2008年07月09日(水) Computer Scienceの第1位は
『The Big Switch: Rewiring the World, From Edison to Google』!
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カスタマーレビュー数:10
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本書を一言で表現すれば、これ1冊でコンピュータのすべてがわかる本である。最近の自然科学や工学では、簡単な規則から予測できない現象を研究する複雑系がはやっている。本書は、そのような思想とはある意味で対立する哲学で書かれている。 いかなる大きなプログラムでも、それは人間の手によって書かれた小さなプログラムから成り立っており、それらの各部分をよく理解しておけば理解可能であるということだ。逆にいえば、部品となるプログラムを理解しさえすれば、それらを組み合わせて正しく動作する大きなプログラムを作れるわけだ。物理学でいえば素粒子論のような還元主義的な考えであり、ある意味ではオーソドックスな工学の考え方である。 本書は、MITで長い間行われている講義をもとにした教科書である。著者のジェラルド・ジェイ・サスマンは本書でも使われているSchemeの設計者(現在サン・マイクロシステムズにいるガイ・L.スティール・ジュニアと共に設計・実装を行った)であり、ハロルド・エイブルソンはLogoを使った教育的な著書でも有名な著名である。いずれも人工知能研究所に所属してる純粋のハッカーである。彼らの文書を洗練したり読みやすくするのに力を貸したのが、ジェラルド・ジェイ・サスマンの妻のジュリー・サスマンである。 本書では、プログラミング言語の制限に依存することなく、プログラミングというのはどういう行為であり、プログラムをどのように構成していけばいいかということの本質を描き出している。Scheme言語についての予備知識は必要でなく、簡単な例を実行していくことで自然に学ぶことができる。基本的な数値計算から説明が始まり、抽象化の技法と構造化プログラミング、ラムダ計算と関数型プログラミング、オブジェクト指向プログラミング、人工知能や論理プログラミングなど、およそ必要なソフトウェア工学の基本が明確に解説されており、おしまいにはCPUの設計までを扱っている。このよう内容が次のような目次立てで扱われている。 - Building Abstractions with Procedures
- Building Abstractions with Data
- Modularity, Objects, and State
- Metalinguistic Abstraction
- Computing with Register Machines
本書で使われているのは、関数型言語Lispの方言であるSchemeである。Schemeは言語仕様が小さくて効率的で、インタープリターであるのでプログラムをすぐに実行できる、必要にして十分な機能を持っている理想的で洗練されたプログラミング言語だ。 Schemeは関数型言語の利点として、手続きもデータ区別せずに扱うことができる。そのため、それらを抽象的なオブジェクトとして、あるいは大きなプログラムの部品として組み合わせていくことが容易である。そのための本書のような教科書にはうってつけのプログラミング言語であるわけだ。 日本の教育は、詰め込み式で記憶力に重点が置かれているが、本書のような普遍的な考え方を学ぶチャンスが少ない。日本の情報科学系の大学や専門学校では、プログラミング言語のユーザーしか育てないようなことを行っているところも多いと聞く。ぜひ本書を基礎教育のなかで利用すべきである。本書は単なるコンピュータの教科書ではない、自然科学・工学を学ぶすべての学生が読むべき教養書といえる。 なお、翻訳は、日本のハッカーとして著名な東京大学名誉教授の和田英一によって訳されている『計算機プログラムの構造と解釈』である。(村藤一雅)
【くちコミ情報】
食わず嫌いでした。
LispもSchemeも食わず嫌いでした。 本書のように、コンピュータ、プログラムの仕組みを親切に教えてくれるものをもっと早く知っていればそうならずに済んだかもしれないと悔やんでいます。 計算機、プログラムの構造で、何が美しいか、何が美しくないかの評価ができるようになりたいと思い読んでいます。
プログラマにとって必読の本です
「これ1冊でコンピュータのすべてがわかる本」ではありませんが、プログラマにとって必読の本です。この本で言う解釈(Inte p etation)を理解すればプログラマにとって新たな道が開けるでしょう。scheme の言語解説に始まり、scheme 上で新たな言語を生成し、インタプリターを生成し、最終的にはコンパイラまで作ります。gcc コンパイラが lisp を採用している(?)意味がわかります。 この類いの本は他にありません。 日本語をよく読めば原文の意味もわかります。訳文(の評価)に惑わされずに上を目指すプログラマなら是非読むことをお勧めします。
この第2版の日本語訳は大変よくない
まず、原著は(とても)よい本に違いないということには異議無し。 日本語訳について:この本(第2版、和田訳)は、他の多くの方が言っていますように、とてもひどいです。前書き、本文の最初の十数頁を真剣に読んでみてください。ストレスがたまります。多くの箇所で「英語ではなんてかいてあるんだろう?」と考えこむことになると思います。 なお、原著の第1版の日本語訳が存在します:元吉文男訳、マグロウヒル(1989)。こちらは、私は見たことがないのですが、もしかしたら訳文は問題ない(良い)のかもしれません(信頼できる人が推薦していましたから)。残念ながら出版社が倒産してしまい、今は古本以外入手不可能ですが。
洋書で読みましょう
講義の教科書として疑いも無く購入しましたが、せめて前書きだけでも読んでから買うべきだったと反省しています。他の方のレビューでも同様のコメントが書いてありましたが、序文の段階で既に日本語が理解出来ない部分が多数……一昔前の安物の翻訳ソフトに任せたのではないかと疑ってしまうほどの訳文の独創性にはもう天晴れです。それでも邦訳版を読むのだと言う方は、取り敢えず買う前に序文だけでも読んでから判断しましょう。 調べてみると、MITでWEBにも公開しているようですので、そちらを参照するのも良いかも知れませんが、使い勝手が悪いので個人的には洋書で購入するのが一番かと思います。邦訳は脅威的ですが、内容自体は高級な内容を扱っており、Schemeを中心に計算機によるプログラムの醍醐味を十分収録してあります。と言っても、自分自身全て細かく読んだ訳ではないのですが、教科書的に最初から徐々に読み進めていくよりは、自分の参照したい箇所を見つけてざっと概観を掴んだ後は辞書的に、あるいはプログラムのテクニックを磨く為に参照するのがお勧めです。実際相当分厚い本で、更に収録内容も非常に多いです。それでも私は最初から全て読むのだと言うのであれば、それこそ洋書版を読むことをお勧めします。
日本語酷すぎ...
この和田氏訳の日本語版、日本語が最悪です。どんなに英語が苦手な人でも、恐らく英語で読んだほうがはるかによいと思います(なお、オリジナルは全文 We で公開されています。確か)。
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【Book Description】
ここ10年で劇的に進んだ機械学習の実用化の裏には、基礎的なアルゴリズムやテクニックに関する数々の重要な発展がある。例えば、限られた専門家のものだったベイズ手法はいまや主流となり、確率論的技術を説明し、応用するための一般的な枠組みとして、数々のグラフィックモデルが登場している。ベイズ手法の実用可能性は、変分ベイズや期待伝播といった幅広い近似的推論の発展によりおおいに高まり、カーネルに基づく新しいモデルは、アルゴリズムと応用に大きな影響を与えている。このまったく新しいテキストは、そうした最近の発展を考察しながら、パターン認識と機械学習という分野を総合的に紹介している。本書の対象となるのは、上級の大学生、博士課程1年目の学生、研究者、実務に携わる人など。パターン認識や機械学習に関する概念の予備知識は必要ない。ただし、多変量解析や基本的な線形代数を熟知していることが求められる。また、確率に関する経験があれば理解に役立つが、確率論の基本は本書でも簡単に説明されているので、絶対に必要というわけではない。機械学習、統計、コンピュータ科学、信号処理、コンピュータビジョン、データマインニング、生物情報学などの講座のテキストとしても使える。講座を担当する指導者のために、難易度別にランク付けした400問以上の練習問題をはじめ、幅広い教材も用意されている。練習問題の解答例は、一部を本書のWebサイトから、それ以外は指導者の求めに応じて出版社から入手できる。追加教材も充実しており、読者はWebサイトで最新情報を自由に閲覧できる。近日発売の姉妹書では、パターン認識と機械学習の実用面を扱っており、主要アルゴリズムの無料ソフトウェア実行、データ例セット、デモンストレーションプログラムが盛り込まれている。クリストファー・ビショップは、マイクロソフトリサーチ・ケンブリッジのアシスタントディレクターで、エジンバラ大学でコンピュータ科学の教授も務めている。ケンブリッジのダーウィンカレッジの研究員でもあり、英国王立工学アカデミーの研究員にも先ごろ選出された。著書『Neural Networks for Pattern Recognition』はテキストとして広く採用されている。
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ドメインモデルの必読書
ビジネスアプリケーションの中核はドメインモデル。この本は、ドメインモデルの設計のパターン集です。 パターンは全部で40です。 適度に簡略化されていますが、サンプルは具体的で、現実世界の設計課題を生々しく取り上げています。 全体のトーンは「現実主義」です。設計にはさまざまなトレードオフがあり、設計の妥協も必要であることを前提に書かれています。また動くコードで検証する、継続的に改良するなど、アジャイルなやり方の実践を重視しています。 40パターンに共通する思想は、「関心の分離」「凝集度を高く」「結合度を疎に」です。 ドメインのオブジェクトを3つの種類に分離 Entity, Value O ject, Se vice 関連するオブジェクトを分別 Module, Agg egate, Bounded Context オブジェクトのライフサイクル管理を分離・集約 Facto y, Reposito y 問題の核心とその他を分離 Co e Domain, Gene ic Su domains 無理な統合を追求しない(そこそこで済ます) Sepa ate Ways, Confo mist オブジェクトを役割で分離する Responsi ility Laye s, Knowledge Level などです。 初期モデルは、ぎこちなかったり、しっくりこなかったりするのが当たり前。 そこから、どうやって、モデルを洗練させていくかの、現実的なノウハウが、 丁寧に説明された良書です。
ドメインモデル構築方法の決定版
マーチン・ファウラーの『エンタープライズアプリケーションアーキテクチャパターン』(PoEAA)では、 エンタープライズアプリの心臓部であるビジネスロジックの作り方には(1)トランザクションスクリプト、 (2)ドメインモデル、(3)テーブルモジュールの3パターンがあると説明されています。 複雑なビジネスロジック構築には、(2)のドメインモデルが一番いいと書かれているのですが、 PoEAAはアーキテクチャ全般をまんべんなくパターン化することに主眼が置かれているので、 ドメインモデルについてそれ以上詳しく説明してくれていません。 本書DDDは、ファウラーも推薦しているように、この「じゃ、ドメインモデルをどうやって構築すればいいの?」 を詳しく教えてくれる本です。基本的なOO開発方法をマスターし、ピュアなOOスタイルではないながら アプリをきちんと作れるようになった中級以上のエンジニアが、今度は複雑なビジネスロジックをOOスタイルで 美しくかつ保守しやすい形で構築することを目指すときの必携書です。
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ゲーム制作のすべてを網羅した教科書
900ページ超というその重さに見合うだけの内容があります。 プログラム言語、プログラミング、CG、数学、物理、オーディオ、ネットワーク、AI、ビジネスとあらゆる分野を網羅し、しかもレベルの高い内容で纏められています。 当然、これを読めばただちにゲームが作れるというわけではありませんが、教科書として見ると大変よく出来ています。実際、大学での10週間のカリキュラムのテキストとして利用されることを想定しているようです。 洋書ではありますが、難しい言い回しが無いので単語さえ辞書で調べればさほど難しくなく読めると思います。このレベルの和書が是非欲しいものです。
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理系大学生にはイイかもしれません。
情報工学をなんとなく専攻してしまっている3、4年生には丁度いい感じです。 コンピューターの内部をわかりやすく説明しているし、 優しすぎず、難しすぎない英語のバランスが絶妙です。 所々にある、英語圏独特のニュアンスはわかりづらいかもしれませんが…
英語の勉強にもなります。
基本情報技術者試験合格者レベルの知識があれば,英語が読めなくても楽しく見ることができます。図が分かり易いので,その回りの英語を読むとそれなりに読めます。知っている事柄の中で,知っている用語がどういう言い回しの英語で説明されるか,確認できます。新しい発見もあるでしょう。 英語力を付けるため,また,コンピュータの動作原理の確認のためにも手元に置いてときどき読むといいですよ。
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