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【くちコミ情報】
日々を大切に
何事にも依らず、自分の中にある確かなものだけを見つめ、 日常を大切に生きている銀色さんの姿が、 はっとしながらも、ほっとする読後感を与えてくれます。 p 読み返す度に、 晴れの日も、雨の日も、真正面から受けとめる事の大切さについて、 深く考えています。
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【くちコミ情報】
旅行記
2002年に出た『モロッコで断食』(上・下)を、『サハラ砂漠の王子さま』と『モロッコで断食』の2冊に分けて文庫化したもの。本書だけ読んだ感じでは、尻切れとんぽの印象が強い。2冊をまとめて読むべきだろう。 就職が決まり、卒業旅行としてモロッコへ行くことに決めた著者。女性だということもあり、次々と不幸に襲われる。しかし、たよりになる男性を見つけて行動をともにするようになる。しかし、やがて理想の王子さまがあらわれて、というお話。夢とも現実ともつかない内容だが、ちゃんとした旅行記になっている。 この本を読んでモロッコに行くかどうかはあなた次第。
旅に恋愛はつきもの!!
女の子が1人で旅行するのって、それだけで危険がつきものです。 そのうえ、宗教の根づいた土地って難しいです。 でも、持ち前の明るさとパワーで、次々と現地の人と親しくなるのってすごく素敵です! そして、今回の旅では旅ならではの熱いロマンス!!! 本当にその気持ちが分かるから、読んでいてドキドキしっぱなしでした。 片言で意志の疎通を図るのは、お互い真剣です。 相手を分かろうと必死になるんですよね〜 だからこそ、特別な感情を抱いてしまうこともしばしば。。。 本当に読んでよかったです。
リゾラバ&不倫好き?
女性の一人旅ってすごいと思うけど、後半正直ちょっと恥ずかしい。だって恋愛とかいっても、結局自分の安全範囲の中からでない、リゾラバと同じことをやってる訳だから、それってそんなに胸張っていばれるようなことなのかなあ。行動力はすごいと思うけど、逆にいうと、こういうシチュエーションじゃないところで行動を冷静にみたら、かなり反感買うと思う。きっとそれをカモフラージュできるのが「海外」のいいところ、なんだろうけど。でも、この本のころはまだ節度あるかな。その後の現地の若者とのSEXを書いたり、不倫に走ったりっていうのを見てると、そう思う。
期待を裏切らない面白さ
前回のガンジスに続き、楽しく読ませてもらった。 就職活動に苦労してる時の母親からの手紙、念願の就職が決まり 卒業旅行に出る前に厚生課の部長に、 入社前から荷物だけを寮で預かってもらうことを交渉したくだり、 旅に出る前から笑いが満載! p 今回は前半はヨーロッパ編、後半はモロッコ編という構成に なっていて、ヨーロッパ編のスキーの章は特に笑えた。 p モロッコ編からは少し恋愛の話がフィーチャーされてきて 前回のガンジス河の時より、たかのさんのかわいらしさが 感じられた。 後半部分はかなり切ない気持ちが伝わってきたが 気持ちに流されず、自分で決意して別れのタイミングを 決めるところなど潔くて、スゴイなーと感じた。 p 後で振り返った時に、旅の思い出がよいものになっているのは この決断力なのかもしれない。
わかき日のたかのさんの冒険
ラオスの本から読んだので、たかのさん若かりし頃に妙に新鮮に感じました(笑)モンキーマンのチェリーを奪った前書からすると、キスで済ませたストイックさは若さゆえの潔癖さなのかなーと思いました。でも異国で会った男にふらふらついていくのはあまり人には薦められないかな~たかのさんの本を読んでウラヤマシクても、皆さんくれぐれも真似しないように!例えどういう目にあっても自己責任ですから。大恋愛も大失恋も、ね。
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【くちコミ情報】
日本語の謎に迫る知的娯楽
評論家にして儒学者でもある呉智英氏が日本語の謎に迫るエッセイ集。 ある新聞記事「女が女性を追いかけた」を見て曰く、何故「女」は悪玉、「女性」は善玉なのか。女は大和言葉、女性は音読みなので古来からの外来語。外来語の方がよそよそしい。「あいつは俺の女だ」と「いい女だねえ」の女は女性に置き換えることができない。不思議だ。 子供が喧嘩するときの常套句「お前の母ちゃん、デーベーソ!」は、どうして罵り言葉なのでしょう。ヘソの隠語と儒学を元に意外な結論を導き出す。それはこんなところで公には語れない。 日本語力アップになるかどうかは知らないが、読んでて楽しい一冊。
他の人の批判が少ない
著者にしては珍しく,他の人の批判が少ない本。 心を痛めず,あっさり読める。2-3時間かな? 挿絵がまた良い。
日本語へのツッコミ集
気になる日本語をテーマにしたエッセイの数々。日常生活のうえでは、常備薬というほどのものではないけれど、いろいろと発見があるので有益です。 新聞記事や筆者の身の周りで起きた出来事から、言葉の成り立ちや日本文化の良し悪しが自由奔放に綴られています。 中にはどうでもいいかなと思う内容もありますが、凡人が気にせず使っている言葉に一歩も二歩も踏み込んでいく筆者の探究心には脱帽します。 新聞などで活字を読み慣れている人は、共感することが多いのではないでしょうか。 万人向きではありませんが、理屈っぽいのが好きな人におすすめしたい本です。
目から鱗も無駄話もあり
本書は、呉智英という人の「正しい日本語シリーズ」の一番新しい文庫版です。 このシリーズは、日本語にまつわるよもやま話のエッセイで、語源について突っ込んだり、いろんな新聞の論評や社説の言葉の使い方について話したり、ニュースの単語について話したりと色々です。中には、なるほどと感心したり目から鱗が落ちる話もけっこうあります。例えば、「和語」と「漢語」と「外来語」では同じ内容でも、受ける感じが違い、和語になるほど生々しく、外来語のほうに近づけばよそよそしくなっていくというような話はなるほどと思いました。 実例としてあげれば、新聞からの抜粋によるものとしてこんな文章が挙げられています。 「女性が自転車の女に追いかけられたと110番通報があった。女が女性に向かって『じろじろ見るな』などと怒鳴ったため、女性は近所の家に逃げ込んだという」 これ、女性も女もどちらも同じ言葉であるはずなのに、二つを入れ替えることができません。女性はいいもので、女は悪者です。このような感じで、同じものを指す言葉でも「和語」「漢語」「外来語」でニュアンスが一定の法則でかわっていたりします。「話し合い」「協議」「コンフェレンス」とか。こんな感じのまじめな話や、ばかばかしい話が入り交じっています。 そんな感じで、言葉で説明するのが難しい本ですが、短いエッセイが少しずつ入っていてのんびり読んで楽しめます。もっとも呉さんという人は、いろんな事に一家言あり、ときどきわりと厳しい皮肉を言ったりすることもありますが、その対象はしったかぶりの知識人に対してなので、矛先の向かないこちらは安心して読めます。
絶妙のバランス感覚
「言語」をまじめに語りだしたら、眠くなるし、表層の新しい言葉の解説をしたら、丸文字文化のように上滑りしたであろう。 著者は、この問題の抱える困難な面と、いくらでも「オチャラケろ」ことのできる部分を絶妙のバランス感覚で乗り切っている。 通読した後、時々適当なところから読み返しても何度でも楽しめる。
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【くちコミ情報】
わりとまじめだ
「珍日本紀行」の方が、身近な分だけ面白さがあったような気もします。日本版の方は、秘宝館のような貧乏くさい味わいがあったり、意味不明な個人的な陳列があったり、要するに小さいもの貧しいものへの視点が愛嬌となっていた。このヨーロッパ編は、どうしてもでかかったり権威があったりして、その分、温泉とかでエッチな場所を覗くというような味わいに欠けてきます。 「性愛」の章もあるけど、全体からすれば少ないものです。むしろ見応えがあるのは、「信仰」「暴力」「病理」「アウトサイダー」といったものであり、牧畜文化から現れたと言われる数々の残酷極まりない拷問、奇形標本の圧倒的インパクト、シュヴァルの理想宮やボマルツォの「オルシニ侯の怪物庭園」に代表されるアウトサイダーの執念などに人間性って何だろうと思わされます。 先に言ったけど、日本版に比して権威的な場所が多いのは、とくに「カタコンベ」の章でしょう。もはや歴史の領域です。他にもドイツにあるフェルクリンゲン製鉄所やナチス時代に作られた観光施設「プローラ」の廃墟群などもそうです。 ただ個人の味わいがあるところもそれなりに見られます。「バレ家の納屋」や画家ベーコンのアトリエなど。 本作の中で一等凄みのあるものの一つが、リトアニアの「十字架の丘」でしょう。負の世界遺産に指定されるかも、と思ってしまいます。
怪奇と幻想のヨーロッパカオス蒐集本に酔う
これ、文庫になるのをずっとずっと待ち続けてました(ハードカバーの方はお値段高いですからね〜)。 珍日本紀行も文庫で買ってて、たぶんそのシリーズの流れでいつか文庫化するはず!って思ってましたから、嬉しいです。 ヨーロッパ編、好きですねぇ・・こういう非日常的なものを集めた世界は。 特に常識の目で見ると、何ともおぞましい物体の陳列が、とても美しく、エロティックにすら感じられるものがヨーロッパには多い。 秘宝館のようなこれみよがしなエロも興味をそそられたりしますが、 蝋人形や剥製、奇形非奇形問わずな人体標本にも魅かれますね。 日本のこの手のものって、どうしても場末感や終末感漂う仄暗いインビさを感じるのですが(それはそれでまた好きだったりする)、 ヨーロッパのはどこか残酷さとファンタジックさが同居してる感じがします。 日本とヨーロッパの宗教観の違いなんかも影響してるのかもしれないですが・・。 そうそう行けるもんじゃないですが、イタリア フィレンツェ医学研究所や、フランス パリ大学医学部デルマス・オルフィラ・ルヴィエール博物館、イギリス グラスゴー大学などが収蔵してる標本は、行って実物を拝見してみたいものですし、 動物の剥製を使って色んなジオラマ仕立てにして展示してるイギリスのポッター珍宝館にも行ってみたいですね。 ただの動物じゃなく、色々繋ぎ合せたキメラ剥製を展示してるドイツの珍物博物館もイイ!! その他、ちょっと残酷な蝋人形館や、様々な珍コレクションを展示してる蒐集館、ヨーロッパ版の秘宝館なども載ってるんですが、これもかなり興味をそそられるな〜 ・・なんて、公言したらやっぱり他人からは眉をひそめられるだろうから、この本は自分だけの楽しみにします。
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旅がしたくなる
旅好きな私にはとても楽しめる一冊でした いきあたりばったりの旅をして現地の人と仲良くなり現地の生活をする そんなスタイルのたかのさんが大好きです たかのさんの本を読んだのはモンキームーン…に続き二作目ですがこちらもとても楽しめました 臨場感があり 読みやすく面白い 読みながら笑ったり切なくなったりできる一冊です
初めて読んだたかのさんの本です
古本屋で見つけてなんとなあく手に取りました。 私は相当お気に入りです☆☆今まで、旅の本ってあまりすきではありませんでした。自分自身、そう数は多くありませんが旅や旅行が好きだし、タニンの旅行話を買ってまで知りたくも・・って思ってました。しかし、単純に、純粋におもしろかったです。 レヴューで恋愛要素の部分がちょっと・・・という意見が多いですが私としては、その部分も凄くおもしろい。恋をする気持ちは、世界中どこに居ても同じです。タイミングも、世界中どこにでもひょいと現れる。その後「ガンジス河でバタフライ」も読みましたが、たかのさんの人柄・・・というかいろいろな人を寄せ集めてしまうナニカ(そういうの持ってる人ってたまに居るんですよね。)を私なりに感じ取ったかぎり、いろいろと恋をしたり、読む人によっては不謹慎だとかなんだとか思ってしまうことをしてしまったり・・っていうのは仕方ないなあと思いました。 そういう方だからこそ、このようにおもしろいお話が書けるのだと思います。 なによりも、ヘンに嫌味というか・がなくってすごーく素直な感じがするところが凄くいいです。
擬似恋愛
モロッコに知り合いが出来、興味津々で購入、読みましたが・・・旅行記としてなら楽しめましたが、最後の最後、恋愛話になっていくうちに、疑問符が。 モロッコの生活を知る上では、分かりやすいと思います。ラマダンや、イフタールの事など、いろいろ楽しめましたし、いずれ訪れる時の参考にしようとも思います。 ただ、後半で出てくる、恋愛話しって、いるのかしら?と思いました。日本には、恋人を残し、サハラでは別人と恋に落ち、モロッコでは愛を確認し、でも、日本へ帰る決意をする。 ここの部分は、無くていいように思います。特に女性の読者は、不快に感じる方が多いのでは?何だか、本当に愛があったなら、なぜ、モロッコに残らなかったのか?全てを捨てて出来なかったのか?相手の気持ち、相手の家族の気持ちを手玉にとっているように思え、不快でした。ラマダンを知る上では、参考になりました。
モロッコの恋
2002年に出た単行本『モロッコで断食』(上・下)の下巻部分を文庫化したもの。 ちなみに上巻部分は『サハラ砂漠の王子さま』(幻冬舎文庫,2004年)として文庫化されている。 できれば順番に読んだ方がいいだろう。 卒業旅行で訪れたモロッコでの、ラマダーン体験と恋の話が描かれている。 すぐに地元の人たちと仲良くなれてしまう著者の性格は素晴らしい。そのおかげでイスラム世界の本格的なラマダーンが体験でき、ベルベルの人たちの知られざる生活にも、すんなりと入り込めてしまうのだ。 そして恋。賛否両論別れているようだが、これはこれでありなのでは。二人とも、結果として幸せな道を選んだのだと思う。
そこぬけの明るさと・・
インドを旅した著者が今度はモロッコへ・・・ 日本人から見るインドのカースト制やモロッコの貧困、そして差別。 それも中に入って一緒に感じる著者には、すこしだけ違う観点も見えてくる。 一緒に断食をすることで、あっという間に溶け込んだ著者の旅日記が面白い。
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感動しました
すべての犬好きに贈りたい一冊です。この本を読んで中野孝次さんを知りました。内容はふとしたことから家族の一員となったハラス(犬)との生活日記です。最後には別れのときが来ますが犬を飼ったことのある人には共感どころの騒ぎじゃないです。この本を読んでいるとハラスは人の心を持っているんだと感じてきました。理屈抜きに感動します!
普通の、不変の、愛犬物語
子の無い中年夫婦宅に柴犬の仔犬がやって来て、亡くなるまでの 歳月を描いた随筆。 (老年期の雪山での遭難を除けば)初めて犬を飼ったどこの家でも 見られるであろう驚き、喜び、小さな事件といったささやかな 日々が綴られています。 長じたハラスが仔犬の父親となり、作者がまるで孫が生まれたかのように 喜ぶ記述や犬の表情アラカルト、初めて読んだ時は『ふ〜ん』位に 思っていましたが、数年後犬を飼ったとき作者が感じた事が実感として よく分かりました。 と同時に作者が自分の犬を心から愛し、愛する事で満たされ、 犬の隅々まで見落とす事無く見ている事が伝わって来ました。 『最も愛した相手であったとき、その死に人と犬との差があろうか』という 終盤の述懐は全ての愛犬家の胸に迫ると思います。 スナップもふんだんに本の中に収められていて、生前の暮らしぶりを窺う事が出来ます。 ガンコおじさんと素朴な柴犬のカップルはジャパニーズトラディショナル。
すべての愛犬家に
愛犬を亡くしました。16歳と9ヶ月でした。 p 詩歌の才の無いわたしには、他の方の詩歌をリフレインして悲しみを堪えることしかできません。 p この著作は「ハラスが死んだあと、あんまり悲嘆にくれているのを見かねて・・『それならいっそその思い出を全部書いてしまわれたらいかがですか』とすすめ」られて書いたものであると「あとがき」にあります。 p そして「私はこの文章が、犬を失った飼主の感傷以外の何物でもないことを承知している。だが、それが最も愛した相手であったとき、その死に人と犬との差があろうかと開き直る気持ちも私にはある。人は愛した者のためにしか悼むことはできはしない、とも思うのだ。」(「いないという事」)ともあります。 p そのような著者の思いが全編に漲って(散文ではありますが)この著作は詩歌の響をともなうものともなっています。 p 今特に、この著作を読むことはわたしにとっての大きな慰めです。
犬好きのヨシミで推奨いたします。
犬を飼う。ありふれた事柄です。 犬なんぞどこにでも転がっています。 そのどこにでもいるイヌコロの一匹が、いざ、一緒に暮らしてみると、いつの間にやら掛け替えのない何かになります。 p この本には、「ハラス」と名づけた柴犬との暮らしが淡々と綴られています。山で生じた失踪事件もありますが、多くは日常の出来事が描かれています。しかし、描かれている犬へと向かう感情はたいへん深いものがあります。 p 犬と暮らし、犬とともに年を重ね、ともに年老いていく。 p そうした中で得られる、その深いものが日常の出来事の中に滲み出ていて、この本を読む者はこころ打たれます。 p 文庫版の方が売れているようですが、ハードカバーのこちらを手元に置いて、だいじに繰り返し読んで欲しいですよね。中野センセ。
骨太の愛犬物語
愛犬に関するエッセイ、小説が多い中、本書は骨太で心に響く逸品です。特にハラスに起きるアクシデントの章は、筆者のすさまじいまでの感情の起伏が一字一句に発散され、読むものをひきつけて離さない迫力がありました。これと対比するように、別れの章は筆者の人生に深く刻み込まれた”ハラスのいた日々”が、美しい結晶として描写され、読者に静かな感動を呼び起こします。
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彷徨える詩人、ヘッセが下す人生の最終結論
この本のタイトルと表紙にある老年のヘッセの写真を見るだけでも生涯に渡って生きる事に苦悩し、鬱と不眠に悩まされ続けた人生を垣間見る事が出来るだろう。 p 本の内容は、ヘッセ自身の体験、著書、あるいは第3者の形をとって語られる。 ヘッセの筆舌に尽くせぬ苦しみと狂気の一歩手前まで言った事が推察される文章はあくまで詩的で冷静ではあるが、作家であるにも関わらずかなり主観的である。 p いたる所にヘッセの詩が入ってはいるがそれは希望や明るさを感じさせない、 ただ「死」を意識させられる内容のものがほとんどと言ってよいだろう。 p また、冷静でありながらも〝本当に幸せか〟と言う人生の根本的な問題を 問いかけるヘッセの残酷なメッセージが読む人の心をざっくりと切り裂く。 現在ヘッセと似たような心に「地獄」を抱える人が最後まで読んだとしてもやはり「克服」する事はできないかも知れない。 ただ最後に近づくに従ってその文章はやさしく語りかけるように心の中に入ってくる。 忘れたい過去と希望のない未来を持ちながら生きる人、またはいわゆる心の病を患う方にもお奨めしたい。 p 自らが自身の中に「地獄」抱えたヘッセの言葉に嘘はなく過去、未来全てを受け入れ〝最後の安らぎの時〟まで「生きよ」と心に直接語りかけてくる。
感激しました
何もいうことはありません。ただただ感激しました。特に、”賢人はいつでも進んで撲殺される覚悟を持つことから力を得ている”という記述は、本当にすばらしい洞察だと思います。
まさに悩める諸兄への妙薬。
決して安易な『癒し』の書ではない。読む事によってあなたはヘッセの光明へのたえざる希求を、清楚で強靱なスピリチュアリティを感じるだろう。それは真夏の驟雨のようにあなたを洗うだろう。素朴なるものはもっとも天に近い。ギリシャ建築のように暖かく聳え立つ知恵の塔。
『車輪の下』 を生き抜いた、その後のハンス少年
そもそも地獄とは克服できるのか?克服できないから地獄というのではないかという点において、『地獄は克服できる』という前向きな言葉を残しているヘッセの態度には非常に好感が持てます。この本は、ヘッセが作家としてデビューする1899年から亡くなる一年前の1961年までに彼が残したエッセーや随想、短編小説などが収録されており、ドイツ民族を意識しながら、その劣等感にも似た“民族の優秀性”によってさいなまれ、自国民の不満解消のターゲットにされたヘッセの苦難に満ちた後半生を知るうえでも大変意義のある好著となっております。ヘッセの名作『車輪の下』を彼の前半生を物語る自伝的小説であるとするならば、この作品はその後の彼の後半生を物語る含蓄のあるエッセー集であるといえるでしょう。
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●純粋に感動しました。人生を終えようとする人の物語には凄みがあり、生きることの大切さを教えてもらった感じがします。というよりも、問題なく生きていくことのできる自分は、これでいいのかな?、もっとちゃんと生きなくちゃ、もっと生を楽しまなくちゃいけないんじゃないかな?って感じる本です ●多くの死と生を見つめてきた著者だからだと思いますが、言葉に重みや深みや親しみが感じられます。また、文庫版は、ハードカバーの本から7年の歳月を経て出版されたようで、その歳月を振り返る著者の“あとがき”自体がひとつのこの本の章となっている気がしました。7年の歳月を経てこの文庫本を出す決断をした著者に感謝します
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「いのち」の大切さを考えさせられる、感動の実話です
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