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   文学・評論 の売れ筋最新ランキング   [2009年07月05日 09時58分]
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カスタマーレビュー数:16

くちコミ情報
映画も原作も面白いのは初めて
言わずと知れた、映画「スラムドッグ$ミリオネア」の原作本。 普通、映画を見てから原作を読んでみたらなんかイマイチだったり、その逆もしかり。初めに見た方のイメージが強烈にすり込まれることの作用で、いざ原作を読んでみたら肩透かしというのは、ある意味当たり前の反応だ。 私も大ヒットしている映画を見て感激し、原作に手を出したクチ。上記のような反応はある程度理解した上でこの原作を読み始めたのだが・・・。いやこれは映画と同等、いや、それ以上に素晴らしい。同じ物語が2本立てで面白いというのは生まれて初めての体験だ。 ミリオネア形式のクイズ番組に出演したスラム出身の主人公が、その奇異な人生経験をもとに次々と正解を重ねていくという話の土台は共通している。だが、そこから先は映画と小説、全く違う物語。客観進行の映画に対し小説は主人公の語り形式で進められ、より主人公に寄り添える構成になっている。生い立ちも異なる。何より、主人公の名前すら映画と小説は違う。まったくのパラレルワールドだ。 あの素晴らしい映画を見た人にこそ、この小説を読んでほしい。
映画とは違った結末
タイトルでネタバレしてしまいますが、原作はやはり映画と違いました。 僕は映画を見てから原作を読んだのですが、原作の方が圧倒的なおもしろさでした。 おそらく、原作を読んでから映画を見たら少しばかり退屈だったかもしれません。それだけ原作が優れています。 映画の場合はなんとなく先が読めるのですが、原作の場合は伏線の張り方が秀逸ですし、きちんと回収してくれるのが良いです。どこぞのマンガ家は伏線を張りまくったあげくに回収しないですから。 今度は同じ作者のsix suspectsを読んでみます。 Six Suspects
おもしろかったです
映画「スラムドッグ$ミリオネア」がとても面白かったので、原作本も読んでみました 映画とは内容がかなり違いますが、原作には原作の良さがあり面白かったです あっという間に読み終えてしまいました
「十億は誰の手に?」に正解し続けた‘僕’の波乱万丈の18年
本書は、ヴィカス・スワラップのデビュー作であると共に、「作品賞」「監督賞」も含めて、’09年第81回アカデミー賞の8部門を受賞したダニー・ボイル監督による『スラムドッグ$ミリオネア』の原作である。 映画を先に観てから読んだが、原作では正解に至るまでのエピソードが一層詳しく奥深く描かれており、興味深かった。 クイズ番組「十億(日本円にして20億円位)は誰の手に?」に全問正解した18才のウエイター、‘僕’ことラムは不正の容疑で逮捕されるが、女性弁護士によって救われる。 ストーリーは、彼女に語って聞かせる‘僕’の18年間を回想し、それにしたがって、一問ずつ録画された番組のDVDが再生される形で進んでゆく。そして、ラムがなぜ正解を知っていたかが解き明かされてゆく。それと共に、新興諸国BRICsの一国として発展めざましいインドの、貧困層、政治や警察の腐敗、幼児虐待、強盗、殺人、売春、ヒンドゥー教とイスラム教の宗教対立などの、現代インドが抱える問題が明らかになってゆく。 捨て子として拾われた孤児ラム。ラム・ムハンマド・トーマスというヒンドゥー、イスラム、キリスト教の3つの教徒を併せ持った名前をつけられた‘僕’が、極貧の生活のなかでわずか18才にして死と隣り合わせで向きあってきた波乱万丈の人生。それこそがこの史上最高額の賞金をかけたクイズの正解であり、現代インドの実像なのだ。 それとあわせて、逆境をバネに、自分の両手、両足だけを頼りにして、いつも前向きに突き進んでゆく‘僕’の現実的なたくましさやしたたかさも読みどころであろう。 本書は、意表をつく、ミステリー的といってもいい卓抜な構成で読者を惹きつける感動作である。
映画では味わえない文章の力
映画「スラムドックミリオネア」の原書です。 久しぶりに読んだ小説ですが、 インドの現状のある一面を正直に書かれていました。 話が主人公の人生を行ったり来たりするので若干読みにくく感じますが、 各章のはじめに主人公の年齢が書かれているのでそれを参考にするといいでしょう。 話の展開も素晴らしく 最後の2章でのどんでん返しはまさにファンタスティックです。 映画の2時間では表現できない内容が原作には詰まっています。


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くちコミ情報
あたたかい文章
アイドル・女優時代の中山美穂さんには興味がありませんでしたが、LEEでの連載は惹かれる部分があって毎号楽しみにしています。 文章力、という点では表現が拙かったり、文法的に間違ってるのでは?という部分も正直あるのですが、てらったところがなく強く引き込まれて何度も読まずにはいられないエッセイです。 ご主人の辻仁成さんは手を加えられてない(見せて直してもらったが、訂正だらけだになって戻ってきたので、結局自分の言葉のままにしたとインタビューに載っていました)点が、よけいに魅力的な文章になっている所以かと。 辻さんの文章(作品)はてらってるところが多くて好きではないのですが、 そういう意味では正反対のタイプのご夫婦なのかもしれませんね。 文章には、その人の人柄が表れるものなのだな、と優しい気持ちになれるエッセイです。 パリでの子育てを中心とした生活が語られていますが、美穂さんがとてもまじめで努力家、子供に対して真摯で優しいまなざしをそそいでいることが分かります。 日本でトップ女優だった人が、そんな風に考えるのかと驚きもしました。 それは、この本を発行されるにあたって加えられた生い立ちの部分の記述で納得できる部分がありました。 優しさに満ちた文章で、心が温まります。 読んですぐ何かに役立つものではないけれど、ずっと心に残るような気がします。 しいて言うなら、本のサイズがもう少し大きく、カラー中心で写真集のような雰囲気であったらもっと読みやすいのに...と思いました。
人の優しさの裏側が見えたような気がする...
何を隠そう,「ミポリン」が現役歌手だった頃,小生はファンクラブ会員だったわけで,98年の「OLIVE」ツアーまで毎年コンサートに行っていました.そんな「ミポリン」のプライベートについては,本書を読むまではほとんど知りませんでした.知る必要もなかったわけですが,結構ショッキングな内容も多く,子供の頃の苦労が今の「ミポリン」を生み出したというか,苦労をしたが故の思いやりなのかもしれない.子供の頃の母親の記憶は断片的であり,父親についてはほとんど記憶が無いと言えるその過去を,正直に綴っているところは少し胸打つところがありました.無くなったという友人は,岡田有希子ちゃんだろうか(1986年4月8日,エープリルフールではないので違うか...)? ショッキングな内容の記述もあり,そういえばそんなこともあった,といろいろ思い出すきっかけ作りにはなりました,良い過去も悪い過去もこの本は思い出させてくれるのです. 今となっては,アイドルでいる必要がない今だから綴れたのではないだろうかという内容のように思えました.ご主人のことも,良い関係なんですね,うらやましい. 正直,この本を読んで「ミポリン」を思い出したし,彼女のファンだった時代を思い出し,更に好きになりました.飾らないというか,自分を偽らないというか,その正直さがやっぱりいいです.久しぶりにCDを引っ張り出して,「OLIVE」を聞きながらこの本を読んでいました.なんだか,昔に返ったような気になれるのが良かったです.それだけで読んで良かったように感じたのです.
感動しました。
私は中山美穂ちゃんがデビューしてから ずっと彼女一筋。 この本は想像以上に深くて、美穂ちゃんが 自分を包み隠さずありのままを書いています。 そこまで書かなくても。。。と思うところも あったのですが、彼女はきっと自分を表現する上で あえて書いたのかもしれません。 それを書けるくらいに美穂ちゃんは人として 成長したんだなぁ。。と感動してしまいました。 彼女がデビューしたてのころラジオ番組で 幼い頃の話を少ししていた事があり、 ずっと気になっていた事があったのですが そのこともこの本に書いてあり、 謎が解けたというか、美穂ちゃんにやっと近づけたというか、 心から美穂ちゃんのことを感じることができました。 何よりも、息子さんのことや旦那様のことも出てくるのですが とっても可愛い! とても幸せそうでこちらまで笑顔になってしまいました。 写真も少しだけ載っていますが、すっぴんに近いものばかりですが 本当にきれい!内面から輝いてる感じです。 もっとたくさん美穂ちゃんの写真が載っていてほしかった。。 とにかく何度も読み返したくなるし、優しい気持ちになれる 素敵な本です♪
私も長年の中山ファンです
36歳主婦です。高校生の頃、この方のラジオを聞き、CDを聴きそれはそれはあこがれたものでした。ずっと応援してました。しかし突然の結婚&パリ移住。その理由がはっきりわからなくてファンを裏切っているような印象を持っていましたが…。辻さんの「刀 KATANA」というエッセイ的な小説、そしてこちらを読んでやっと納得。そしてそして、ご本人の生い立ち…この点は、以前からごくふつうの環境で育った人ではないな、となんとなく感じていたので、この本の中で告白してくれて、ご本人も妻・母となり、過去のことを隠さずきちんと冷静に客観的に見つめられるようになられたのだなと思いました。そして何より、ご本人がなかなか得難かった、「結婚・家庭・家族」を得られとても幸せに暮らしていることがよく分かりました。心からおめでとう、本物のたからものをみつけましたね、と言いたいです。
「光と影」の人生ですね。
セレブな女性の代名詞のように扱われているのに、正直に育った家庭のこと、心のキズ 生い立ちなど書いてあり、サラリと表現しているが内容は壮絶なものだと思った。 スポットライトの当たる華やかな芸能人生と裏腹に、心寂しく震えて生きたような背景があり 彼女の光と影をみました。でも素直に表現されていて、好感が持てました。彼女のファンにはぜひ読んでもらいたいと思いました。


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通常5~9日以内に発送
カスタマーレビュー数:10

くちコミ情報
原作のビジュアル化に初めて成功
江戸川乱歩の代表作でありながら、ビジュアル化は不可能な作品であると思っていたが、ついに丸尾末広によって成功した。過去にTVドラマ等によってビジュアル化が試みられているが、あのパノラマ島での幻想的なシーンは描ききれておらず、かろうじてラジオドラマでその世界を想像させるにとどまっていた。 今回、この本で丸尾は原作の雰囲気を十分にそしゃくして、その独特の退廃とエロス、当時の時代性を描ききり、空想世界を現実のものとした。漫画が到達したある種金字塔とも評される作品。
漫画という究極の至芸
日頃、ほとんど漫画を読むことはないのだが、何しろ江戸川乱歩の「パノラマ島綺譚」となれば、買わないわけにはいかないだろう、と・・・。巨万の富を得て夢を実現しようとする男は、さながらミルハウザーの「マーティンドレクスラーの夢」を思わせる。というよりも、この手の物語を描かせたら現代最高峰の技量を誇るミルハウザーにこそ、この作品を贈りたい。かつて日本には、これほどの夢想を有する作家がいたのだと、そして現在、それをビジュアルとして描ききる漫画家がいるのだと。  様々な芸術作品に対するオマージュとも呼べる要素も盛り込まれている。オフィーリア、ヒエロニムス・ボスの絵画・・・ブルトンが生きていたのなら、「魔術的芸術」にも紹介されたであろう傑作。 まさに漫画という手法を用いた究極の至芸。星5つでは足りないぐらいだ。
大乱歩の迷宮世界に遊ぶ至福のひとときを堪能
 大正から昭和初頭にかけての浪漫風景。パノラマの景色が誘う不思議な懐かしさ。そして、作家のユートピア願望が自由奔放、縦横無尽に展開される解放感。こうした妙味が混然一体となった怪奇・幻想小説の逸品に、丸尾末広が絵を付けたもの。絢爛たるイラストをちりばめてゆく漫画の趣が、原作の雰囲気とよく溶け合っていて、魅せられましたねぇ。  とりわけ、本書の中盤から後半にかけて。桃源郷への男の夢と憧れが、パノラマ島の人工楽園の色々な風物として結実していく、その辺りの絵的な表現が見事! ガラスのトンネルから眺める海底風景の幻想。中国の仙境の世界にも通じる大渓谷、大階段、大庭園の魔法。まさに、<我々の日常から乖離した別世界が 目も遥かにうち続く>光景の壮大さ、不可思議さ、懐かしさに、わくわくさせられました。  夜空を美しく彩るフィナーレまで、本書の冒頭に掲げられた乱歩の、<現世(うつしよ)は夢 夜の夢こそ真実(まこと)>の言葉が妖しく、豊かに息づいている一冊。
ただただ美しい
乱歩は大好きですが、正直丸尾末広は好きじゃなかったので買うのためらいました。 というのも、氏のエロ・グロ・スカトロ描写が苦手で、うちに置くのもおぞましかったからです。 けれどもあまりに美しい広告のイラストに乱歩とくれば黙ってはおれず、思わず買ってしまいました。 感想は星の数にもあるとうり、素晴らしいの一言です。 他の方も書いていらっしゃるように、後半のパノラマ島描写はひたすら圧巻で、モノクロ印刷を忘れるほどの鮮やかさです。 心配していたエログロ描写も他の丸尾作品に比べると全く気にならず、すんなり読めました。 乱歩の世界が見事に表現された一級品です。
パノラマ島…
私は小説を読まずに、こちらを読みました。 人間の欲。 汚らしい部分を隠さずさらけ出していて、正直目のやり場に困る場面が多い。 電車では絶対に読めない(^_^;) けれど、その赤裸々が江戸川乱歩の伝えたいものなのかな…。 江戸川氏の作品は最近読み始めたので偉そうなこと言えませんが、 醜くくて美しい この一言ですね('-^*)


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カスタマーレビュー数:30

くちコミ情報
最高!!
この作品は自分的には戯言シリーズを越える面白さ。 言葉遊びが笑える。物語もシリアスな場面もあるが面白い所が多すぎる。 是非お薦めします。
西尾好きならたまらんよ
最初読んだとき「まさか小説でここまでやるとは…」と衝撃を受けました。とりあえず小説を読むやつには、一通り読ませましたね。内容はまったく万人向けではないので読む気がある人はご注意を…(特に下ネタが嫌いな人には注意が必要 下巻から下ネタなしでは語れなくなりますので) はまればとことんはまる。自分なんかは友達と7時間くらい語っていたからな。 これを読んでない人は人生を損していると思えるくらいの一品です。
客観的にみて
全体的に『良』と言えるが、決して『最良』とは言えない。稚拙ではないであろう文が逆に読みづらく感じることがあるかも。また、冗談の中の単語(人名や用語など)を理解できる人でないと笑えないことも。何よりも、伝わるモノが薄い。本題にもっと伝わるモノが濃くなればほぼスキのない作品になるのかも。だが、はじめに述べたように、『一つの物語』として読むなら良い作品と言えるのかもしれない。つまり、単に物語を楽しもうとして読むのならば満足は出来るかもしれない。
すっごく良い!
個人的にはめちゃくちゃ好きです! アニメ化ということで盛り上がってもおります。 さすが西尾維新という西尾維新さ全開で、独特の会話のテンポなどもいいです。 主人公の阿良々木暦を中心に、三人の女の子との三つの話が入っています。 それぞれの子がいわくありで、話の最後にどんでん返しがあったりもしてびっくりします。 戦場ヶ原ひたぎ、八九寺真宵、神原駿河、どの子も超個性的で他にはいないキャラです。 これは買う価値ありです!
購入前唯一の注意点
皆さんと同じく星を満点にしたかったのですが、一つだけ気になった個所がありましたので、 目に留まりやすいよう低めの評価とさせて頂きました。 若干導入部のネタばれになりますので、気になる方は私のレビューは読み飛ばして購入して下さい。 もちろん皆さんの評価に嘘偽りはありませんから安心です。 では私がなぜこのような評価なのかというと、初期の戦場ヶ原ひたぎ(ツンデレちゃん)がバイオレンス過ぎたからなのです。 1・主人公である阿良々木暦に対して突然背後から話しかける。 2・暦が驚いた瞬間「口の中に」刃の出たカッターナイフとホチキスを押し当て、脅迫する。 3・要求を呑んだ暦からカッターは引き抜くが、ホチキスは「内頬の肉を挟み、押し込んでから」引き抜いてしまう。(故意) 4・ガシャコ!と押し込む訳ですから当然口の中には針が刺さります。血だって出ます。痛いです。 本編で語られる通り、この背景にはツンデレちゃんなりの理由がありますし、 暦相手だったからこそこの描写が出来た訳なんです…が。他にも過去の犠牲者を仄めかす台詞が…。 こういう事をしてしまう少女がこの後の笑いの中心ということで、最初はかなりげんなりでした。 この時点では不快感がかなり濃〜い濃度を占めた気持ちになります。 ただし読み進めていくうちに笑う箇所が増えること増えること。 読み終える頃には当初の不快感なんて意味を持ちません。 喉元過ぎれば何とやらと言いますか、ここのシーンが終わると後は本当に笑いの渦なのです。 とは言っても私のようにエグい表現が好きではなく、西尾先生の作品に触れたことがない方もいらっしゃるかと思います。 そういった方はこの点も踏まえた上でご購入を検討されてはいかがでしょうか。 このレビューでお伝えしたかったのは、笑いだけではなくこういう描写もあったよ、ということです。 ここが気にならなければ是非ご購入を。皆さんでこの面白さを共有しましょう。


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このサイズ
出版社のメールニュースの記事を「A5判ソフトカバー」と見間違え、届いてビックリ。「A4」じゃないですか。一瞬、SFマガジンの追悼号のように、元の文庫版がそのまま写真製版されているのかと疑いましたが、さすがに組み直してありました(笑)。3段組でした。 しかし、これじゃ気軽に持ち歩いて電車で読めるサイズじゃないですよ。 この大きな判型を活かして、これまでの関連のイラストやらを収録してくれているかと期待しましたが、それもなし。 どうしてこの大きさ? なので☆ひとつ減らしました。 しかし、早川書房って、シリーズものの刊行予定って公表してくれないねえ。これも全何巻か、どれくらいのペースで刊行されるかちっともわからない。せめて最終巻にでも、イラストや作者のインタビュー、エッセイの類が入ることを祈りましょう。


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TOCの一般化
TOCを紹介した「ザ・ゴール」の続編。 前作同様に小説形式で、主人公が潰れかけた会社を再建する、サクセスストーリー仕立てになっている。 前作では主に、工場を例にTOCを解説していたが、今作ではそれをビジネス全般に応用する。 それにともない、TOCの核となる「思考プロセス」という、どう根本の原因を発見し、どう対策をとるかを決める方法を解説している。 前作と比べて、やや内容が薄い印象を抱いたが、小説としてはとても面白い。 前作を読んだなら、この本も読んでみると理解が深まると思う。 逆に前作を読まずに、これから読むのはおすすめしない。
ちょっと調子が良すぎるかも
 閉鎖寸前の工場を建て直した前巻の10年後、アレックスは副社長になっていた。日本でいう常務みたいなもんだろうか。今度は担当している不採算部門3つ全てを売却してキャッシュを得るということが役員会で決定されてしまう。結局、昔の仲間とともにTOCを使ってそれぞれを立て直し、島耕作状態になるのだが、、、、。  TOCの考えを全面に小説に取り入れ、説明図がいくつか入っているので、ザ・ゴールよりは読みやすい。また、子供達の問題にも同じ理論を使って解決させることで、TOCが様々な意志決定プロセスに利用できることを示している。  TOCについては、全体最適の問題解決入門(著:岸良裕司)を先にナナメ読みしておくことをお薦めする。理論全般については、こちらの本のほうがとっても分かりやすい。
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 特殊能力のある4人がチームを組み、銀行強盗をはたらく話。  ほとんど趣味としてこなすそれは、スタイリッシュで、切迫感は無い。 楽しんでいるのだ。  伊坂氏の作品では、登場人物たちの交わす会話が生きている。本作品では、特 にそこが際立っている。  あっさりとしたエンターテイメントとして、彼等の銀行強盗劇を楽しめるはず だ。


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笑える・哀し……アイデンティティクライシス
老いた執事が主人に休暇を貰い、自動車旅行に出て半生を回想する話。 第二次大戦頃は名士の尊敬する主人に仕え、第二次大戦前後の政治局面を決定づけるような会議がその屋敷で行われる中、ただ「執事であること」「主人の至福のときが、自分の人生のゴール、至福」ってな価値観を貫いた執事の中の執事、スティーブンスの物語。 栄華を極めた屋敷ですが、主人亡きあと、アメリカ人に買われて、使用人もわずか四人という祭りのあとな状況説明がプロローグであり、あとは旅の六日間が描かれているけど、道中浸すら回想ばかりしております。 自分の目標の執事だった父上がだんだんトシで仕事できなくなったこと、そして相愛であったのに、執事であるという生き方のために犠牲にした、ミスケントンとの恋…… この執事の語りは 「謙虚な口調のウラの誇り ・流麗な表現(多分原文じゃさぞ格調高きクイーンズイングリッシュが用いられてるんだろう) ・執事の美学 ・理論武装」 のキーワードにつきる。 文章自体は非常に拡張高い美文。なんだけど、スティーブンスの語りはとても不正直なんですよ。 「人が減って、ミスが増えた」って長々述べるけど、述べるほど「あぁ、亡き父と同じ『老いによって、自分の唯一の矜持最高の執事として働き続けていること』を失いつつあるって自覚してんのね」と伝わって、その理論武装がほんと悲しいけど……いとおしいんだなぁ…… また、能力云々の前に、アメリカ人の現主人に買われた時点で、彼はそもそも「英国型執事」であることを求められてないんだ。今の主人は「旧家の名執事を持ってる」ってのがいいだけ。全くの成金なんだもの。 物語中で彼は「品格というのは結局、他人の前で服を脱ぎ捨てないことに尽きると思います」って言ってるけど、これは己を抑制する執事の美学であると共に自分が周囲の人間にとって、読者にとって「信用できない語り手」であるという著者の仕掛けなんじゃないかなぁと思います。 さて執事であることを失いつつある彼は自分の人生に疑問を呈し始めます。「主人の望みを最大限に叶え、政治的な話は執事の語るところでない」って生き方は本当に正しかった? ……アメリカ型自己実現の価値観的じゃ「個のない無益な人生」ですよね。邸内でぶたれた「私利私欲から智謀に走らないやり方を我々は品格と呼び未だ重んじているのだ」っていう美しいけど愚かなイギリス人の演説シーンはのちのスティーブンスを暗示しているようにも見える。 でもスティーブンスの語りの含蓄は、この「執事としてあるべき自分」と「本来のミスケントンを恋い父を愛す自分」との長年の乖離に培われた自己矛盾の病だと個人的に思います。それが彼の品格になってるとも ラストシーン、スッティーブンスは、自分の老いや、人生の欠落をようやく少しだけ吐露します。 そばにいる初対面なのに、ジョークを連発しうちとけてる(とスティーブンスが類推する)若者を横目に、 (あ〜夜なのに、これから朝が始まるみたいにはしゃいどる(←人生の夜だが、今を始まりにもできる、とスティーブンスは考えるのですね)あれはジョークの力かも、自分もジョークを言えるようになって主人を感服させてやろう(英国価値観→アメリカ価値観、を含むような、本人の価値観の転換をし残りの人生を懸命に生きようじゃないか。という心情吐露なのでしょう))なんて考える彼ですが、これ、希望のシーンじゃない。彼は、もう能力落ちてる老人で老いが確実に仕事を阻害してるんだもの。主人は執事とはなにかも理解してない男で、スティーブンスは結局執事であるという誇りと美学は棄てられないのだもの…… (なお、上記のように人生を朝〜夜に例えるのは、「最も人生で輝かしいのは人生の正午(中年期)とのユングのセリフに端を発す発達心理学も念頭に置いてと思われます。類似のセリフがさりげなく文中に類似のセリフも出てくるし) という悲しい話なのに全体を通しては、著者のユーモアのセンスが抜群で、結構声笑えます。とくに前半部!前半部は本当、声出して笑いますよ。特に、外交相手の息子が近々結婚するので性教育を施してやってほしいと頼まれるスティーブンスが右往左往するのを大真面目に回想してたり(笑) 笑えて読後の悲しい余韻が素晴らしい、間違いなく読み継がれる名作となるでしょう。
JUST JEEVES
Pip pip wot hey. No eally it's not like that. This is p etty much Jeeves without Be tie. No Wooste makes Jeeves a dull old oy. Not eally so much dull as dignified. If you enjoy PG Woodhouse you will p o a ly like this. It is a fine volume that I ead avidly. TODO
現代のビジネス人としての生き方を考える上での参考に
 英国ブッカー賞受賞作品で、評判が高く、一度読んでみようと思っていたところ、ハーバード大学のMBAの学生に一読を薦めているというので、ついに手にした。  小説の楽しみ方、感じ方は人によってそれぞれで、多くのレビューにあるように、古き英国を伝える美しい文章に感じ入るもよし、登場人物たちの心の動きを楽しむもよしだと思うが、自分は一人語り調の文章があまり得意ではないので星を一つ減らしました。  MBAの学生に大学が考えさせようとしたのは、主人公の「生き方」についてであろう。つまり、主人公の執事の立場を現代のビジネスマンにしたとして、仕事に対してある意味「美学」とも言えるほどの高いレベルの仕事をすることに心血をそそぎ、出会った人々の心の機微にも気づこうとせず、家族を持つこともせず、ただひたすら会社の社長を敬愛し、信じて働き続けてきたが、実は会社は国家の存亡も揺るがすようなことに加担しており、自分は長年その会社の実態に気がつかず、あるいは気づこうとせずに生きてきて、すべての事実に気がついたときには職業人生もそろそろ終盤を迎えようとしたら…。人生は失敗だろうか?  人によっては失敗だと考えて、「仕事一筋にならないようにしよう」とか、あるいは「もっといろんなところに気づけるように能力を高めよう」と考えるかもしれない。  私自身は厳しい事実に胸が苦しくなったが、最後の数ページで夕暮れの人々の楽しげな情景のなかで、主人公が旅を終え、前向きにお屋敷に戻っていこうとする場面に救われた。  そう、どんな人生を送ってきたとしても人生に失敗はないのだと思う。
なんども読まないけれど。
よく本を読むのが早いといわれるのですが、 イシグロさんの本を読むときはじっくりじっくりです。 気持ちに余裕があるとき、 でも、ハイになってないとき、 夜、ひとりで静かに読みます。 じわじわきます。違う時間が流れるかんじがします。
裏表紙はヘン
裏表紙の説明はヘン。「輝きを増して」とかでも、古きよきイギリス、とかでもない。 自分の生き方をしっかり持って、その生き方の中では最高に近い形で生き抜いたのに、なんで全てが(全てが、である)うまくいかなかったのだろう、という思い。 父親の老いとその死に行く姿と、現在の自分との重なり。 父親の「自分はいい父親だったのだろうか」という問いは、 主人公の「自分に何の品格がありましょうか」という嘆きに重なる。 それでも前向きに生きていく。生き方を変えず。 だけど、それは作者の真意だろうか。説得力があまりにも薄い。自分には、作者が主人公を幸せにしたかっただけのように思える。


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くちコミ情報
(上)〜(下)の中では一番読み応えがありました。
北条氏打倒と家康の関東への「追放」、そして専制君主化したが故の、信長晩年の狂気を彷彿とさせる秀次粛清、朝鮮出兵、そして寂しい死に至る、秀吉の「枷」から逃れられない、必死に生きたが暗澹たる晩年を、子供ができない苦悩、女性たちの寵愛争い、特に淀の方(茶々)の急接近と2度の懐妊・秀頼誕生に大胆な推理のメスを入れ、北野大茶会や醍醐の花見といった有名なイベントも交えて描く。私は本能寺の変の真相に関する著者の説に与しないが,天下人に駆け上がる過程で主家を打倒した負い目が一生つきまとったであろうことは想像できる。そして茶々の急接近と2度の懐妊に関する作者の推論。何故茶々だけが2度も懐妊したのか、昔から噂が多くても本格的な研究に私はこれまで接したことがない。しかし、本書を読む限り秀吉の行動の記録と懐妊時期を付き合わせた推理には一応納得がいく。もっとも関係者は著者の創作・想像だと思うが。また、秀次関係者をあれほど徹底して粛清する必要があったのかは長年の謎だったが、茶々の陰謀が秀次に及び、かつ秀吉の誤解が大粛清の原因となったとする推論は、あり得たかもしれない歴史として面白い。 結局、秀吉は信長を上回る器だったのだろうか。主家を打倒せねばならなかった運命、茶々の子供と言う信長の血筋に後継を委ねざるを得なかった悲劇。著者があとがきで記すように、秀吉は結局シェイクスピアのマクベスではなかったかという指摘は傾聴に値する。 老いの感傷に縁取られた本書だが、秀吉を温かく迎えてくれる老妻、そして推理の幕引き役を演じて潔く死ぬ謀臣・前野将右衛門、この2人の姿がくっきりと心に刻まれる。


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くちコミ情報
天正十年六月十五日には安土城天主は消失しているのでは?
この(中)は、秀吉が明智光秀、柴田勝家、そして織田家を蹴落とし、家康を臣従させ、大坂城を築いて関白となり、九州を平定するまでの物語。秀吉の天下人にならんがためのなりふりかまわぬ行動と、どんなに明るく振舞っても消えることのない心の闇を描く。一つは子供に恵まれないこと。子作りに必死の秀吉が滑稽ですらある。もう一つの闇は、(上)や「信長の棺」を読んだ人にはわかることだが、未知の人にとっての読んでのお楽しみとしておこう。 ところで、本書では山崎の合戦の後、六月十五日に秀吉が安土城の天主に入って、部屋や調度品が自分のものとなることを確信する場面がある。そして清洲会議の後で、安土城の大部分が炎上・消失したとしている。しかし、私の知る限り、少なくとも安土城の天主は十五日に消失しているはずだ。私は一次資料を調べた訳ではないが織田信長と本能寺の変―戦国最大の謎光秀諜反の真相に迫る!は十五日未明、逆説の日本史(11)戦国乱世編 朝鮮出兵と秀吉の謎では十四日に消失したと書いてある。そうであれば、本書の十五日の光景はあり得ないはず。また、本能寺の変―光秀の野望と勝算は十五日に消失したとするから、十五日早朝の光景が仮にあったとしても、消失は清洲会議よりずっと早い。異説があるとしても、遅くとも十五日には消失したとするのが多数説と思われる現状では、なぜ消失時期がもっと遅いと判断したのか、わき道にそれてもいいから説明してほしかった。折角光秀の最後を感慨深く描写する等、読ませる筆力はあるのに、いくら小説とはいえ、史実を曲げているとしたら問題だ。些細なことかもしれないが、どうも著者の物語の組み立ては無理が多いと私は感じており、この安土城消失時期がその一例だ。
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