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【くちコミ情報】
Flyboysを読んで
太平洋戦争時,日本の父島を攻略した米軍パイロット達の話を中心に,あの戦争の本質をえぐるドキュメンタリー。全米でベストセラー作品。 題名からして,映画・パールハーバーみたいなカンジの,いかにも「やったぜ我らがアメリカ空軍!」的オハナシかと思った。正直,そんな作品ばかり好むアメリカ人を小バカにしてやろうと思ってこの本を手にした。 ところが,実際読んでみると,とんでもない。 ちゃんとしたドキュメンタリー。 実にショッキングなドキュメンタリーだった。 父島攻略中に撃墜され捕虜となったアメリカ人パイロット達の物語を中心として,どんどんおかしくなっていった日本の軍部と,逆に士気をあげてゆくアメリカ国内について対照的に描写している。 また,日米間の激しい憎しみあいの根底に横たわる異人種に対する嫌悪感についてを,えぐるように記述している。 あのショッキングな,日本人として恥ずべき父島人肉事件についても,じつによく調べてある。 そして東京大空襲の記述や,フィリピンにおける米軍による虐殺などについて,立場を変えてアメリカ軍を冷酷無情の悪魔として描写している。 著者は上智大に在籍したことがあり,おそらく日本語はペラペラ。 戦争とは何か,ということを強く考えさせられる作品であった。 著者の次なるテーマは,南京大虐殺だそうだ。 大いに期待している。
とてもリアルでフェアな作品
アメリカの友人の勧めで読みました。 9人の飛行士の中で捕虜とならず唯一生き残ったのがアメリカ41代目大統領のジョージH.W.ブッシュ(現在のブッシュ大統領の父)だったと言うのも、興味深い事実だし運命とでも言うのでしょうか。最初から最後まで筆者がアメリカ側の肩を持つでもなく日本側の見方でもなく、第二次世界大戦におけるアメリカと日本を客観的に語っているのがとてもフェアで素晴らしいと思います。 先日B adley氏のウェブサイトを見ていたら、あのスティーブン・スピルバーグ監督がこの本を映画化する権利を買い、クリント・イーストウッドが監督をするそうです。こちらもまた目が離せそうもないです。
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【くちコミ情報】
函館に強行着陸した飛行機
この本は、5章に分けられている。1章は、この機体の発達史。2章は、ミグ25の派生型の系統図が詳しい。航空ファンなら嬉しい限りだと思う。歴史的にソビエトの航空機発達のことを調べている人には参考になろうと思う。3章は、この分解図である。写真と精密画で要領よく説明されている。これもこの機体が当時アメリカを中心とする自由主義圏、冷戦の中にあって調査が出来たためであろう。北海道、函館に強行着陸して亡命したソビエト軍パイロット「べレンコ中尉」のもたらした情報により知られていたからかも知れない。このことは、5章に書いてある。ともかく他のレッドスターシリーズにない詳しさである。図と写真がやたらと多い。著者は多弁になってしまっている。しかし、読む側は満足である。この機体がいかに西側に脅威であったかが読んでいると理解できる。名機の一つであろう。
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【くちコミ情報】
戦略論の古典的労作
本書は、主に紀元前5世紀から第二次世界大戦までの「戦略」を軍事的側面から考察したものである。冷戦後の今日においてはまさに戦略論の古典として位置付けられるべき労作であろう。「戦略の歴史は間接的アプローチの適用と発展の記録である」というテーゼが本書の基底をなしている。間接的アプローチとは、敵兵力との正面衝突・殲滅を回避し、兵站・後方への脅威によって敵兵力を物理的・心理的に攪乱し、わが方の意図を貫徹する方法である(もちろん非軍事的領域においても適用される)。また、著者は、これらの軍事行動は戦後の平和状態までも考慮に入れて遂行されるべきものであるが、それを統御するのは大戦略の次元の問題であると言う。つまり国策の問題である。「歴史の経験から学ぶには遅すぎることはない」という著者の格言は、新しい国際紛争の時代に突入した日本にとっても看過できない指摘であろう。
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