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山形 浩生(翻訳)
¥ 2,940(税込)
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ジャンル内ランキング:82,795位
カスタマーレビュー数:11
【くちコミ情報】
自由意志論と進化論のつながりはまだまだ
自由と言う概念の進歩の話かと思って読み始めた。読んでみると、「自由意志はあるか」という問いに対して、「ある」方の立場に、進化論のスパイスをぱらぱらと振りかけたものだった。 自由意志否定の決定論なんて、不確定性原理とカオスで破綻しているんだから、ごちゃごちゃ言う必要もない。それに、自由意志擁護のの立場も、すぐにデカルト劇場が出て来て、めちゃめちゃプリミティブ。 この問題は、結局「自意識とは何ぞや」という問題に集約される。それを解かない限り、デカルト劇場から一歩も出ることはできない。では、このような哲学的な議論で「自意識」が理解されるかというと、2000年出来なかったことが突然出来るわけはない。いつになるか定かではないが、脳科学と計算機ベースの認識科学が明らかにしていくのだろう。 それが明らかになっても、自由意志は絶対にあると「私」は思うし、明らかになるまえなら、いよいよ自分の自由意志を尊重していくことが重要だと「私」は思う。
わたしには難しかったっす
「利己的な遺伝子」とか「ミーム・マシンとしての私」とか、今まで読んだ本と関連があって、しかもこれとこれがそうつながるかぁー!みたいのがあって、自分の興味にあった本だと思ったけど、ちょっと難しかったのは自分の知識が足りないからだと思う。ので、参考文献に載っている本を読んでみようかなとかデネットさんの本を他のも読んでみようかなーと思う。 「人間は自分の意志で行動してるつもりかもしんないけど、実はライフゲームと同じで、初期設定のルールで自動的に結果が決まっていってて、自由意志で行動を変えるなんて幻想かも?パラレルワールドみたく別の結果ってのも有り得ないし」っていうアイデアは、え!そんなバカな!・・・でも有り得るかも・・・・でも、そうであって欲しくない・・・ってこうやって考え込むことも自分の自由意志じゃなく最初の設定で決まってたってこと??とかモヤモヤしながら読んでからずっと気になっている。モヤモヤするけど今まで考えもしなかった考え方に触れて、読んでよかったなーと思った。 日本語がちょっと・・・翻訳の本って訳文が堅すぎで読みにくいのはよくあるけど、くだけすぎて読みにくいような気がして、こんなの珍しい。同じ山形さんの訳で「コモンズ」とかは読みやすかったんだけど。読みにくいのが日本語のせいか確認するためにも内容の理解を深めるためにも原著をよんでみようかな。
文体が評価を分けそう
自由を進化で考える。哲学書としてはかなり独特な切り口である。 「動こう!」と意識するよりも前に筋肉には電位が発生しているという実験(ベンジャミン・リベット「マインド・タイムー脳と意識の時間」に詳しく書かれている)や、「すべて決定された世界」としてのコンピュータシミュレーション世界などを詳しく説明しながら、「自由はあるのか」、「自己とはなにか」などの問題を考察していく。 著者の論は進化論に基いていて、「自由も生物が進化で獲得したもの」「世界が物理法則に従っていても、そこから自由は進化できる」と言うわけである。道徳や倫理も進化の産物、というのであるが、これは既にマット・リドレー「徳の起源」などがあるので、考え自体はそれほど新しいわけではない。それでも哲学が構築してきた「自己意識」や「自由意志」「理性」といったものを最近の科学的なデータと結びつけたらどうなるのかの一つの考え方、自由という視点でとらえたことという点からは一読の価値があるだろう。ただ、やはり実験のデータなどをもとにした決定論や不可知論の話に偏ってしまい、哲学書というよりは「少し哲学よりの(ある種の)進化論、科学書」のように読めてしまう。 しかし、それにしても読みづらい本である。まず長い。8章、9章の「自己とはなにか」とか「自律性」、「道徳の発生」など、核心の話題に到達するまでだけでも本筋を見失いそうになる。その辺の読みづらさについては翻訳者がちゃんと代弁してくれていて、親切な要約解説をつけてくれている。著者とは少し意見が違う部分についても書かれている解説なので、読者にも批判的に読む姿勢を喚起してくれる。親切ついでに、本書で引用される重要な文献のうち、邦訳で読めるようなものの一覧や、索引を用意してくれればよかったと思う。なにしろこんなに長く、話が見えづらい本なのだから。 そして、「〜ってなに?・・・なんだ。すご〜い。」という調子で書かれている文章。軽く滑っていくような文体は好みが分かれるところだろう。訳者解説までこの調子なので、この文体が「合わない」読者には評判が悪い本だと思う。著者の「ダーウィンの危険な思想」が厚すぎて普通の文体では読み通せなかった、と言う方には、逆にこちらの方が読みやすいかもしれない。どちらも基本的に著者の考えは同じである。
自由意志って難しい
まず訳がすばらしいのですいすい読める。 筆者のスタンスは、決定論ではあるがその中に自由意志(または普段私達がそう考えているもの)はある、というもの。決定論でありかつ可避性もある、ということ。 過去については、決定論だろうが非決定論だろうが、そもそも「回避できた」なるものがいかなる視点からなされているのか批判。決定論では十分条件はわかるが必要条件はわからないので、自由意志の余地はある。 未来については、そもそもいかなる決定がなされているか把握しようがなく、個人から見れば自由意志はあると考えても同じ。そして、危機を回避できたものが生き残るのだから、回避しようとするべき。 って感じかな。訳者解説は賛否両論あるっぽいので、口ははさまないことにする。 ともかく一読の価値はあると思います
確かにトンデモナイ本
自由意志を否定する各種主張を自然科学的立場から、丁寧に(くどく、しつこく)つぶしてくれている、確かに「とんでもない本」でした。 即ち、(訳者の山形さんが解説でまとめてくれてるのですが) ・物理学的なもの(ラプラスの悪魔理論) 「世界は原子とか素粒子でできている。それらの動きはすべて物理法則で決まっている。 ならば、ぼくが何を感じ、何を考え、何を選ぶかも決まってるんじゃないか」 ・生物学的なもの(利己的遺伝子) ・疑似生物学的なもの(ミーム説) ・遺伝・環境要因的なもの(条件付け説) ・脳科学的なもの(ユーザーイリュージョン説) これらに対して、自然科学的根拠に立って、反論してくれているところがすごいです。 自然科学が新たな発見をし進歩するにつれて、哲学や思想的なものは多くの場合、説明しきれない矛盾が露呈するように思えてビビってしまい、 「伝統を信じて目を閉じ」ようとしてしまうものなのでしょうが、ダニエル・C・デネットは違いますね。 真っ向勝負という感じでしょうか。 「自然科学的立場にたった哲学構築」をやっています。 哲学って、こんなすごいんだ、と思っちゃいますね。 それが真実ならば、科学が進歩して、いろいろなことが解明されるほど、その真実がよりよく説明できてしかるべきはず。だから恐れるに足りない、と私は思います。デネットの態度には共感するのですよね。 一読し終わって、全体の論理展開の見通しは難解なため、「再度、読み込みが必要だな」と思って山形さんの訳者解説を読んだところ、まさにその私のニーズに答えてくれていて、これがまた素晴らしかったです。 極めて簡潔にまとめてくれていて、とても有り難いものでした。(「訳者解説も必読」という帯の言葉にウソはなかった) 訳者解説が本当に(!)本書の内容を解説してくれていて、解説を読んで初めて本書の内容の見通しがよくなりました^^ いやいや、これほど、解説が本当に解説になっているものもないですね。
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ファンなら買い!
06年に48歳になる(!)彼女が、なぜ最前線のポップスターでいられるのか? 過去のスタイルをあっさりと捨て去って、若いプロデューサーを育てて、リミックス盤に力を注ぐマドンナのセンスと頭の良さを、どれだけの人がわかっているのか? 近田春夫さんとピストン西沢さんの対談は、軽妙な言葉のやりとりで笑わせながら、深い「マドンナ論」になっているし、伏見憲明さんとエスムラルダさんの対談に爆笑しながらも、マドンナがどれだけゲイカルチャーに貢献してきたかがわかって、感動。三田格さんによる巻末のディクコグラフィーは、全アルバムと12inc 情報のほとんどが網羅してあって、彼女がダンスミュージックをどれだけ愛しているかがわかります。グラビアページが少ないのはご愛嬌? ファンなら買い!の1冊。
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サイカのサンドイッチ
冒頭「蹠の小説」の「三回しか出ない幽霊の話」の2篇がいい。 川上さんワールド炸裂っていう感じです。 「コスミスミコ」系キャラの「サイカ」(サイちゃんとか略したら、いや、らしい)が、良い味出してます。 「コスミスミコ」は愛されますが、「サイカ」は徹底して邪険に扱われます。でもサンドイッチもお弁当もおいしそうです。 後はつながりがある人のエッセイとか、対談とか、解説とかですが、小難しい解説は別として、対談やエッセイは、川上さんの創作態度とか、あの文体が生まれる秘密みたいなものが垣間見えるような気がして結構良いです。 それにしても冒頭の掌編小説、単行本にならないかなあ…
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こってり
本で4,500位、これは書き手のパワーの所産だ。特に女の似而非文芸評論家が昨今出現し、カテゴライズに明け暮れる惨憺たるムーブメントを目の当たりにしてきた数日間、この号はすがすがしく読めた。西原女史のでは、女の子物語が好きだ。情念よ。
微妙というか何というか
確かに対談はおもしろかったんだけど、後の評論は微妙でした。 何だか子供が作った積み木の家を、何のかんのとこじつけて、わざわざ難しく分析してるような、そんな感じがしました。 素直に楽しんだり泣いたり共感したりできるのが西原漫画の醍醐味なのに、とファンとしては微妙でした。 まぁ、ユリイカの文芸誌としての本質を考えれば、それも当然かもしれませんが…
対談が読み応えありです
みうらじゅん氏・大月隆寛氏との対談、巻末の著書紹介は読み応え十分の内容でした。特に対談の内容はかなり濃いです。 ただ、当たり前ですが雑誌の特集が西原さんって事であり、一冊丸々西原さんってわけではないから、西原さんファンにとって興味の無い文章も少し載っています。(300ページ中の54ページ分他の内容です) また、対談以外の内容は西原さん作品を分析した論文で、大学の研究論文を思い出させ、西原さんの漫画を娯楽として読んでいる私にはつまらないものもありました。西原さん漫画を人生のバイブル的に捉えている方にとっても、これらの論文は意見が合ったり合わなかったりするかと思います。 個人的には対談だけでも1300円分の価値有りでしたが、漫画ではなく文芸誌である事を踏まえてご購入を検討されると良いかと思います。
サイバラファンのバイブルと言えるでしょう
この本、某書店にプラスチックの台に斜めに乗って、まるでサイバラさんのように一際目立ってました。 時間が止まったような強烈な表紙につられて思わず手に取り、パラパラと内容見て即買いました。 これは、サイバラファンにとっては絶対必読モノです。 のっけから大学の先輩であるみうらじゅん氏との壮絶な対談が。はっきり言って禁句満載、大爆笑。 でも、彼女を沢山の人達が様々な視点から切り込んでいけばいくほど、 彼女の「原点」がとっても切ないものであることがはっきりと浮かび上がってきます。 巻末には単独、および共著の作品群の表紙写真と解説がついていて、 これだけでも価値あると思うほど、簡潔かつ的確に彼女の歴史をつづっています。 いや〜、ホントに人間くさいおヒトだ・・・、スゴイね、サイバラさん。
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中原中也賞の発表
毎年のこの月は中也賞の発表と選考過程が載っているので 最終選考に残った方もわかります。今回は13回。 芥川賞の川上未映子さんも鼎談に参加しています。
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皮肉なでも真実
子供でよくやる仲良しグループ。 大人になってもその範疇付けに固執する人がいる。 大抵は、学問、もしくは遊びなのだが、 その幻想を真実と固く信じる人格が表出することもある。 もうアップアップなので仲間を作りに奔走する。 〜男子系文化の衰弱と文化系女子の台頭〜の高田里惠子さんは 相変わらずぎしぎしているけど責任感ある書きっぷり。 他のライターでは〜バンドギャルという色眼鏡〜は、肌感覚の文章が好感がもてる。 〜二十一世紀文学少女〜は、内容は題名負け、古いし力みすぎかな。 ユリイカはいろんな意味で楽しめる。
一つの文学の終わり。ユリイカは文学を見限ったらしい。
ハイカルチャー=東大=都立大(元東大教養学部)=男性主体社会、それに対してサブカルチャー=女性的文化と位置づけたいらしいが、サブカル自体もう男に媚びている消耗品なわけで、なにも新しくは無い、と思います。 高田理恵子女史の「コレラ菌的考察」で、サブカルのうんちくをばら撒いているが、そのようなものなら、別に文芸誌でやらなくとも、アニマージュがありますが、どうするのか、青土社さん。! 嘗ての知的感動を古臭い物として、すべて捨ててくれるおつもりですか?
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