が何度も出てくるはずだ。しかし『Timeline』はそれ自体で、血光りした鎧を着る騎士のように、ひとり、不気味に超然とした輝きを放っている。


くちコミ情報
冒険!
続きが気になって一気に読んでしまいました。 クライトンの描く登場人物はいつも魅力的です。ありえないと分かっていても、だんだんクライトンワールドに引き込まれてしまいます。 現実世界でも過去世界でも次々に問題が起こる。そしてタイムリミットが迫ってくる…。 ハラハラドキドキの冒険物が読みたい方にお勧めです! 映画も見ましたが、設定がかなり変更されている上、省略されているので、原作も読まれた方が楽しめると思います。
マイクル・クライトン得意の・・・
マイクル・クライトン得意の・・・主人公たちがある空間に隔離されてしまいそこから抜け出すために奮闘するというパターンの話。そして、専門用語を使った緻密な感じのある話。 今回はタイムマシーンですね。よく話の種になるものですが、ありきたりな話ではなくとてもおもしろかったです!!いつも通りはらはらドキドキさせられました☆☆ 一読の価値あり!!な本です。
中世フランスの描写が良かった
クライトン得意の「専門用語を使った荒唐無稽なサスペンス」です。人間を元素にばらして送信するファックス、と言ってもねぇという感じなのですが、中世フランスの描写は良かったです。特に修道院を舞台にした追跡場面や、中世人に紛れるために当時のコスチュームを身に纏う場面は、かなり情景が目に浮かぶようです。 映画化もされましたが、あまりにストーリーを飛ばしているので、原作を読んでいないと何が何だかチンプンカンプンかもしれません。
わりと単純なタイムスリップものですね
映画化されて2004年に日本でも公開されていますからご覧になった方もいらっしゃるかと思います。 p タイムスリップものですが、スリップ先は中世ヨーロッパです。 p タイムマシン理論の説明シーンなど、クライトンのテクノ・スリラーの真骨頂