2008年08月22日(金) Agricultural Sciencesの第1位は
『The Omnivore's Dilemma: A Natural History of Four Meals』!
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【くちコミ情報】
2006年のベスト・ノンフィクション
肉牛や乳牛は緑の牧場で草を食んで暮らすはずであるが、米国では、フィードロット(肥育場)に収容され、トウモロコシなどの穀物を食べさせられている。草を食べさせて肥らせる牛を牧草飼育牛、トウモロコシなど穀物を食べさせて肥らす牛を穀物肥育牛と呼んでいる。牧草飼育牛は、育つのに24ヶ月から36ヶ月かかるが、穀物肥育牛は14ヶ月から16ヶ月で済む。この穀物肥育によって、牛の「量産産業化」ができ、牛肉の値段は下がったわけであるが、多くの問題も生じている。フィードロットで暮らす牛は病気になりやすい。密集のストレスもあり、草を消化する胃(ルーメン)が役割を担わないことによる副作用もあって、抵酸剤や抗生物質やサプリメントを日常的に与えなければならない。草地ですごす牛の糞は肥料となってリサイクルされるが、フィードロットで排泄される糞は汚染源となる。一方、牧場ののどかな光景がなくなったように、いろいろな作物を作る農家の田園風景もなくなった。アイオワ州の農場は、トウモロコシと大豆だけを作っている。 サッカーのピッチほどの土地で、年間、8トン弱のトウモロコシの実が収穫できるようになる。1エーカー当り3万本ものトウモロコシを密集して植え、大量の化学肥料を投入する。こうして量産されたトウモロコシの実の60パーセントが、飼料として消費される。さらに、コーンスターチ、コーンオイル、ソフトドリンクに使われるコーンシロップ、バイオエタノールの原料として加工される。化学肥料をトウモロコシに、トウモロコシを牛肉や甘味料に変える量産産業の連鎖ができて、人々は過剰なカロリーを摂取するようになり、ローカルな風景、文化が消えていく。著者は、農場に実際に身を置いて、この連鎖を体験し、有機農業、狩猟、キノコの採集も体験して、対比させている。「雑食のジレンマ」とは、何が食べられるか、いちいち悩まなければならないことを言う。
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【くちコミ情報】
第五版
日本語版は3年後か4年後でしょう・・・ 英語の苦手な方は日本語版を待て、といいたいところだけど 訳もいまいちな部分もあるし3,4年後じゃーねぇ・・・ そういう方は第四版で妥協しましよう。
大著は大罪
大著は大罪。 学者先生は自分で読まないで、学生に大著を推薦してます。 入門書の功徳を平気で忘れることができるからです。 でも、この5版になって確かに充実してきたことを認めます。 学者・研究者には☆5個。 入門者は、読みきれる日本語の生化学系の教科書と『生化学辞典 第4版』を、まず使いたおしましょう。その際に英語の専門用語を身につけて、そして本書を百科事典として使いこなしましょう。
バイブルのような本です。
研究室レベル以上では(その分野での大学院進学を考えている人、大学院生や仕事でその分野に携わる人には)バイブルのような本です。米国国立図書館が一般に公開している文献検索システムPu Medの参考図書にもなっていますので、世界的に認められた本と言っても過言ではないとおもいます。Pu Medにアクセスし、 ookを選択すると本文や図表なども実際に見ることができますので、是非アクセスしてみてください。(大学の付属図書館などからリンクされていると思いますので探してみてください。)この本の素晴らしさが分かっていただけると思います。
この本を薦められて買ってしまうとまずい
生物系,医学系に進学した多くの大学生はこの本を読むことを強く勧められると思う.だが,高校で生物選択でなかった場合は,この本を読むために大きな英和辞典,医学事典,生物学事典が必要になり出費がかさみまくる. さらに,英語版ともなると私の場合は読破に6ヶ月近くもかかった. p 内容はおもしろいのだが,試験に使える,知識として活用できる「生化学」という観点からみると,この本はただの読み物でしかない. 大学で勉強する生化学をきちんとマスターしたいなら,もっと薄い,理解しやすい日本語の薄い本を買った方がいい. p 分子生物学に特に興味があり,英語も堪能という人や基礎研究の人には星5つをつけて勧められるが,そうでない人にとっては枕にもならないほど,場所を食う本になるだろう. この本を薦められて買っても,買うだけで,結局読み切れない人がほとんどだ.体裁ばかり気にして買うと損をするだろう.
素晴らしい教科書!
Molecula iology of the cell Al e ts et al.は、文句無しの、有用且つ分かり易い分子細胞学の教科書です。 豊富な図表に加えて、ごく基本的な用語の説明などにも充実しており、長く活用しうる書だと思います。 版の改訂が待たれる所です。
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【くちコミ情報】
1歳の子供にぴったりだけど・・・
触れる部分が少し小さめなので、 もう少し大きいとよかったと思います。 でも基本的には楽しく触って遊んでいました。
指先からの感覚が新鮮!みたい
うちの子は、今1歳7ヶ月ですが、身の回りにいる動物に興味を持ち始めた1歳ごろからこの本を気に入っています。触って「つるつる」や「ざらざら」の感覚の違いをを確かめることはもちろんのこと、毛を引っ張った時に「ひよこさん、イタイイタイだよ」と言ってあげると、まねをして「イタイ」を言うようになりました。親子のコミュニケーションを取れる本です!
最後が。。。
一番最後のぶたの感触がかなりいまいち。 ひよこ、うま、いぬ、ひつじ。。といい線いってたのに。 最後のぶたがねぇ。。。。
なんだかイマイチでした。
幼稚園に通う妹への誕生日プレゼントにしました。 もちろん喜んでくれました。 英語は分からなくても、この感触は小さい子ウケしますね。 p ただ、本物の感触とは違いますね…… ブタの鼻を触った事はありませんが、、、
視覚と感覚を刺激する本
絵本というより小さな小さな図鑑のようです。見るだけでも楽しいのですが、色々な動物の体の一部を触れるので、視覚と同時に感覚も刺激する、大人も子どもも楽しめる本だと思いました。欲を言えばもう少し動物の種類が多いともっと楽しいと思いました。
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【くちコミ情報】
レイ・クロックに乾杯!
糖尿病と関節炎を患い、胆嚢の半分以上を手術で失った男、レイ・クロック。そんなハンディに暗い顔ひとつせず、攻めの経営でマクドナルドを世界企業に仕立てた男。 彼は高校生のころから、レコード屋さんを友人と一緒に開いてみたり、 レモネードスタンドを自分で始めてみたり、とビジネス意欲に燃えていた。 p 紙コップ会社の営業マンと、深夜2時までのビアニストのフタマタ稼ぎで、精力的に、もうこれ以上ないというくらい、働く20代だった。 p マクドナルド兄弟との出会い、そりゃあ人間だから、不安を感じながらも独立してチェーン展開に乗り出す、困難にめげずに進む姿が描かれているので、面白いし、彼の人生哲学が読み取れる部分があり、教えられることも多い。 p たとえば、 "You have to spend money to make money" という彼の言葉。 p 買って損はしませんな。お勧めです。
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医学生が生化学を勉強するには必帯。
医学生に最も必要な生化学の分野は"物質代謝"であると思います。 他の本を読んでもぴんとこなかった代謝分野がこの本を読むとまさに目から鱗でした。 こういった分厚い本は辞書的な使い方をしがちですが一度通読してみることをおすすめします。自分なりの生化学に対する大きな理解の流れが出来上がると思います。 ただ惜しむらくは、訳が少し悪いです。原書の英語版は分かりやすい英語で書かれているため余力がある方はそちらをおすすめします。
薬理を知りたい創薬化学者には、生化学のバイブルとして、まず、
有機合成化学者が、メディシナルケミストになる上での最大のハードルの一つが膨大な薬理学に対する理解です。しかし、本書を熟読して理解しておけば、一見混沌とした薬理学も、生化学の原理の組み合わせに立脚している事が納得いくはずです。薬理学と生化学を区別なく理解しようとする研究者が多い中で、生化学を十分に理解しておけば、担当の疾患や分野が変わっても、比較的早く順応できるようになるはずです。本書序文にもある通り、生化学は、各種の生命科学の間の障壁を崩壊し、それら学問の共通言語になっており、これは創薬化学の分野においても例外ではありません。本書は、原著者らによる十分な推敲と改訂を経て、また、訳者らにより、非常に分かりやすく翻訳されており、生化学を理解する上での座右の書と言えます。内容は極めて充実しており、各章は10ー20ページにまとまっていて、二色刷りで見やすいので、有機合成出身者でも、抵抗なく読み進める事のできる生化学のバイブルとして、おすすめです。
読みやすく理解しやすい
Biochemist yのテキストは訳本がよく使われていますが、そういうテキストは厚くて読む気になりません。講義で配られるプリントは英語であったり、英語重視の傾向が見られます。また、訳本は訳し方のおかしい部分がたまに見られます。それだったら原書を読んだほうが、表現がシンプルで理解しやすく英語力もつくでしょう。 p 読みやすい原書にはHa pe 'sとLippincott'sがあげられます。後者は英文が少なく、すぐに読めてしまいますが、英語力もつけたかったら前者のほうが良いと思います。イラストの数やわかりやすさは同じくらいで、英文のレベルも変わりません。Ha pe 'sの方がコンパクトで使いやすいです。
医学部学生の生化学テキストの定番。
医学部学生が使用するならこの本が良い。一般的な生化学のテキストとしてのみならず、医学的な見地からも著述されているため、卒業後非常に役に立つ知識が満載されている。英語は平易で読み易い。他の生化学のテキストには書かれていない内容も多々見受けられる。
中上級者向けの専門書
細かな説明はほとんどないため、生化学と言わず生物学や化学のある程度十分な知識がある人向けの専門書である。その意味で一般的には三つ星程度という評価にしたが、上級者が手に取るのであれば四つ星の評価として良いだろう。 p 本文で言及されている図が別のページにあったり、英語らしい日本語で書かれている部分があったりと都合の悪い部分も見受けられる。しかし、一つ一つの図は明快であり、文章も決して読みにくくはない。全体としては短く表題ごとに区切った説明がなされており、欲しい情報を見つける際には便利である。
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『The Skeptical Environmentalist』の主張はこうだ。オゾン層に開いたホール(穴)は回復しつつある。アマゾンの森林は人類が誕生してからわずか14%しか減少していない。今後50年の間に絶滅する生物種はわずか0.7%である。それまでに貧困にあえぐ人々ですらより裕福になる。物事は決して十分に良い方向には動いていないとしても、私たちが教え込まれているよりも、はるかに良い方向に向かっている。――ロンボルグは、統計学の教授であり、元グリーンピースのメンバーだ。著者は、地球滅亡の危機説に繰り返し用いられているデータが、複雑すぎるうえに混乱していて、とにかく間違った使われ方をしていると言う。だからといって本書は、決して人々に安堵感や慰めを与える読み物ではない。また、何もしなくてもよいと人々を先導するような内容でもない。 著者は、多くの人々が利用する数値と同じものを使って説明をする。政府機関、京都サミット、グリーンピースで扱われているのと同様のデータだ。これまで素データについて詳しく論議がされる機会はあまりなかっただろう。たとえば歴史的背景、算出方式、長所および弱点などについてだ。またロンボルグは、人類および環境危機に対して私達が持つ認識は、最新の科学や環境機関、メディアによって人為的に作られたものだと断言する。高まる人々の絶望感に対して責任を負うべき者はいないが、私達が知らされる情報に対しては責任を負うべき者はいるはずだ。真のリスクは何か、それに対して何ができるのかを知る必要があるのだ。(京都会議? これはよくない事例だろう)。それにはまず、優先順位をつけることだ。(30ペンスでオーガニック・バジルを買うのか? それとも冷たくてきれいな水をシエラレオネで買うのか?)。まだまだ手立てを講じる余地はあるのだ。パニックからは何も生まれない。 本書は、環境で話し合われている議題を見直すべきだと主張した『Silent Spring』 (邦題『沈黙の春』)の現代版ともいえる。子ども達のためにも、大人達は我々が住む世界がどのようなものかを理解しなくてはならない。これは必読の1冊なのだ。(Simon Ings, Amazon.co.uk)
【くちコミ情報】
地球の環境の本当の実態と採るべき行動を教えてくれる労作
この本で述べようとしていることは、訳者あとがきによれば、 「地球環境が大変だ!このままでは人類が滅びてしまう!自体は放っておけば悪くなる一方だ!早急に対策を打たないと大変なことになってしまう!」という論調の本が多いが、落ち着いてきちんとデータを見てみれば、全体として環境は色々な面で良くなってきている。 どうでもいいことに慌ててバカ高いコストを突っ込んだりせず、本当にやるべき事に有効にお金を使おうよ。」 ということだ。 これを言いたいがために、環境に関する主要なほとんどすべての分野について、膨大なデータを提示して説明しているために2段組で600ページ近い分厚い本となっているが、その懇切丁寧な説明はこの手の問題を考えるに当たり、非常に役立つ資料となる。 食料は不足しないし、森林は減っていないし、化石燃料も当分枯渇しないし、一時期騒がれた酸性雨問題などと言うのは存在さえしない、というのは、マスコミからの情報を基準に生きてきた我々にとって衝撃的でさえある。 数多くの無駄な大騒ぎの真相を知らされた後で大御所の地球温暖化が登場するが、ここまで読んでくると結果は読まなくとも分かる。「こんな効果の少ない対策に大金をつぎ込むなら、今現在の貧困対策に使った方が人類にとってはるかに有効だ。」ということだ。 最後の章には、人命を救うための各種対策の費用を計算してみると、健康関係の費用が極めて安いのに対して、環境関係は約200倍も掛かる。費用対効果の高いものから順に実施すべきだ、という意見は極めて合理的で理性的なものだ。 この本を読んだ後には、マスコミの報道を鵜呑みにする気が起きなくなる。 詳細なデータの提示なしに結果だけが騒がれる環境問題には注意しなけらばいけないということを教えてくれる極めて貴重な本である。
森を見て木を見ず。かな。
環境問題は様々な要素を含んだ問題なので、いろんな切り口の意見があって当然だと思います。この本は、統計という数字から見えるものを中心としているので、話が明快でハッとさせられることもありました。 しかし、『地球環境のホントの実態』という副題は言いすぎのような気がします。 統計上の数字に置き換えられたデータを見ることができますが、この本では具体的な実態に触れることが出来ませんでした。 あまりにも巨視的な印象を受けます。 石弘之の『地球環境報告書』などは逆に具体例に溢れ、近視眼過ぎるのかもしれません。 二つのバランスが大事なのだと思います。 著者はアフリカなどでも経済成長をすればいいのだということを書きますが、 先進国の繁栄が途上国における様々な搾取によって成り立っているということを考えると、 首をひねります。 この本には経済学的な発想が溢れているけれど、社会学的な知見は見当たりません。 それはそれでいいのですが、先進国の姿が理想であるかのように扱われていることに違和感を抱く人は多いでしょう。 著者によると感情的な批判があったようですが、それも分かるような気がします。 著者自身も感情的なところがあるからです。 レスター・ブラウンに対する執拗な批判は読んでいて気持ちのいいものではなかったのも確かです。 文体も、お説教をしているように感じます。 それも反発を招いた一つの原因かもしれません。著者も一人の人間です。完全に中立であることはできない。 持ってきたデータも自分の都合のいいものを使っている印象を受けました。しかし、それは仕方の無いことでしょう。 もう一つ、反発を招く要素があるとすれば、彼自身は世界中を見て回っていないということです。 石氏は120カ国以上を回っているので文体に鬼気迫るものがある。 これも好みの問題ですが。 この本も、環境問題のほんの一面に過ぎないと思います。読んでも損はない。そういう本ではないでしょうか。
一次情報の大切さ
本書はとにかく範囲が広い。地球温暖化はもちろん、森林破壊、食料危機、エネルギー資源の枯渇、水、 大気汚染、酸性雨、水質汚濁、化学物質、生物多様性等々、について著者の考えを述べています。 約600ページ有り、この本一冊がそのまま環境問題に関する百貨事典のような感じです。 また、本書のために精査した参考文献の数が凄い! その数なんと2,930!!その全ての出典が本書の最後に載せられており、 「興味ある人は是非自分で調べて欲しい」そうです。 で、結論からいうと、現在の世界は「確実に良くなっている、が、十分には良くない」ということ。 ・地球は確かに温暖化しているが、それが与える影響はマスメディアが論じるほどに深刻なものでない、 ・森林破壊はあるが、それ以上に再生し、増えている、等々、マスメディアで伝えられるものとは違う結論が導き出されています。 注意したいのは、著者は「だから環境破壊を継続してもよい」と言っているのではないということ。 環境保護に費やす費用を、客観的事実に基づいて世界を取り巻く諸問題に優先順位をつけ、効率的に使うべきと主張しています。 これはマイケル・クライトンと同じ主張ですね。 本書を読んで痛切に感じたのは、一次情報の大切さということ。本書で度々引用される、ワールドウォッチ研究所の 「地球白書」と同じ一次情報を用いているが、その解釈が全く異なるということ。場合によっては「恣意的」に 客観的事実が曲げられて伝えられている可能性が大きいということ。かといって、私のような一般人には 常日頃から本の参考文献の一次情報に目を通すことは時間的にも語学的(学術雑誌は英語で、専門用語のオンパレードですから) 難しいですけどね。 アル・ゴアの「不都合な真実」を本屋でパラパラと読んだのですが、とっても衝撃的ですね。破滅的的な写真で視覚に訴え、 感情に訴える。「保護か、破壊か」のような、分かり易い二者択一を迫っているように感じました。 環境危機を示すデータは見当たりませんでしたが・・・。 環境危機に興味ある方は、環境危機を訴える本 (ワールドウォッチ研究所の「地球白書」や、 レスターブラウンの「プランB」等)とともに、本書を読んでみることをオススメします。
インチキ・エコ論議を斬る快著。必読。
「世界は滅びつつある」と何十年来繰り返し続けるレスター・ブラウンのようなハルマゲドン論者、「温暖化」をタネに大幅に誇張された脅迫映像に満ちた講演で世界中を巡業するアル・ゴアなど、人々を脅し続ける輩に騙されないための、データに基づく冷静な議論に基づく著作。 「本当はそれほど深刻じゃないのはわかってるが、地球が危ないと言い続けないと、人々の関心が環境問題から逸れてしまう(大意)」というグリーンピース幹部の談話も紹介されているが、この本自体に対しても同じような意見をいう人がいる。そういう悪質な情報操作をデマゴーグと呼ばずしてなんというのだろう。環境問題はたしかに重要だが、それだけに資源をつぎ込みすぎると他の問題の解決に使えるリソースを減らし、人々を不幸にしてしまう。 そのようなデマゴーグに騙されず、貴重な人命を救うにはどうすれば良いか、正しい知識を身につけるためにも、この本を読もう。「このままでは地球がダメになる、人類が滅びるといろんな人がいうけど、どうすればよいのか分らない」という人も、この本を読もう。悲観的すぎる脅迫から心の健康を守り、何をしていけばよいか、より確かな情報を教えてくれる。 とりあえず、みんな自信を持ってちゃんと働こう。経済成長は人々を救う力を与える源だ。それから、温暖化対策よりHIVや水道を作る援助にもっとお金を出すように、政府に働きかけよう。議員に手紙を書き、投票に行こう。
環境問題を冷静に見てみると
ロンボルグはもともとは環境主義者であったが、アメリカのジュリアン・サイモンという著名な「反」環境主義者の著作を論駁しようとして、その正しさを確認したという。 環境問題のほとんどは、何か緊急の政策を要求しているように描かれ、かかれることがマスコミの常であるが、この著作でそういった緊急性はどのような分野にも存在していないことがわかる。 経済学者として気になるのは、環境主義の実践にコストがかかることである。そのようなコストは直接に現在の社会問題の解決にも転用可能だからである。地球温暖化を防ぐために何兆円ものコストがかかるのなら、その金は直接に貧困層の救済に当てたほうが効率がいいのではないだろうか。著者も同意見のようだ。 もう一つの感想は、環境主義に反対する人間は魔女狩りにあって、即座に何の言い訳も許されず断罪される中、環境主義の盛んな西欧でこのような果敢な科学的主張をした著者の勇気に敬服する。
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