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   ノンフィクション の売れ筋最新ランキング   [2010年03月16日 08時31分]
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富の未来 下巻
A. トフラー H. トフラー 山岡 洋一 (翻訳)  
¥ 1,995(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:30,419位  
カスタマーレビュー数:9

くちコミ情報
どこかぼんやりして切れ味がない
 本書が発刊されたのは2006年で、サブプライムローン問題もリーマンショックも顕在化していない時であるが、本書では既に「世界中の多数の人たちがアメリカの世界支配への懸念を強め、往々にして怒りを募らせている・・・アメリカ国内の制度は危機にあり、第二の波の制度、工業時代の制度が崩壊しかけている」とも明確に指摘している。  本書の中心的テーマは、次の通り。「工業化の第二の波では経済中心の考え方であったが、第三の知識の重要性が高まる。その結果、経済は大きなシステムの一部という地位に戻り、文化・宗教・倫理なども表舞台に登場する。いま起こっている富の革命が技術の動きのように見えるのは、登場した技術が極端に目立つだけで、第三の波の革命も文明全体にわたる変化である。我々は、この波に直面している」  本書には第三の波に関する世界中の知識革命の兆候や実事例が、多数紹介されている。しかしながら、個々の事例を挙げこれに関するコメントをいくら行っても、どこかまとまりを欠き・論理的でない印象が残る。おそらく、筆者が、本当の意味の経済学者や経営学者でないせいかもしれない。この点で、全体として本書の指摘や言わんとすることが、どこかぼんやりして切れ味がないことが非常に残念である。
すばらしい
これは素晴らしい一冊であり、 この本に出会えたことを感謝している。 私が最も感銘を受けたのは、 経済(書籍の言葉を使えば“富の流れ”)の普遍的要素を 余すところなく記述している点である。 ゆえに上・下巻と若干長くなるのは仕方がなかろう。 しかし読みやすい。 理由は2つだ。 1.コンテンツはMECEそのものであり、 外国作品特有の、“同じことの繰り返し感”を 私は覚えなかった。 2.翻訳がすばらしい。読みやすい。 私も翻訳者を称えたい。 経済に対して私のような初心者から、 上級者まで、幅広く楽しめるのではないだろうか。
次の節目を予兆させるような下巻
富の未来の上下巻の下巻. 上巻では今まで起こってきたことをまとめて いるが,下巻では未来への予兆を扱っている. まずは,上巻での結論のひとつである「富」が知識に基づくものへと 変遷しているとの結論を受けて,「富」自身も変わってきていること. つまり,富は文明により左右されるし,文面をも左右することが 下巻の主題のように思える.  上巻に引き続き,資本主義と貧困をふたたび取り上げ,最後に各国の 変化の予兆をまとめている. 最後に環境問題をはじめとして,色々な問題が世紀末を迎えている現在, 悲観論だけでは何も生み出さないことを述べて終わっている. 次の波は来ていることはわかるものの,何がパラダイムチェンジしているかわからない. 上巻のわかりやすさに比べて,読み手の私自身が息切れをしてしまった下巻でした.
購入の価値あり
非常にためになりました。 本作を書くに当たっての準備資料を想像したら気絶しそうになります。 本巻には日本、中国、韓国についての各章があり、何度も読みました。
世界情勢を統一的にとらえる-これからどうなるのか?
おもしろい。これが正直な読後感です。 下記のような多様なことを扱っており、世界情勢を考える上で、一つの視点を与えてくれます。お勧めです。 1)年金制度を取り巻く財政難、教育現場と時代要求の不一致、政治機構の硬直化、価値観の多様性と頽廃、これは、日本のマスコミに取り上げられる、日本の問題です。トフラーによれば、アメリカも、まったく同じ状況であることを見事に描いています。 2)経済活動におけるITの果たす役割とそれがもたらす大きな変革、実体貨幣からバーチャル貨幣への移行。新しい富の予感。 3)同じく、世界が、貧困社会から抜け出せる可能性を示唆し、中国、インド、Euの果たす役割の重要性や問題点を浮き彫りにしています。またこれらの国にと関わる日本を含めた先進国の状況も分析しています。 4)そして、國を越えた新しい視点として、宗教やNGOのことについても議論しています。最近のイスラム教社会とキリスト教社会の対立という視点、グリーンピースなどの行為とその反響など、改めて、その流れが実感できた気がしました。 *最後に、翻訳者に拍手*


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人殺し大百科
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¥ 1,470(税込)
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カスタマーレビュー数:5

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法医学の雑学を得たい方にはお勧め
法医学の専門書を読むほどではないが、法医学領域の知識を得たいと思う方には最適な本であると思います。窒息に至る過程、絞殺と首吊りによる自殺の違いなどデータも交えて分かりやすく紹介されているので、理系・文系の出身に関係なく読み進められます ただ、白黒で潰れている写真がある点、法医学の専門書に載っているような生々しい遺体の写真は少ない点から、衝撃的な写真を見たい人には物足りない本かも知れません。
有害図書?
昨今の通り魔事件多発のこの御時世槍玉に挙げられる類の内容が収められている。 だが果たしてこの様な書籍を規制したところで通り魔感染の抑止力になるとは 到底思えないのは私でけではないはずだ。
好奇心を満たす雑学書
各種の死に様が、いささかショッキングな図や写真と共に解説されている。著者は決してふざけて本書を執筆したのではないのだろうが、人の死を淡々と解説していく様には、ブラックユーモアを感じてしまう。不謹慎かもしれないが、本とは元来独りで読むものなので、別にかまわないのだろう。 以前に医学部の学生が使う法医学の教科書(ショッキングな写真の宝庫)を読んだことがあるが、本書はその教科書を一般向けに噛み砕いて書き下ろしたものと言えるだろう。人の死因についての造詣が相当に深まることは必至である。ただ、一般人たる我々にはその知識の使いどころは難しいだろう(笑)
細かい説明が高評価
図がわかりやすいのもありますが、写真もしっかり載っています(例えばバラバラ殺人の被害者の写真)。 窒息死、溺死、毒殺、刺殺・斬殺、焼死、感電死、銃殺・爆殺、交通事故、虐待死。 これらの事柄がとても細かく書かれています。 感電の知識や、何故切断するのか、爆弾の量(重さ)によってどれぐらいのダメージがあるのか。 雑学も豊富なので読んでいるだけで頭が良くなります。 私はこれを読んで「すごい!」と思いました。 これほど詳しく書かれている本は珍しいですね。
法医学に興味のある人にお勧め
雑学本の類としては今まで出版された本の中では1番詳しく書かれているかと思います。 法医学の授業のある学校に通っていて、専門書も何冊か読みましたが、この本はかなりレベルが高いと思います。 法医学を雑学として興味があって、でも専門書は難しくて・・と言う方にはお勧めです。ただし、リアルな写真があるので、本物は苦手、と言う方にはお勧めしません。


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貧困のない世界を創る
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ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家
ムハマド ユヌス アラン ジョリ Muhammad Yunus (原著) Alan Jolis (原著) 猪熊 弘子 (翻訳)  
¥ 2,100(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:18,642位  
カスタマーレビュー数:14

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NGOや国際機関、開発関係を目指している人にもお勧め
 グラミン銀行の創始者ムハマド・ユヌスはバングラデシュの商人の家庭に生まれ、素晴らしい両親を持ち、奨学金でアメリカの大学に行き、その後バングラデシュの政府機関の立派な地位に就いたが、実質の伴わない職に不満であったため、バングラデシュの大学で経済学の教授になりました。大学の傍にあるとても貧しい村を訪れたときに、自分の教えている経済学でこの村の貧困を解決できないようでは机上の空論であると考え、教え子や地元の銀行などを巻き込んで、貧困家庭の女性をターゲットにした画期的なローンを始めました。最初からうまくいったわけではなく、失敗や葛藤もあり、銀行や周囲の理解が得られなかったりするのですが、ユヌス氏や教え子の努力や思わぬところからの出会いや縁で、国際的にも注目されるようなシステムになりました。彼の子供時代からアメリカ留学、そして大学教授になるまでの様々な経験と知識、そして人間関係があったからこそ実現できた銀行なのだなと感心しました。また、グラミン銀行で働き始めた教え子の若い女性たちも、貧困地域の女性を支援する一方で、自分達自身も両親を説得したり、奇異の目で見られたりする事に慣れなくてはいけなかったそうです。ネットで入手できるグラミン銀行の情報とは違って、その歴史やコンセプトが非常に良く分かりました。NGOや国際機関、開発関係に携わる人は必読の本だと思います。  
貧者の銀行の創業物語
日本の銀行やサラ金と鮮やかな対照をなす。与信管理は 1)まじめな貧しい女性に、2)小額を貸し、3)何度も励ます、 ただこれだけ。人々は自立し社会に幸せが増える。 もし日本人が不幸なら、それは金融業者のみならず、 我々自身の貯金への姿勢に問題がある為だろう。感動!。
一人ひとりの行動に影響を与える力を持った本です。
「マイクロ・クレジット」というものを知ったとき、本当に驚きました。自分自身の常識が覆ってしまいました。利益を求めない企業活動、という時々ジョークで口にするようなことが本当におこなわれ、貧困で苦しむ人を救済していたとは。その創業者、ユヌスさんがどんな人であるか、そしてグラミン銀行がどういう具合に運営されていて、これまでどうやって出来上がってきたのか、興味が膨らみました。この本で私が感じたのは、ユヌスさんは、激しいほどの情熱をもった方のようです。当初は、ユヌスさんのこのアイデアを理解できる人は何人もいないわけです。ユヌスさんは、結果を見せることによって相手を説き伏せてゆきます。バングラデシュの建国の際に、アメリカに留学していたユヌスさんは、独立運動を支援するためにアメリカで活動を始めます。常に自ら行動を起こし、仲間を募り、それが巨大に発展してゆくのです。読む人一人ひとりの行動にも影響を与える強い力を持った本です。
世界から貧困をなくすことに人生を捧げた素晴らしい人物
2006年ノーベル平和賞を受賞された、ムハマド・ユヌス氏の自伝。 大学で教えていた経済学が机上の空論であることを実感し、貧困と天災の国、バングラデシュを母国とする氏の、貧困をなくすためのグラミン銀行創設から、1997年に行われたマイクロクレジット・サミットまでと、今後のことが書かれています。 世界中から貧困をなくすという壮大な目標を掲げ、今まで実践した内容が、成功事例だけでなく、失敗したことも隠すことなく書かれていて、読んでいてとても勇気づけられました。 マイクロクレジット運動は、現金資本でなく人間資本であり、貧しい人に人間の尊厳を得るための極めて現実的な道具。 とても素晴らしい本ですので、お勧めです。
貧困のメカニズムを理解する
「世界には食料が溢れているのに、なぜ貧困がなくらならないのか」 ずいぶん前から気になっていた、こんな単純な疑問に答えてくれる人(本)に 出会いました。 この本を通じ、ムハマド・ユヌスの事業を知ることで、貧困は物理的な食料不足 によるものではなく、貧しい人たちを搾取する人の利己心と、それに隷属する 貧しい人たちの自信の喪失によるものだという、問題の本質を理解することが できます。 ユヌス教授とグラミン銀行の努力は、人を信じる力(クレジット)を事業化し、 貧しい人々が人生に対する自信を取り戻すための具体的な手段を提供する作業 だったのだと思います。 グラミンの最大の商品は、「人を信じること」。人を信じるということに これほどのパワーが宿されていると知ることは、素晴らしい経験です。


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芹沢 一也 荻上チキ 中島岳志 片山杜秀 高田里惠子 植村和秀 田中秀臣  
¥ 1,155(税込)
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日本思想の病根に迫る
中島岳志と片山杜秀は保守主義と右翼思想の日本的展開を、高田里恵子は日本における知識人に対する不信感の背景を、 植村和秀は昭和思想史における肯定的・合理的・政治的な「理」の思想家(丸山眞男、平泉澄ら)と否定的・精神的・ 反政治的な「気」の思想家(西田幾太郎、蓑田胸喜ら)の系譜の展開を、田中秀臣は20世紀初頭の経済構造と社会政策 をめぐる論争の現代性を論じる。 部分的には示唆に富んだ指摘も多かったが、全体的にまとまりのない話になっているのがやや残念。


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私は障害者向けのデリヘル嬢
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障害者の性について。
知らなかった世界の扉を開く。 障害者の性について。 現実の前には茫然と立ち尽くすしかなかったです。
よくわからない作品でした。
 私は51年生きてきて来ました。確かに若い頃は性欲というのは当たり前の生衝動だと思っています。でも、どの程度の身体障害者を身体障害者として作者が考えていたのかよくわからなかったのは残念です。  重度の障害者でも性欲があるということ、そして健常者にとって性処理は排泄行為と同様にあたりまえのことだと知ったことは私にとって勉強になったのかもしれません。できれば、軽度の障害者の人達にもスポットを当ててみて欲しかったのです。たとえば、少し難聴、あるいは精神障害者の人などです。そんな人達は私は性生活というものは金銭的なものでしか処理できない世界だと考えています。それほど、デリケートで難しい世界だと考えています。  この作品ではボランティアでする国のことや特別にスポットを当てられた重度の障害者を取材したことで書き上げられた作品に私としてはもう少し掘り下げて欲しかったのです。でも、このような形で取材した作品が出版されていることは凄いことなのでしょう。しかし、私はこの程度のレビューしかこの作品について書けないかったのは寂しいことです。
最初は衝撃の事実
冒頭から赤裸々な記述からはじまりどの章においても淡々とした文章でまとめられているが、姓名の紹介からはじまる衝撃的な事実の羅列は、プライバシーや個人についての冒涜の危険さえ感じたが、最後には仮名であることが記載さえており安心した。全体がルポタージュ形式になっておりその内容は男性週刊誌や婦人誌に連載されたものの再編集と追加になっているのでフィードバックを反映しつつ一般読者の興味をそそるような内容に見えてしまうのはいた仕方ないことなのかも知れない。障害者の性のみといってもいいくらいクローズアップしてゆき専門的用語は省かていったのだろう。後半で理由のひとつが告白されているが、このような作品を結婚前の若き乙女が執筆し自分の顔写真まで記載し発行したのには意義があったと思いました。事実ベストセラーになり広く知らしめした内容は、わが国の過去の過ちであったり、若い 障害者の純粋で素朴な性欲だったり反面命がけの性行為であったり障害者自身が受ける憐れみや無責任な援助が原因の精神的苦痛もしくは実際障害者とともに生活している人の性に対する肉声などとても貴重で大切な内容でした。そして気づいたことが想定内だったり衝撃の予想外であったりします、この本でも統一した答えなど提示していないですし明確な答えなどでにくいテーマですが、読んでよかったと思っています
優等生のレポート
受験バブル時代に神戸市外大の入試を突破した才媛が、障害者の性に踏み込んだところや、タイトルだけ見て、興味本位で本を読んでみた人も多数いるのではないでしょうか。 本当に真面目な人なのだと思いますが、物足りなさを感じます。 ベストセラーになったにも関わらず、結局ムーブメントも起きなかったのもそのせいでしょう。 何か事情があって書けなかった部分を割愛したからではなく、これだけの力量だからこれだけしかかけなかった感は否めません。 取材の機会には恵まれていたようなのでその点残念に感じました。
「障害者の性の介助」というテーマを通して、社会への問題提起をなす貴重な一冊
 医療・教育・福祉などの専門職でもなく、障害を抱えている当事者でもない著者が挑んだ「障害者の性の介助」に関するノンフィクションです。『週刊朝日』に連載された「週刊ノンフィクション劇場」をベースに更なる取材を重ねて、加筆後、単行本化されました。  ボランティアとして障害者とセックスをする女性、障害者専門の風俗店、身障者への出張を行うホストクラブ、知的障害者のカップルへのセックスの指導、福祉施設の介護者によるマスターベーションの介助など、これまで知り得なかった障害者を取り巻く性の現実が、障害を抱えているカップルや当事者への取材を通して明らかにされています。  私の娘は<点頭てんかん>という重い病を抱えて生まれてきました。「歩くこともしゃべることもままならないでしょう。」と告げられましたが、23歳になる娘は、知的な障害を抱えていても、演劇や水泳を続けながら、毎日元気に福祉作業所に通っています。  時おり、母親の私より充実した人生ではないかと思うことがありますが、性の問題になると娘がどのように感じているのか測り知れません。幼く無邪気なだけに、どのように感じているのだろうかと親のなす術もなく案じているばかりです。そんな現実を抱えているだけに、身につまされるような思いを味わいながら読み終えました。    「障害者だってやっぱり、恋愛したい。性欲もある。」という現実を当事者の生の声を通して知らされ、あまりの生々しい感情とそれに対する社会の風当たりの厳しさに、胸がつかえるような思いを抱きました。  この本を単行本化するにあたって作者が削ったであろう原稿の量を思います。ここに書かれていることは、その氷山の一角かもしれません。障害を抱えている娘の性というよりも、自分自身が日常生活レベルで無意識の領域に封じ込めている「性」に関して考えさせられました。そして、生は性という当たり前のことを再認識させられました。  この本を3つの点で評価したいと思います。  これまで表立って取り上げられたことのない「障害者の性の介助」というテーマに果敢に挑んでいる点、「性の介助」というテーマで、障害者の性の問題に切り込み、当事者でない一般の人々に分かりやすく訴えかけている点、そして、当事者への取材を重ね、障害者への性行為補助金制度を取り上げ、実際にオランダまで取材の足を運んでいるという点です。    評価すると同時に、この本は、障害者の性に対する問題提起に過ぎないということも感じました。性の問題は個人差もありますし、すっきりと解消するような解決策がないという側面を孕んでいます。単にセンセーショナルな問題提起の本として終わらないためにも、著者に更なる取材とテーマへの深い洞察を望みたいと思います。    取材を経て書かれた文章の行間に著者の心の置き所のあいまいさを感じてしまいました。著者に対して性体験の告白を望んでいる訳ではありません。性をテーマとする時、やはり自分がどんな性意識を抱えているのかという心の位置が定まっていないと問題に対する切り口が浅くなります。この本の物足りなさは、その点にあるのではないでしょうか。  人間が生物である限り、障害という問題は避けて通れないものではないでしょうか。傍観者的な立場に留まらず、自分自身の問題として「障害」や「性」について、著者である河合香織さんにも、この本の多くの読者の方々にも考えていただきたいと感じました。障害者の置かれている性の現状から、今後の社会のあり方を問うという方向までテーマを深化させてゆくことが次作への著者の課題ではないでしょうか。  障害者の性の介助を通して社会への問題提起をなす貴重な一冊としてお勧めします。  


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自然科学の世界をサーフィン
日常の一場面から端を発して、科学的な背景説明を加えて、そこからまた次の話題へ。例えて言うならWikipediaでキーワードサーフィンしているような感じ。 例えば、豆腐料理のイメージから古事記の天地開闢、塩析から形態形成の話になって、雲に雪の結晶、果ては惑星の形成まで。 展開も面白いし、内容もトリビア的な話で終わらさずに要点をかいつまんで説明してくれていて楽しめました。
トリビアなんていらないの
学者というと、瑣末な知識を振り回して悦に入る偏狭な存在だ、などと 思っている方がおられるならまずは本書を一読して頂きたい。 著者が求めているのは何よりも想像力である。 p かつて寺田寅彦氏が茶碗の湯から気象の話に広げてみせた様に 著者は物理・化学・生物・地学・歴史・哲学を縦横無尽に行き来する。 つまりは自分の外と内の連結。 p この本によって我々が日々感じる疎外感が解消される可能性がある。 科学の本を読んで何故かほっと出来たと言っても過言ではない。 読後にしばし腕組みしながら目に見えない大きな流れに浸れること請け合い。 本書に散りばめられた著者のロマンチシズムに学者の生き甲斐を知る。


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 「新しい歴史教科書をつくる会」が編纂した中学教科書に、中国と韓国が強く反発している。今に始まったことではない。これまでにも、日本の閣僚が中国から「正しい歴史認識の欠如」を非難されて辞任に追い込まれることもあった。しかし、中・韓両国の主張、日本政府の対応、マスコミの論評を聞いていて、いつも覚えるのは、「正しい歴史認識」とはいったい何なのかが、一向に見えない欲求不満である。肝心なのは、歴史認識や史実解釈ではなく、「歴史とはなにか」ではないのか。そんな基本的な疑問に、丹念に答えてくれるのが本書である。

   著者によれば、歴史は自分の立場を正当化する「武器」だそうである。国の歴史(正史)には、本来そういう側面がある。「歴史は文化であり、人間の集団によって文化は違うから、集団ごとに、それぞれ『これが歴史だ』というものができる」が、それは「ちゃんとした歴史」ではない。「いい歴史」を書こうと思ったら、「善とか悪とかいう道徳的な価値判断」「功利的な価値判断」は一切禁物である。しかし、そうした価値判断を排して書かれた「いい歴史」は「どの国家にとってもつごうの悪い」ものにならざるをえない。

   そこで思い出すのは、2000年度のノーベル文学賞を受賞した中国人亡命作家、高行健(ガオ シンジアン)が「中国の正史」を批判した言葉である。高は「歴史とは、イデオロギーを通してではなく、じかに対面すべきものである」と言った。本書は、世界文明上の歴史観を、司馬遷の「現実とかけはなれた『正統』の歴史観」(中国文明)とヘロドトスの「変化を語る歴史観」(地中海文明)の2つに分けている。どうやら、高が「イデオロギーに基づく正史」と批判する中国の歴史記述は中国の伝統なのである。それが「いい歴史」かどうかは別にして、それぞれの国が自分の歴史をどう記述しようが、他国がとやかくいう筋合のものではないかもしれない。

   しかし、求められるのはやはり「いい歴史」である。だが、「いい歴史」は必ずしも万人を喜ばせるものではない、と本書は言う。胸のつかえの下りる本である。(伊藤延司)


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歴史は物語や文学ではない
「歴史は物語であり文学である。歴史は科学ではない。」(P82)頭に入りやすい文言だけに、これだけはやめてもらいたい。 たとえば、ある村の長(おさ)が、朝起きたら、家に大きな仏が鎮座していて、この村はこれから仏の道を歩めと言った、と村人に告げたとしよう。仏の出現がお告げの証だと言うのだ。 しかし、ある賢い青年が、長の家の周りを調べたら、たくさんの足跡が見つかった。これはおかしいではないかと問い詰めたら、長も、実はウソなんだと認めた。 こういう場合、歴史が物語や文学なら、長の作り話もOKのはずである。しかし、そういうものが歴史だとは、誰も思わないだろう。たくさんの足跡を証拠として採用しないものは、歴史だとは思うまい。私たちが必要としている歴史のイメージに合わないのだ。 「歴史は物語や文学ではない」のである。物語や文学に事実が必要だと思う人はいないが、歴史には事実が必要だと、人は思うだろう。これは明確な区分である。 著者の表明の仕方では、「歴史には事実は必要ない」と、読み替えが起きる怖れがある。
“よりよい歴史”づくりのため既成の歴史観を根底斬り
 「歴史とは、人間の住む世界を、時間と空間の両方の軸に沿って、それも一個人が直接体験できる範囲を超えた尺度で、把握し、解釈し、理解し、説明し、叙述する営み」と始め、歴史家は「普遍的な個人の立場」から豊かな人格・個性で「歴史的真実」目指し「一貫した論理で」「よりよい歴史」を描く、と結びます。本論はその実体たらんとする著者が、主たる既成の未熟な歴史観をその全体に及んで根底から斬ります:1)日本文明は七世紀に中国文明から独立し誕生(これから神武天皇に遡る歴代天皇は神話で“悪い歴史”)、日本書紀が産んだ独自の万世一系の正統天皇思想と、鎖国・反中国のアイデンティティをもち、その中国正統史観に対するもう一方の大潮流・西欧変転史観を明治維新時に丸呑みして歴史認識混乱;2)「国民国家」の起りは王の財産の市民所有化闘争で、十八世紀末の米独立・仏革命に現われ(僅か二百年余り前から。従ってこれ以前の歴史を国家や国民の枠組みで叙述するのは時代錯誤)、軍事的強力さを背景に拡大、大規模戦争の勃発とともに同政治形態が世界史の現代を特徴化したが、今日終焉傾向。この歴史の国境撤廃傾向も興味深いが、善悪の道徳的判断と功利的価値判断を始め、従来の人為の錯覚による“悪い歴史”認識排除を強調する余り、世界を“無数の偶発事件の積み重ね”のように人間本性無視の無機的描写に収斂させ論ずるのには閉口。神前平等と民主主義の生活・社会的価値観全否定は論議を呼ばざるを得ないでしょう。それでも3)分家と看做していた日本に日清戦争で敗北した後、日本型「国民国家」目指した現代中国、またその思想ゆえのチベット・内モンゴル・新彊ウイグルの各自治区人権侵害、の説明にも論理一貫。また、粘り強く本質を追究する“よりよい歴史”づくりの不断の努力が、最終的には人類各人の相互理解の土台を築いてゆく、との趣旨も希望的。
内容は面白いが、編集が雑
歴史とは元々存在するものではなく、作られるもの(書かれるもの)であるという主張を根底に、我々が持っている史観というものを覆すような中身で、他のレビューにあるようにそれは非常に面白いのですが。 個人的には非常に読みにくい本でした。 漢語や聖書の難しい言葉が羅列されたかと思うと、普通の文章がひらがなばかり(例:ひじょうにむずかしい、いちばんだいじな)で記述されていたりと、あるいは同じ内容の文章が繰り返されたりと編集と校正が非常に雑です。非常に慌てて本にしてしまったという印象です。 解説や前書き、後書きがないのではっきり分かりませんが、これは著者の講演を文章化したものか、あるいは編集者が著者の口述筆記を行って、適当に編集したのか、そんな感じです。 せっかく、モンゴルやチベット問題を抱える中国の“中華思想”の歴史や、日本と米国の歴史というもののとらえ方の違いなど、興味を引く内容ばかり書かれているのに、減点材料が多いです。 内容は★5つ、編集★1つです。
歴史とは歴史観に規定されている
著者の創意あふれた記述に満ちており、歴史に関心あれば興味深々の本だと思う。 私が特におもしろかったところとしては、 ○歴史とは、過去の出来事をそのまま書けば良いのでなく、歴史観がなければ歴史は生まれてこないというのは今まで見たことのない卓見だと思う。また、これまで中国史観と地中海文明史観の二つしかないと喝破されている。 ○国民国家は戦争のために作られたもの。また、現代は、国民国家という視点から歴史を組み立てている。 ○史料は、その作者の好みで整理され、記録され、目的を持っている。良い歴史とは、史料のあらゆる情報を一貫した論理で解釈できるもの。歴史はそれを書く歴史家の人格の産物。(主流派からほど遠そうな著者がこのように述べる背景を考えると面白い。ただ、阿部謹也の自伝などを読むと、歴史家と歴史は不可分だと思う。) ○歴史の役割は、何もないところに筋道を与えてわかりやすくするというところにある。 ○中国(過去・現在を通しての漢民族等の領域)の名称変化  秦→チン→チーナ(インド)→支那(仏典)→清・中国(漢人・満州人) ○清は同君連合(満州人・漢人・モンゴル人・チベット人)。それが中華民国は国民国家を目指した。
やはり歴史は難しい
学校で「世界史の臨界(西谷修)」をやったのでついでに読んでみた。 多くの人は「歴史=過去の事実」と思っているのだろう。 しかし、歴史というのは編纂者によって都合のいい事例のみを取り上げたもので、決して客観的なものではない。 歴史解釈も都合よく行われるもの。 そうした視点から歴史を見て、さまざまな具体例を挙げ、私達の常識をひっくり返す。 ただ、「世界史の臨界」もそうだが、歴史の成立条件に「文字」を置くことについては、私は賛成しない。 そう思ったら「ラディカル・オーラル・ヒストリ(保苅実)もあわせて読んでみて欲しい。


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M中対策?
 塾のすすめで、M中対策に読むように言われて、子供に読ませるために購入した。国語にもよく出典になっているので、読まなくては思っていたが、理科の記述の考え方の基本を身につけるために読んだ。  意外に面白く、電車の混雑の法則などは感心してしまった。ただ漠然と時を過ごしてしまうのでなく、常にあらゆるものに興味を持ち、考えるということが素敵に思えた。  文章も平易で読みやすいので、国語力のある子供であれば小学生にも読むことが出来ると思う。ぜひ、ご一読あれ。
まぁ
思っていたより面白かった。 科学や科学者というより日頃の素朴な疑問のほうが多い。
好奇心が科学を育てる
何度読んでも面白い。万人にわかり易く書いたエッセーであるが、その科学的観察眼と人間味の深さには尊敬の念を抱かずにはいられない。夏目漱石の小説に度々登場する寺田寅彦氏の人間性に魅了されてしまう本書である。 p 私は工学研究者であり、寺田氏のなされた結晶回折の分野にも多大なる関心を抱いている。そして、そんな寺田氏の普段の生活で感じたことにも興味がある。そんな私の好奇心を満たしてくれる本書は私の宝でも有る。 p 数あるエッセーの中から選りすぐりの作品を編集された池内了氏にも尊敬の念を禁じえない。
少年文庫にとどまらない底の深い傑作!
本書を少年文庫シリーズということで、比較的平易な内容を集めた随筆集、と考えてはいけない。超一流の科学者が、科学的な観察をした内容がちりばめられていて、その表現は確かに少年少女にも理解しやすいように噛み砕いて書かれているが、その観察眼の鋭さたるや、何度読んでも、その度に驚嘆させられる。文庫版寺田寅彦随筆集との重複はもちろんあり、読者がどれほど寅彦氏の世界に入りたいか、でどれを選ぶか決めれば良いのだろう。当方はアマゾンでちょくちょくいろいろなタイトルを買っているうちに、重複して同じ随筆を読むこともあるが、決して飽きない。その度に発見がある。優れた科学というのは、このような、人を飽きさせない要素があるようだ


おすすめ度

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風俗に求めるものって
この著者の一連の本は、「男がすなる風俗遊びとは何ぞや」と思ったときに女が比較的抵抗なく手に取れる、貴重な本だと思う。 本書に登場するナンバーワン風俗嬢たちが口にする「本気で恋愛」「心」「生きる活力」などの言葉。そうしたものを、少なくとも彼女たちは提供しようとしている。男は何を求めて風俗へ行くのだろう。私は女なので、男の気持ちを知ろうにも限界がある。 一方、女だから女を知ることができない場合もある。あとがきには「この取材ほど自分が女であることを悔やんだことはない」と述べられているが、男と女として接しないと計れない魅力も確かにある。特に風俗嬢の真価はわかり得ないのだろう。 しかし、ススキノのナンバーワンソープ嬢が、著者の目の前で著者の彼氏に「私に入ればよかったじゃないですか。取材にはそういうの必要なんじゃないですか?」とサラリと言うところは衝撃的だった。しかも、著者もそれを考えていたというのだ。このエピソードのみならず、この本のいろんな場面で、「セックスってなんなんだろう」と根源的なことを考えたくなる。 この本の横糸はナンバーワン風俗嬢たちの言葉、縦糸はそれに触発された著者の心の旅である。コンプレックス、嫉妬、惨めさ、自分の小ささ、そして開かれていく自分を、著者はさらけ出して綴る。そうすることが、彼女自身のセラピーになっているかのようだ。文章は少々粗いが、著者のひたむきさはそれを補って余りある。
著者と読者の間には溝があるが
この本のテーマは、トップ成績を誇る風俗嬢の中からトップ中のトップを探し、インタビューをしようというものである。 そういった特別な成績を誇る風俗嬢は、いったいどんな特別なものを持っているのか? そして、風俗嬢としては、やや中途半端だった(著者自身が述懐している)著者に足りなかった物は何なのか? といった事もサブテーマとしてある。 著者自身の表現力不足や、編集者の実力不足であろう事から、本来は前置きとして語られていなければならないテーマが欠落している。 読むうちに次第にそのテーマが浮き彫りにされるのだが、何を求めてインタビューしているのかが最初は判らない。 インタビュー相手の風俗嬢の、接客業として見ればしごく真っ当な受け答えに対し、著者は内心嫉妬したり反発したりもしている。 単行本化の時点で、インタビュー当時の自分からは少し距離を置き、加筆するなどして整理すべきだったかもしれない。 はっきり言って、著者は普通の感覚の女性(人間)ではない。 年齢を偽り、十代から風俗業に身を投ずる女性は、魂に癒えない傷があると言う。 それは人それぞれだろうし、著者のそれがどんな物かは判らないが、同居のひも男との関係を続けるために空港ロビーでひも男に土下座する、という感覚は常人のものではない。 前半くらいは、著者の感情が前に出すぎていて少し読みづらかった。 けれど、インタビューを受けた風俗嬢も、男には見せないであろう顔や、元同業の気安さがうかがえる。 男がした風俗嬢のインタビュー物は、上から目線になるかもしれないし、客対風俗嬢の延長線上になるのが自然じゃないだろうか。 けれど、下から目線といった、男のインタビュアーでは出来ない切り口があるように思う。
風俗だってりっぱな「接客」業
「営業開始から10分で予約が埋まってしまう」。 そんな歓楽街の女王、ナンバーワンの風俗嬢にインタビューをしていくノンフィクション。 本の帯には「究極のテクニックとは?」と記されているが、ナンバーワンを勝ち取ってきた女性たちはみな、共通点がある。その共通点とは、「なんら特別なテクニックはもっていない」ということ、そして自分がナンバーワンであることに執着していないということだ。 他の風俗嬢と違うのは、彼女たちが1時間であるならば1時間いっぱい、2時間であるならば2時間いっぱい、男性客に対して誠心誠意尽くしていることだろう。体だけではなく心もイカそうとしているのだ。そして、彼女たちはテクニシャンとしてではなく、あくまで素人としてお客の前に立ち現れようとする。「素人」である彼女らにはなるほど、ナンバーワンへの執着心も生まれないのだ。 かつての「ナンバーワンになれなかった風俗嬢」である筆者酒井あゆみの、そんな彼女らを見つめる羨望と嫉妬がない交ぜになった文体は読み応えがある。指名欲しさに、汚いことにも手を染め、それでもなおそれになれなかった彼女はどうしても彼女らのその純粋さの裏に何かあるのではという勘繰りを入れずにはおれないのである。そこには、どんなに想像力を働かしても絶対的にお客という立場からしか考えることができない男のライターによる、俗物的な関心に彩られたインタビューとはまた違った趣がある。 そんな「ナンバーワンに執着しないナンバーワン」の女性たちに接してきて辟易していた彼女が最後にめぐり合ったのは、もう第一線を退き現在は後進の育成に携わっている葵(42)。風俗嬢が女として「持っててもいい」ものとして、「『目指すはナンバーワン!』というプライド」を挙げる彼女に接したことで、酒井はかつての自分をようやく許せるようになる。 そんな葵の言葉の中には、風俗産業に限らずあらゆる客商売にあてはまる名言もちりばめられている。 「真似しても、同じことをしても、自分の頭で考えなければ、自分の仕事にはならないんですよ。」(197p) 「クレームを言ってくれるお客さんは、素直な親切な人だよって教えてあげるんです。考え方によっては、クレームがないっていうのは、進歩もなければ修正もできへんでしょ」(200p) これを読むとわかる。風俗だって立派な接客業なのだ。
今度○△ちゃんを指名するとき優しくしてあげたい、と感じる一冊
 どの様な分野であれ、道を究めるということは厳粛な感動を感じるものである。本書は、元ナンバーワンであったが引退し風俗レポーターとなった著者が、色々な風俗嬢のレポートをしている。  扇情的なタイトルとは裏腹に、本書に登場する女性は誰も人間としての向上心と誠意に満ち溢れている。兎角色眼鏡で見られてしまう彼女たちだが、親近感を感じてしまう。そしてこの本の一番の売りは、あの伝説の、日本一の評判を欲しいままにしている伝説のソープランドのエピソードが二つも入っていることだ。  また、著者は以前の(風俗嬢だった)自分を高慢で思いやりが無かったと反省し、後輩の様な風俗譲と接することで自分探しをしているようにも思われる。風俗嬢のレポートでありながら一人の女性の心の旅にもなっている、不思議な優しさと切なさに溢れた一冊。


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カスタマーレビュー数:5

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垣間見せる
 この本は、40の術語を5ページずつ充てて叙述したものである。読み進めるうちに、現代思想ないし哲学の下敷きとなっている多くの思想家・哲学者、そして彼らの著作と邂逅することとなる。例えば、ホイジンガ、フーコー、ボードリヤール……と枚挙に暇がない。  哲学や現代思想に興味を持っている方には、ぜひ読んでいただきたいと思う。ただし、「哲学とは何ぞや」とか、「哲学入門」の類を期待するのであれば、避けた方がよい。なぜならば、この本は、ただ哲学の世界を著者の切り口で垣間見せるものであり、哲学の方法なるものを指南するものでないからである。その切り口から見える世界に興味を持つか、持ったとして、どのような本を読んでいくのか、それは読者次第である。ソシュールを読むか、ニーチェを読むか、はたまたへーゲルを読むか。  余談ではあるが、最近の新書はまことしやかな「How to」ものが多く、歯ごたえがない。この本を見れば、この四半世紀で新書がどれだけ薄っぺらな内容になったかも分かる。  私としてはお勧め。しかし、おそろしくつまらないと感じる人や、これから先、書籍代に泣くことになる人が出てくると思うので、☆1減の☆4つ。
アランの「定義集」
あとがきに、「自分の頭の大掃除をした思いがしたことだ。」 とのこと。 哲学者の面目躍如だと思う。 アイデンティティ、遊び、アナロギア、暗黙知、異常、、、 あいうえお順になっているところも面白い。
入試対策にはもちろんのこと、それ以外にも!
 普段良く使われる「アイデンティティ」等の外来語や、「遊び」「子供」「暴力」等、今更意味を確認する必要がないとも思われる言葉に関して詳細に解説されている。 p  著者が哲学者だからか、哲学的アプローチでの言葉の解説が目立つが、だからといって難解な文章ではなく、比較的平易な文章で綴られている。 p  『日本語チェック2000辞典』(樺島忠夫等編)とともに、大学入試の現代文や小論文対策に大いに活用できる。  大学入試対策だけでなく、目次を読んで興味のある言葉があったら、その言葉について深く知るために本書を読むのも良いと思う。 p  ソレデハ…
小論文の力を強化したい方に
大学の受験勉強(小論文)のために、本書を手にしました。 p 正直、その文章は難解な箇所も多くあり、受験という目的がない 方によっては「とっつき難い」と思われる内容だと思います。 p しかし、アイデンティティーや構造論、女性原理などの項目は 哲学的に深いアプローチがなされており、その意味を理解できれば、 p 自分の物の見方、考え方が非常によくまとまってきます。 そうして身に付いた考え方は、私生活にも大いに生かせます。 p 受験生でない方の場合、じっくりと本を読む覚悟がある方には、 オススメ。そうでなく、哲学的な考え方にも興味がない場合は、 宝の持ち腐れとなる場合が多そうです。 p そして受験生にとってはどうか? p 人文系、芸術系の上位大学を受験される方で 受験科目に「小論文」がある方には、必須のアイテムと 呼べるほど、頼りになる書籍です。 p 小論文の参考書を卒業すれば、この書籍にたどり着いて下さい。
たまには頭の掃除を
日本を代表する哲学者中村雄二郎さんの「術語集」(1984年)の続編。 哲学とは学問に関する学問であると習った記憶がありますが、様々な分野における知の営みをあたかも気まぐれに切り取ってきて、日常的で平易な言葉でかろやかに意味を与えていくさまには眩暈を覚えるようです。 p たまに短時間浮世をシャットアウトして頭の掃除をしてみたい時に最適です。4年前の古い本ですが、簡単に古びる内容ではないので、今でも十分楽しめます。
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