2008年07月09日(水) History & Historical Fictionの第1位は
『Magic Tree House #1-4: Dinosaurs Before Dark/the Knight at Dawn/Muummies in the Morning/Pirates Past Noon』!
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【Book Description】
10年前、ジャックとアニーは森でMagic Tree Houseを見つけ、読書の世界がすっかり変わった。何百万通もの手紙が寄せられた(世界中の子どもや親や教師たちから!)シリーズから、胸おどり、勇気づけられる4冊の本が愛蔵版になって登場。本を読みはじめたばかりの読者を励ましたり、オールドファンに初めて本の魔法に気づいたときを振り返ってもらうのに最適の贈り物だ。
【くちコミ情報】
小学校低学年の基本の本
海外在住で子供がインター校です。 このシリーズは、英米、あるいはインターの学校では、日本で言う2〜3年生あたりの年齢の子供たちなら男女関係なく誰でも1度は読んだことのあるというほどのポピュラーな本で、学校の図書館、クラス文庫、学校での定期推薦購入本リストに必ず入っています。 物語としては、主人公たちが魔法で本の世界に入り込み、与えられたミッションをこなすという冒険ものですが、内容は古代ローマ、感謝祭のアメリカ、ジャングルの生物など、それ以降の学年で取り上げられる学習内容が、うまく織り込まれています。 海外在住の場合、読めるのは、高学年ならば英語の学校へ行きはじめて大体2年目くらいから。低学年なら3年目くらいからと思います。 ただし、タイタニック号、南北戦争、シェークスピア、感謝祭の始まりなど、欧米のお子さんならある程度知っていても、日本人の子供には馴染みの薄い内容の巻や、一部古英語が出てきたりします(日本語で言うと、昔の侍のセリフが「拙者・・・でござる。」になっている事があるのと同じな感じで)ので、多少フォローは必要かもしれません。 日本で学習している人の場合、中学生くらいからと思います。 なお、紙質は「わら半紙」と思ってください。
冒険したい!
ジャックと妹は家の近くの木に家があるのを見つけます。 その部屋に入ってみると、たくさんの本が置いてありました。 その一冊をめくると・・・ 4冊分のボックスセットです。恐竜の世界へ行く話し、古代エジプト、 ヨーロッパの古城・・・いろんな世界へと導いていってくれます。 レベルドリーダーに飽きた方、息抜きをしたい方、初心者の方に 特におすすめです。
楽しい
簡単で且つちょっとした冒険も楽しめる、お得な本です 分からないところもけっこうありますが、短い分展開も早く、気になりません 普段は、分からない単語とか気にしないんですが、おんなじ単語がけっこう出てくるので、気になって調べて、なるほどって 同じ表現もけっこう出てきて、自然に頭に残る感じもいい 一文一文が短いし、長さも適度で、英語苦手な人でも十分楽しめます 一冊買ってもすぐ終わってしまうんで、4冊セットの方が良いと思います 子供の頃に読んだら、もっとどっぷりはまれたんだろうなあ…
Magic Tree House
中学3年間で習うような単語と文法で書かれているのでそのぐらいの英語力がある方ならほとんど読めると思います。 分からない単語を飛ばして読んでも内容は分かります。 紙の質ですが確かに丈夫ではないですがふつうに読む文なら何の問題もないと思いますし値段相応の物です。 p 4~8歳児向けの本にしては内容もしっかりしていて大人が読んでも面白いです。 絵は2・3ページに1ページの割合で描かれています。
マスマーケットに近い紙質でしたが、内容は好奇心をそそられます。
ペーパーバックと表示されていますが、この4冊セットはマスマーケットの 品質と思った方が、がっかりしません。(子ども向けに)耐久性を考え、 ペーパーバック以上の品質を求められる方には、おすすめ出来ません。 #1と#3のガイドブックを同時購入しましたが、そちらはペーパーバックの 品質でした。今後変わるかもしれませんが、参考まで。 このシリーズが好きな方は、Magic School Bus シリーズも話は好きに なれるのではないでしょうか。
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メアリーお嬢さまはつむじまがり。そう呼ばれていたメアリーが、庭の草木や花の面倒をみているうちに、少しずつ変わっていく。メアリーはまた、メアリーに負けないくらい傲慢(ごうまん)で病弱ないとこ、コリンの病気も治してしまう。英国ヨークシャー州の荒野に建つ、陰気で古いお屋敷に閉じこもっていたふたりは、病気がちでいつも不機嫌なところまでそっくり。けれども、閉ざされていた秘密の庭に足を踏み入れ、さまざまなことを思い描いて遊びまわるようになると、みるみる間に子どもらしい元気を取り戻していった。 「そこは、だれにも想像できないほど気持ちのいい、そしてふしぎな感じのする場所でした。庭を囲む高い塀は、葉のおちたバラのつるでおおわれていました。つるはびっしりとからみあっています…『静かなのはあたりまえだわ』と、メアリーは小声で言いました。『十年間、この中で話をした人はいなかったんだもの』」 春が来て、新たな命が土の中から姿を見せると、気難しいメアリーとコリンにも笑顔が見られるようになる。 生きることや愛することに少しでも不安を感じたことがある者にとって、勇気を奮い起こしてくれそうな『The Secret Gardedn』(邦題『秘密の花園』)。読むものをわくわくさせ、元気づけてくれる1冊だ。フランシス・ホッジソン・バーネットの描く人物はみな個性的で、85年たった今でも子どもたちの心をとらえて離さない。(9~12才児向け)
【くちコミ情報】
イマジネーションがふくらむシーンがたくさん。
ネイティブの”9歳以上対象”の本なのでまだ少し難しかった。 けっこう分厚くて数ヶ月かけてちびちび読んでいました。 このお話「秘密の花園」は「小公女」の作者でもあるフランシス・H・バーネット。 【あらすじ】 インドで暮らしていたメアリー・レノックスは両親の死後、 おじのクレイヴン宅に引き取られることになった。 おじのクレイヴンは妻の死後すっかり心を閉ざし、 コリンのことはおろか屋敷にも寄り付かない状態。 妻が大切にしていた花園も閉鎖し、鍵は土の中に。 大きなお屋敷で一人ぼっち、病の恐怖から毎夜のようにヒステリーを起こす コリン。召し使いたちはコリンの存在をひたかくしにするが、 何度も耳にした泣き声をたどって見つけたのはメアリー。 章の前半はまだまだ暗く、ストーリーは盛り上がってこないが、 優しい姉的存在のお手伝いのマーサ、 純粋で、動物や植物好きなディコン(マーサの弟) はこのお話しでは大きな存在。 メアリーと共に秘密の花園を生き返らせてゆくさまが 後半の多くを割いて描かれています。 一方、このお話でエネルギーを取り戻したのは花園だけではなく、 コリン、その父クレイヴン、メアリーたちだった。 日々息を吹き返してゆく花園のことをメアリーはコリンに話して聞かせ、 メアリーが来ること、外の世界のお話をコリンはとても楽しみにするように。 そしてある日、ディコンとメアリーはコリンの車椅子を押して 外の世界を見せようと計画します。 かつて目にしたことのない、想像の中だけにあった花園を初めて目にするコリン。 3人は花園で過ごす機会が多くなり、コリンは立って歩けるようにまで回復。 ホームメイドブレッドやバターなどとてもおいしそうな食べ物が 登場。それを秘密の花園で食べるのです。 球根から花が育っていくさまなどイマジネーションがふくらむ シーンもたくさんあります。 ストーリー中に登場するイラストはおおよそ40年ほど昔のクラシカルなもの。 後半に進むにしたがってメアリーの表情の描き方が変わってゆくのも見所の一つ。 ※ディコンたちが話す「ヨークシャーなまり」が文字にも現れています。 thaはyouに置きかえることができます。
自然がもつ力
つむじ曲がりのメアリや病弱なコリンをあれほどまでに変えたのは美しい花々や新鮮な空気があったからでしょう。自然が持つ不思議な力は、子供たちや大人たちさらには私たち読者まで魔法にかけてしまいます。ずっと寝たきりで車椅子に頼っていたコリンが庭で「すくっ」と立ち上がったシーンは「アルプスの少女ハイジ」の名シーン「クララが立った!!」を想起させました。あれもやはり自然の中で子供たちがのびのびと遊んでいましたよね。 本の挿絵がとってもきれいです。一度ご覧ください。
美しい表紙に魅かれて・・・
表紙の絵と本文の挿絵がとても美しく情緒があります。 絵を見るだけでも価値があります。 そして本文は結構長くてかなり読み応えがありました。 私は毎日1章ずつ大切に読んでいきました。 読んでみてとても癒し効果の高いお話だと思いました。 その中でとても印象に残った箇所が3つあります。 p 1.世界はオレンジみたいにまるい。 でもそのオレンジはだれのものでもない。 みんな自分の分けまえをちょっともらえるだけだし、 ときには、オレンジがみんなにゆきわたらないことだってあるのさ。 でも、ぜったいにオレンジをひとりじめしようなんて思ってはいけない。 p 2.日が照っている。それは魔法。花が育っていく、根がのびていく。 それは魔法。生きていることは魔法、強くなることも魔法。 魔法はぼくのなかにある。魔法はみんなのなかにある。 p 3.人の思いや考えには電気にも負けないほどの力があり、 太陽の光と同じくらい役立つこともあれば、 毒薬なみに害をもたらすこともある。 p 何気なく心を打たれました。そしていつも自分の心にとめておきたい言葉です。
おもしろい!!
友人からもらったとき、正直言って「古典名作だし飽きそう」という思いが強かったです。しかし、一度読んでみると、不思議にはまってしまい、ノンストップで読み終わってしまいました。こちらがすっきりするくらいに物事をはっきりと言うMa yに心優しくて一度会ってみたくなるようなDickon、不器用だけどMa yのことが大好きな病気のCollin、その他にも優しいメイドやきっついおばさんなど、とにかく登場人物の個性がすごい!人物の描写も、実際その人を見ているような感覚にさせてくれます。ヨークシャーの方言も特有の言い回しも興味深くて、それに慣れようとがんばるMa yも可愛かったです。幼い頃読んだ「秘密の花園」はこんなにおもしろかったっけ?と思ってしまいます。みなさんも是非この感動作をもう一度読み直してみてはいかがですか?
自然の持っている力
秘密の花園の etold版ですので、いくつかのエピソードが削られていますが、 内容は良くまとまっています。 p 子供向きの平易な英文なので、中学卒業程度で十分読めると思います。 使用人の言葉はヨークシャー訛りで表記されていますので、これが読みにくい と思う人がいるかもしれません。
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【くちコミ情報】
子供の夢ぶち壊し
シンデレラ ジャックと豆の木 白雪姫と七人のこびと 三びきのくま 赤ずきんちゃんとおおかみ 三びきのコブタ p 果てしなく有名なこの一連の童話・おとぎ話を 見事にめちゃくちゃにしちゃいました。 「子供の夢ぶち壊し」とはまさにこのこと。 p 読んでて愉快で仕方がありません。
ブラックユーモアで味付けたおとぎばなし
ロウルド・ダアルと来たらイラストはクェンティン・ブレイク、というくらい絶妙な2人の童話集。 表紙の絵から受ける期待は裏切られません。 p 掲載されているのはCinde ella, Jack and the Beanstalk, Snow White and the Seven Dwa fs, Goldilocks and the Th ee Bea s, Little Red Riding Hood and the Wolf, The Th ee Little Pigsの6作です。 p ほとんど漫画チックな結末に、私の中の「コドモ」は拍手喝采抱腹絶倒。 著者ならではの押韻ワザで語られる調子の良い文章は音読したくなります。 p 最後に注意書き。 とても純粋な方、ブラックユーモアがお嫌いな方にはお薦めできません。 小さいお子ちゃまに「読んで・・・」と言われたら困ること請け合いです。 p 我が家では娘の目に触れないところにしまってあります。
こんなものを子供に読ませていいのかしら
やってくれますね、ロアルド・ダール。すばらしい。 最初の『シンデレラ』なんてサイコー。 あまりにおもしろすぎて、もう二度と、オリジナルの物語をまじめに読めなくなるのではないかしら。 こんなもの子供に読ませていいのかしら。 もったいない。 p これは、やはり大人がこっそり読むべきものかも。 『こんなもの読んじゃいけません。』 p そういって、ベッドでこっそり読みながらくすくす笑うのがいいかもしれません。 ところが、そういう本位限って、いつのまにか子供はこっそり読んでいたりして。
子供だましでない英語の教材
ライム・韻をふんでいる言葉に気をつけて、書いたであろうけれど、しっかりお得意の「奇をてらったストーリー展開。イギリスでは、英語学校のテキストにでてきたけど、モラルとかブラック・ユーモアとかから考えると、大人のよみもの。その分、退屈しない楽しい教材としておすすめです。
オススメ!
この本はスゴク作者の個性がつまっている本なんです!話は私たちがよく知っている、シンデレラ、三匹の子豚、などで分かりやすいし、必ずそのショートストーリーに引き込まれてしまうのです。もうお話を知っているかたには、特にオススメ!自由で面白く、とても今までとは違う印象を持つはずです!アメリカではとても有名な作者な上、この本は子供から大人まで愛されてる一冊です!!
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第2次世界大戦中、ナチス占領下のデンマークからユダヤ人が脱出しようとしていた事実は、これまでほとんど語られることがなかった。1943年9月29日、デンマークのユダヤ人が拘留され、死の収容所へ送られるという噂が流れた。それから数時間もたたないうちに、デンマークのレジスタンス、住民、警察は、7千人のユダヤ人をスウェーデンへ密航させる準備を開始する。歴史上の事実をロイス・ローリーが勇気ある少女の物語として小説化。10歳の少女アネマリー・ヨハンセンの視点から戦争体験を生き生きと描いている。ユダヤ人狩りが行なわれるという前夜、アネマリーの家族はアネマリーの親友エレン・ローゼンの家族をかくまい、一家のデンマーク脱出に手を貸す…。1990年度ニューベリー賞受賞作品。
【くちコミ情報】
美しい人たちがいたことを知り、心が豊かになる本
舞台は第2次世界大戦中のデンマーク。ドイツがデンマークを軍事占領していた時代です。 デンマークにもユダヤ人がいたのて、ナチスのユダヤ人迫害が、デンマークでも始まります。 そんなデンマークで暮らす、ユダヤ人を友達に持つ、10才の少女。その少女の視点で、 彼女と家族、友人たちの、日常と非日常を描いています。 歴史的な正確さを追求するのではなく、一人の少女の目に写った現実を、少女のまわりで 起きたことだけを丁寧に描いています。 当時の世界情勢等は説明されていませんが、歴史書や教科書には出てこない、美しいと 感じられる一つの現実を知ることが出来きる良書です。 ユダヤ人をユダヤ人としてではなく、同じデンマーク人であると考え、行動する人たちが いたデンマークが、とても美しい国に思えました。 こういう人たちがいたことを知ることが出来ただけでも、とても価値ある本でした。 専門用語も出てこないし、英語もさほど難しくありません。心理描写や思想的な記述は少なく、 起きた事件や事実を書いてストーリーを展開しているので、読みやすい本です。
すごく面白いということは無いと思う
単純な勧善懲悪な物語で、大人が読むにはつらいと思いました。 悪いドイツ兵に立ち向かうデンマーク人レジスタンスの家族と その少女の勇敢さを称えています。 私はこういった実在の国家、出来事を題材にした物語は極力、 史実に元ずき、事実だけを描くべきだと思います。 敗戦国の国民の一人として、こういった欠席裁判的な物語が 無批判に絶賛されるのは決して健全とは思いません。 最後まで読むのがつらかったです。
ハラハラ
デンマークで暮らす少女の目を通して描いた1943年のナチス占領下のデンマークが生き生きと描かれ、表記された事実(あとがきでそれぞれ言及された事象が歴史的にはどういった意味を持つのかという簡単な解説があります)のひとつひとつが、たいへん興味深く、面白く読みました。 p 物語の展開もスピーディで決して1章ごとの文章量が多くはないのに、主人公の置かれている状況が判りやすく、主人公の緊張感がダイレクトに伝わってきて、無駄の無い話でした。 p 書いてあるネタがネタなだけに、主人公やその友人や親戚達やその隣人たちの運命について深刻な心配をしながら読みました。2箇所ほど「うわーもう先を読むのがいやだー」と思いましたが、結局1日で読み通してしまいました。 p ひとつだけ不満があるとしたら、主人公たちの、その後について、もっと詳しく書いてほしかったな、ってことぐらいです。でも、とても面白かったです。
人間の尊厳のために
ナチス統制下のデンマークで、ユダヤ人逃亡を助ける大人たちの世界を10歳の少女の目を通して描いたフィクション。とはいえ、エピソードの多くは事実をもとにしており、単なるお涙頂戴にはなっていない。普通の人々が普通に友人であるユダヤ人たちをスウェーデンに逃がす、「それが友達というものよ」という主人公の母親のことばが印象的だ。圧制と殺人の恐怖に取り巻かれながらも、最後まで人間の尊厳を求めた人々の感動的な物語。英語は平易で、文章は簡潔、一章ごとが短く、次の展開を期待させる終わり方をしているため、読みやすい。
ナチとの対峙
大戦中のデンマーク。ナチ兵士が町中をうろつき、少年少女たちですら、その脅威から逃れられない。コーヒーや肉などの食料品もナチへとまわされ、人々は精神的にも肉体的にも厳しい日々を強いられている。 p そんな中で少女から大人へと成長しつつあるアンマリー。海の向こう、自由なスウェーデンへとユダヤ教徒たちを逃がしていく勇敢な人々の一人として働き、自分の役割・価値を学んでいく少女の物語。 p 長さは初心者には少々長く感じられるかもしれないが、英語は平易で、物語が力強いため、ぐいっとひっぱられる感じで、一気に読めるだろう。これからペーパーバックを読み始めようとしている高校生や大学生に是非読んでもらいたい一冊。
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【くちコミ情報】
最後まで読んでよかった
少女の目を通して語られる様々な出来事。 死と向き合う中から見えてくる生。 それは時に粗野で哀しみを湛えているけれど、確かなエネルギーを持っている。 読後に感じる煌きは、希望と言い換えていいのではないか。
煌く言葉、生きることの輝き
1934年、大恐慌の真っ只中を生きた14歳の少女の日記。日記というが、訳されたそれはまるで散文詩集のよう。だから読み進むほどに断片になって散らばる印象が、どくどくと沸き上がって来る。断片すぎてそれらは、すぐどれと繋がるのか迷うことさえある。複雑なジグソー・パズルのように一見見える。が、それが幾つか繋がった時、強烈な光が放たれる。 「あたしたちの将来はカラカラに乾いて 土埃といっしょにどこかに飛んで行ってしまったことを知る」(P55)「うすやわらかな花びらが太陽の中で焦げてゆくのを あたしは見ていられなかった」(P110) 「そして今 その悲しみは 階段をのぼりつめて、すぐそこまで近づいてきた。 テキサスぐらい大きくなって まっすぐこっちに向かってきていたというのに あたしたちはそれが目に入らなかったというのか」(P113) 「いっしょに ならんで 土埃の中をぱふぱふ歩いてゆくにつれ あたしは あとのことぜんぶについて 自分自身をゆるしている。」(P269) 「今までずっと この土埃から抜け出そうと必死だった。 でも現実は 土埃もあたしの一部だった。 土埃があるからあたしがいる。 そして、こんなありのままのあたしはとてもいい。 自分で見てもいいなと思える。」(P290) そうして散りばめられた言葉たちは、まるで彼女の命の煌きのように、こちらの胸を目を射るほどにきらきらと輝いている。
希望が砂に埋もれても
14歳の少女ビリー・ジョーの日記のような詩、詩のような小説。 毎日のように吹きつける砂嵐の中で、農作物は枯れ、友人は去り、 家もトラックも大切なピアノも、簡単に砂まみれになってしまう。 亡くなった母親の亡霊、悲しみと皮膚癌に蝕まれた無口な父親、そして 砂の中から逃げ出したくて、ビリーは西へ向かう列車に飛び乗った・・・ p 詩なのでページ数の割に文字数は少ないです。 難易度は1200~1700語、ペンギンブックスで言うと レベル2~3程度だと思います。
ビリージョー
波乱万丈。まさにそんな感じの話だった。人は悩み、苦しみ、時に立ち止まり前へ進めなくなる。けど、人は「人」「出会い」「時間」を通じて前進していく。「人間ってやっぱ、いいなぁ~。」と思わせてくれる本でした。
思い出の1冊
1998年に2度目の文部省在外研究員として、生まれ故郷でもある Califo nia の Santa Ba a a で暮らしていた時、小6の息子の小学校の Teache -Pa ent Meeting に行った帰り、体育館でその時開かれていた Book Sale で見つけた思い出の本です。その年の New e y Medal Book でした。買って帰ってすぐ私が読んで泣き、続いて息子が読んで泣き、それを見た妻が読んで泣いたという感動の一冊です。そうそう、最近では私の同僚のニュージーランド人が、私の研究室に置いてあったペーパーバック版を読みながらぼろぼろ涙をこぼしていましたっけ。 職業柄 New e y Medal, Hono Books はここ数十年分はほとんどすべて目を通しているつもりですが、こいつは名作中の名作だと思います。一言で言えばスタインベックの「怒りの葡萄」の世界を一人の女の子の視点で詩の形で書き上げた物語なのですが、過酷な経験を通過しながら、最後には父を、世界を、そして自分自身の運命を許し受け止めていく Billie Jo の姿は涙なしには読めません。耳をすませばページのすきまからDust Bowlの砂嵐の寂寞とした音が聞こえてきます。
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いい話
ではあった。ホロコーストやユダヤ人の話にnoと言うことは後ろめたい気がするものの、率直な感想を言わねばならない。とてもいい話だったが、文学作品としての出来はそこまででもない気がした。 死神がナレーターというと、技巧的になんとなく凝っていて面白そうな感じがするが、必然性がないと思った。特にナレーターを決めずに、普通の小説のように書いてもぜんぜんいい気がした。 作品は、戦争の終了と共に作品は終わるが、その後も少し知りたいと思った。 とはいえ、作者のディテール描写などは良かったのだと思う。作品を読んでいて、主人公が住む通りが目に見えるような感を覚えた。
涙が止まりません!
数え切れないほどの人の死に関わってきた死神が持っていた宝物は、戦時中のミュンヘン郊外に疎開してきた少女リーゼルの書いた本だった。その本にはリーゼルの暖かくて切ない14歳までの人生がつづられていた。クライマックスはもう涙が止まらない。マーカス・ズーサックの最高傑作。 何もかもが完成している感動作でした。第二次世界大戦のときにナチス下のドイツに住んでいるリーゼルのお話を皮肉だけど、やさしい「死神(Death)」が語ります。Deathの語りがユニークでとても深くて印象的。登場人物たちは一人ひとり強い個性があって、好感が持てる人々ばかりです。話の展開は達人の技って感じでした。最後のクライマックスの一部を真ん中の方で明かしてみるところが素晴らしかったです。結末が分かってしまうのはつまらない、思うかもしれませんが、それが逆にサスペンスにつながって私はハラハラして読んでいました。描写がとても丁寧で、具体的に細かいところまでシーンが頭の中に浮かびます。そして、何よりも感動のラストです。涙が止まりませんでした!!本を読んではじめてこんなに泣きました!!最後の章とエピローグはラヴェル作曲、「亡き王女のためのパヴァーヌ」をBGMとしてかけながら読むとさらに盛り上がります。The Book Thiefは世界中の読者全員に読んで欲しい最高の一冊です。
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死神が語るマーカス・ズーサックの革新的な新作、The Book Thief。主人公はリーゼル・メミンジャー、ナチスドイツ時代のミュンヘン郊外に住む物を盗むことで何とか生活している少女。ある日、そんなリーゼルがある本と出合う。そのうちリーゼルは本を手に入れるためにナチスが燃やしそこなった本、市長婦人の図書館の本など、本があるとそれを盗むようになる。アコーディオン弾きの養父の助けを得て彼女は読むことを学ぶ。そして、リーゼルは盗んだ本を、あるときは、家の地下室に身を潜めているユダヤ人の男性、空襲のときは、近所の人々に読んで聞かせる。I Am the Messenge で数々の賞を受賞したマーカス・ズーサックの「魂を養う本の力」をテーマにした忘れがたい一冊。 最高傑作!!10点あげたいぐらいです!!!!何もかもが完成している感動作でした。第二次世界大戦のときにナチス下のドイツに住んでいるリーゼルのお話を皮肉だけど、やさしい「死神(Death)」が語ります。Deathの語りがユニークでとても深くて印象的でした。登場人物たちは一人ひとり強い個性があって、好感が持てる人々ばかりです。話の展開は達人の技って感じでした。最後のクライマックスの一部を真ん中の方で明かしてみるところが素晴らしかったです。結末が分かってしまうのはつまらない、思うかもしれませんが、それが逆にサスペンスにつながって私はハラハラして読んでいました。描写がとても丁寧で、具体的に細かいところまでシーンが頭の中に浮かびます。そして私がこの本にプラス5点あげたい理由は感動のラストです。1時間涙が止まりませんでした!!本を読んではじめてこんなに泣きました!!最後の章とエピローグはラヴェル作曲、「亡き王女のためのパヴァーヌ」をBGMとしてかけながら読むとさらに盛り上がります。The Book Thiefは世界中の読者全員に読んで欲しい最高の一冊です。
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